ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
・・・シャーリーが誘拐されてから数日。
交渉は順調に進んでいるから大丈夫だと妻にそう伝えた。高校には体調不良だと連絡を入れた。警察にも相談できない。
「シャーリー・・・・・・・・」
シャーリーの父は涙をこらえて頭を抱えたーーー
自分に恨みがある人間の仕業かー?会社を拡大するために、自分は確かに多くの
人間を傷つけたかもしれないーー
だがーーー。
ーーー電話が鳴った。その音は、まるで死のサイレンかのようだった。
電話に出ると、聞きなれた声が聞こえてきた。
「もしもしー?フェネットさん?」
見知った声が響いてきた。
「頼む!返してくれ!娘を返してくれ!!」
「返しますよ。その前に我々の要望を叶えてください。」
「なにをすればいい?」
「ある少女を誘拐して来て欲しいのです。」
「誘拐・・・?それは・・・・・できない。」
「できるはずですよ。あなたの財力と人望をつかえば。」
「だが・・・・・・」
「いいんですか?おとうさん?娘さん、知らない男たちに滅茶苦茶にされちゃいますよ?」
「分かった。それで・・・・・・だれを誘拐すればいいんだ?」
「・・・チェルシー。」
チェルシー。見知った少女たちの名前だ。新聞やテレビでその姿を何度も確認した。シャーリーの通っている高校の先輩たちで、この町で知らない者は殆どいない。
「娘さんは彼女と交換と言う形で解放する。」
それだけ言うと、電話は切れてしまった。
朝。目の前にはいつものように、美味しそうな白米や焼き魚が並んでいた。だが、今の自分はどうしても別のことを考えてしまう。
「はぁぁ・・・・・・・」
タクミも健全な男子。あんな夢をリアルに、感触つきで見てしまっては安らかに寝付けるはずもない。結局、空が白んでくるまで目は冴えたまま、体はとことん寝不足気味だった。
「んんー?」
そんなタクミを、訝しそうに妹のナナリーが見ている。まさか『エッチな夢を見て眠れなかったんだ』などと、愛する妹に言うわけにもいかない。
「お兄ちゃん眠れそうだね?夜更かし?エッチな夢でも見た?」
「ぐはっ。」
いきなり、直球にタクミは思わずむせてしまった。
「うわっ、ほんとに見たの!?」
カァーッ、と赤くなるナナリーは見ていて大変可愛らしかったものの。
「ば、バッカ、み、見てないっての!」
自分でも声が裏返るほど焦っているのがわかった。
「そんなに焦って否定するなんて・・・はっ!まさか、な、ナナリーとの・・・・・・!?」
「違う違う、断じて・・・・!」
と、言いかけて。相手の女性がだれだったのか、さっぱりわからなかったというのを思い出した。
「きゅ、九割違うっ!」
「い、一割もナナリーの可能性があるの!?」
可能性の感じ方は人それぞれだ。たとえば『90%外れる宝くじ』があれば、『そんなに外れるなら買わない』という人もいる。だが、我が愛らしい勘違い妹は『10%も当たるの、すごい!』と買うタイプだ。ちなみにこのタイプが課金ガチャなどについつい乗っかってしまうタイプだろう。さておき。
「そうだなあ・・・・・ナナリーの可能性かあ・・・・・・」
夢の中の彼女は、柔らかくて気持ちのいい胸の感触をしていた。タクミはじっ、と自分の手を見てからーーそのまま妹の胸を拝見する。
「ま、まじまじ見ないでっ!」
ナナリーが照れ隠し半分で目つぶしのポーズをとる。
「はぁ〜、もう・・・・・・お兄ちゃんのバカ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
しかし。ナナリーも結構育ったよな。タクミは妹のことも普通に女の子として可愛いと思っているので、今朝の反応は眼福だった。
リクエスト 2 は・・・・・・・
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続けた方がいい
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やめた方がいい