※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

120 / 237
第十一章:クロメの逆プロポーズを斬る

「こっちです!」

 

「早く逃げろ!」

 

そう言いながらなつみとのび太は秘密の抜け穴に奴隷たちを誘導する。誘導する際に

 

「もしかしてあなた・・・・野比のび太さん?」

 

と聞かれてしまう。

 

「そうだが・・・・・・?」

 

「やっぱりね!」

 

ニタニタと笑う少女たち。

 

「クロメちゃんの言った通りね。本当に来てくれたんだ!」

 

「???」

 

「あなたの事はクロメちゃんからいやというほど聞かされたわ!」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「ねぇ、のび太さんってクロメちゃんの彼氏なの?」


 

「そうだ。」

 

その言葉に奴隷たちの大半が笑顔になっていく。

 

(クロメ・・・・・・・・)

 

この場にいない自分の仲間のことを思い出す。いつも笑顔で自分に甘えてくる少女。早く会いたい。そんな気持ちがのび太の心を突き動かしていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、アリサ(クロメ)・・・・・始めるぞ・・・俺たちの結婚式だ!」

 

「・・・・・・・・はい・・・・・。」

 

「どうだ?お前のために、企画した特別な結婚式だ。指輪は首輪だけどな・・・・フフフッ・・・・」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

建物の奥の一室。アリサ(クロメ)は胸が透け、秘所が剥き出しになっておよそ服とは呼べぬ衣装に身を包んでいた。リオネルが今日、二人の結婚式のために特別にあつらえたウエデイングドレスだ。果たしてなんのためにこのドレスは下半身が露わになっているのか?二人が十字架の前まで進むと、神父が進行を始める。

 

「汝、あなたは、この男を主人とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も、彼を守り、他の者に依らず、死してもなお、絶対服従を誓い、主人を想い、主人のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

リオネルはアリサ(クロメ)に近づき、『服従の首輪』を彼女の首に・・・・・

 

 

 

キシン

 

ドゴーーーーーーーーーン!!!

 

いきなり亀裂が現れると、背後にある扉が大きな音を立てて、破壊される。

 

「な、何事だ!?」

 

どうやらこの部屋は特殊な防音室になっており、全員外の騒ぎには気づいていなかったようだ。煙がはれると、そこには見知った顔が立っていた。

 

「!!!」

 

のび太は無言のままゆっくりと歩きだす。

 

「ま、待て!」

 

するとリオネルはアリサ(クロメ)の前に立ち、両手を大きく広げた。兵士たちもゾロゾロとやってくる。

 

「な、なんで・・・お前がここに・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・渡さない・・・こいつ(クロメ)は・・・・・私の物だ・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「帝国カンパニーを破壊する者・・・・野比のび太・・・・、渡してたまるか・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太はリオネルを睨みつける。怒気を孕んだのび太の瞳に、たじろぐ男たち。のび太は脅しているだけのつもりだったが、彼らにそんな違いは分からない。

 

「うぅっ・・・・・・・・・うわああああああ!!」

 

兵士たちは尻餅をつくと、そのまま動かなくなる。リオネルは怯えてしまい部屋の隅に逃げ、ガタガタと体を震わせてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ

 

すると目の前に勢い良く飛び込んでくるものがあった。

 

「のび太っ!!」

 

「うわっぷーー!」

 

「のび太、のび太、のび太っ!!」

 

「クロメ!?ーっんむっむむっ・・・・・」

 

そのまま抱きついて熱烈なキスの雨を降らせてきた。

 

「んっ・・・・んふっ!」

 

突然のことに、頭がすっかり停止してしまった。

 

「・・・・・・んっ・・・・ちゅっ!」

 

胸の奥で、急速に熱いものが広がっていく。そして徐々に、事態が飲み込めてくる。

 

「すきっ!好き好き!大好きっ!!」

 

唇をこすりつけたままクロメが叫ぶ。

 

「ずっとずっとずっと・・・・・ずっと大好き!」

 

頭が真っ白になる。また聞きたいと願っていた言葉。聞けないと思っていた言葉。

 

「のび太は・・・・・ずっと私を気にかけてくれて・・・・・・そばにいてくれて・・・・元気づけてくれて・・・・優しくしてくれて・・・・私の世界を広げてくれて・・・・・だから私・・・・ずっとのび太の事を信じてた・・・・・いつか必ず迎えに来てくれるって・・・」

 

言いながら何度も何度も、唇が合わされる。

 

「わたし・・・・わたし・・・・・、のび太のことがずっとずっと大好きだったよ!大好き!わたし、いつまでたってものび太のことで頭がいっぱいなの!」

 

「クロメ・・・・・」

 

辺りに響く警報の音さえ、かき消えてしまう、力強い、ありったけの、告白・・・・・。なんて心地よい響きなんだ・・・・

 

「大好きっ、のび太!愛してるのぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女たちをモニター越しに睨みつける一人の少女。

 

ガタン!!

 

「はあ・・・・・・・はあ・・・・・・はあ・・・・」

 

悔しそうに机を叩きながら、発狂する。のび太とクロメを殺し合わせて、二人の絆を粉々に壊すつもりだった。だがその計画は失敗に終わる。それでころか、逆に二人の絆をより強いものにしてしまったのだ。それはクロメだけに限らず、チェルシー、シェーレ、レオーネにも言えることだ。

 

「だから言ったでしょ?」

 

「!?」

 

突然声をかけられて、静香は振り向く。

 

「キング!!」

 

一体どうやってこの部屋に?扉には鍵がかかっていたはず。

 

「愛は物に頼っちゃダメなんだって!」

 

「え!?」

 

 

 

静香の頭にある記憶が蘇る。

 

【分かったかい?愛は物に頼っちゃダメなんだよ!】

 

静香は背筋が凍る衝撃を受ける。

 

「キング・・・・・あなた・・・・まさか・・・・・」

 

静香の反応にキングは不気味な笑みを浮かべた。

スネ夫の結婚相手は?

  • チェルシー
  • スネ夫のママ
  • ジャイアン
  • 結婚できない
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。