ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「大丈夫ですか?」
そう言いながらシェーレはゴミ捨て場で倒れていたメガネの男性を支える。
「大丈夫、大丈夫。ヒック・・・ちょっと嫌な事が会っただけです。」
相当飲んでいたのか、顔が真っ赤である。すると男性の頭にある光景が蘇る。それは数年前までうけ持っていたある教え子の顔。毎日遅刻ばかり、テストはいつも0点、授業中では居眠り、跳び箱は飛べない。しかし心の底では彼を気にかけていたため、人として一人前になって欲しいと願っていた。そして数時間前、学校の職員会議では。
「殺人犯ってなんですか! 野比はそんなこと・・・・・」
「そんな可能性を信じているのはもう先生だけですよ!!??」
ブチッ
その言葉に男性は思わず、校長を殴ってしまった。
【剛田家】
(のび太、俺はバカだから、なんて言葉をかけたらいいのか全く分かんねえ。どう励ませばいいのか全く見当もつかねえ。俺のすべきことが分かんねえ。)
ジャイアンは部屋の隅で丸くなる。自分の力の無さを今更呪っていた。今まで何度も、このようなピンチを乗り越えてきた。だが、今は頼りの友(ドラえもん)はいない。『ガキ大将』という肩書きでみんなを支えてきたつもりだった。だが今回ばかりはどうしょうもない。結局自分は何もできない唯のいじめっ子だった。
【骨川家】
(これまでを振り返ってみると、僕は・・・・・君に対して余りにも不親切だったというか・・・・。所謂、その・・・・意地悪だったような気もしなくはない、事もない・・・。ひょっとして僕の事恨んでる?嫌なやつだったなんて・・・・・)
スネ夫はベットの上で丸くなっていた。両親が心配になって部屋をノックするが、返事はしない。彼もまた自分の力の無さを呪っていた。今まで何度もハラハラするような冒険をしてきた。こんな時にあいつ(ドラえもん)がいればとため息を零す。パパや従兄弟に助けを求めたが、ダメだった。結局自分は何もできない唯のマザコンだった。
【そしてその夜】
激しく雨が降り注いでいた。当然、道には人っ子一人いない。だが今、この空き地に彼女はいた。ジャイアンの迷惑コンサート、スネ夫の自慢話、出木杉の発表会が行われていたこの場所に。
「・・・・・・・・・・・・。」
雨でずぶ濡れになっているので分からないが、目から大量の涙が溢れている。何故ここ(空き地)に来たのか分からない。ここに来れば、また『あの頃』に戻れるかもしれない。五人で楽しく笑い、怒り、泣き、呆れていたあの頃に。そう思わずにはいられなかった。
「・・・・・・・・・・・。」
泣きながら、思い出に浸っていると、
「大丈夫か?」
後ろから声をかけられる。振り向くとそこには見知った金髪のグラマー女性が傘をさしながら、立っていた。
「分からないの。」
「???」
「幼馴染なのに・・・・・私じゃ、のび太さんを止められなかった。私じゃ、助けてあげられない・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「アカメさんたちに出来て、何で私には・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「頭がグチャグチャになる、何なのこれ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「わたし・・・・・・わたし・・・・・・・・・」
そう言いながら静香は膝から崩れ落ちる。流れ出す涙を降り注ぐ雨が洗い流してくれた。
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい