ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「の、のび太・・・・」
「???」
「怒っているか?」
「・・・何を?」
「こないだ私に告白しょうとして・・・・私が遮ったこと・・・・」
「怒るわけないだろう?むしろ逆だ。アカメを苦しめるようなことになってしまって・・・・・」
結局、のび太は好きな子を泣かせてしまった。
「だから、ごめん。」
「・・・・すまない。客観的に見たら悪いのは私なのに・・・・・」
「こういうことは当人の気持ちの問題だと思う。誰が見てどうこうっていうのは、たぶん関係ないと思うんだ。」
「・・・・・そうか。ありがとう。」
少しだけアカメの身体から力が抜けて、雰囲気が柔らかくなった。
「それで、だ・・・・」
大きな瞳が真っ直ぐのび太を見つめる。
「一度断っておいて都合がよすぎるって自分でも思うが・・・・」
「???」
「やっぱりお前のことが好きだ。」
のび太はぎゅっと胸の奥を掴まれたような気がした。
「だから・・・・だから、私と・・・・結婚してくれ!!!」
「!!!」
思ってもいなかった言葉に、胸の鼓動が一気に速くなる。全身が熱くなって、冷静じゃいられなくなった。
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・だめ、か・・・?」
「ダメじゃない!」
「!?」
「嬉しくて、気が動転して、ちょっと、あの舞い上がってしまったというか・・・・」
アカメはじっとのび太を見つめている。大粒の涙を浮かべて。それだけ不安だったのだろう。しかもその不安を押しのけるには、大きな勇気が必要だった。チェルシーたちがそうだったように。
「俺からも・・・・・・」
「???」
「俺からも改めて言わせて欲しい。」
「・・・・・・・・・。」
「俺もアカメが好きだ。だから、プロポーズしてくれて嬉しかった。」
わずかな間を置いて言葉を続ける。
「俺でよければ喜んで、アカメの夫になりたい。」
その言葉にアカメの体が震えだす。
「私は・・・、大食らいなんだぞ?」
「知ってる。だから家計はいつも火の車なんだ。」
「口下手だから・・・、上手く普通の人達と付き合えないし、のび太にも色々迷惑掛けると思うぞ?」
「いつものことでしょう?」
「のび太にお弁当作っても、きっと半分くらい食べてしまうかもしれないぞ?」
「食べてなかったら逆に不安になる。」
「私もどこかで恨まれていて、ひょっとしたら巻き添えで命の危機に晒されるかもしれないぞ?」
「今更だな、それ。」
アカメの言い分にのび太は呆れたような顔で答える。
「自分に嘘を付くのはやめろ。父さんや翼たちが死んだのはお前のせいじゃない。ジャイアンたちがおかしくなったのもだ。」
「だが・・・・・・」
「それでも納得しないんだったら、責任を取ってくれ。」
「???」
「これから先・・・・ずっと俺の側にいてくれ!」
「!?」
ガバッ
のび太の胸に体を預け、泣き出してしまうアカメ。そしてアカメの体をそっと抱きしめるのび太。こうしてのび太はアカメにプロポーズしたのであった。だがこの行動が後に色々とややこしいことに発展するのであった。
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