(あ……れ? わたし……?)
みこは気がつくと何かふわふわとした感覚に包まれていた。
あれだけ犯され、イキ狂わされて体力が尽きたみこにとっては身体を動かす事がとても億劫に思えてしまい、目蓋を開く事すら出来ない。
そんな身体を包む糊付けされたシーツの感触は火照った身体には心地よく、そのまま微睡み続けたくなってくる。
しかし、突然その身を包んでいたシーツの感触が消えてしまった。
「あっ……んっ」
抗議するようにむずかり、もぞもぞと寝返りをうとうとするみこの身体を柔らかな腕が包み込み、仰向けにさせる。
「ほら、汗を拭くだけよ。少しだけ我慢なさいな」
呆れたような、しかし柔らかい口調で誰かから語りかけられる。
身動ぎすら面倒くさそうにするダレきったみこの全身を、その誰かが優しく丁寧に拭き上げていく。
柔らかな布で撫でられ、その身を任せる心地よさにとても幸せな気持ちが溢れてくる。
しかし、同時にそんな刺激でさえみこの開発されてイキ狂わされた身体は快感として感じ取ってしまい総身をヒクヒクと震わせてしまう。
「ん♡ は……ぁぅ♡」
男性とのキスの経験すらない、穢れを知らないはずのみこの唇。
しかし、人外のイヤらしく淫らな怪異から開発され、穢れを知らないままに肉欲に堕ちた卑猥なみこの口からは、はしたない喘ぎ声が漏れてしまう。
普段は凛としたその声は確かな色気に溢れ、しかし微かに掠れている。
みこも喉が熱をもっているような違和感を感じているのか、無意識にその眉を微かに顰めていた。
「あら……。ん〜……。はぁ、しょうがないか」
聞いたことのある声だった。
知っている誰かだと思われる誰かが何かを呟くと、その誰かはみこへと近寄ってきた。
仰向けになった彼女の首の下へそっと手を差し込むと、抱きしめるように柔らかく固定し、空いた手でその顎を持ち上げた。
「ん♡ んん……」
そのほっそりとした指先は、上を向いたことで半開きになったみこの唇をそっとなぞっていく。
何かを確認するかのような繊細な触り方は火照った身体には心地よく、みこの身体がふるりと震えた。
「んっ……」
その誰かが身動ぎをすると、みこへと身体を寄せてくるのを感じた。
腕に、脇に弾力のある柔肉が押し付けられてむにゅりと形を変えていく。
よく知る感覚に似たその感触に包まれ、人肌の温もりを感じてほっと身体の力を抜いたのも束の間……
チュプッ
(あ……)
みこの唇が柔らかく艷やかでいて、グロスのようなヌルリとした大人の感触に包まれた。
軽くリップ音をさせて重ねられたそこからぬるりとした舌が伸びると、みこの舌と絡みついていく。
「ん♡ んんっ♡」
甘い蕩けるような痺れが舌を包んでいき、そこを伝うようにしてトクトクと液体が注ぎ込まれていく。
「んーー♡ んんっ♡」
舌を伝って流れ込むその液体は乾いた口内に染み入り、乾ききったみこの喉を潤していく。
程よく温まったその液体は水であるのに甘みさえ感じる程に味わい深く、はしたなくも音を立ててしまう。
飲めば飲むほどに爽やかな感覚に包まれ、みこは身体に少しずつ活力が戻っていくのを感じていた。
口から溢れそうな程に注がれるその液体を乾ききったみこの身体が貪欲に求め、無我夢中で飲み干していく。
しかし、やもすると注ぎ込まれる液体がなくなってしまう事になる……。
(あぁ……。たりない…………たりないよぉ)
注がれていたモノが無くなった途端にまだ飲み足りないと、もっと欲しいと、みこは唇を重ねる相手に抱きつき催促するように自分から舌を絡めていた。
ヌチュッネチュリッチュブッ
女性同士の舌が奏でる淫らな音がその舌を通して互いの頭に響き渡り、否応なく興奮を高めていく。
「ふっん♡ んちゅっ♡♡ あぁっ♡ もっろ、ほひいれす♡♡」
そこでようやく思い出したかのようにみこの目蓋が開かれた。
ゆるゆると開かれた双眸は熱く蕩け、琥珀色の瞳が潤みながら唇を重ねる相手へと視線を投げかける。
「はむっ♡ んぅ♡」
見覚えのある眼鏡とその奥から覗く気怠げな目つき、そして目元だけでも察せられる程に整った顔立ちの女性。
そんな彼女の瞳の奥に普段では見せない愉しげで欲に塗れた色が見え隠れし、絡みつくような熱を込めた視線を返してきていた。
(木戸先生……?)
彼女は溢れる色気を隠そうともせず、その瞳を愉しげに歪めてみこを見つめ返し続ける。
その間も木戸はみこの口へと挿し入れた長い舌で彼女の舌を絡め上げ、舐め回し、扱き上げていく。
ただの口移しでしかないはずの行為。
しかし唇を重ねた瞬間から全身へと走るゾクゾクとした快感。
思わず舌を絡めて貪るようにみこの口内を責めたててしまい程の抗いがたい悦楽に、木戸はこのまま肉欲に溺れてしまおうかと、そんな考えが頭に過ぎってしまう……
「あ♡ ん♡ へ、へんへ♡」
潤んだ瞳でみこが何とかそれだけを伝えると、そこでハッとしたように木戸が唇を離してくれた。
みこと木戸の絡みあった舌同士が『ヌチュリ』と淫靡な音を立ててゆっくりと離れていく。
みこの舌はその意思とは裏腹に最後まで名残惜しげに木戸の舌を追いかけ、『ツゥーーー』と淫らな唾液の橋を作っていた。
そんなみこの様子にゾクリと身を震わせ、しかしどこか満足気に眺めながら身体を起こした木戸は、そのままベッドの脇へと腰掛けるとそっとその細く伸びた指先でみこの頬を撫でていく。
清楚な雰囲気で男遊びなどには一切手を出してないだろう可憐な少女。
彼女へとした何度かの口移しの度に感じてしまう甘美な快感。
違和感にも似て、確かに全身へと這い回るゾクゾクとしたソレが何なのかを考えながら努めて柔らかい口調でみこへと声をかけた。
「起きたみたいね。大丈夫?」
「あ……。はい、だいじょぶ……みたいです?」
そう言われて初めて自分の身体を見回していく。
その美麗な裸体が惜しげもなく露わになっているが恥ずかしさよりも綺麗に拭き清められている事への驚きが前に来ていた。
朧気に誰かにお世話をされていたのを感じていたが、確かにあれだけ乱れ、ありとあらゆる体液を放出しきったような酷い状態身体がすっかり見違えている。
それに加えて、寝ている場所が先程まで犯され、イキ狂わされたベッドよりも一つ奥に移っている事にも気が付いた。
「あ……。あの、木戸せんせ?」
「ん? なにか問題でもあった?」
ふと頭に過ぎった予想。
ほぼ間違いないであろうその予想を口に出すのはとてもとても恥ずかしくて死にそうになるのだが、骨を折ってくれた木戸の厚意に甘えるのは憚られてしまう。
「あの……。もしかして、先生が介抱してくれて……?」
どうか違いますようにと儚い願いを籠めながらの言葉。
それを受けた木戸は目をパチクリとさせ、キョトンとしたあどけない表情を浮かべたと思ったら、『ニマァ』と愉しげな笑みを浮かべた。
「だいじょぶよ♪ 誰にも言わないであげるから♪」
ニマニマした顔を寄せた思ったら、そんな言葉をわざわざ蕩けるような艶っぽい声色で耳打ちされ、チュッと頬へとキスをされた。
寄せられた木戸の身体にある大きく淫らな姿を晒す二つのおっぱいがむにゅりとみこのおっぱいへと押し付けられ、敏感なままの乳首がジャケットに擦れて甘く甘美な感覚を覚えてしまう。
恥ずかしさにカァっと血が沸騰したように全身が真っ赤に染まってしまった。
「っーーーー!!!!!」
「ふふふ♪」
盛大に狼狽えて醜態を晒しているみこの可愛らしい様子を見てクスクスと一頻り笑っていた木戸だったが、ふと真剣な表情を見せるとみこの頭をその豊満な胸にそっと抱き寄せた。
「ね、四谷さん」
「あ、の……?」
「ん~と、ね? なにか、困っていることないかしら?」
「あ、え……?」
その美貌で大なり小なり大変な思いをしてきた経験があり、そしてそれをバネにして自分を磨き、今や武器として使う強かさすら持ち合わせた彼女。
最初保健室へと戻ってきた時に見たナニカに犯され蹂躙され尽くしたみこ惨状を見て、強姦事件だと思い至り警察を呼ぶ事すら考えた。
ただ、部屋からも辺りに散らばる体液からも嗅ぎ慣れたオス臭が一切せず、発情したメス臭だけしか感じられなかった。
そして何より、膣口も膣内にも裂け目などなく、処女膜にも玉瑕など一切見当たらなかった為になんとか思い留まっていたのだ。
