ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「ふふ・・・・くくっ・・・・・ふふふふ・・」
アカメは不気味な笑みを浮かべ、クスクスと笑う。
「な・・・?アカ・・・メ?オマエ・・・アカメなのか・・?」
のび太の問いにアカメはニコニコしながら答える。
「そうだ。私はアカメ。ナイトレイドのアカメだよ。のび太・・・!」
のび太は目の前にいるアカメに違和感を感じた。
「のび太、私はこの会社で多くの事を学んだ。そして分かった。」
「???」
「私たちのやっていることは間違っていたんだ!」
その言葉にのび太は眉を顰める。
「・・・この世界は良くない状況だとは思う。だが何度も言うように今の状態だって戦争や内乱より遥かにマシだ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「お前がこれ以上でしゃばれば、戦争は起きる。だから手を引け。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「戦いは二つの拮抗した戦力から生まれる。それを防ぐためには、どちらか一方が巨大な力を持てばいい。どう足掻いても、歯向かえないほどの力をな。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「所詮力こそ正義だ。より強い力を持つ者こそ真の平和を作ることができる。だから帝国カンパニーを信じろ。頑張っている奴らがいれば自浄作用が働く。この会社はいずれ世界を平和にしてくれるだろう。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・お前はどっちだ、のび太?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・どうなんだ、のび太?お前は正義の味方か?ろくでなしか?」
「・・・・・・。」
アカメの言うことに黙りを決め込むのび太。
「のび太、あの日の事を覚えているか?」
「???」
「アカメ・・・・・・・・」
「なんだ?」
「・・・・・・・昨日、僕の部屋に入ってこなかった・・・?」
「・・・・・・・・・・・・。」
アカメが言葉に詰まった。
「・・・・起きてた、のか・・・・?」
「最初はクロメだと思って気にせず寝てたんだ。そしたら声が聞こえて・・・・」
「・・・・・私だってわかったのか。」
「その時すぐに起きるべきだった。でもタイミングが・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・ごめん。」
「・・・・謝るのは私の方だ。」
「ううん、アカメは悪くないだろう?」
「いや、勝手にお前の部屋に入ったのだから、それは良くないことだ。」
「そうだけど、僕が嫌な思いをしたわけじゃないから。」
「・・・・・・嫌じゃなかったのか?」
「嫌なわけがない。アカメの気持ちを知ることができて嬉しかった。」
「・・・・えっ・・・・。」
「僕だってアカメのことがーーーー」
「言うな!!!!」
気持ちをぶつけるような声に、のび太の告白は遮られてしまった。
「そんなこと言われたら・・・・私、自分の気持ちを我慢できなくなる・・・」
「どうして我慢しなきゃいけないの?」
「・・・・・お前のことは好きだ。でもダメ。付き合えない・・・・」
「どうして・・・・・」
「ダメなものはダメなんだ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「どうしてもだ・・・・・」
アカメの綺麗な瞳に涙が浮かんでいた。
「頼む。もう許してくれ・・・・」
初めてだった。アカメの、あんな顔を見たのは・・・・。
「あのとき、言えなかったことを今ここで言わせてくれ。」
「???」
「私はお前と一緒なら絶対に幸せになれる自信がある。だから私と一緒になってくれないか?」
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