※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

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第十一章:チェルシーの涙を斬る

「う・・・・う・・・・・」

 

チェルシーは目線の先に小さな山小屋を見つける。

 

「くっ!」

 

必死で這いつくばりながら、山小屋に逃げ込み。

 

「くっ・・・・」

 

ドアノブに手を伸ばし、鍵をかける。

 

「ふぅ〜。」

 

安心するのはまだ早い。ここが見つかるのも時間の問題だ。だが今の自分に何が出来る?体は薬のせいでうまく動かせない。なにより帝具がない。そんな彼女の脳内に、ある思い出が蘇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんかごめん・・・・」

 

「ん?何でのび太が謝るの?」

 

「だって僕のせいでチェルシーがこんな目に合って・・・・お金だって全然ないし・・・チェルシーは何で僕の事好きになったの・・・?僕のどこがいいの?」

 

「・・・・それ本気で言ってるの?」

 

「だってそうでしょ・・・・こんな弱いパシリのなんのとりえもない男にチェルシーみたいな完璧な人が好きになるワケないじゃないか!」

 

チュッ

 

チェルシーの唇がのび太の唇を塞ぐ。

 

「え・・・」

 

「お金なんてかっこいい証拠にはなんないから・・・・それより優しいとか・・・直感で好きになるとかあるんだよ!」

 

「ちょっ・・直感って・・・」

 

「フフフ、これからもずっとのび太のこと、大好きなままでいてもいい?」

 

「・・・・・・・いいけど、いいの?僕なんかで?」

 

「いいの。私はのび太がいいの。私、あなたが相手なら、無条件で愛せる自信があるから・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「逆に今から私に嫌われるのは至難の業よ?一緒無理だとは思うけど。」

 

「チェルシーさん、いくら相手が僕とは言え、世の男をそう簡単に信じると痛い目に遭いますよ?」

 

「のび太に限って、その心配はまったくないわね。」

 

「どうして?僕が超スーパー腹黒凶悪日本男児だったらどうするの?」

 

「だってのび太は、そう簡単に誰かを傷つけるような事が出来ない人だもの。それに・・・・・・」

 

「???」

 

「のび太は、私が初めて愛した人だから・・・・・。これから先、私たちの前にどんな障害が現れたとしても、好きな相手の事は、最後まで信じ通してあげたいじゃない?」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カチャカチャ

 

しばらくすると、ドアノブが乱暴に回され始める。

 

「ここだね♪」

 

スネ夫はチェルシーが逃げ込んだ山小屋にたどり着く。

 

「おーい!出てきなよ!知ってるんだよ全部。早く〜!早く〜!」

 

大声を発しながら、持っていた斧で小屋の扉を破壊し始める。

 

ドン

 

ドン

 

山小屋の扉がメリメリと音を立てながら壊されていく。

 

ドーン!!

 

そしてとうとうドアが破壊された。

 

「み〜つ〜け〜た〜♪」

 

スネ夫は笑みを浮かべる。チェルシーは這いつくばりながら、逃げようとする。だがスネ夫はチェルシーの身体に手を掛け、そのままごろりと仰向けに転がした。薬のせいでまだ感覚が戻ってこないチェルシーは、もう抵抗しようともしなかった。

 

「これからずっと一緒だね!」

 

仰向けにされたところに、スネ夫が被さってくる。

 

(ああ・・・・そっか。私は報いを受けるのか・・・・・・・。)

 

いつの間にか自分が殺し屋であったことも忘れ、普通の生活をしていた。そして一人の女の子として、好きな異性と共に幸せになろうとしていた。

 

(ちぇ・・・・・・。)

 

チェルシーの目から一粒の涙が溢れ、死を覚悟して目を瞑る。

 

「愛してるよ、マイハニー❤」

 

そう言うと、スネ夫はチェルシーの顔目掛けて、斧を振り下ろす。




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ジャイアンのその後

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