ナウシカの兄 R18 作:虫大臣マーク2
ペジテ残党救出は大事だった。
盟主である大国トルメキアは、古き盟約で結ばれたペジテを問答無用で滅ぼした事が判明した。
ヴ王は野心家であるが暗君ではなく、味方には相応に報酬も振る舞う太っ腹さも持つ剛毅な王で、この裏切りは全く不可解だったがラステルの話を聞く内その謎は氷解する。
ペジテで巨神兵が発掘された。
それも化石ではない…傷一つ無い超硬質セラミックの骨と
どれだけ箝口令を布いても各地に潜むトルメキアの間者には伝わってしまい、そしてヴ王の耳に届けば王の判断は迅速だった。
勅命を受けた第4皇女クシャナの軍に瞬く間にペジテは滅ぼされたが、トルメキア最大の狙いである巨神兵の起動キーである〝秘石〟だけは守り抜き、こうして避難できた女子供と共にここまで逃げてきた…これが顛末であった。
事の大きさと剰りの厄介さに族長ジルも、ユパもナウシカも絶句するが、一人メギドだけは涼しい顔をしている。
これはメギドが
とにかく、非常に長い時間をかけて厄介な議題に対しての会議は行われた。
とにかくも荒廃した時代であり世界だ。
こういった時に助けの手を差し伸べるだけの良識と余裕が風の谷にはあったのがペジテの難民達にとっては幸運だ。
100人以上の難民が突然流入する事になり族長ジルも大ババも困惑したが、幸いにして風の谷はメギドが齎した恩恵によって潜在的な国力をめきめきと伸ばしていて今の時代の小国にしては多少の余力がある。
ラステルが言うにはペジテの復興は半ば絶望的…あるいは数十年単位でかかる長期戦となるだろうとの事で、ラステルを始め生存者達は深く頭を下げて谷の住人としてくれと懇願した。
「子供らは将来の働き手となってくれるであろう。若い女も、谷の男に嫁げば我が谷の一員…いずれ子も生まれよう。しかし…老婆達は、な」
当初、族長ジルは500人程度の小国に血縁も無く労働力もそこまで期待できない老人の受け入れには少しの難色を示した。
しかしラステルに「あの老人達は工房都市で培った機械関連の知識がある」と説得され、また助けた張本人である王子メギドが受け入れに賛成した事から態度をすぐに軟化させた。
どうも最初から受けて入れてやるつもりだったらしい。
もともとメギドの健康改革と農業改革のお陰で、風の谷はそこまでカツカツというわけではないのだ。
メギド出立まで後2日と少しという、谷の誰もがしんみりとしてしまいそうなこの時期に降って湧いた〝ペジテ残党受け入れ〟という大事件の忙しさは、谷の人々から王子を失う寂しさを忘れさせてくれる。
メギドもメギドで、
「ペジテの方達がいてくれれば、私の作ったエンジンを乗せるガンシップも造れるかもしれません」
等と言って幼い少年のように屈託なく笑って、ガンシップを一から造れることに明らかにワクワクしていた。
なんでもゴーストと名付けた赤い鏃のようなガンシップを作るのだとか。
ジルもナウシカも、珍しいものを見たと微笑み、ラステルもそんな風にペジテの住人を受け入れてくれたメギドをありがたく思う。
そもそも、メギドがいなければラステル自身も他の者も、ペジテ人は皆生きてはいまい。
ラステルは風の谷の人々と…何よりメギドに対して計り知れない恩義を感じていた。
「あ…メギド様」
だから谷で顔を合わせればラステルはメギドに対して頬をやや赤らめたはにかんだ笑顔を見せるのだ。
「やぁラステル姫。この家の住心地はどうだろうか。…風の谷もここ数年は人口が増えているんだ。子沢山の若夫婦が別邸で使ったりしていて、空き家が少なくて申し訳ない」
メギドは様子を見に来てくれたらしい。
話すメギドの唇を見ていると、ラステルはあの時の人工呼吸を思い出してまた頬を赤くする。
(…後で聞いたら、人工呼吸って全くやり方が違った……!は、恥ずかしい…あんな事してしまって…)
緊急事態でラステルも気が動転していた。
冷静になって思い出してみればあれはどう考えてもキスだ。
ラステルとて王家の女であるから多少は女中や文献で性知識は仕入れていた。
しかしそれも夫となる殿方に肌を晒す、とかキスをする、とかで後は全部殿方にお任せすれば大丈夫!という非常にざっくりしたものでしかない。
(気を失ったメギド様に…あ、あんなことして……わ、私…もうお嫁に行けないわ…どうしよぅ)
でも、口吻をした時…ベロを絡ませた時…舌から今までの短い人生では経験したことのない妖しげな感覚が舌先から全身にジワリと広がったのはラステルは自覚していた。
メギドを見ていると、あの時の感覚と気恥ずかしさが蘇ってしまい頬がポッと火照る。
そんな乙女の恥じらいを知ってか知らずかメギドは爽やかに話しかけ続けている。
「今、男手を使って家をどんどん作っているからもう少し待っていて欲しい。直に、ペジテの女王と姫に相応しい屋敷も用意する」
「い、いえ、いいのです!私と母など…もう亡国の王族ですから。王家の血筋だと胸を張ってもその国がないのでは唯の道化ですわ。私は…この谷で一女として一生懸命働いて生きていきたいのです」
「ははは。まぁまだそう決めつけないでよろしいでしょう。まだ兄君のアスベル殿の消息も掴めぬし、この後どう生きるか…身の振り方はゆっくりお決めになればいい」
「はい。ありがとうございます。母共々ご厄介になります」
ぺこりとラステルが頭を下げれば、ラステルの母もベッドから身を持ち上げて頭を下げた。
ラステルの母…ペジテの女王は命は拾ったが落下時の怪我で身を休めている日々だ。
メギドは微笑んで女王に寝ているよう促すと、もう一度ラステルを見る。
「ラステル姫…この秘石…本当に私が持っていても?」
「はい、どうかお願いします。兄よりも貴方が持っていた方が…その秘石を守れると思うのです。その御力で船ごと私達を…文字通りお救い下さったメギド様ならば…」
「…」
「メギド様が、その秘石をどうなさるのか…判断はお任せします。メギド様が〝トルメキアに渡すべし〟とお考えなら、私は異論を挟みません」
メギドの首かかるネックレス。その装飾は紛うことなき秘石である。巨神兵の魂が強化ガラス細工の小さなケースに入ってメギドの首にある。
ガラスケースを指で転がすと玻璃が七色に光る。秘石を封ずるケースにもペジテの工芸技術の高さが随所に光っていた。
「途方も無い厄介事を押し付けたと…そういう自覚はございます。既に故郷も滅んだ身…財も何も無く、世界を揺るがす恐ろしい物を押し付けて……何を差し上げればこの風の谷に、メギド様に報いる事が出来るのでしょう」
ラステルも、女王も、小さな屋敷に所狭しと動き回っていたペジテの女官達もうつむいた。
実際、彼女らにこの大問題に対処する力は無いのは自他共に認める所だ。
だから、混乱の中でラステルが秘石を持ち出せたものの…逃げ延びた筈のペジテ王家最後の男子アスベルの判断を仰ぎたいと、秘石を彼に渡そうとしていたのだろう。
だが命懸けで、世界を再び火の七日間に沈めはすまいと秘石を野心家の手に渡るのを防いだのは確かだった。
メギドは微笑む。
「そうですね…ならば、貴方をお礼に貰い受けようかな」
「え?」
周りの女官も、背後に横たわる女王もギョッとした顔をするが、すぐに「名案かもしれない」という顔になる。
咳き込みながら女王が口を開く。
「ゴホッゴホッ、メギド様…それは、本当にその気なら、こんなにありがたい話はありません。見ての通り、美しい姫です。自慢の娘です。既に国滅びようとも、ペジテ王家の血筋が貴方様の…風の谷の王家に入るのは決して悪い事ではないと――ゴホッ」
ここで風の谷王家の者と婚姻関係になれれば、これからの事も大いにやり易くなるに違いなかった。
トルメキアにペジテ残党が引き渡される可能性も減る。
娘を見ているとラステル自身、命の恩人であり、また美丈夫でもあるメギドを一目見た時から気になっているのは母の目から見ても一目瞭然だった。娘の女としての幸せ的にも悪い話ではないと女王は思う。
「姫として教育はしっかりしてまいりました。ペジテ人として、機械の知識も技術もございます。体も瘴気に毒されておらず元気なややこが生める、若い娘です。どうかメギド様…この娘を末永く……!」
「お、お母様!変なことを仰らないで…。私などを嫁取りなど…メギド様に失礼です。それに、メギド様は…きっと冗談で仰っただけで――」
ラステルの頬がまた赤くなってアワアワとしだしていた。
メギドは笑う。
「そうですか。母君の許しも出たなら、いずれ用意ができ次第貴方を迎えに来ますよ、ラステル姫」
「ええ!?」
ボッとラステルの美しい鼻筋から首元までが真っ赤になる。
「はははっ、何…今直ぐというわけじゃありません。私は明後日にはちょっと出陣でして。生きて帰ったら貴方を妻に迎え入れたい。…あ、事前に言っておきますが…正室はもう決まっているので…」
「そ、それは…メギド様も王家の御方で、私も王家の女…妻一人で終わるとは思っておりませんのでご安心を……って、え?あ、あの…メギド様が、御出征?」
ラステルの顔が強張った。
いきなり色々と話が進んで理解が遅れている。
「ええ。アスベル殿もきっと出陣の予定が会ったのでしょう?私もなのですよ…他にもやらねばならぬ事があるので今日はこれで失礼します。では」
太陽の傾き具合を見てメギドはさっさとラステル達が逗留する家を後にしてしまう。
「あ…」
去っていくメギドの背に、ラステルは思わず手を伸ばすが控えめな彼女は彼を止める事が出来なかった。
「メギド様も…トルメキアに…」
彼の服を掴みたがったラステルの指が虚しく宙を彷徨う。
風の谷の人々は良い人達だ。
それは分かっている。
しかし、最大の恩人であり、所詮他人の集団で厄介事を持ち込んだペジテ一党を迎え入れるよう谷の者達を強く説得してくれたのはメギドなのだ。
現状、後ろ盾とも言えるメギドが谷からいなくなる…しかも明日の命定かでない大戦争に盗られる。
これはペジテの人々を強く不安にさせる。
「メギド様…」
既にラステルは多くのことで、出会ったばかりの風の王子に依存し始めてしまっていた。
――
―
昼夜交代で谷の男達は住居の建設に勤しんでくれていた。
ペジテの女達で怪我も無く無事な者、動ける者はこうした男達の世話に励む。
すでにペジテ女と風の谷の男とで良い雰囲気になっている者もいた。
明日何に襲われるか分からぬこんな時代で、寿命の短い者が多い世であるからじっくりと恋を育てるよりも「これぞ!」と思った異性とさっさと結婚する事は多い。
数ヶ月後には風の谷の男とペジテ女との婚姻ラッシュが始まるだろう。
トンカチやのこぎりの音響く夜中、ラステルはひっそりと風の谷の中心地…王家の者が住む背の高い城へとこそこそとやってきていた。
陽も沈み、勝手知らぬ異国の地でも今はラステル一人で出歩けた。
建設ラッシュで彷徨く者は男女問わず多く、また、メギドが夜中でも街を照らす街路灯なる物を設置してあるから足元も安全だ。
ラステルは農作業の合間に建設に勤しんでくれる男達の為に、ペジテの女達と一緒に手料理を作った。
その殆どは当然、作業している男達に皆と一緒に配って回ったが、ラステルは是非メギドにも…と思ってこうしてバスケットに入れて差し入れにやってきたのだった。
別にこそこそする必要はないが、少し気恥ずかしさを覚えてラステルは自然と人目を避けて歩いていた。
「おお、ラステル様でしたな。風の谷はどうです?」
見張り番についている城オジににこやかに声をかけられて「とっても素敵なところです」と返せば、
「もう陽も沈みましたぞ。女性一人出歩いちゃいかんですな。誰か共をつけましょうか?」
親切心からそう言ってくれるのだった。ラステルはにこやかに首を振る。
「いいえ、大丈夫です。これをメギド様にお届けしたらすぐ帰りますから」
「おっ、そういつぁ…ああいい匂いだ。ん~~~なるほど…これは、メギド様も罪作りな御方じゃなぁ!」
「あ…そ、その…そういうのではないですから」
「ワッハハハ!そういう事にしときますわい!ささっ、どうぞ。メギド様は先程、庭を見て廻っておいででしたぞ」
「ありがとう」
石造りの橋を越えれば塔のような城の入り口だ。
広間の階段を登っていくと、中程で外へ出る扉がありそこを開け放てば大きく突き出したベランダがある。
そこは土が敷き詰められ木々が茂る城の庭だった。
ラステルは道すがらすれ違う女房衆達にもたおやかに挨拶を繰り返し、ペジテの姫の生まれの良さを無意識に振りまく。
「まぁまぁ、まるで姫様をもっとおしとやかにしたよう」
「ペジテの姫はさすがに風の谷の田舎よりも洗練されてるわぁ…でも、私達の姫様も負けてないけれどね…ふふっ」
風の谷の女房衆の社交辞令やお世辞に笑顔で感謝しつつラステルは階段を登っていけば、目当ての扉を見つけてゆっくり開ける。
「…メギド様…いらっしゃいますか?ラステルです」
石の床から土の地面に城内で切り替わるのは面白いと思いつつラステルは土の感触を楽しんだ。
丁寧に剪定され行き届いた手入れの草木を感心して観賞し歩いていると、やがてラステルの耳に声らしきものが飛び込んでくる。
(…今のは、声?でも…何か苦しそうな…)
鳥か獣が唸っているのだろうか。怪我でもしているのかも。
驚かせない方が良い…そう思い慎重に歩を進めるラステル。
「っ!!」
そして声の方に近づけば驚きのあまり息を止めた。
咄嗟に草むらに身を潜める。
「っっ――ふっ、ぅ、っ――――んっ、んっ――っ、っ――――っ、っっ!」
草むらの隙間から、ペジテの姫君はその刺激的な光景を食い入るように見てしまう。
女性がメギドに組み敷かれ、草むらに埋もれて腰を打ち付けられていた。
――ぐちゅっ、ぶちゅっ、ぐぼっ、ぐちゅっ
聞いたこともない粘液質な水音。しかし本能でとても淫らでエッチな音だとラステルは分かった。
思わず耳を塞ぎたくなる…そう思ったのにラステルは必死に聞き耳を立ててしまうのだ。興味を掻き立てられる音だった。
―ごくり
ラステルが唾を飲み、隠れながら息を殺して震える足でまた少しその光景に近づく。
生々しい声と臭いがはっきりとしてくる。
「ふ、うっ!♡ん、っ、っっ!♡~~っ、ふぁぁ、あっ、んっ♡」
「…っ!」
(あ、れは…あれは……ひょ、ひょっとして…夫婦の……っ、閨事…?)
ゴクッともう一度ラステルは唾を飲み込んだ。
息を殺しているのはラステルだけではない。
メギドに組み伏せられている女性もだ。
ラステルは彼女に見覚えがあった。青い腐海装束に身を包んだ美しい、同年代の少女。しかし、その人物は――。
(え…?えっ!?た、たしか…あの方は…ナウシカさん…?えっ?メギド様と、兄妹の…はず)
まだじっくりと話したことはないが、救助の時には真っ先に駆けつけてきてくれた。(ナウシカがいの一番に助けたのは疲労から昏倒していたメギドだったが)
とても美しい妹君だったとラステルは振り返る。
すらりと長い手足。
女性として豊満な体。
明るい素敵な笑顔と優しく透き通った声。
あの時は、「あぁ兄のメギド様と仲が良いのだ。私とアスベルよりも仲が良いかも」と微笑ましく思っただけであったが…。
(ま、まさか…メギド様とナウシカさんが…こんな関係だったなんて)
ナウシカの透き通った声が、得も言われぬ色香を含みながら、息苦しそうに口から漏れている。
白く綺麗な肌が剥き出しになった長い足がメギドの腰に絡まっている。
腕も胴に絡まりギュッと必死に抱きつく。
唇は呼吸を求めて時折離れるが、深い口吻を先程から繰り返していた。
ラステルが知っているキスではない。
あれはメギドに披露してしまった人工呼吸時の…舌先が痺れる妖しいキスだ。
(ナウシカさん…気持ちよさそう…?あのキスを繰り返していている…。きっと、あの感覚…あれが、ナウシカさんも…欲しいんだ)
――ぐちゅっ、ぱんっ、ぱんっ、ぐちゅっ、じゅぶっ、ぱんっ、ぱんっ、
「っ!♡ひっ、ぃ、いィ…、お…にい、さ、ま…♡あっ、あっ、ん…っ、っ♡っ、~~っ!♡ぅ…ふぁ♡おにぃさまの…赤ちゃん、孕ませて♡ナウシカは…戦争から、おにいさまが帰るって…ん♡信じております♡けれどぉ♡でも、行ってしまわれる前に…♡おにいさまの♡子種…仕込んでください♡んっ♡んっ♡っっ!♡ふぁ♡」
メギドの腰がナウシカのぱっくり開いた股に打ち付けられる。
卑猥な水音が耳からラステルを犯している。
卑猥な光景が目からラステルを犯している。
メギドと人工呼吸をして得た感覚…あれをもっといっぱい、もっと大きくしたもの…それをナウシカは得ているのだろうかとラステルは思った。
(…やっぱり、あの感覚は……〝キモチイイ〟んだ……)
情事を覗き見ながら、ラステルもメギドとのキスの感覚を思い出す。
いつの間にかカラカラになった喉と口内を潤そうと、ラステルは唾の湿り気を得るためベロを動かした…その時だ。
「っ!♡」
口内を滑る舌がジンジンと痺れ、その痺れはジワリと喉奥から背筋、下っ腹まで広がっていく。
(い、今の!?何!?…んっ、今の…まるで、あの時メギド様と…舌を絡ませて時のような…)
――ぐぽっ、じゅぶっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
「ふっ、ふっ、んっ、ぐぅ、あっ、あっ、っ、っ♡っ!」
(あぁ、ナウシカさん…あんな、エッチな顔と声……ごくり……メギド様の、股間の……す、すごい…♡あっ…濡れて、テカテカして…っ♡ナウシカさんの所も…あんな濡れてる…メギド様の…お、おちんちんと…液の糸で)
生まれて初めて見る男の滾る肉棒。
自分にもある女の秘所だが、ナウシカはその秘所であの大きな肉棒をずっぽり受け入れている。
清楚に見えたあのナウシカが、あの肉棒が突き入れられる度見せる苦しそうな、しかし蕩けた顔を見れば…きっとアレは気持ちが良くて幸せなのだろうと察せた。
「…メギド、様…」
あの時の感覚を頼りに、ラステルは自分の唇を指でなぞる。ビリっと唇が痺れるようにくすぐったい。くすぐった過ぎる。
(…♡ふぁ…唇…くすぐったいけど…きもちいい…)
くすぐったいのを我慢し何度も撫でるとジンジンとした感覚がみるみる大きくなってきた。
メギドとのキスをずっと思考で繰り返し、目の前の情事を…メギドの腰使いと、たまに結合部から見える滑った肉棒を網膜に焼き付けながら、唇からチロリと見え始めた舌先も指で弄る。
「っ…ん♡」
ラステルは舌を自分の細く白い指でちょこんと摘んでくりくり撫で擦ると、メギドとのキスの映像が脳内でより鮮明になっていく。
―ピンッ
「ん…♡あ…なに?おっぱいの…先が」
身を捩った時に胸先からも、ベロに負けぬぐらいの痺れが背筋を駆け登る。
「…なに、これ……私の、乳首が…♡」
同年代の少女らより豊満に成長している乳房の先が、服を持ち上げている。
ナウシカにも負けず劣らずの実りは男達から見れば垂涎物だ。
ラステルのその清楚でありながらも大きな胸が、淫らに乳首を固くさせていた。
身を捩る度襲ってくる妖しい痺れにラステルは酔いしれる。
きっとこれは王家の姫がしていい事ではない。エッチな事なのだ。お母様に言われた、〝みだら〟なことなのだ。
この感覚に負けちゃいけない。
ラステルはそう思っても、この妖しい痺れに身を委ねてしまいたかった。
「はぁ…はぁ…♡ここ…♡おっぱいの先っぽ…コリコリされてるナウシカさん…あんな幸せそう♡」
ラステルの指が、赤いドレスの上から見ても分かる、大きなおっぱいの固くなった先端に恐る恐る近付く。
「っ!?♡」
ビクンッとラステルの腰が跳ねた。
草むらに隠れているので身を低くしていて良かった。でなければガクガクと笑う膝では踏ん張り利かず転んでいただろう。
(あぅ♡な、なに、いまの!すごい…なんか…あっ♡か、勝手に♡はぁぁ♡あっ♡乳首コリコリ♡すると…色んなとこ、動いちゃう♡)
――コリコリコリコリコリ…くにくにくにくに…くにゅくにゅくにゅくにゅ、コリコリコリコリコリコリ
「っ♡っっ♡んっっっ♡ん♡ん♡~~~~~っっっ♡♡っ♡」
――びくんっ、ぴくんっ、ぴくっ、ぴくっ
メギドの情事を1秒たりとも見逃すまいとしつつもラステルは自分の乳首をこねるのを辞められない。
寧ろメギドの腰使いを見つつ乳首をイジメると、味わった事のないキモチ良さと幸せがラステルの脳の奥に染み込む。
ラステルは乳首弄りに夢中だった。
生まれて初めてのオナニーに夢中になっていた。
(はっ、はぁ、はぁっ♡メギドさま♡メギドさま♡あっ♡ちくび♡きもちいぃ♡)
――くにゅくにゅくにゅくにゅ、さすさすさすさす、コリコリコリコリ
「っぅ♡あぅ♡っっ♡ふっ、ふっ、ふっ♡っっ♡」
――じわぁ
(あ…おまたが…なに、いまの…♡わ、わたし…ひょっとして、この年で…お漏らし…?そんな…)
股間が、割れ目が熱い。ラステルは自分の割れ目が潤ったのを感じる。
小さなころ、お漏らしをしてしまった時のような…自分の割れ目が濡れる感覚。
(…確認、しないと)
だがラステルは単純なお漏らしではないと本能で理解している。
目の前の濃厚な情事を見れば分かる。
何故なら、メギドの肉棒を抜き入れされているナウシカの割れ目はあんなにも濡れている。
(確認するだけ………確認するだけ、だから♡)
―ぐちゅっ
「んっっっっ!?ふっ、ふぁぁぁぁっっ!!?♡」
白いズボンにゆっくりと侵入させ、下着の縁をなぞり、恐る恐る下着の上から割れ目に指をなぞった。
その瞬間、唇をイジメるよりも、乳首をイジメるよりも大きく鋭い妖しい痺れがラステルの背を走った。
覗き見の最中なのに、つい大きめの声が漏れたと慌てて口を抑えるも、ラステルは乳首と割れ目をイジメる自分の指を止める事ができない。
――クチュクチュクチュクチュクチュ、くぷっ、クチュクチュ
――コリコリコリコリ、くにゅくにゅくにゅくにゅ、コリコリコリコリ
「っっっ!!♡はっ、ぁぁ♡ん!ん!♡んん!♡~~~~~っっっ!♡んっ!♡ふっ♡ふっ♡んんんん~~っ!♡」
初めてのオナニーに清楚な処女姫はのめり込んだ。
大きなおっぱいの先はもうビンビンに勃起し、それを自分の可憐な指で捏ね撫で擦り優しく捻る。
楚々とした割れ目を何度も執拗になぞり、小さな狭い穴に指先を浅く出し入れし、乳首のように固くなりだしている割れ目の上っかわにぽつんといた濡れ光る肉真珠を皮の上からくにゅりと先端をさする。
「~~~~っっ!♡っっ♡あっ!♡あっ♡♡ああぅ♡んん♡」
ラステルは怯える子犬のように背を丸める。初めて襲ってくる大きな快楽の波を予感し、怖くなって怯える。だが、快楽に魅せられたラステルは指を止めることが出来なかった。
ペジテの男達を魅了した清楚で美しい顔が、だらしなく快楽に歪んで、ぷっくりとした健康的な唇からは薄っすらと涎すら垂らしている。
まともな男ならばこの顔を見ただけで勃起する。そういう淫乱な顔で、ラステルは自分のエロい体をイジメていた。
(…!く、る!何か、くる!きちゃう!あぁ、だめ、だめっ、これ…だめっ!あぁぁ、ペジテの、姫なのに…こんなの、えっちなの、だめ…なのにぃ♡ぁあぁ、め、めぎど、さまぁ♡)
ラステルの思考を快楽の白い大波が塗り潰し飲み込みだした。
初めての絶頂はもうすぐ目の前。
ラステルの足の指先がきゅうぅぅっと丸まった。
その時だった。
「やぁラステル」
「っっ!!?」
がさりと草むらを掻き分けて、メギドがにこやかにラステルを見下ろしていた。
「え!?あっ♡!なん、で♡気付いて…♡あっ、だ…めっ♡だめっ♡見ないで♡めぎどさま♡っ♡見ちゃ♡だめっ♡わたし、わたしっ♡」
「なんてスケベな姫なんだ。私が貰い受けようとしたペジテのおしとやかなお姫様はこんなに淫らな人だったんだね」
ニコニコと、いつもと変わらぬ爽やかな笑顔で言ってくるメギドにラステルの心は乱れる。こんな惨めで卑猥な姿を見せたくない。なのにラステルはもう襲ってくる絶頂を止められない。
「あっ♡ご、ごめんな、さぃ♡わたし、こんなっ♡あっ♡だめぇ♡だめっ♡も…だ、めぇぇぇぇぇぇえぇぇえ♡あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!?♡♡♡」
ラステルは人生初のオナニー姿と絶頂顔をメギドに晒しまくる。
顔だけでなく全身も羞恥と興奮で真っ赤に染めて、汗だくになって、眉根を寄せて、目を快楽に細めて、唇をだらしなく半開きにし、手足を強張らせて背をしならせて、解れ蕩けたスジから白くとろりとした愛液を漏らす。
(見ら、れた…見られてしまった……♡あぁ、私…もう、お嫁になんて、いけない…♡)
快楽の余韻とメギドに見られたショックで、荒く短い呼吸を繰り返して茫然自失する美しきペジテの姫。
それらの衝撃が大きかったせいと、生まれて初めてのオナニーと絶頂の疲れもあってラステルはそのまま意識を暗転させた。
「うーん…まだフリッグ持ち上げた疲れが残ってるんだが…」
ナウシカとラステルを誰にもバレずにどう戻すか…メギドはまた超常の力を湯水のように使うのを決意したのであった。