※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

59 / 237
第十三章:スパイを斬る

庭にバーベキューコンロが置かれ、煙と共においしそうな匂いが上がっていた。

 

「はいはい、おかわりはまだあるからがっつかないの。」

 

「はぐはぐ・・・・・おー、焼肉はやっぱおいしいね~」

 

「美味い。」

 

火と網の上の世話に追われる者、ひたすら肉だけを食べる者、酒を飲みまくる者、面白がってよそう者、甘いものばかり食べて怒られる者、苦笑いで見つめている者などなど、etc・・・とにかく楽しみ方は人数の分だけ存在する。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「ジャイ子ちゃん、大丈夫?」

 

何故か暗そうな顔をする少女にのび太は声を掛ける。彼女の名はジャイ子。ジャイアンこと剛田武の妹。改変前の未来ではのび太と結婚する予定だったが、ドラえもんやアカメたちの介入により、彼女の人生もまた変わったといわれている。そして彼女は昼間、のび太に夕食に招待され、現在に至る。

 

「な、なんでもないわ!」

 

「そう?何かあったら言って!力になるからさ!」

 

「うん、ありがとう!あっ!私、飲み物取ってくるね!」

 

笑みを浮かべ、ジャイ子は家の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

ジャイ子はトイレに駆け込と

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

ポケットから薬の入った瓶を取り出す。

 

ゴクリ

 

息を飲むジャイ子。静香に渡された薬。それは最近開発したばかりの強力な痺れ薬。もし人間が飲めば、命に別状はないものの、数日間動けなくなる。そして夕食に出される料理でも混ぜれば、簡単にアカメたちに飲ませることができる。

 

「これをアカメさんたちに飲ませたら・・・・・母ちゃんたちは・・・・・・」

 

そう呟きながらジャイ子は思い出す。

 

【お父さんとお母さんを助けたければ、言う通りにすることね。】

 

両親を人質に取られ、ただただ言う通りにすることしかできない。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

ジャイ子はこっそりと台所に忍び込む。幸運なことに誰もいない。

 

カチャ

 

ジャイ子は鍋の蓋を開けると、中にはデザートの甘酒が入っている。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

ジャイ子は瓶の蓋を開け、薬を取り出す。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジャイ子ちゃん、どうかした?」

 

「ひっ!?」

 

後ろから声をかけられ、驚くジャイ子。帰りが遅い彼女を心配して、のび太が様子を見に来たのだ。

 

「な、な、なんでもないわ!」

 

「そ、そう?あっ、甘酒を持って行くの忘れてた!」

 

のび太は鍋を持って、台所を出て行った。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

まだチャンスはある。そう自分に言い聞かせ、ジャイ子は台所を出て行った。

のび太はアカメたちといる

  • と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
  • と特に何とも思わない
  • と疲れるので彼女たちと縁を切りたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。