しかし、彼女の女としての勘はみこはオトコから犯されたのだと、そして彼女は自意識か無意識かはわからないがそれを半ば以上受け入れていると語っており、その差異を埋める要因に思い至らず頭を悩ませていた。
そして先程の口移しによって、木戸はその違和感にナニカあると感じていた。
直接聞くのは悪手かもしれない。
けれど、気付いたまま放置するという選択肢など端からなく、少しでも話しやすくとおどけてみせ、色を使うまでした。
「あ……。あの……」
そんな大人の女性の包容力に包まれたみこは堪らず総てを吐き出してしまいそうになる。
総てを吐き出してしまえば仲間が増えて楽になるんじゃないか。
そんな悪魔のような誘惑も頭へ過った。
しかし……。
ゾワリ
「っーー!!!???」
縋るように、懺悔するように口を開きかけたみこの目に木戸の背中越しにこちらを眺める4本腕のオトコが見えた。
「あ……」
「うん?」
じっと、辛抱強く、とても真摯に口を開こうとするみこの言葉を待ってくれている。
そんな木戸の背中に取り憑き、手を伸ばす先から自身の身体が消えていく事すら厭わず、執拗に木戸のイヤらしい身体へと絡みつこうとする4本腕のオトコが見え隠れしている。
これだけはっきりと取り憑いているのに、違和感すら感じてない彼女へと総てを伝えてしまったら、狙われているオトコの事を認識してしまったら、それこそどうなってしまうかが見当もつかない。
「あの……。言えない……です」
みこにはそんな答えを返すのが精一杯だった。
その言葉を受けた木戸からは『そっか……』と自嘲するようで、消え入りそうな声色が返ってきた。
「ごめん……なさい」
「あぁ……違うわ。謝らないで。私が頼りにならないだけだもの。ごめんなさい」
思わず謝ってしまったみこを力の限り抱き締めた木戸は、そう自嘲気味に囁いた。
そんな事を言われてしまっては精一杯強がっていたみこの気持ちが揺らいでしまう。
「ちがうんです。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさい」
みこの瞳からポロポロと涙が溢れてくる。
木戸の豊かな胸に縋り付きそのジャケットをギュッと握りしめる。
一瞬でも道連れにと考えてしまった自分の罪を告解するかのように、ただただ謝り続けるだけのみこを優しく抱き留めた木戸は、その背を優しく優しく撫で続けながらもジッと真剣な瞳で思案に暮れていた。
──◇──
「……落ち着いた?」
しばらくの間木戸の胸を借りていたみこだったが、涙を流したことで少しずつ気持ちが落ち着いていく。
しばらくすると涙も止まり、顔を上げれるようになったのだが、気恥ずかしさからタイミングが掴めずに困惑してしまう。
しかし、そんなみこの心境を汲み取った木戸がぽんぽんと優しくその頭へと合図して切っ掛けを作ってあげた。
「あぅ……。ありがとうございます」
「いいのよ。ここまで育てたおっぱいですもの、こんな使われ方なら大歓迎よ♪ いつでも好きなだけいらっしゃいな」
ほんわりと優しげな笑みで木戸がみこを見つめる。
そんな木戸の背中に取り憑いている4本腕のオトコは更に存在が小さくなり、もう顔ほどの大きさの闇が漂うくらいに消えかかっていた。
それにホッと安堵すると共に、そんな状態になってまで執拗に木戸へと手を伸ばし続ける執念に微かな不安も感じてしまう。
そんなみこの奇妙な行動にさえ母性を滲ませた笑みを返してくる。
彼女の柔らかな雰囲気を漂わせた優しげな微笑みを真正面から見てしまったみこは妙に気恥ずかしくなってしまい、その顔を真っ赤に染め上げてしまっていた。
「それじゃあ、もう少し寝てなさいな。脱水症状気味だったのよ?」
「は、はい」
言われるがままに横になったみこへとあれやこれやと世話を焼いてくれる。
その所作の端々にみこへの気遣いが見て取れて、嬉しさと共に恥ずかしさで心が溢れかえっていく。
「ほら、これがそうよ」
「これ……ですか………………」
