※この作品はR-18です。

人類の大半が女性になった世界でも、Hをするのは大変なんです。   作:冴木凛

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19 サアヤ5

 二人の先輩と別れた後、部活動の終わったサアヤと落ち合った。その日、サアヤは俺の部屋に「お泊りをする」と言い出したが、断る理由も無く、夜を一緒に食べた後、俺の部屋でくつろいでいた。

「ねえ、レント」

「何?」

 ソファで二人並んでテレビを見ていたが、部活動――バレー部の練習の後、シャワーを浴びることなくそのまま俺の部屋に来たサアヤの体からは、ツンとした独特なにおいが漂っている。

 声を掛けられた拍子に、俺の中のスイッチが入ってしまった。そのまま顔をサアヤの体に寄せる。

「ちょ、ちょっと、そうじゃなくて」

 すぅっと息を吸い込むと、塩気と酸味とを含んだスパイシーな香りが俺の鼻を刺激した。

「そうじゃなくて?」

 Tシャツに着替えていたサアヤの腋に鼻をつける。

「だ、だめ、ま、まだ……」

 そう言いながらも、サアヤの体がぷるるっと震える。

「まだ、なに?」

「ああ、もう!」

 突然サアヤが俺の肩を持って突き放した。

「ねえレント。嫉妬厳禁だってことは分かってるけど、アタシに隠し事はしないで欲しいの」

「ん? おう、分かってるって」

「じゃあ、教えて。橘花先輩とも、Hするつもりなの?」

「えっと、もう、してたりして」

「はあ? だからなんでアンタはそう考えもなしに!」

 俺の肩をゆっさゆっさと大きく揺らしながら、噛みつかんばかりに怒るサアヤを、俺は両手で押しとどめた。

「待て待てって。中には出してないから」

「そういう問題じゃないでしょ! 間違って出ちゃったらどうすんのよ! 橘花先輩はQじゃないって保証があるの?」

「いや、わからない。正直、Qである可能性が高いとは思う」

「じゃ、じゃあ」

 もうHはするな。サアヤはそう言いたいのだろう。逆に言えば、まだ「する」に違いないと踏んでいるのだ。そしてそのサアヤの危惧は、その通りなだけに反論はできない。

「なあ、サアヤ。もしサアヤがQだったら、俺とHしたか?」

 突然の問いかけに、サアヤは訳が分からないといった表情を見せた。

「そりゃHはしたいと思ったかもだけど」

「でも、しない?」

「んー、わかんないよ。でも、したとしても、中には出させなかった、かなぁ」

 そこまで言った後、サアヤの表情がはっとしたものに変わる。

「ちょと……レントが考えてること、なんかわかった気がするけど、そんなことできると思ってるの?」

「逆だよ。そういう気持ちにさせるんじゃなくて、そういう気持ちになってくれた相手としか、しない」

「でも、相手の気持ちなんか分かるの?」

「分かる様にならなきゃ、トップにはなれないだろ」

 そろそろこの話も終わり……そう促すように俺は、再びサアヤの体、今度は胸辺りに顔を寄せた。

「レント、トップになるつもり?」

「もちろん。男に生まれて、この学校に入ったんだ。それを狙うのが、普通だろ?」

 サアヤの独特な体臭――エロい匂いが鼻腔をくすぐる。

「ふーん。そんなこと興味ないんだと思ってた」

「サアヤの為だよ」

 Tシャツの下から手を差し入れる。クーラーが効いているはずの部屋で、サアヤの体には少しじっとりと汗がにじんでいる。

「うそ」

「ほんと」

 Tシャツをずらし、へそのあたりに舌を這わせる。

「あっ……ほんとにほんと?」

「ああ」

「約束?」

「ああ」

 俺の返事に、サアヤは俺をはねのけ、今度は俺の体をソファに押し付けた。

「サアヤ?」

「今日は、アタシの番」

 そういうとサアヤは、俺の胸に顔をうずめた。すぅっと息を吸う音が聞こえる。

「レントの匂いがする」

「どんなにおい?」

「えっとね……えっちなにおい」

 首、脇、お腹と、サアヤの顔が移動していく。そして股のところでふと顔を上げた。

「な、なに?」

 サアヤが少しむくれた顔をしている。

「レントの匂いとは違うにおいがする」

「あ、ああ……えっと、まだシャワーしてないから」

 ヤヨイかソフィーアか、それとも二人共のにおいをサアヤは感じたのだろうか。女って、こわい……

「ぷぅ! 洗いながそ!」

 俺はサアヤに、シャワー室へと引きずられていった。

 

 サアヤは匂いフェチなのだろう。シャワーの後、少し火照った俺の体のすみずみの匂いを嗅ぎながら、一生懸命自分のクリトリスをいじり、オマンコをびちょびちょに濡らしていた。

「ヘンタイ」

 耳元でささやいた言葉に、サアヤは恥ずかしがりながら、「レントの匂いで、アタシのオマンコがこんなに濡れてるの。レントも、アタシをにおって……」と、自分のオマンコを開いて見せる。

 酸味を感じるにおいを嗅ぎ、再びサアヤの腋をなめまわした後、喘ぐサアヤのオマンコにペニスを挿入した。

「中に、出して、ひぃよ……」

 熱い吐息を吐きながら、サアヤがそう漏らす。

「赤ちゃん、出来ちゃうぞ」

「早く……早くアタシを孕ませて。一番がいいの。一番じゃなきゃ嫌なの。いっぱい、いっぱい、中に出して。レントの精液を、アタシの中に!」

 そう言って腰を振るサアヤの中に、俺は尽き果てるまで精液を流し込んだ。

 

※ ※

 

 二人で散々燃えた後、二人一緒にベッドに横になった。せっかくシャワーをしたのに、また汗だくになってしまった。しかし俺は、サアヤにそのまま寝るよう言ったのだ。サアヤはそれだけでもう顔を赤らめながら、吐息が荒くなっていた。

「ねえ、レント」

 俺の胸に抱かれていたサアヤが、ふと真面目な声で呼びかけてくる。

「ん?」

「レント、パートナー二人目だし、あの陣風先輩をパートナーにしちゃったから、目立っちゃうね」

「そうだな。まあ、サアヤをパートナーにした時点で多少目立ったから、もう一緒だよ」

「その比じゃないよ?」

「でも、ジュドーっていうの? あの元Qが一日で二人をパートナーにしただろ。あれも目立つんじゃないか?」

「まあ、確かにねぇ。しかも相手は学年でも勉強優秀な二人だから、あっちも目立つかな」

「度胸がいいのか、それとも」

「それとも?」

「何か、相手がQかどうか見分ける方法を知っているのか」

 サアヤが俺の胸にそっとキスをする。

「そんなの、あるの?」

「あったら知りたい」

「だよねぇ……元Qなら、相手がQかどうかわかるとか?」

 そう言ったサアヤの顔を、俺は改めて見つめた。

「そういう話、聞いたことないか?」

「んー、ないかなぁ」

「そっか。ソフィーアが、高学年では元Qのパートナー獲得数が多いって言ってたから」

 思わず口にした俺の言葉を聞いたサアヤが、一気に不機嫌になる。

「ソフィーア……ソフィーア……何、その、馴れ馴れしい関係」

「げっ。い、いや、それはだな」

 誤魔化そうとしてみたが、無理だった。結局、それからさらに二回の「中出し」をするまで、サアヤは俺を許してくれなかった。

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