ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「いらっしゃいませー!!」
のび太は待ち合わせのファミレスに入ると
「あ!野比くん!!こっちこっち!!」
奥の方で見知った少女が手を振っていたので、のび太は急いで彼女の元に向かった。
「ごめん、遅れて・・・・・・ん?」
翼の隣に見慣れない老女が座っていた。
「私のおばあちゃん。」
「あっ、どうも・・・・・」
のび太は老女に軽く頭を下げた。翼の祖母はのび太に視線を移すと、ゆっくりと口を開いた。
「この人は・・・・?」
「野比のび太くん。私の彼!」
「えっ?」
翼の言葉にのび太は唖然とする。
「彼氏・・・?」
「そう、私のお婿さんになる人!」
「お婿さん?」
「そう、お婿さん!」
翼の祖母は驚いた表情でのび太を見つめる。
「ほらね?ちゃんと連れてきたでしょう?」
「・・・・・・・・・・・そうかい・・・・・」
すると翼の祖母は真剣な表情になると
「のび太さん!」
「はっ、はい!」
のび太は身構える。
「この子はワガママで世間知らずだけど・・・・・ちゃんと幸せにする自信はあるかい?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
のび太は視線を翼に移すと、彼女は『お願い、話を合わせて!』と手を合わせていた。
「覚悟はあるかい?」
「はい。」
「本当に?」
「はい。」
「命に替えてもかい?」
「はい。」
嫌な空気が店の中を支配していた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
しばらくしてのび太を睨んでいた翼の祖母は糸が切れたかのように優しい笑みを浮かべた。
「よかった!」
「・・・・・・・・・・・。」
「のび太さん、どうぞよろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「ごめん!」
翼はのび太に頭を下げる。
「・・・・・・・・・・・。」
「おばあちゃんや親戚が集まるクリスマスパーティで私の恋人のフリをして欲しいの!」
「いやだ。」
「ガッカリさせたくないの!つい勢いで言っちゃったの!いつも元気なおばあちゃんが寝込んでるって聞いたから・・・・・。『私が彼氏、作るまで死んじゃダメよ』って・・・・・思わず・・・・・・」
「じゃあ、一生作らなければいいんじゃない?」
そうすればあのおばあちゃんは不老不死だ。
「ね?分かってくれる?」
「分かんないよ。あんな良いおばあちゃんを騙す事なんて僕にはできない!」
翼の言葉にのび太は呆れながらツッコミを入れる。
「とにかく僕は協力しない、それじゃあ!!」
「・・・・・・・・・・・・・。」
バキン
すると翼はその場に座り込むと、
「お願い!この通りですから!」
「!?」
ノータイムで土下座をかましてきた。
ザワザワ
しかも運悪く人が集まってきた。
「・・・・・・まずい。」
事実がどうであれ、こんな人の多い場所で女が男の前で土下座しているとあれば、その注目の矢先が向くのは間違いなく自分であり、翼ではない。写真撮られてSNSで拡張されようものなら、目も当てられない事態になることかけ合いである。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
こうしてのび太は仕方なく翼のクリスマスパーティに出席することになった。
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい