※この作品はR-18です。

スライム王に俺は・・・どうしてこうなった?   作:カズゆき

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ちょっとセリフが多いかな?
主人公がいないと中々表現が難しいですね・・・


オレの右手が真っ赤に・・・Σそれあかんヤツだからな!?

「素晴らしい!すばらしいですわ!!」

 

女が狂喜乱舞に叫ぶ。ヒールスライムの噂を目の当たりにして、自分の予想が当たったのだ。当然といえば当然

 

「さぁ!その能力!冒険者なんかには勿体ない!その女にしたように、私も若返らせなさい!!」

 

このババァ・・・何を勘違いしてやがる?体を小さくした事をいってやがるのか?

 

「ふっざけんな!ババァ!!」

「ひぃっ!」

 

まわりの連中が体を竦ませる。一切怒りを隠さないアイラの怒号に、腰が抜けた人もいるようだ。

 

「テメェのわけわかんネェ話のせいで!エステが死んじまったじゃねーかー!!」

「あ、貴女が私に売らないからでしょ!?」

「最初の言っただろうが!家族は売らねぇってな!」

「あれは断るための方便というか・・・」

 

これだから自称高貴な連中はムカつく。自分の価値観が最優先って感覚がな。しかもその買う為の金は自分で稼いだものじゃねーだろーが!

 

「アイラ・・・その腕が『エステ君』なのね?」

「・・・多分、な」

 

手の甲の赤い宝石を眺める。エステの体の中にあった核と同じ色だ。ローズがその宝石に手を重ねてくる。

 

「・・・綺麗、ね・・・」

「ああ・・・」

「どういう事よ!?」

 

空気読まねぇババァが叫んで聞いてくる。

 

「無知な貴女に、私なりのヒールスライムの解釈を述べます」

 

ヒールスライムは確かに傷を治す事は出来るが、自身を消耗させる危険なスキルである事

ヒールスライムの発見がほとんどないのは、使い過ぎて死んでしまっていると予想

そして・・・

 

「エステ君は、アイラの腕を作るのに限界を超えて・・・おそらく」

「嘘よ!?私に渡さないための嘘よ!!」

「頭の回転が鈍いババァだな。この手の甲赤い宝石。これがなんだかわかるか?」

「な、なによ・・・?」

「アイツの、スライムの核だ。それがオレの腕と同じ硬い金属のようになってる。」

「それがなんなのよ!?」

 

どんどん女がヒステリックになっていく。全く察しの悪いヤローだぜ

 

「エステが自分自身を全部使って、オレの腕になってくれたんだ」

「じゃ、じゃあヒールスライムは・・・?」

「・・・もう、いねぇよ・・・」

 

女が膝から崩れ落ちる。このままぶん殴りてぇが、腐っても貴族。話が拗れるからここは我慢する

 

「・・・まだよ」

「あん?」

 

女が勢いよく顔を上げる。さっきの男と同じように、血走った目でオレを睨む。

 

「その腕がヒールスライムの変わった物なら、その腕をよこしなさい!」

「お前もバカか!?」

 

女とは思えない力でオレの右腕を掴む。

 

「さぁ!2人とも切り取りなさい!!」

 

もはや正気を失っているともとれる主人ではあっても、命令は命令。執事の2人が右腕に切りかかる。が、オレの腕にキズ一つつける事なく剣の方が折れた

 

「な・・・」

 

オレには確信があった。あのガントレットを貫いたこの腕なら問題ないと。だからこっちからは手を出さないようにした

 

「おいおい。いくら貴族サマでも、さすがに斬りかかられたら、反撃するしかないよな?」

「わ、私に手を出せばどうなるかわかりませんわよ!?」

「ほほう?是非とも教えてほしいから、出してやろうか?」

 

掴まれている右手を振り払い、左手で胸倉を掴んで持ち上げる。かっるい女だな。右手に力がこもる。

たった一ヶ月

ただのスライム

ただの趣味だった

ただの道楽のはずだった

でも、一番楽しいヤツだった

愛なんてのがただのヤリたい気持ちってんなら・・・

 

「オレはまだ、エステとヤってねぇんだよ!!」

「ひぃぃ何なんですの!?この女!?」

 

右腕の石が強く輝いたと思ったら、銀色の腕が赤く染まっていく。

 

「エステもお前を許さないみたいだな!」

「ま、まって・・・」

「お、奥様を離せ!」

 

剣を折られ腰の引けた執事が止めるが、お構いなしに振りかぶる。

叩き込もうと思った右腕が止められてつんのめる。

 

「ここで殴ったら、流石に救援できないよ?アイラ君」

「・・・ったく、おっせーんだよ」

「これでも予定より早く着いたでしょ?」

「まーな・・・パール」

 

金髪碧眼の美少年。そのまんまの表現が合う豪華な騎士がいた。パールに止められてババァから手を放す

 

「あ・・・あ・・・王国内務官筆頭の貴女が・・・なぜ・・・?」

「おや?ボルドー夫人?『なぜここに?』」

 

こいつの名前、ボルドーってのか。まぁどうでもいいか

 

「アイラ君、救援よこせ。だけじゃ説得するの大変だったよ?」

「あん?その方が都合がいいだろうが」

「まーね。おかげで『色々』できたよ。でもね、君へ返事を返してから連絡がなくなって、そしたら行方不明って途中で聞いてね。流石にあせったよ」

「わりぃな。こっちも連絡できなかったんだよ」

「な・・なぜ、冒険者ごときが、筆頭とそんなに親しげに・・?」

 

オレとパール顔を合わせて驚く。こいつSランクの意味を知らないのか?貴族のくせに・・・

 

「親しいかどうかはともかく、Sランク冒険者は『王国騎士』に匹敵する存在だと、常識ですが?」

「え?え?」

「そんな・・・嘘でしょー」

 

ボルドーとオレを捕えようとした女が驚く。こいつら・・・ありえねぇ・・・

 

「はぁ・・・Sランク冒険者は、その実力と人柄を見込んで、騎士への任命をします。ですがほとんどの冒険者はそれを断るので、自由を約束する代わりにSランクの称号を与えるのです」

「Sランクにそんなシステムがあったなんてー・・・」

 

おいおい。冒険者になった時の説明にもあったはずだぞ?・・・オレもなるときまで忘れてたが

 

「で、でもそれとあなた方の関係は関係ありません!なぜここに来たんですか!?」

「アイラ君との交友はあくまでも個人的ですが・・・じゃあ、もう一つも知らないんですね」

「一体何が・・・?」

「Sランク冒険者は、その称号を返上する代わりに、一度だけ私たちに救援要請が出来るんです」

「きゅう・・・えん・・・?」

「『本人が犯罪を犯さない限り、あらゆることから守る』」

「そんな・・ありえない・・・」

「それぐらい、Sランクは貴重なんです」

 

ババァの体から力が抜ける。さっきまでのオーガのような形相から、まるでゴーストみたいな抜け殻だ

 

「さて、ボルドー夫人。あなたには以前から非合法の取引について疑いがありました。それに関わらず、今回アイラ君への傷害や冒険者をそそのかしての器物損壊。それだけでも十分です」

「お、俺様は関係ねぇ・・」

「ああ、そこのクズ冒険者は奴隷行きを私の権限で行いますのでご安心を」

「な、なんでー!?」

「今回の街への被害はもちろん、普段素行の悪さも報告が上がっておりました。それもありますが、Sランク冒険者に手を出して無事に済むと思うなよ?このクズどもが」

「ひぃぃぃ」

 

あー出たよ。パールのもう一つの顔が。こいつ自分が悪と認めたやつには容赦ないからな・・・

 

「さて、アイラ君、とそこの綺麗な方。すいませんが事態の収拾のためしばらく拘束させてください」

「ああ、ローズ。悪いが頼む」

「ええ。これがアイラの言ってた奥の手ですね」

 

こうしてヒールスライムを廻った一連の騒動はひとまず終わる。

ガイアとその相方は、奴隷として強制労働に送られる。どこに送られるかは知らねぇがもう会うこともないだろう。

例のババァはヒールスライムを探すため、かなりやばいことをやってたらしく、なんでも非合法で手に入れた奴隷に、スライムの実験をさせてたらしい。普通のスライムは捕食が基本だから・・・聞いてて胸くそが悪くなって、マジで殴ったほうがよかったと思った。

だが腐っても貴族。一家断絶までは無理で、今は父親と娘が仕切っているようだ。あの娘はまだましだからなんとかなるか?

ローズは今回のヒールスライムの見解を発表し、ヒールスライムの保護を訴えた。

そしてオレはSランクを返上して、Fランクから冒険者のやり直し。基本一度Sランクになった者は二度となれない。あの救援はきついからな・・・

 

なんとか事件も片付いてしばらくがたった

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ぅん・・・ふう・・・あふ・・・うん・・・」

 

くちくち、ずりゅずりゅと粘質的な音と、くぐもった声が聞こえる。一人の女がどうやら自慰をしているようである。

 

「うん・・・ふぅ・・・ああぁぁ」

『をい』

「う・・・ん・・・んん・・」

『おい!』

「なんだよ・・・いいところなの・・・に!」

『俺をアソコに突っ込んでオナるなよ!』

「お前とヤレないんだから、これぐらいいいだろ!」

『手を全部突っ込んで言う事かよ!』

「はっはっはっは」

 

そう。俺はなんとか生きていた




次で終わる・・・と思います
いかんせん書いてると予想以上に文字が増えて・・・
きっちりまとめる能力が欲しいです
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