ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「う・・・・う・・・・・」
チェルシーは目線の先に小さな山小屋を見つける。
「くっ!」
必死で這いつくばりながら、山小屋に逃げ込み。
「くっ・・・・」
ドアノブに手を伸ばし、鍵をかける。
「ふぅ〜。」
安心するのはまだ早い。ここが見つかるのも時間の問題だ。だが今の自分に何が出来る?体は薬のせいでうまく動かせない。なにより帝具がない。そんな彼女の脳内に、ある思い出が蘇る。
「なんかごめん・・・・」
「ん?何でのび太が謝るの?」
「だって僕のせいでチェルシーがこんな目に合って・・・・お金だって全然ないし・・・チェルシーは何で僕の事好きになったの・・・?僕のどこがいいの?」
「・・・・それ本気で言ってるの?」
「だってそうでしょ・・・・こんな弱いパシリのなんのとりえもない男にチェルシーみたいな完璧な人が好きになるワケないじゃないか!」
チュッ
チェルシーの唇がのび太の唇を塞ぐ。
「え・・・」
「お金なんてかっこいい証拠にはなんないから・・・・それより優しいとか・・・直感で好きになるとかあるんだよ!」
「ちょっ・・直感って・・・」
「フフフ、これからもずっとのび太のこと、大好きなままでいてもいい?」
「・・・・・・・いいけど、いいの?僕なんかで?」
「いいの。私はのび太がいいの。私、あなたが相手なら、無条件で愛せる自信があるから・・・・・」
「・・・・・・・・・・。」
「逆に今から私に嫌われるのは至難の業よ?一緒無理だとは思うけど。」
「チェルシーさん、いくら相手が僕とは言え、世の男をそう簡単に信じると痛い目に遭いますよ?」
「のび太に限って、その心配はまったくないわね。」
「どうして?僕が超スーパー腹黒凶悪日本男児だったらどうするの?」
「だってのび太は、そう簡単に誰かを傷つけるような事が出来ない人だもの。それに・・・・・・」
「???」
「のび太は、私が初めて愛した人だから・・・・・。これから先、私たちの前にどんな障害が現れたとしても、好きな相手の事は、最後まで信じ通してあげたいじゃない?」
「・・・・・・・・・・・。」
カチャカチャ
しばらくすると、ドアノブが乱暴に回され始める。
「ここだね♪」
スネ夫はチェルシーが逃げ込んだ山小屋にたどり着く。
「おーい!出てきなよ!知ってるんだよ全部。早く〜!早く〜!」
大声を発しながら、持っていた斧で小屋の扉を破壊し始める。
ドン
ドン
山小屋の扉がメリメリと音を立てながら壊されていく。
ドーン!!
そしてとうとうドアが破壊された。
「み〜つ〜け〜た〜♪」
スネ夫は笑みを浮かべる。チェルシーは這いつくばりながら、逃げようとする。だがスネ夫はチェルシーの身体に手を掛け、そのままごろりと仰向けに転がした。薬のせいでまだ感覚が戻ってこないチェルシーは、もう抵抗しようともしなかった。
「これからずっと一緒だね!」
仰向けにされたところに、スネ夫が被さってくる。
(ああ・・・・そっか。私は報いを受けるのか・・・・・・・。)
いつの間にか自分が殺し屋であったことも忘れ、普通の生活をしていた。そして一人の女の子として、好きな異性と共に幸せになろうとしていた。
(ちぇ・・・・・・。)
チェルシーの目から一粒の涙が溢れ、死を覚悟して目を瞑る。
「愛してるよ、マイハニー❤」
そう言うと、スネ夫はチェルシーの顔目掛けて、斧を振り下ろす。
アンケートは投票数が50になったら終了します。
ジャイアンのその後
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