木戸は床に散乱していた制服もしっかり確保してくれていたようで、手荷物籠に入っていたカーディガンとネクタイは兎も角として、ブラウスとスカート、そしてブラは無事だったと伝えていた。
しかし、ショーツは……
「うわぁ……」
お気に入りの一つであるそれは見事なまでにみこの卑猥な蜜液で濡れそぼち、濃厚なメス臭を立ち昇らせていた。
自分でもドン引きする状態のそれは、匂いが外へ漏れないように丁寧にジッパーバッグへと入れられ厳重に密閉されていた。
即座に履いて帰るという選択肢を消しさってしまう程に酷いショーツが入ったジッパーバッグを右手に掲げて見るが、これではショーツを無くしたハナとお揃いになっちゃうなと苦笑が漏れてしまう。
「通学の最中に公衆の面前でその匂いを垂れ流してたくはないでしょ?」
だいぶアレな見た目のソレを見て顔を歪めるみこへと笑いながらそう説明していた。
確かにと思いつつ、みこは自然と行き帰りで使うバスについてあらぬ考えが思い浮かんでくる。
暗くなり始めた帰り道でのバスの中。
そこそこ利用客も居て、よく見るスーツを着ているお兄さんや疲れた顔をした禿げたオジサン達が揺られている。
よく視線を感じる彼らに囲まれた中、ノーパンで佇む自分からオスを誘惑する濃厚なメス臭が垂れ流れて……
「あ♡ んんんっ♡♡♡」
その卑猥な妄想にゾクゾクと身体を快感が巡ってしまった。思わず手に持ったジッパーバッグを胸に掻き抱き、総身を震わせる。
そして木戸がそんなみこの様子に気付かない訳がなく……
「あらら♡」
とても愉しげな笑い声をあげていた。
あれだけ溢れんばかりに漂わせていた母性が途端に妖艶な色気へと切り替わっていく。
艶めかしささえ感じる動きでぬるりとベッドの脇へと腰掛けるとみこへと顔を寄せていく。
「四谷さん? 今、なぁに考えたのかなぁ?」
スッと右手を伸ばすと、そのほっそりとした中指でみこの唇をなぞり、一言一言を溶け込ませるように囁いていく。
その色香に呑まれてしまったみこは口をパクパクするだけで意味を成す言葉が出てこない。
「ん~~?」
そんな反応すら楽しみながら、木戸の指が唇から離れて左頬へ、そしてその奥の耳朶へと向けて撫で擦っていく。
優しく、そして羽が触れる程に軽いそのタッチはみこへゾクゾクとした心地よささえ感じる快感を注ぎ込んでいく。
「あ♡ ぁぁ♡ せ、せんせぇ♡♡」
女性同士だからこその繊細で的確な愛撫に否応なくみこの身体は反応し、甘く蕩かされる。
キュンキュンと子宮が疼き、その疼きを埋めるナニカを欲しがって戦慄く。
もどかしげに揺れるみこの腰が起こす衣擦れの音に気付き、木戸が『クスリ』と笑うとゆっくりとみこへと覆い被さっていく。
木戸の左手がみこの右手を弄って握るジッパーバッグを取り落とさせると、代わりにとその指を絡めて恋人繋ぎにし、それとは気付かれないように柔らかくベッドへと押さえつける。
木戸が優しげで、それでいて真剣な瞳でみこを見つめる。
「ね? 四谷さん、つらいでしょ? 我慢しなくてもいいのよ?」
子宮で燻るその熱い肉欲を、木戸は自分で発散しなさいと言外にそう伝えていた。
みこが応えあぐねる間にも木戸の右手が左手と同じくみこの左手と絡まりあい、そっとベッドへと押さえつけていった。
「はぁぅ♡ でも♡ でもぉ♡」
真剣に迫られるという初めての経験。
男性ではないのはちょっとだけ残念だけど、それでも女子校にいるみこに女性同士の関係は忌避感がなく。
「ん、なぁに?」
「あの♡ あぁ♡」
こんな綺麗なオトナの女性からの据え膳に期待をしてしまい、ドキドキと胸が高鳴っていく。
少しずつ、怖がらせないようにゆっくり近づいてくる顔に、その唇に視線が釘付けになり、みこは受け入れるようにそっとその瞳を閉じた。
チュッ チュプッ チュムゥッ
一度目は触れるように、二度目は重ねるように、そして三度目は互いの舌を絡めあわせていった。
「は♡ あぁ♡ せんせぇ♡♡ せんせ♡♡♡♡」
「んふ♡ 美味しいわよ♡ 四谷さんのお口、甘くておいし♡♡♡」
情欲に塗れた二対の視線が絡み合い、互いが互いに興奮しているという状況に否応なく興奮が高まっていく。
