※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

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第十四章:両親を斬る

数日前。

 

バコン

 

「武!!」

 

剛田雑貨店で、ある事件が起きていた。

 

「親をいきなり殴るなんて、母ちゃんはそんな育て方してないつもりだよ!」

 

尻餅をつきながら、頬を抑える父親。そして諸悪の根源である長男に叱る母親。

 

「そうかな〜?俺、いっも母ちゃんに一気なしに殴られて、育った気がするんだけど?」

 

笑みを浮かべ、指を鳴らすジャイアン。いつものジャイアンじゃない。

 

「フフフ、今までのお返しだ。たっぷり親孝行してやるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数時間後。

 

「ただいま!」

 

返事がない。誰もいないのか?だが、もう夕方だというのにそれはおかしい。

 

「父ちゃん、母ちゃん!いないの!?」

 

しかも店の中は真っ暗だ。店の奥を探してみるが、やはり誰もいない。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

するといきなり後ろから人の気配がした。

 

「あっ、ジャイ子!帰ってたのか?」

 

「!?」

 

いきなり声をかけられ、驚く。

 

「お兄ちゃん!?驚かさないでよ!」

 

兄が姿を現す。

 

「!?」

 

だが様子が変だ。自分が知っている兄とは何かが違う。ジャイ子は少し恐怖を感じる。

 

「ジャイ子。父ちゃんと母ちゃんは親戚のおばさんの所に行って、暫く帰れないそうだ。」

 

「そうなの?」

 

「ああ。だからしばらくは兄ちゃんとジャイ子の二人っきりだ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の晩飯は兄ちゃんが作ったんだ!!!」

 

そう言うと、ジャイアンは台所から鍋を持ってくる。

 

「さあ、遠慮なく食べてくれ!!」

 

鍋の中身はシチューだった。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

ジャイ子は少し、呆気に取られる。以前作ったジャイアンシチューは紫色だったが、今回のは違う。普通に茶色だ、どうやらビーフシチューらしい。ジャイアンは茶碗にシチューを入れると、ジャイ子に手渡す。そして彼女もおずおずといった感じでそれを受け取った。

 

「材料が新鮮だから栄養たっぷりだぞ!」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「どうした?遠慮なく食えよ!」

 

「あっ・・・・・うん。」

 

恐る恐るといった感じでシチューを飲むと

 

「!?おいしい・・・・・・」

 

「だろ?」

 

いままで食べた事のない味だ。あまりの美味しさにジャイ子は大喜びする。料理オンチのジャイアンが奇跡を起こしたのだ。

 

「さぁ、もっと食べろ!」

 

「うん!」

 

ジャイ子はお代わりをした。だが彼女には一つ気になることがあった。

 

(何の肉だろう・・・・牛でもない。豚でもない。鳥でもない。)

 

この料理に何の材料が使われているのか、この時のジャイ子には知るよしもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして庭では。

 

「く〜ん。」

 

犬小屋で愛犬、ムクが震えている。その目はまるで悪魔を見たように怯えている。

のび太はアカメたちといる

  • と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
  • と特に何とも思わない
  • と疲れるので彼女たちと縁を切りたい
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