※この作品はR-18です。

見せる子ちゃん   作:汚汁狐

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第12話 -第4話のアイツ ②-

 みこにとっては初めて感じる不思議な感覚だった。

 

 自分の意識はしっかり残っているのだが、身体が勝手に動き目の前の豪塚と会話をしている。

 そして、自分の身体を動かす奥さんの感情、想い、考え、記憶が自然と自分にも伝わってくる。

 

 

 愛しい……ただただ愛しい人。

 

 

 先立ってしまった申し訳無さと、一緒に歩めない悲しさと、それでも変わらず愛してくれている幸せが溢れている。

 

 これだけの一途で献身的なまでの想いをみこは抱いた事がない。

 家族相手のソレとは似ているようで少し違う。 その総てを投げ出してもいいとさえ思えるほどに強い想いが深く深く心に沁み入ってくる。

 その強い感情は、これだけの尊い想いを抱けるのなら愛に溺れてしまうのもわかると、まだ人生半ばのみこにでさえ深く理解させる程に衝撃的なモノだった。

 

 

 そんな中で奥さんは一生懸命に手振り身振りで言葉を重ねていく。

 

 その仕草は奥さんの癖そのままに可愛らしく、愛しているからこそ、ずっと見てきたからこそわかる相手の考えを読み取り、察した上で、決して焦らずにみこの身に宿るのが自分だと証明していく。

 

 

 その間もただただ溢れた感情が涙となって溢れていく。

 

 こうして言葉を交わす事が出来ている。

 ただそれだけでどうしようもなく幸福で何者にも代えがたい程に愛しく幸運に溢れた出来事なのだと奥さんの魂が感じている。

 

 

「___なのか?」

 

 

「『……はい。そうですよ、あなた』」

 

 

 キュっと胸が締め付けられる程に嬉しい。

 

 これだけ愛している人がそれを認めてくれたというその一言を聞けた事で、心の枷が解かれたようにその身は動いていた。

 

 互いの名前を呼びながらただただ愛しい人に抱き寄せられる。

 

 その想いを確かめるように、本来ありえないはずの幸運をその身で確認する。

 

 

 

 どれだけの間抱き締められていたのだろう。

 どれだけの間名前を呼びあったのだろう。

 

 ふと、幸福に蕩けた瞳が交わった。

 

 自然と、その瞳に引き寄せられるように顔が近づいて行く。

 

 微かに開いた唇が近付き……

 

 

 

「『むぐっ』」

 

 

 

 咄嗟にみこはその手を動かして自分の口を塞いでいた。

 

 自分が女性自身になったようなとても尊い想いと感情を共に味わった。

 目の前の彼がどれだけ素敵な人なのかは奥さんと繋がっているので重々にわかっている。

 

 だけど……

 

 

「あ、あの……。わたし、まだファーストキスも……」

 

 

 そう、どれだけ想いが募ってもそれは奥さんのモノであってみこのモノではない。

 初恋もまだなみこにはそこまで許してしまえる程の覚悟はなかった。

 

 

 しかし、口吻を止めてしまった行為。

 

 

 それを残念だと思ってしまう感情。

 

 

 

 それが奥さんの心からくる感情なのか、それとも自分の心からくる感情なのか、みこには判断がつかなかった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 その後は色々と大変だった。

 

 平謝りを続ける旦那さんと奥さんへ言葉を重ねてなだめすかし、会話ができる状態までもっていくのに時間がかかった。

 そこから更に、気にしてないからと納得させる為に時間を擁してしまう。

 

 

「あの、それで……。結局私はなんで呼ばれたんでしょうか……?」

 

 

 結局、その一言が出るまでに十分以上かかってしまった。

 ようやく落ち着いた所で奥さんへと視線を向けると、男性の隣に寄り添うように座る彼女がぴくりと反応するのが見えた。

 

 スッと視線を逸らしながらもその顔が見る見るうちに真っ赤に染まり、最後は恥ずかしがるように両手で顔を隠していやいやと首を振りはじめた。

 

 

「あ、あの……」

 

 

 再度言葉を重ねたみこに対し、微かに両手をずらして視線を交わした女性が口を開いた。

 

 

『えっと、彼に聞かれると恥ずかしいから……』

 

 

 そういって引っ張られるようにして部屋の隅へと連れて行かれ、そのままこそこそと隠れるように説明される。

 

 そもそも声聞こえてないんじゃという言葉をすんでのところで飲み込んだみこは、その内容のとんでもなさに絶句してしまう。

 

 

 まず、奥さんと二匹の猫霊たちが守護している旦那さんであり主人である豪塚。

 会えなくなった奥さんと再び言葉を交わす事の出来た幸運に浸っている彼は、実はかなりの性豪だったらしい。

 

 奥さんは自分が亡くなって時が経ち、新しい出会いの果てに違う女性と懇意になってという可能性は覚悟をしていた。

 しかし、それでもいまだに切なげに自身の名前を呼びながら一人遊びで発散している愛しい人を見守り続けるのは幸せに感じるのと同時に申し訳なくて辛かった。

 

 その苦しさや切なさを少しでも和らげたいと思わず手を伸ばした回数も両手に余る程ある。

 

 そんな彼女の姿を見続けた猫霊たちが先日出会えたのがみこだった。

 視線を合わせてきたみこならば彼女の一助になるのではという判断だったのだ。

 

 

 

「えっと……つまり……」

 

 

 

 あえて問題点をあげると、考えたのは尻尾が二股に分かれて猫又化した事で頭が良くなったとしても、まだまだ猫としての考え方が強い二匹が考えた内容だという事で……

 

 

 

「私に憑依した奥さんが、私の体を使って……?」

 

 

 

 純粋に主人達を助けたいという善意からの行動だとしても、それが人間基準の考えに寄り添うかはまた別問題な訳で……

 

 

 

「その、お兄さんとエッチして欲しいという事ですか?」

 

 

 

 結局はありがた迷惑という結果になってしまうという事もありえるのである。

 

 

 

『そ、そういう意図で連れてきたみたいです……』

 

 

 なんとかそれだけ答えた奥さんの顔色は羞恥に塗れて真っ赤に染まり、湯気が出そうなほどに火照っていた。

 みこも同じように顔を真っ赤にして、二人でそぉっと後ろ目に旦那さんへと視線を送る。

 

 そこには一人蚊帳の外の入墨の男性だけが居心地悪そうに座っていた。

 

 そんな彼に寄り添うように座り込んでいる猫霊たちは、さも善い事をしたとでも言わんばかりに堂々と寛いでいる。

 

 

 そろっと視線を戻した二人だったが、みこが申し訳無さそうな表情で口を開く。

 

 

「あの、私まだ処女なので最後までするのはちょっと……」

 

 

『えっ、うそっ!?処女!?』

 

 

 みこの言葉にありえない事を聞いたとでも言わんばかりに奥さんが驚き、露骨な反応を見せてしまった。

 そんな彼女の反応を見て思わずみこも声を荒げてしまう。

 

 

「えっ……。 って、さっきもファーストキスはまだって言いましたっ! どんだけエッチそうに見えるんですかっ」

 

 

 声を押さえつつも怒鳴るような口調で言い募るみこに、奥さんの視線が逃げるように逸らされていく。

 それでもみこの言葉と奥さんから見たみこの姿とは、相当ちぐはぐに見えるのだろう。 彼女の視線がしきりにみこの身体へと向けられて、その度に訝しげに眉を顰められる。

 

 

『えっと……その……それだけ濃厚な淫念に塗れてるのに? …………ほんとに……処女?』

 

 

 事実、奥さんから見たみこは、全身から漂う淫気がセックス依存症なのかという程に濃厚に漂わせている淫乱女子校生であった。

 身体中にこびりつく淫念はまるで周囲の男を誘惑しているかのようにそれを助長しているのだ。

 

 先日来の怪異からされた行為によってあれだけぐずぐずに蕩ける程犯し尽くされ、悦びの声を挙げていたこと。

 あまつさえここ数日のどこか物足りなさを感じていた事も加わり、みこには何も言えなくなってしまう。

 

 途端にみこの目に涙が湧き上がり、唇が震え出した。

 

 

「っ……。わ、わたしのせいじゃないもん……」

 

 

 突然泣きそうになってしまったみこの様子に、今度は奥さんの方が慌ててしまう事になってしまう。

 なんとかなだめ、みこに突然起きた出来事を話してもらい落ち着かせていく。

 

 

「わたしだって……ヤバいのが見えて怖いし、最初はイヤだったのに……」

 

 

 そんな言葉から始まった告解を聞いて、そのかなりの酷い状況に引いてしまうのだが、聞いている中での言葉にどこか違和感も感じていた。

 

 よく話を聞いて、咀嚼した奥さんはそこで思い至る。

 

