人類の大半が女性になった世界でも、Hをするのは大変なんです。 作:冴木凛
男性がイッた時のような「急速な収縮」ではなく、快感がだらだらと溶けだしていくような感覚。ソフィーアの「ああっ、こ、これが、射精っ!」という声と共に、膣の中でソフィーアのペニスがビクンビクンとはねると、温かいものが出され、それがとろーっという擬音が聞こえてくるかのように、奥の方へと流れていくのが分かった。
ソフィーアが俺に覆いかぶさる。それを抱きしめると、俺たちはまた舌を絡めあった。
「出しちゃいましたね」
荒い息をするソフィーアにそう囁く。
「ふふふ、君に『男性』を返さないと、私の楽しみが減るからね」
「というか、『男性』のやり取りなんて、できるんでしょうか」
『男性』を返せない、そんな可能性に思い当たり、ふときいてみる。
「それは、考えていなかったな」
不意を突くような質問に、思わずソフィーアが驚いた表情をする。しかしすぐに、顔をしかめ、俺からペニスを引き抜いた。
「その心配は、無用の、ようだね……」
ソフィーアが股間を押さえ、苦悶の声を上げる。そのまま、ベッドに突っ伏してしまった。
「がはっ、こ、これほどの……」
「大丈夫か、ソフィーア」
ヤヨイが心配そうに声を掛けるが、ひと声叫び声をあげると、ソフィーアはそのまま気を失ってしまった。
※ ※
「しかし……Qに戻るたびにあの痛みを感じなければならないと思うと、気軽に『ちょっと貸してくれないかな』とはいかないようだね」
ソフィーアの意識が戻ったのはそれから約十分後だった。俺の時と同じくらいの時間らしい。その間俺のアソコは、尿道口が盛り上がり、クリトリスと一体化すると、むくむくと大きくなり、再びペニス状の『イチモツ』へと戻っていた。大陰唇が袋状にふくれ、いつのまにかその中に『たまたま』が復活している。
「そ、そうですね……ちょっと、痛すぎますね」
「そうなのかぁ」
ヤヨイが少し残念そうな声を上げる。そんなヤヨイにちょっと冷たい視線を向けた。
「い、いや、べつに、ソフィーアのおちんぽが気持ちよかったとか、そんなことは言ってないぞ」
「はいはい」
「レントのオチンポもすげえ気持ちいいからさ、な?」
ヤヨイは良く分からない慰め方をしながら、俺の顔をその大きな胸の谷間に挟んでぐりぐりとし始める。しかし、一度経験した『誘惑』には勝てないらしい。
「た、たまには、いいだろ? ソフィーアのオチンポを入れてもらっても」
「俺はいいですけど、それはソフィーアに聞いてください」
「レントは本当に我々の理想の『パートナー』だな。まあ、しかし私とレントが二人ともあの痛みに耐えられる気分の時だろうね……でも、レントも、入れられて随分感じてたじゃないか」
「え? い、いや、そういうわけじゃ」
「嘘言うなよぉ。レントもああいうの、くせになっただろ」
「いや、だからそういうわけじゃ」
「隠すなって、な? またしようぜ」
ヤヨイはすっかり気に入ったようであった。俺は苦笑いで応じる。
「ええ、まあ、それはいいんですけどね。ただ、それこそ、何かヤヨイさんに『ご褒美』をあげる時くらいですかね……ちょっと痛すぎて」
そう言ってソフィーアと目を合わせる。ソフィーアも苦笑いで応じた。
「ちぇ」
ヤヨイはそう言うと、両手を頭の後ろで組んで、ベッドにゴロンと横になった。
「あ、ちょっとトイレにいってきます」
尿意を感じ、ベッドを降りようとしたのだが、それを見たソフィーアの目が妖しく光る。
「レント君」
わざわざの『君』付け……ソフィーアがまた何かしたがっているようだ。
「な、なんですか?」
「そんなに怖がらなくてもいいじゃないか」
そういうとソフィーアは、俺をフローリングに寝かせる。
「えっと、おしっこが」
「おしっこがしたいのだろう?」
「ええ、ですから、トイレに」
その俺の言葉を、ソフィーアが人差し指で押さえる。そして俺のペニスを刺激し始めた。
「私もね、中に出される快感を知ってしまったのだよ、レント」
「え、ええ」
随分と体力を使ったように思えたが、ソフィーアの手の動きに、また俺のペニスが大きくなっていく。生えてきたばっかりだというのに、元気なことだ……
「君には本当に感謝している。私に『女』を教えてくれたのだからね。でも、中に出されるのが、たまにというのは、私も我慢はできないな」
「でも、さすがに毎回あの痛みを我慢するのはちょっと」
「それは私も同じだ。だから……」
大きくなったペニスを、ソフィーアは自分の『復活』したばかりのオマンコにこすりつける。
「ソフィーア、どうすんだ?」
そう言いながらも、ソフィーアがまた快感を得たがっていることに気が付いたヤヨイが、ソフィーアの体に舌を這わせ始めた。
「中に出すものは、別に『精液』でなくてもいいのではないかと、思ってね」
ソフィーアは、まだ濡れ始めたばかりの自分のオマンコに、俺のペニスを挿入し始めた。入り口ですぐ引っかかる。
「処女膜、ありますね」
「ふふふ、これは、いつでも処女の気分になれるね」
ソフィーアが少し唇をかみ、痛みをこらえて、腰を下ろした。
「大丈夫ですか?」
「や、やっぱり、少し痛いね」
「きつい、です」
「気持ちいいかい?」
「え、ええ……また出したくなりますよ、これじゃ」
「ふふふ……じゃあ、いっぱい出してくれ。レントの、おしっこを、私のオマンコに」
「え、ええっ!?」
「私の子宮に、いっぱい、君の、体液を!」
「そ、それは」
「嫌かい?」
「汚いですよ」
「おしっこは、汚くなんかない。君がそれを証明してくれたじゃないか」
そう言えば、俺は散々ソフィーアのおしっこを飲んでいた。
「私のおしっこも、飲んでくれるんだろう?」
「ソフィーアがそうして欲しいなら」
「もちろん、してほしい。だから私も、君のが欲しい。いっぱい、出してくれ。私の、中に! でないなら、またザーメンが出るまで腰を振り続けるよ?」
クールを気取るソフィーアの、悪戯っ子の様な微笑みに、俺はきゅんとなって、そのまま我慢していたもの……おしっこを、ソフィーアの膣の中に放出した。
「あ、ああっ、当たってる、レントの体液が、私の子宮にっ!」
結構たまっていたものが、勢いよく……精液の勢いとは比べ物にならないだろう速度で、ソフィーアの中に迸る。すぐに膣内が俺のおしっこでいっぱいになったのか、俺のペニスを押し出そうとする水圧を感じた。しかし、ソフィーアが上から押さえつけているせいで、ペニスが抜けることなく、おしっこは膣とペニスの僅かな隙間から溢れるように零れ出した。
「ああ……ああ……」
ソフィーアの口から、だらしない喘ぎ声が漏れる。おしっこの勢いが止まった時、ソフィーアはまた『ふふふ』と微笑んだ。
「ほんとに……君は……最高だよ、レント」
ソフィーアが俺の胸に頬を当てる。そして、まるで俺に甘えるように、頬を擦り付けた。
「床が、汚れてしまったね」
「一緒に拭いてくださいよ。今度は俺のおしっこなんで」
「ははは、いいよ。ただし」
そう言うとソフィーアは、人差し指で俺の鼻を触った。
「今後も、おしっこをする時は、私の中で、するように」
「え、まじですか?」
「言っただろう? 君が私を受け止めるというのなら、私は君を頼ってしまう。すべてを預けてしまう。溺れかけたこの心を、身体を、全て……私の心の中に渦巻く欲望を全て、君に。もう私は、君なしでは生きていけそうにない」
ソフィーアがキスをしてくる。伸びた舌が、俺の口の中をうねうねと動き回った。
「後悔、したんじゃないか?」
「しませんよ。ソフィーアを愛してます」
そう答え、俺はソフィーアの、まるで少年のような胸に舌を這わせた。
「なあ……あたいのこと、忘れてないか?」
ふと、横から声がかかる。放っておかれたヤヨイが、不機嫌そうにむくれていた。
「ははは、すまない、すまない」
「ヤヨイさんも、愛してますよ」
「なんか、あたいがつけたしのようじゃねえか。あたいがレントのパートナーなんだぞ、ソフィーア」
「そんなことないですって」
そういって笑いあった後、機嫌の直らないヤヨイを置いておいて、床の拭き掃除をすることにした。
ちなみにその夜は、ヤヨイの機嫌が直るまで、中出しを三回させられた。
※ ※
ソフィーアと『男性』をやりとりしたことが、どう影響するかはまだ分からない。とりあえず、翌日登校しても、誰が女性で誰がQなのか分かるようになっている、ということはなかった。
Qになったこと、そして男性に戻ったことを学校に報告すべきなのか……ソフィーアやヤヨイと相談したが、学校の規定をもう一度確認した結果、報告しなくても大丈夫そうだと言う結論で落ち着いた。
何か問題が発生したときは、その時に考えよう。
ただ、サアヤには全てを正直に話した。今回は、ビンタ三発で許してくれたが、Qについての理解が深まったことは良かったと思う。
ソフィーアがQであることが確定し、そのソフィーアが俺の恋人として俺に協力してくれる。
はっきり言ってしまえば、入学したときから元々考えていたこと――Qの協力者を得る、ということが期せずして叶えられたのだが、サアヤはソフィーアの変心を心配していた。
ソフィーアはああ言っていたが、実際いつまで俺に協力し続けるつもりなのか、俺にも分からない。
それはその時考えよう。
こうして、慌ただしい俺の一学期が終わった。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
更新を少し休憩します。
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