「はあ、はあ……」
私は不知火。陽炎型駆逐艦の1人。
「すうう……ふへえ」
南の離島の小さな鎮守府に配備されている。
「んっ、しょ」
今は2345。月明かりが差し込む司令私室の布団で
「んふうう……」
私は司令に抱かれている………
「不知火、2330に俺の部屋に来い。誰にも言うなよ」
それはある日のことだった。着任して5年目になった司令から私室での
初めはなにかの間違いかと思っていた。執務中の濁り澱んだ視線。資料のため席から動くと臀部と大腿部に突き刺さる視線。
作戦行動で中破し、服が破れて下着が見える自分を舐めるように見つめる視線。
ただ見てくるだけなら良かったが、日に日に増していく圧。
秘書官に命ぜられて5年。手を出しては来なかったが、司令は小さな私を性欲の対象として見ている……
今回の指示は司令が我慢しきれなくなったのだろう……
普段の司令は品行方正、指示も確かであったため、話しても信じてもらえるとは思えず、誰かに相談することもできず……
私は心の中に分からない何かが渦巻くのを感じていた……
「シャツ1枚だけだ、スカートは脱げ」
司令の指示に従い服を脱いで畳む。ちらりと見えた
震えが止まらない。私は戦場で戦うために生まれた。こんな震え、戦艦棲姫に直面したときにも感じたことが無いのに。整備不良で大破が多発した時、原因元の整備長にブチ切れた司令も怖かったが、その時以上に怖い。
逃げても良かった。が、私の身体は震えたまま、動くことは無かった。
震える手で制服を脱ぎ終える。
先に布団に入った司令の左側に背中を見せるように離れて潜り込む。腕を抱え込むようにし、前側に触れないように。
悍ましい。気持ち悪い。恐ろしい。嫌だ。そんな事ばかり脳裏に浮かぶ。どうか夢であってほしい……
しかし、これは現実。
司令の手が私の右腰から臀部、大腿部を執拗にねちっこく撫でてくる。
「不知火の身体は柔らかいな……へへ」
腹部に回る手。差し込まれる指先を拒もうとするが、震えのせいか上手く妨害できない。
「っ……」
服の内側、柔らかい腹肉の部分に指が触れる。首筋に掛かる荒い息。熱い。彼の手は離れない。
「いい匂いだぁ……不知火……」
レロリ、と首筋を舐められ吸い付かれる。髪の匂いを嗅がれてぞわりと広がる悪寒。
(気持ち悪い)
目を固く瞑り、舌の感触に耐える。
「んしょ、っと」
お尻の割れ目に密着する熱いモノ。焼けた鉄棒を押し付けられたような感触。司令の陰茎がベッタリと押し付けられていた。
ずりずりとスパッツに擦り付けて来るのを腰を動かして逃げるが、ぐいと引きずられて逃げられない。胸にも手が回り、むにむにと揉まれる。
「不知火、お前の身体はどこを触っても柔らかい……今日はゆっくり楽しむからな」
「不知火、お前は私のモノだ……」
私の悪夢は始まったばかりだ……