景がスターズのオーディションに落ちてしまった。
第5次演技審査まで進んだが、大手事務所の壁は高かったようだ。
「バカでも分かるように演じたのに」
俺の隣に座る景が先ほどからぶつぶつ言っている。
どうやらオーディションに落ちたことに納得していないらしい。
「審査員って馬鹿だったの?」
「その審査員に言われたの。バカでもわかるように演じろって」
それだと、言った本人以外の審査員は馬鹿しかいないように聞こえる。
「落ちた原因はわかる?」
「わからないわ。演じるってああいうことじゃなかったのかしら」
景の演技力はわからないが、容姿だけなら合格するレベルなのは間違いない。
もしかしたら千世子みたいな化物がいたのかもしれない。
なら素人の景が落ちるのはわかる。
「なので家政婦業に専念することになりました」
「今までと同じってことだ」
「そうね。それと私はそれなりに傷ついてるわ」
「そりゃオーディションに落ちたからな」
「ええ。だからみーくんに慰めてほしいの」
「わかった」
景の肩を抱き寄せ、頭を優しく撫でる。
「これもいいけど、夜になったらお願いしたいの」
「そっちかよ」
「みーくんに抱かれれば、すぐに忘れられそうだもの」
「ほかのオーディションは受けないのか?」
スターズは駄目だったが、ほかの事務所なら十分受かる可能性はある。
役者はわからないけど、モデルならトップまで上り詰めることが出来ると思っている。
「もういいの。私はレイ、ルイ、そしてみーくんと一緒ならそれでいいの」
「そっか」
景が決めたことだ。俺がとやかく言う必要はない。
「みーくんは……私たちと一緒にいてくれる?」
しばらく黙り込んで撫で続けていると、景が不安そうに言ってきた。
「いるよ」
「そうよね。みーくんは
「当たり前だろ。家族を犠牲にしないと本が書けないような凡人とは違うんだよ」
「そうよ。みーくんは天才よっ」
そうだ。俺は景の父親とは違う。
こんなかわいい子たちを見捨てて、小説家として生きるクズとは違うんだ。
「そうだそうだ。俺の作品の方が面白い!」
「みーくんよりすごい作家なんていないわっ」
景のよいしょはレイとルイが帰ってくるまで続いた。
☆☆☆
「あはぁんっ♡ はひィィッ♡」
22時過ぎ。レイとルイを寝かしつけた俺たちはいつものように身体を重ねていた。
「景はすぐに濡れるよな」
「だ、だって……んはぁっ♡ みーくんに弄られてるからぁ……ひぃぁっ♡」
ショーツしか身に着けていない景の両足を広げさせると、赤色のえぐい下着があらわになる。
まだ乳房を軽く揉んだだけなのに、クロッチには既に染みが出来ていた。
「この前買ったばかりのやつか?」
「そう……ひゃあぁんっ♡」
染みが出来ている箇所を指の腹で円を描くように押すと、すぐに染みが広がった。
「下着、汚れちゃ……んんっ♡」
「いつものことだろ」
染みを十分広げさせると、俺はショーツを引っ張りあげて思いっきり食い込ませた。
「やっ、あぁぁんっ♡ 下着、ダメになっちゃ……んひぃぃんっ♡」
「また買ってあげるから」
「で、でも……んあぁぁっ♡ く、食い込みがぁ……あひぃっ♡」
形ばかりの抵抗をする景を見下ろしながら、上げ下げを繰り返し性器に刺激を与え続けた。
ショーツが景の陰部を擦れるたびに、愛液が溢れていく。
「気持ちいい?」
「き、気持ちいいっ♡ 直接触られていないのに……気持ちいいのっ♡」
快楽に抗えない景はすぐにショーツによる攻めを受け入れた。
「ひゃひいいいぃぃぃっ!?」
ショーツによる刺激に慣れる頃を見計らい、勃起したクリトリスをギュッと摘まむと、景が大きな嬌声を放った。
「いきなり……ひぃぃんっ♡ クリ、らめぇっ……♡」
「景の身体に駄目なところなんてないだろ」
セックスに夢中になった景は全身が性感帯になる。
「くひいいぃぃっ♡ クリ千切れちゃうっ♡」
「これくらいじゃ千切れないって」
「んにいいぃぃぃっ♡」
力強くクリトリスを捻りあげられ、はしたなく絶頂してしまう景。
「んおぉぉっ♡ 引っ張らないれええぇぇっ♡ 潮、止まんにゃくなっひゃうぅぅぅっ♡」
透明な液体が俺に襲い掛かる。
あいかわらず景の潮噴きは豪快だ。
「んふぁああ♡ 飛んじゃうっ♡ 気持ちよすぎて、頭飛んひゃううぅぅっ♡」
身体を重ねてまだ10分も経っていないのに、すでに景はアヘ顔を晒していた。
