ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
ザー
ザー
「あ、雨だ・・・・・そういえば夕方から降るって言ってたっけ・・・・・」
ザー
ザー
「どうしよう・・・・・傘持ってきてない。」
雨が降ってきたのでのび太は途方にくれる。その間、雨の勢いは強まる。
「あっ・・・・・・」
すると見知った黒髪の少女が傘を刺しながらこちらに走ってくる。
「クロメ、どうしたの?」
「迎えに来たんだよ。ねぇ、帰ろ!」
「うん。」
するとクロメはある事に気づく。
「あっ、自分の傘忘れた!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
姉と同じようにどこか抜けていることにのび太は苦笑いする。
「あ!そうだ!」
「???」
クロメは名案を思いつく。
【そしてその帰り道】
クロメと相合い傘をするのび太。
「ねえ、のび太。」
「何?」
「今、幸せ?」
「えっ?」
嬉しそうに腕に抱きつきながら、クロメがそんなことを聞いてくる。
「うん、まあ、ねぇ・・・・・。」
のび太は少し照れた様子で答えた。
「そっか。」
「クロメは?」
「もちろん、幸せだよ!」
ギュッ
そう言いながら抱きついていた腕に力がこもる。やはり自分にはこの人しかいない。そう再確信する彼女であった。
「ねえ、見てあそこ!」
「あら、可愛い。」
雨の中を相合傘で歩くのび太たちは通行人の注目の的になっていた。
「/////// あの・・・・クロメ・・・・・みんな見てるよ。これはやっぱりマズイよ・・・・・////」
恥ずかしさのあまり腕を振り解こうとするのび太をクロメが制す。
「ダメだよ。こうしてないとのび太はまた別の女の子に手を出すんだから!」
「//// そ、そんなことしないよ!僕の事信じてないの?//////」
「信じてるよ。でもまた一人でどっか行かれちゃやだもん♪」
頬を赤くしながら、可愛らしい笑みを浮かべる。そんな彼女を前にしてのび太はオズオズと口を開く。
「ねぇ、クロメ・・・・・・・」
「なに?」
「昨日のプロポーズの事なんだけど・・・・」
「うん。」
「僕は・・・・・」
「???」
【次の日、静香家】
「ただいまーー!!」
両親が早朝に帰宅した。
し〜ん
だが返事はない。
「静香!?いないの!?」
し〜ん
胸騒ぎをおぼえた母親は急いで階段を上がり、二階へ
ガチャ
扉を開けるとそこには
「なっ!?」
まるで強盗が入ったかのように荒らされた部屋。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
そして部屋で膝を抱えながら俯く少女。彼女の目に映るのは最早光なのではない、それは一人の黒髪の少女。自分にないものを持ち、自分の全てを否定した存在。
のび太はアカメたちといる
-
と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
-
と疲れるので彼女たちと縁を切りたい