ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
【数時間後、いつもの空き地】
「ちょっと!話はまだ終わって・・・・」
そう言いながら静香はアカメの腕を掴む。
「何だ?」
「本当にのび太さんを斬るつもり?」
バシッ
アカメは静香の腕を振りほどく。
「斬ってくれって言ったのは、のび太の方だ。」
「分かってる・・・・・。でものび太さんは・・・・・・」
そう言いながら取り乱す静香。『のび太が人を殺した』と言う事実が未だに受け入れられないのだ。
「・・・・・・・・・・。」
そんな彼女と違い顔色一つ変えないアカメ。そしてアカメは用が済んだとばかりに振り返り、歩き出す。
ジャイアンたちには信じられなかった。普通なら友だちを殺すのは絶対に避けるはず、だが目の前にいる彼女はそうなるなら仕方がないと受け入れている。
「(なんで・・・・どうして?)そんな・・・・あなた、のび太さんが大切じゃないの?好きなんじゃないの!?」
「そ、そうだよ!仮にも婚約者だろ!?」
「きっとこれは何かの間違いだよ!あの弱虫のび太が人を・・・・・・・」
静香の叫びにジャイアンとスネ夫も声をあげる。そんな彼らにアカメは立ち止まり、少しだけ振り返る。
「最愛だからこそ・・・早く救済(殺)してやりたいんだ。」
ゾクッ
「『「!?」』」
アカメの言葉にジャイアンたちは息を飲む。
「あいつを苦しみから救済してやる。それが妻としてのび太にしてやれることだ。」
それだけ言うと、アカメはそのまま空き地を後にした。
スネ夫たちは土管の上に座っているクロメに視線を向ける。
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
「!?」
バッ
視線に気づいたクロメは持っていたお菓子の袋を隠すように抱きかかえる。
「このお菓子はあげない!!」
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
こんな時も食い意地を張っている彼女にスネ夫たちは呆れる。
「何?」
「クロメちゃんはどうするつもりなんだ?」
「???」
スネ夫の言葉に首を傾げるクロメ。
「本当にのび太を斬るつもり?」
するとクロメはニコリと笑う。
「勿論。のび太が誰かに殺される前に私が斬りたし、もし私が同じ立場だったらそうするよ。」
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
「早くもう一度会いたいなぁ。会って・・・」
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
「私の手で処刑(ころ)してあげたい。だって私はのび太が大好きだもん。」
ゾクッ
「『「!?」』」
普段の姿からは想像がつかないほどの邪悪な笑みを浮かべる。その姿に三人は内心震えだす。
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい