某ひとつなぎのアレとかぶった上タイトル回収してたことに
後で気が付いた自分がいました
だって・・・この話、書きたかったんやもん・・・
どうしてこうなった・・・
俺がアイラに着いていかなければよかったのか?
あの時逃げればよかったのか?
こいつに買われればよかったのか?
アイラの右腕が無くなったことに、様々な後悔が押し寄せる
これでもアイラはこう言った
「死ななきゃ安い」
こいつの覚悟は本当にすごいと思う。罪悪感でまだ心は痛いが、何かしてやりたい
何が出来るか考えていると、ふとアイラとの宿屋での会話を思い出した
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「エステ、もしかして自分でスキル取れるんじゃねぇか?」
人型の状態の俺にアイラが話しかけてくる。何のことかわからないので首をかしげるとアイラが続ける
「スキルの横に、数字があったろ?あれは熟練度つって、使えば使うほど上がるんだ。」
へー確かにあったな。収納は無限だったけど
「魔物はよくわかんねぇけど、人間とかの場合自分の中を『見る』ことで、スキルが取れるかわかるんだ」
何かその辺ゲームっぽいな
「でも、才能がない場合はどんなに探しても見つからねぇ。オレも『回復魔法』は手に入るがそれも一番下のヤツだけ。攻撃魔法はからっきしだ」
結局、天才がものを言うのか・・・
「でもな、ちゃんと訓練すれば、初級でも上級以上の回復力を発揮できる。流石に同じ熟練度だと意味ないがな。むしろ初級の方が回数多く使えるから便利だぜ?」
ほうほう?だから俺も変形が大分楽になったのか
「頑張ればちゃんと跳ね返ってくる。オレの他のスキルもいい感じでな?まず身体強化」
戦士には必須とも言えそうだな
「で、対異種フェロモン」
は?
「性交中不死身、不妊」
・・・ぉぅ・・・
「いやー最初は誘惑とか、性交中体力回復とかだったんだけどな?何か進化しちまった!」
一体、どれくらいヤったんですかね・・・
「とりあえず、見方は教えとくから、暇な時でもやってみ?」
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あの時教えてもらったように、自分の中に意識を向ける。言われたように大きな樹が見えた。幾分かの枝が見え、その枝の根元に名前が書いてある。捕食、収納、変形・・・その先に進めると捕食は、捕食複製につながり行き止まり。
収納は一番枝が大きいが先に進めない。変形は人型と装備に分かれている。
そうして探すがどれも行き止まりで最後に残った一番細い枝「融合」についた。
・・・俺になんとかできるんだろうか?本当はただのスライムなんじゃないだろうか?どうしてアイラは俺なんか守ってくれるんだろうか?
色々な不安がよぎる。でも、せめてあいつの腕ぐらいはなんとかしたい。そう思って不安を押しのけて融合の先に行ってみると、何もなかった
他のスキルと違って行き止まりでもなく、進めば進めそうであり、その場で止まってるようでもある。俺の不安がどんどん加速する。
結局何も出来ないのか?
恩人とも言えるこの人に、なんの恩返しもできないのか?
俺は一体なんのために・・・
なんとかしたい。なにが出来るじゃない。なにか方法を見つけたい。なにか・・なにか・・俺をヒールスライムと信じてくれる彼女に!
※スキル「そうぞう」を見つけました※
え?何だ今の?それはなんだ?
つい聞き返すが当然返事はない。なんかシステムボイスみたいな無機質の声だった。
融合の枝の先にスキル「そうぞう」とひらがなである
何かわからないが、今の俺にはこれにすがるしかない。想像?創造?どっちかわからんがとりあえず「アイラの右腕」を想像する。何度か体を縮める時に捕食していたから外観はわかる。
すると、その「そうぞう」の空間内に大きな腕が出てきた。ただし透明でまだ形だけのようだ。これならいけるかもしれない。そう思いしっかり「想像」していく
絶対に治してやる・・・
俺が自分の中でやっている間、外ではさらに話が進んでいた・・・
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「アイラ様、このように大暴れしては大変ですわよ?」
「オレじゃねぇよ。『お前が依頼した』此奴の仕業だろ?」
「あらー?」
右腕がぐしゃぐしゃになった男に顎をさす。痛みはまだあるだろうが、回復薬でも飲んだのか出血はない。
オレの方もすぐに回復魔法をかけたが、止血だけでふっとんだ手の痛みはまだ続いてる。
「お、おい!あんた助けてくれよ!このままじゃ俺様が捕まっちまう!」
「私、貴方なんて『知りません』わ」
「な・・・!」
この期に及んで逃げようとした上、このざま・・・もう憐れだな
「わ、私たちの依頼主じゃないー」
「いいえ。存じ上げませんわ」
「そのアイラの持つスライム取ってこいっつったろ!?」
「では、貴方の『依頼主』のお名前は?」
「それは・・・え・・・と」
やっぱりな。オレの時もそうだったが、あやふやにするためこいつにも名乗らなかったな。多分、高額の依頼料とさっき言ってた一発やらせるとかいってその辺ごまかしたんだろう。金額で察して欲しいとか言ってな
「で、でも確かに依頼したじゃなーいー」
「ですから、その依頼主のお名前は?」
「ぐぬぬぬ・・・」
「依頼を受ける時は相手の名前を受ける、基本ですわ。そういえば貴方数日前アイラ様に言い寄ってひどくフラれたと聞きました。その腹いせにここまでするなんて・・・」
「・・・・」
何も言い返せず黙るしかない男。ここぞとばかりに女が号令をかける
「さぁ!騎士の方々!大暴れした冒険者『二人』捕縛するのです!」
ちぃ。腕の痛みはひどいし、そのせいか体がふらつく。周りを騎士が囲んでくるがどうにも逃げ道が見つからねぇ。この女が出てこなかったら素直に捕まるつもりだったが、ここで捕まると「この女が責任者」になってこっちの身柄がやべぇ。かといって騎士相手に暴れるとなんともならねぇ・・・
「・・・ぅぅ・・うおおおおおおお!」
突然男が暴れだし、騎士を吹き飛ばした。
「テメェだ!アイラ!お前がいなければぁぁぁぁ!」
「お前バカじゃねか!?」
「がぁぁぁぁぁぁ!」
やけくそになったバカほど怖いものはない。騎士を吹き飛ばし残った左腕でさっきと同じ攻撃をしてくる
とっさによけようとしたが、左腕で斧に寄りかかってるオレは尻もちをついて倒れてしまった。腕一本持っていかれるだけでどんだけ消耗してるんだよ・・・
男の腕が迫ってくる。なんどか死にかけた時も、こんな風に回りが遅く感じたな。あの時もなんとかなったが・・・体が動かねぇ・・・
ちきしょう・・・
エステ・・・
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名前を呼ばれた気がした。でもなんか弱弱しいアイラの声のようだった
気になって「そうぞう」途中の腕から、外に意識を向けると、あの男がイカれた形相でアイラに殴りかかろうとしている。肝心のアイラはまるで腰が抜けたように座っている。腕のダメージとショックが大きかったのかもしれない。あの男の動きはとてもゆっくりだ。この中では時間の流れが遅いのかもしれない。
このままではやられると思って、ここから抜けようとするが、今の俺に何が出来る?
防ごうとしても、多分核ごとやられるし、捕食や溶かす攻撃は時間がかかる。このまま腕を作っても、渡す相手がいなくちゃ意味がない。何か・・・何か・・・
急速に意識が冷めていく。俺が防げないのなら、アイラならどうだ?
しかし、アイラは動きが取れない。今自由になる部分は?俺が右腕を作れば元に戻るのか?
腕を作れたとしても、また同じことになる。腕が砕け散るだけだ・・・
砕け散る?じゃあ、砕けない腕ならどうだ?人体じゃなくて、金属なら?
生半可な金属じゃ駄目だ・・・ミスリル?ダイヤモンド?いや、こういうファンタジーの定番は・・・
オリハルコンで腕を作る!
※スキルそうぞうによりオリハルコンをそうぞういたします※
自分の中で急速に何かが出来上がっていく。おおよそ外枠が出来ていた右腕にオリハルコンを融合してく
しかし、何を思ったか俺はそれで足りないと思い
※ヒヒイロカネをそうぞう。オリハルコンと融合し新たな金属をそうぞうします※
よし!この金属は・・・えーと・・・フツノミタマで!
※フツノミタマをそうぞうしました※
よーし一気に腕・・・をっ!・・・
腕がどんどん出来上がるのに反して、俺の体がどんどん動かなくなっていく。もしかしたら・・・
でもここで止まってたらアイラはやられてしまう。体は動かなくても意識はある。全身が痛いような重いような気持ち悪い感覚だが止まれない。
どんどん・・意識が消えてゆく・・・腕が・・できて・・・これを。アイラへ・・・!
消えそうな意識の中、出来上がった腕をアイラに融合させて叫ぶ
「いけぇぇぇ!アイラぁぁぁ!」
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右腕が熱い!?なんでだ?さっき無くなったはずだぞ?前にやったローズのおっぱいみたいに、ないはずなのに感覚がある。こうしてる間にも男が来る。とその時
『いけぇぇぇ!アイラぁぁぁ!』
不意に声が聞こえた、聞いたことのない男の声。でもなぜか心にしみる、不快じゃない声。右手の感覚が蘇ったのを感じてオレは、さっきと同じように男の左手に合わせて右手を突き出した。また吹き飛ぶと思ったが今度は違った
バキャ!と金属がへしゃげる音がして、男のガントレットをオレの右腕が貫いていた
「ぎゃぁぁぁぁ!」
またもや男が叫ぶ。ガントレット毎つぶれた腕は、おそらく再起不能だろう
「なんで・・・なんで・・・右腕が生えてるんだよぉぉぉ!」
男のガントレットに突き刺さったのは確かに「オレの右腕」しかし、何か鎧を付けているような見た目だ
「あ、アイラあなた・・・腕・・・」
「あ、ああ。なんかわかんねぇけど生えた」
オレにもまったくわからねぇ。でもおかげで助かった。さっきの声はなんだったんだ?と不思議に思っているとガントレットからオレの腕が抜けた。
その手の甲を見た時、オレの思考が停止した
「・・・まさか、お前なのか・・・エステ・・・」
右腕の手の甲には、アイラの髪と同じ赤い色をした宝石が埋まっていた
色々クライマックスに向けております
私個人的に、ギャグってシリアスが混じるから映えると思ってます
でも私はシリアス苦手という・・・
今回もアイラの変態スキルが・・・