チュプチュプと粘膜が絡まり合うイヤらしい音が保健室へと響き、その合間に荒く乱れた二人の女の甘い吐息が漏れていく。
「や♡ やぁ♡ せんせ♡ みこって♡ みこって呼んでくらひゃい♡」
「はむっ♡♡ ん♡ いいわ♡ みこちゃん♡♡ みこ♡ みこ♡」
「ふあぁぁ♡ せんしぇ♡♡ きもひいい♡♡ きひゅがきもちいい♡♡♡」
見目麗しい少女と女性がお互いを貪り合う、淫靡でそれでいて美しささえ感じるその光景。
誰にも遮られる事などないそこにはまだ消えきってないソレがいた。
「は♡♡♡ んんん♡♡ ぁ??? んんっ♡♡」
突然木戸の全身に絡みつくような快感が駆け巡った。
今までで一番強いソレに思わず声を上げ全身を震わせてしまう。
「んむぁ♡♡ せんせ?」
「はあぁ♡ だ、だいりょぶ♡♡♡ 気持ちよかっただけだから♡♡」
とろんと快感に蕩けたような瞳へと変わった木戸が奪うような強引さでみこへと唇を押し付けていく。
先程以上に激しい責めにみこは求められる心地よさを感じて思うさま快楽を貪ってしまう。
そんな中でも木戸の全身を襲う快感はやまず、むしろ激しさを増していく。
服を着ているのにも関わらず全身の素肌を弄られ責められているような異常な快感は経験豊富な彼女の身体を牝へと変貌させていく。
「あ♡♡ はぁ♡♡♡ いい♡ みこちゃん♡♡ 身体全部きもちいい♡♡」
「ふ♡♡ ん♡♡ せんせ♡♡♡ わたしもきもちいいです♡♡」
不自然なほどに快楽に溺れる木戸の淫靡でとてもソソられる様子に引っ張られるようにみこも興奮し、乱れていく。
そんな中で木戸が発した言葉に微かな違和感を感じた。
「……ぁ」
ニタアアアァァ
見て……見えてしまった。
木戸の肩越しにあのイヤらしい笑みを浮かべたアノ顔が浮いていた。
消えかけていたはずの顔から伸びた腕が木戸へと絡みつき、卑猥な絵面を晒しながら彼女の全身を弄り責めあげているのがみこの目には具に見えてしまっていた。
「っ!? ちがっ! せんせぇ!! わたし、そんなつもりじゃ!!!」
矢も盾もたまらずに声を上げて暴れるみこを木戸はその全身を使って押さえつける。
マットレスに額を当てるようにして全身で伸し掛かって動きを押さえ込むと、言い聞かせるようにみこの耳元で囁いていく。
「いいの。いいのよ」
「だってぇ! このままじゃぁ!!」
確かにみこは木戸からの誘いを受け入れ、彼女からの快楽を求めた。
しかし、それは決して彼女をコチラ側へと誘う意図などなく、ただ純粋に木戸とそういう関係になりたいと思えたからだ。
しかし、先程の木戸はアレからの責めに快感を覚えている様子だった。
それは自分みたいにあの人外の責めに晒されてしまう事を意味していて、このままではみこが道連れにしたくないという思いとは裏腹な結果になってしまう。
涙を流しながらも木戸から逃れようとするが、その懸命な努力は実を結ぶ事はなく、そんなみこへと木戸は更に語りかけていく。
「コレは私がそうしたいからしたの。コレが何かはわからないけれど……。それでも貴女だけに背負わせるような事はしないわ」
「あの……。でも……」
「こうしてる間も何も感じないけれど……。みこちゃんとキスする間だけ感じるアレが貴女の悩みの原因なんでしょう?」
「あ……。はぅ…………」
顔を上げた木戸の瞳は確かな心配の色を湛えており、みこの身を案じてくれているのがありありとわかる。
それと同時に……
「いいの……。いいのよ。だから。このまま……ね♡ このまま私と一緒に溺れましょう♡♡♡ 二人ならきっともっと気持ちいいから♡♡」
これから訪れる人外の責めへの期待に蕩けきり、肉欲に塗れた猥雑で妖艶なメスの瞳をしていた。
「ああぁ♡ あああぁぁぁ♡ ごめんなさい♡♡ ごめんなひゃいぃぃ♡♡♡」
そして互いに伸ばされた舌が再度絡まりあい、唇が重ねられていった。
あれぇ……?
最初はちょっとだけ絡んで終わりだったんですよ?
…………あるぇ?
──
21/4/9に生存報告&改訂。