 みこは何だかんだ言いつつもエッチな事が嫌いではない上に、興味は人一倍ある事に……。

 それは無意識にでも漏れ出た最初はイヤだったという言葉が物語っており、彼女自身それに気付いてないようにも、気付かないように逃げているようにも見える。

 

 彼女は認めようとはしないだろうが、どこかでその行為を求めているのだろうと……。

 

 

 それを察してからは、何とかみこの頑なな心を解きほぐすように会話を誘導していく。

 エッチな事は怖くないよと、愛しい人との行為はとても幸せなのだからと、そして動くのは女性の霊であってみこではないからと、将来の勉強になるからと……。

 

 それに対して、みこはみこでちゃんとした初めてに対しての憧れは残っているのだと返していた。

 その上で保健室で起きた出来事を例に出した。

 

 肌の接触、もしくは粘膜接触で一時的にでも怪異に触れる事が出来るようになる可能性があるという曖昧な情報。

 しかし、そんな情報でも愛しい人との逢瀬を愉しみたい奥さんにとっても、貞操を守りたいみこにとっても、互いに好材料となり得るものだった。

 そして、女二人の落とし所を探る話し合いは、部屋の隅で所在無げに座る旦那さんを蚊帳の外に盛り上がっていった。

 

 

 

 

 

 見える人と一緒に居るとその人も見えるようになる事があると言う話がある。

 そして、その相手との関係が深い程にそれは顕著であるとも……。

 

 例えばそれが、見えるだけではなく声も聞こえ、ともすれば触れることすら出来る人が居たとしたら……。

 怪異との濃密な接触が出来さえすれば、見えない側の怪異達を見えるように出来るのではないか?

 

 

『ぁ♡ ん……♡ んちゅっ♡♡ みこちゃん……♡ じょーず♡♡』

 

 

「んぁ……♡ おねえひゃん♡ こうれひゅか? んぅ♡♡」

 

 

 そんな試みが、ただ触れ得ぬはずの愛しい人との逢瀬を愉しみたい一人の女性と、貞操を守りたい一人の少女の二人によってなされていた。

 

 

 みこの右手と奥さんの左手は互いを抱き寄せるように相手の背中へと回され、その背筋を同じような動きでまさぐり性感帯を探しあてていく。

 空いた片手はみこから見て左手側に伸ばされており、そこに座る旦那さんの手と重なり合っている。

 

 しっかりと握られたみこの左手とは違い、奥さんの右手はギュッと握りしめるかのように重ねられているのみで、その感触を感じ取る事は出来ていない。

 それでも一縷の望みを胸にその行為は続けられる。

 

 

 可愛らしくも人妻特有の妖艶さを漂わせる奥さんと、怪異によってわからされ開発された事で淫らな事に敏感になったみこによる濃厚な粘膜接触。

 先程の憑依の影響が残っているのか、互いの感覚を共有しているかのように感じ取っていた。

 

 

『んぅ♡ そう♡♡ こうひゅりゅの♡ ふぁ♡ ほんとじょーず♡♡』

 

 

「ふぁい♡ ありがひょうごらいまひゅ♡♡」

 

 

 奥さんの舌の動きとその感覚も感じ取る事によって快感が倍になったかのように思える不思議な睦み合いは、みこにとってはこれ以上ないお勉強の機会であり、奥さんの舌技を真似た舌技は否応なく向上していく。

 

 背中に回されていた二人の手も同じで、互いの身体をイヤラシく愛撫し快感を送り込む。

 昂ぶったみこはカーディガンを脱ぎ捨て、スカートから引き出したブラウスの裾を捲くりあげいた。

 露わになった可愛らしい淡いピンクのブラに潜り込んだ奥さんの手がやわやわとその先端を刺激する。

 

 奥さんの前開きワンピースもそのボタンをそっくり外されており、その内に隠されていた下着など一切ない艷やかなカラダを愛しむようにみこの手が撫で回していく。

 

 

(きもちよくてしあわせ♡♡)

 

 

 そんな蕩けるような悦楽にみこの思考は溶けていた。

 

 ソレは今までの怪異との叩き込まれるような肉悦とは全く違い、みこを気遣いながらもゆっくりと染み入ってくるかのように繊細で、それに身を任せる心地よさは格別だった。

 そして流されつつもそれを返そうとするみこの拙いながらも一生懸命な責めは奥さんへとしっかりと快感を与えていた。

 

 女性同士の淫らで尊い睦み合いはみこと奥さんのカラダを絶頂へと押し上げていく。

 

 

 

 そんな二人の耳に旦那さんの呻くような声が聞こえた。

 

 

「あぁ……ああぁぁ…………」

 

 

 気がつけば、いかつい顔を歪めてそれを眺める旦那さんの目から滂沱のように涙が流れ、その視線はしっかりと奥さんへと向けられていた。

 

 二人の試みは成功し、奥さんの姿が朧げながらも見えるようになっていたのだ。

 

 

『ぁ♡ ん……♡ うそ♡♡ 見てる♡ 見られてるぅ♡♡ 大好きな旦那様が見てくれてる♡』

 

 

 先立ってしまって以降、どれだけ望んでも交わることのなかった旦那さんとの視線が初めて交わった。

 その多幸感は以下ほどのものだろう。

 

 奥さんのカラダはそれだけで達しそうな程に昂ぶり、ポロポロと涙が溢れ出していく。

 それと同時に、もっとみこと深く繋がればよりしっかりと旦那さんに見て貰えるようになるのではと考えた奥さんが、キュンキュンと淫らに鳴く下腹の疼きをぶつけるように、より蕩けるような舌技でみこの舌を絡め取っていく。

 

 

「ふぁ♡♡ まっれ♡ はげひ♡♡ おねえさんのきしゅでイク♡ わらひもイッちゃう♡♡ あむっ♡ んちゅぅっ♡♡」

 

 

 みこと奥さんの口内を唾液を多分に含んだ舌が行き交い絡まり混じり合い、その度に互いの肉悦も混じり合い昂ぶっていく。

 収まりきらずに溢れた唾液がたらたらと口の端から溢れ、抱き合うことで潰れ合う互いの双丘へと垂れ落ちていく。

 

 グチュクチュと淫らな音が重なった膨らみの間から鳴り、それすら材料にして二人の睦み合いは激しさを増していく。

 

 溢れ出した汗と唾液、そしてショーツでは受け止めきれなくなった蜜液から香り立つ淫臭が部屋の中に充満していく。

 淫ら色に染まったアパートの一室で行われるただ一人の観客へと魅せつける美女と美少女の睦み合いは、旦那さんの目にはどれだけイヤラシく、そして尊く見えているのだろう。

 

 

 

 互いを弄っていたみこの右手と奥さんの左手は的確に互いの性感帯を刺激しあい、二人の空いた片手は今や旦那さんの手をしっかりと握りしめていた。

 

 

 

『あ♡♡ ごめんなひゃい♡♡ イク♡ 旦那さんに見られながらイキますっっ♡♡』

 

 

「やぁ♡ 見ないれ♡ 見ないれくらひゃい♡♡ あっ♡ イク♡ イッちゃう♡」

 

 

 絶頂への予感に無意識にギュッと強く抱きしめあう事で縦筋が綺麗に浮き出た二人のお腹がぴったりとくっつきあう。

 二人の痛いほどに膨らんだ桜色の胸の先端が擦れ合い、口唇と同じく濃厚なキスを交わす。

 

 強く抱き合った事でコリコリと潰しあった二人の乳首は互いを相手の胸へと押し込み、二人は最後の切欠となる甘美な刺激を与えあった。

 

 

『ぁっ♡♡ あーーーっ♡♡ イク♡ イッちゃってる♡♡』

 

 

「っーーー♡♡ ゃぁ……ん♡ っぁ♡」

 

 

 愛しい人と視線を交わし、触れ合うことの出来る幸せ。

 

 そんな愛しい人の目の前で少女と互いの身体を貪りあい、あまつさえ達してしまう痴態を晒す罪悪感と背徳感。

 そしてほぼ初対面の男性の目の前でそのカラダを晒し、その奥さんと睦み合いながら絶頂する浅ましさを晒してしまった恥辱と肉悦。

 

 そんな淫欲に塗れた思考を多分に感じながら、二人は絶頂へと達していた。

 

 

 

 

 

 ピクピクとシンクロしたように跳ねる二人の姿はとても淫らで美しく、そんな姿を間近で眺める事の出来た旦那さんの股間は固く固く膨らんでいた。

 




という訳でエッチなお勉強始まりました。


なんであんなに入れ墨入ってんのかなぁと妄想してたらこんな感じの夫婦に……



自分の脳内が不思議



そして次回は更に本格的なエッチに……



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
もし旧版がいいという方がいらっしゃればそれはそれでIFとして上げようと思います。
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