※この作品はR-18です。

人類の大半が女性になった世界でも、Hをするのは大変なんです。   作:冴木凛

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07 サアヤ3

「かたいね……」

 二人で服を全部脱いだあと、サアヤは目を見張って俺のペニスを触っている。

「あんまり、大きくないけど」

「そうなの?」

「たぶん、な」

「ふーん……ね、ねえ、レント」

「何?」

「な、なめてあげようか?」

 サアヤは、そう言って上目遣いで俺を見上げた。俺が黙ってうなずくと、舌を少し出して、ペニスの先端を舐める。最初は恐る恐る。その後、小さく口を開けてペニスを咥える。

「ふぅ」

 つい口から声が漏れた。

「気持ち、いい?」

「とっても」

 そう返事をすると、サアヤはちゅぱちゅぱと音を立ててペニスを吸い始めた。

「不思議な味がするね」

「まずい?」

「ううん……おいしい、かも」

 そういって、サアヤがコクンと喉を鳴らす。そして鼻をペニスに近づけると、こんどはくんくんとにおい始めた。

「それこそ、臭くないか?」

「レントのにおいがする……いいにおい」

 舌を這わせながらも、サアヤは俺のペニスを弄ぶようににおいを嗅いでいる。

「あっ」

 サアヤが小さな声を上げる。

「どうした?」

「また、じゅんってしちゃった……」

 そんなサアヤを、俺は床に寝かせた。ポニーテールが床に広がる。サアヤが潤んだ目で俺を見つめた。

「入れても、いいか?」

 ペニスをサアヤのオマンコにあてがう。そのまま挿入しようとして、サアヤが両足で俺の腰を挟んだ。

「レント」

 それまでとは違う、サアヤの真剣な眼。

「ど、どした?」

 思わず聞いた俺に向けて、サアヤが右手を伸ばした。サアヤに顔を近づけると、サアヤは俺の頬に触れる。

「アタシが……Qだったらって、考えないの?」

 サアヤの言葉。初めてのセックスならば、考えなければいけないこと。それはサアヤでも、同じなのだ。

「正直、考えなくはないかな。でも、性別を奪われる相手がサアヤだったら、諦めがつくよ」

 そう答えた俺の頭を、サアヤは胸に抱え込んだ。

「どうして?」

「サアヤのこと、好きだからだよ。言わせんな」

「うれしい……うれしいよ、レント。でもね」

 今度は俺の顔を、サアヤの顔の目の前に持って行く。真剣な眼は変わっていなかった。

「パートナー、私だけで終わりにするつもりはないんでしょ?」

「あ、ああ、まあ」

 男の役割は、たくさんの女性に子供を産ませることだ。社会通念上、パートナーが一人だけというのは、『非生産的』とみなされている。

「約束して。絶対、『男』を奪われたりしないって」

「お、おう……でも、Qかどうかなんて、やってみないと分かんないだろ」

「それじゃ、危ないじゃない。相手にQじゃないかどうか聞いて、相手の嘘を見破るの」

「どうやって?」

「それは……それはレントが考えて!」

「難しいことを……」

 サアヤの気持ちは分かるが、それができるなら、世の中の男は困ってはいない。

「やるの!」

「わかったわかった。約束するよ」

「うん。じゃあ……レントの、アタシの中に入れて」

「初めてだから、うまくはいらなくても、怒るなよ」

「いいよ……アタシも初めてだから、それも楽しも」

 サアヤが笑顔になる。

「じゃあ、いくぞ……ここ?」

「ん……ちょっと、違うかも……」

「ここか?」

「あん、それ、オシリ」

「んじゃあ、ここ」

「あ、そ、そこ……あ、あ、レントの、おちんちんが、入ってくる……いっ」

「痛い?」

「だ、大丈夫、そのまま……あ、はあああっ!」

 ペニスをゆっくりと、出したり入れたりしながらも、だんだんと奥へと差し込んでいく。まるで、ずぶずぶという音が聞こえるような感触。

「んんっ」

「奥まで、入れるよ」

「うん……来て……ああ、ん、んんんっ!」

 痛みをこらえているのだろうか。サアヤの体が反り返る。とそこで、パツっという小さな破裂が響いた。

「今の……」

「処女膜、破れたみたい」

「痛い?」

「ちょっと」

 そういうサアヤの様子に気をつけつつも、俺はなんとか奥までペニスを差し入れた。

「入った……ね」

「サアヤと、一つになれた」

「アタシで、良かったの? 初めて」

「ああ、サアヤが良かった。サアヤこそ、俺で」

「アタシも、レントがよかった。うれしいよ、レント……」

 正常位でのキス。サアヤの体に力が入る。

「動いて、大丈夫だよ」

「ああ、動くぞ」

「中に……出したい?」

「もちろんだ。サアヤの子宮の中を、俺のでいっぱいにしたい」

「いいよ……出しても」

 ゆっくりと、しかし大きく出し入れをする。そしてその速度をどんどんと速める。

「レントのおちんちんが、壁に擦れて、ひゃあっ」

「なんか、絡みつく感じで、気持ちいい」

「もっと、もっと、擦って」

「汗、かいてる」

「におう?」

「ああ、におい、きつくなってる」

「なんか、レントの、大きくなった」

「サアヤのにおいが、エロ過ぎんるんだよ」

「そんなこといったら、あ、あ、なんか、だめ、くる、くる」

「俺、もうイキそうだ」

「中に、中に、ちょうだい!」

「いくっ」

「あ、ああ、ああ、中に、中にっ、出されてる! アタシ、出されてる、はああああうっ」

 サアヤの中にいっぱい射精した俺は、暫くの間、サアヤに覆いかぶさっていた。

 

※ ※

 

 結局、俺の体は何ともなかった。サアヤは『本物の女』だったというわけだ。今後、サアヤとのHは安心して……ということになるだろうが、他の女性となると……

 勘弁してほしいな。これじゃロシアンルーレットだ。

「ねえ、レント」

「何?」

「いっぱい、汗、かいちゃった」

「シャワー浴びるか?」

「その前に、におい、嗅いでほしいな……」

 そんなサアヤのお願いに、俺はサアヤの腋に顔をうずめる。

「においを嗅がれたいだなんて、ほんとサアヤも変態だな」

「変態だもん……だめ?」

「いいに決まってるだろ……たまらないくらい、いいにおい」

「すごい……またおっきくなってる」

「エロ過ぎなんだよ、サアヤのにおいが」

「うれしい……もっと、もっとにおって、レント」

「責任取ってもらうぞ」

「いいよ。もう、アタシの体、もうレント専用なんだから。いつでも、におって。いつでも、中に出して」

「言ったな。どうなっても知らないぞ」

「いいよーだ。んじゃ、洗いっこ、しよか」

 そういうとサアヤは、悪戯っぽく笑った。

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