ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
庭にバーベキューコンロが置かれ、煙と共においしそうな匂いが上がっていた。
「はいはい、おかわりはまだあるからがっつかないの。」
「はぐはぐ・・・・・おー、焼肉はやっぱおいしいね~」
「美味い。」
火と網の上の世話に追われる者、ひたすら肉だけを食べる者、酒を飲みまくる者、面白がってよそう者、甘いものばかり食べて怒られる者、苦笑いで見つめている者などなど、etc・・・とにかく楽しみ方は人数の分だけ存在する。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「ジャイ子ちゃん、大丈夫?」
何故か暗そうな顔をする少女にのび太は声を掛ける。彼女の名はジャイ子。ジャイアンこと剛田武の妹。改変前の未来ではのび太と結婚する予定だったが、ドラえもんやアカメたちの介入により、彼女の人生もまた変わったといわれている。そして彼女は昼間、のび太に夕食に招待され、現在に至る。
「な、なんでもないわ!」
「そう?何かあったら言って!力になるからさ!」
「うん、ありがとう!あっ!私、飲み物取ってくるね!」
笑みを浮かべ、ジャイ子は家の中に入っていった。
ジャイ子はトイレに駆け込と
「・・・・・・・・・・・。」
ポケットから薬の入った瓶を取り出す。
ゴクリ
息を飲むジャイ子。静香に渡された薬。それは最近開発したばかりの強力な痺れ薬。もし人間が飲めば、命に別状はないものの、数日間動けなくなる。そして夕食に出される料理でも混ぜれば、簡単にアカメたちに飲ませることができる。
「これをアカメさんたちに飲ませたら・・・・・母ちゃんたちは・・・・・・」
そう呟きながらジャイ子は思い出す。
【お父さんとお母さんを助けたければ、言う通りにすることね。】
両親を人質に取られ、ただただ言う通りにすることしかできない。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
ジャイ子はこっそりと台所に忍び込む。幸運なことに誰もいない。
カチャ
ジャイ子は鍋の蓋を開けると、中にはデザートの甘酒が入っている。
「・・・・・・・・・・・・・。」
ジャイ子は瓶の蓋を開け、薬を取り出す。そして
「ジャイ子ちゃん、どうかした?」
「ひっ!?」
後ろから声をかけられ、驚くジャイ子。帰りが遅い彼女を心配して、のび太が様子を見に来たのだ。
「な、な、なんでもないわ!」
「そ、そう?あっ、甘酒を持って行くの忘れてた!」
のび太は鍋を持って、台所を出て行った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
まだチャンスはある。そう自分に言い聞かせ、ジャイ子は台所を出て行った。
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい