ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
真夜中、時計の針がまだ十二時を刺している頃。
「よ!待たせたね!!」
人気のない場所に集まる三人組。一人はおさげの少女、一人はゴリラ顏のガキ大将、そしてもう一人は狐顏のナルシストである。そんな彼らの前に現れるコートの人物。
「それより早く・・・・・早く力を下さい!!」
スネ夫は声を上げる。前日のび太とチェルシーの会話を盗み見聞きしたので、彼は内心焦っていた。このままでは取り返しのつかないことになってしまう。
「その前にやることがあるでしょ?」
「『「???」』」
その言葉に三人は首を傾げる。
「まさかタダで力が貰えると思ってるの?」
「『「!!!」』」
唖然としていた三人は我に返る。
「お、お金なら持って来ました!」
スネ夫は持ってきたアタッシェケースを取り出し、中を見せる。中には一万札の束がギッシリ包まっていた。こんな日の為に少しずつ貯めていた自分の全財産を差し出すスネ夫。
「私も。」
今度は静香が一つの紙袋を差し出す。こんな日の為にバイトで貯めていたお金を全て差し出す静香。
「うっ・・・・・・・。」
そんな二人の勇姿を見たジャイアンは冷や汗を流しながらオズオズと何かを取り出す。それはここに来る前、家から勝手に持ち出してきた預金通帳。欲しい物を他人から奪ってきたジャイアン、なので今まではお金がなくても全然困らなかった。そんな彼がお金を手に入れる方法はこれしかないのだ。
「そんなもの要らないよ。」
「『「???」』」
「そうだね・・・・・・君たちの覚悟の証明として死体を一人一つずつ持って来てよ!」
「『「!?」』」
その言葉に静香たちは呆然とする。だが徐々に言われた事を頭で理解していく。
「そ、そんな・・・・・・・・・・・・」
「死体って・・・・・・・・・・・・・」
「無理だよ・・・・・そんなの・・・・」
静香たちの体が震え始め、声も段々小さくなっていく。そんな彼女たちの内心を語ったのかコートの人物は笑みを浮かべる。
「期限は一週間。なんなら首だけでいいよ。」
「『「・・・・・・・・・・・・・・。」』」
「協力は禁止。後、今日のことを誰かに喋ったら、君たちの身に大変な事が起こるからね♪」
それだけ言うとコートの人物は姿を消した。
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
その場には唖然としている静香、ジャイアン、スネ夫だけが残された。
「私・・・・・帰る。」
暫くの沈黙の後、静香がオズオズと口を開いた。
「・・・・・・俺も。」
「僕も・・・・・・。」
三人は先程言われた事が衝撃だったのか、互いに目を合わさず、その場を去っていった。
のび太はアカメたちといる
-
と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
-
と特に何とも思わない
-
と疲れるので彼女たちと縁を切りたい