とても女優を目指していたとは思えないほど、下品で無様な顔だ。
「それじゃ入れるか」
景の潮噴きは1分近く続いた。おかげで俺の上半身は液体塗れだ。
「みーくん、今日は生でっ♡」
「わかってるよ」
今日は安全日なので、事前に景から生をおねだりされていた。
俺はえぐい下着のクロッチを横にずらし、肉棒を宛がい勢いよく挿入した。
「あひゃあああぁぁぁぁぁっ♡」
挿入されただけで景は絶頂してしまった。
つい先ほど潮を噴いたばかりなのに、新たな潮を俺に浴びせてくる。
「またイッたのかよ」
「ご、ごめんな……ひゃい……♡ でもぉ……気持ちよしゅぎてぇ……すぐぅ、イッひゃうのぉ……♡」
先ほどまで姉の顔を見せていたのに、俺にだけ見せる雌の顔。
景と関係を持ってからそれなりに経つのに、いつもこのギャップにやられてしまうのだ。
「景ばっかりイッてずるいぞ。これはお仕置きしないといけないかも」
「し、してぇ……♡ すぐにイッひゃう私にぃ……お仕置きしてぇ……♡」
「してほしいの?」
「してほしいっ♡ オーディションも落ちてぇ……だめだめな私を……お仕置きしてええぇぇっ♡」
普段はSっぽいのに、夜の景はドМだ。
自分から攻めることはせず、いつも俺の攻めを受け入れる。
乱暴な愛撫でも。
痛みを伴う行為でも。
いつも景は歓喜の声を放つのだ。
「わかったよ。ほらっ……!」
景のくびれた腰を両手でがっしり掴み、子宮口を貫く勢いで肉棒を突き入れる。
「んふぁああ♡ ぁはぁああ……っ♡」
「ほら……よっ!」
「ああぁぁぁんっ♡ はぁっ、ひぃっ、あひぃっ♡」
景は身体を痙攣させながら、淫らな声を上げ続ける。
「こんなに喘いじゃって……AVのオーディションなら受かったんじゃないか?」
「ひ、ひどいわっ! 私、みーくん以外にぃ……おひいいぃぃっ!?」
「俺以外に?」
「抱かれるつもりは……んはぁっ……ないって……言ったのにぃ……ぁはぁああ……っ♡」
非難の目を向けてくるが、顔が蕩けているのでまったく怖くない。
「でも景ってセックスしか能がないだろ」
「そんな虐めないでぇ……んふぅっ……みーくんのばかぁっ……!」
よほどショックのだったのか、涙目になってしまった。
「いや、お仕置きしてほしいって言っただろ?」
「言葉じゃないわ。もっと……うあぁっ……おまんこに……子宮に、してほしいの……!」
「それじゃ景が気持ちよくなるだけだろ」
「し、子宮で反省するもの……!」
快楽に染まっている影響か、景が意味不明なことを言ってきた。
「……まあいいや。ようは激しく突けばいいんだろっ!」
「くはあああぁぁぁぁっ♡」
強烈な一撃に、景はひと際大きな嬌声を放った。
「そ、そうっ♡ 激しく突いてぇ♡ 突きまくってえええぇぇぇっ♡」
「りょーかいっ!」
俺は景にお仕置きを与えるため、何度も何度も激しい抽送を繰り返した。
ぎちぎちと膣壁が肉棒に絡みついており、激しい抽送もあいまって、射精感がいつもより早めに高まってしまった。
「もう
「んんっひぅうううっ♡ ひぃ、んくぅぁあ♡ ぁああああっ♡」
射精を宣告すると、景が両足を俺の腰に絡ませてきた。
中出し以外は許さないという意思が伝わってくる。
「うああぁぁっ♡ みーくん、出してっ♡ 私の子宮にたくさん出してええぇぇっ♡」
「もちろん……!」
「んぁっ♡ んぉっ♡ イクっ♡ イッちゃうううぅぅぅっ♡」
子宮口に亀頭を密着させ、溜まっていた欲望を吐き出させる。
「ひゃあああああぁぁぁぁぁぁぁんっ♡」
中出しされる悦びを表現する景。
景の膣内で元気よく肉棒を跳ね、次々と精液が放出されていく。
「んはぁぁっ♡ 熱いっ♡ みーくんのザーメン熱いわぁっ♡」
「たくさん出すからな」
「あはぁっ♡ しゅごいっ♡ どんどん精液が溜まっていくっ♡」
景は子宮に精液が溜まっていくことに歓喜する。
「ふぅ……」
長い射精を終え、体位を変えるため肉棒を抜こうとしたところ、景が腰に絡ませている両足に力を入れた。
「抜いちゃだめっ! もっと出してからじゃないとっ!」
「いや、体位を変えるだけだから」
「……本当に?」
「本当だよ。俺も一発じゃおさまらないこと知ってるだろ?」
「そうね。おかげで私の子宮はみーくんのザーメンタンクだわ」
「自分で言うなよ……」
景は真顔でとんでもない下ネタを放つ。
こんな変態になってしまったのは俺のせいだろうか。
「けど、まだまだ子宮に余裕があるわ」
「だろうな。景、立ってくれ」
「わかったわ」
肉棒を抜き、景を窓際に立たせる。
お次は俺の大好きな立ちバックだ。
「ほら、もっとお尻突き出して」
「ひぎいいぃぃっ♡」
軽くお尻を叩くと、明らかに悦びの声を放つ。
「あんっ♡ いきなり叩くのだめぇっ♡」
「軽くだろ」
千世子もお尻叩かれるの大好きだが、大きい分、景の方が叩き甲斐があるかも。
「みーくん、今変なこと考えなかった?」
「……考えてない」
「ならいいけど」
「それよりやるぞ」
「早くきてっ♡」
こうして今日も俺たちは高校生徒は思えない野蛮なセックスに明け暮れた。
☆☆☆
翌日。俺が寝ている間に景たちがウルトラ仮面にさらわれてしまった。正確にはスターズ所属の星アキラにだ。
景からの報告によると、最終審査を辞退した人がいたので、繰り上がりで選ばれたらしい。
最終審査のテーマは『野犬』で、それなりに上手く演技ができたとのことだったが、結局、景は落ちてしまった。
だが映画監督の黒山墨字に気に入られたようで、夕食前に自宅まで勧誘に来ていた。
「みーくん、どうすればいいかしら?」
翌朝。俺たちは、黒山監督について家族会議を行っていた。
黒山監督はカンヌ・ベルリン・ヴェネツィアの世界三大映画祭全てに入賞しているが、国内では無名だ。
「うーん、事務所に所属出来ても仕事があるかどうか」
「そうなの?」
「聞いたことがない事務所だからな。給料が出るかも怪しい」
「そう。ならやめた方がいいかしら?」
「そこは景の判断に任せるよ。役者になれるチャンスには違いないんだから」
「……そうね」
二度も落ちてしまったからか、あまり乗り気じゃなさそうだ。
「それじゃ学校に行ってくるわね」
「おう」
玄関まで見送るが、景は家から出ようとしない。
「どうした?」
「みーくん、いってらっしゃいのキスをして」
「急にどうした?」
「いいから」
「……わかったよ。ちゅっ」
「んっ♡」
軽く触れるだけのキスだったが、景はご満足のようで、満面の笑みで学校に向かった。
夕方。帰宅した景から黒山監督の事務所に所属することを告げられた。
俺と別れて数分後に黒山監督に拉致されて、いきなりCMの撮影現場に連れていかれたそうだ。
しかもいきなり主演。
まさか所属初日でCMデビューするとは思わなかった。
「それで今後のスケジュールは?」
夕食を調理中の景に問う。
「まだ何も聞いてないわ」
「……そうなんだ。大丈夫か?」
「生理的に無理な人だけど、問題ないわ」
「それは問題あるだろ」
生理的に無理な人と景が付き合っていく未来が見えない。
「手下の雪さんがいるから問題ないわ」
「部下の間違いだろ」
どうやら女性のスタッフがいるようで一安心。
「それよりレイとルイをお風呂に入れてきて」
「わかったよ。二人とも行くぞ」
「はーい!」
浴室でレイとルイに雪ちゃんについて訊ねたが、二人もまだ会ったことがないようだ。
「みーくん、ご飯食べたらアニメ観たいっ!」
「おう。ルイは何が観たいんだ?」
「サイコパス!」
「……それはもう少し大人になってからだな。レイは?」
「うーん、私はハイキューがいい」
「うんうん」
「やっぱり日向×影山が至高よね」
「……ん?」
おかしい。同居してから二人にはいろんなアニメを見させた。
もちろん内容を踏まえて、教育上よろしくないアニメは省いている。
それなのにルイは小難しい作品を好きになり、レイは腐女子になりつつある。
どこで間違えたのだろうか。
「四人で夏目友人帳でも見ないか?」
「もう5回見てるからやだ!」
「右に同じく」
「……っ」
16歳にして子育てに苦悩する俺であった。
「そういえば『デスアイランド』が映画化するんだって!」
ルイが嬉しそうに言ってくる。
確かルイが愛読している『週刊少年コニャック』の漫画だ。
「しかも主演が百城千世子だって!」
「そうなんだ」
そういえば映画の主演を3本抱えてると言ってたな。
千世子が出るからそれなりにヒットするんだろうけど、もう少し出演する作品を選んだ方がいいと思う。
風呂上がり。
スマホに千世子からライ〇がきていた。
内容はデスアイランド制作発表記者会見への招待だった。
次回は雪ちゃんです!