ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「僕、チェルシーちゃんのことが好きなんだ。」
ある日、スネ夫はそう言った。そして学校の体育祭が近づいたとき、ある噂が流れてきた。体育祭で最優秀生徒になったら、スネ夫がチェルシーに告白するという噂だった。体育祭の表彰は、競技だけでなく準備や運営の仕事ぶりも加味されることだった。だがスネ夫が真面目に準備や運営の仕事をするわけがなく、いつものようにのび太に押し付けて、ジャイアンと一緒に野球の練習をしていた。そのせいでのび太は一人でスネ夫たちの分の仕事もするはめになった。
体育祭が始まった。のび太が書いた横断幕などは好評で、運動神経抜群のスネ夫も順調に好成績を残していった。表彰式。最優秀生徒はスネ夫だ。そして賞状を渡すのは、他ならぬチェルシーである。表彰を読み上げたチェルシーがそれをスネ夫に渡すと、スネ夫はマイクを手にした。
「好きです。僕と付き合ってください!」
スネ夫がそういうと、生徒たちがどっと沸いた。生徒たちが慌てて壇上に上がろうとする。だが
「先生、大丈夫です。」
それを制したのはチェルシーだった。チェルシーは一人冷静な様子でマイクを手に取ると、
「絶対にお断り!」
と、一言だけ言った。その場が静まった。
「あなたの競技での活躍は認めます。でもこの表彰は競技だけが審査対象じゃないことは知っていますよね?」
「いや、だから書記の仕事だってちゃんと・・・・」
「あれを書いてのはあなたじゃありませんよね?いえ、あなたは競技以外何もしてませんよね?」
スネ夫の弁解を遮るようにチェルシーは言った。スネ夫は青ざめた。
「あれを書いた人を私は知っています。・・・・・いつもあなたが面倒くさがる仕事は彼がしていたのを私は知っています。彼がそういうことを断れない人だということも、私は知っています!彼は私の一番大切な人です。彼を利用したあなたなんて心底願い下げです。」
チェルシーはそう強く言うと、マイクをスネ夫に押し付けてクルリと瞳を返した。壇上には呆然とマイクを握るスネ夫が取り残された。階段を降りる途中チェルシーがのび太の方を見た。チェルシーはのび太に向かって小さく舌を出すと、いつもの様にいたずらっぽく笑った。
そしてその夜。チェルシーはのび太に
「表彰状、頑張ったで賞!野比のび太殿、あなたはアカメちゃんとクロメちゃんの食費にも、レオーネの借金にも、シェーレの損害にも、私のイタズラにも負けず、いつも元気で頑張っているのでここに表します!!」
そう言うと自作の賞を手渡す。
「いるかこんなもん。」
ポイ
渡された表彰状を窓の外に放り投げるのび太。
「ちょっと!!」
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい