※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

139 / 237
第八章:生きるを斬る

「ねえ、お兄ちゃん!」

 

「何だ、ジャイ子?」

 

「父ちゃんと母ちゃん、いつ帰ってくるかな?」

 

「さあな。」

 

「お兄ちゃんは寂しくないの?」

 

「全然。だって俺たちは父ちゃんたちと一つになったんだぜ!」

 

「???」

 

兄の言っていることが分からず、首を傾げる妹。

 

「俺たちは父ちゃんと母ちゃんを食べたんだ!」

 

笑いながら言う兄に妹は呆気にとられる。

 

「な・・・・・何を言っているの?」

 

「やっぱり肉は脂が多かったな〜。やっぱり遺灰を隠し味に入れたのがマズかったかな〜?」

 

ジャイ子の顔がどんどん蒼ざめていく。そして思い出す、あの日の出来事を・・・

 

「美味しかったか、ジャイア子?ジャイアンシチュー!ハハハハハハハ!!」

 

あの日、自分が食べたのは・・・・・・・・・・

 

「いやああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「のび太、待て!話せば分かる!」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太は無言で尻餅をついているジャイアンに近づいていく。

 

「ワンワン!」

 

「???」

 

隣の部屋で犬の鳴き声がした。

 

「ワンワン!」

 

まるで助けを呼んでいるように吠え続けている。

 

ギイ

 

のび太はジャイアンの横を素通りし、扉を開ける。そこには

 

「ムク?」

 

ジャイアンの愛犬、ムクがいた。そして

 

「ジャイ子ちゃん!」

 

ジャイアンの妹、ジャイ子がぐったりとしながら倒れていた。

 

「しっかりして!もう大丈夫よ!」

 

急いでなつみがジャイ子に駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「よかった!一緒にここを出よう!家に帰りましょう?」

 

「家・・・・。ダメだよ。帰れないよ・・・・。わたし・・・・わたし・・・・もう家になんて帰れないよ!」

 

なつみの言葉にジャイ子は弱々しく反応する。

 

「???」

 

「わたし・・・・・・・殺しちゃったんだから!!帰るとこないんだよ!!もう、どこにも帰れないだからー!!!」

 

自身の罪に耐えられず、発狂するジャイ子。

 

「・・・・・・・・・。」

 

「もうダメだよ。嫌だよ!!もう終わりだよ!死んだほうがマシだよ!!!」

 

のび太はゆっくりとジャイ子に近づき

 

「じゃあ、死ね!」

 

彼女の首を掴み、持ち上げる。

 

「あ・・・・・あ・・・・・・・あ・・・」

 

「のび太くん!」

 

なつみの静止を振り切り、のび太はゆっくりと腕に力を入れる。

 

「じ・・・に・・・だ・・・・・ぐ・・・ない。」

 

ジャイ子はもがき苦しむ。

 

「死にたくない・・・・。」

 

バタン

 

ジャイ子の本心が聞けたので、のび太は手を離した。

 

「苦しむのが嫌なのも、死にたいと思うのも、それはお前が生きているこその甘えだ!死にたくないなら、甘えるな!苦しみ抜いて、這いずり回って、トコトン生きてみろ!それでも死にたくなったら、俺の所に来い。」

 

「???」

 

「殺してやる。」

 

「うわあああああ〜!!」

 

のび太の言葉にジャイ子は号泣してしまう。

ジャイアンのその後

  • 犯罪者になる
  • 引きこもり/ホームレスになる
  • AV俳優になる
  • 警察官になる
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。