※この作品はR-18です。

ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物   作:雛月 加代

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第九章:脱走を斬る

「のび太。」

 

「???」

 

「明日の夜、一対一で会おう。」

 

「再会の山、あの場所で待っている・・・・!」

 

「・・・・・・!うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

刑務所の時計が十二時を刺そうとしていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

牢獄の中は物音一つせず、静まり返っていた。

 

カタン

 

「???」

 

突然の物音にのび太は布団から起き上がる。

 

トン

 

トン

 

音は真下から聞こえてきた。

 

のび太は布団を捲って見ると、

 

「のび太。」

 

「ジャイアン?」

 

見知った人物が顔を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャイアンとのび太は四つん這いになりながら、地下のトンネルを進む。どうやら時間の関係上これ以上大きな穴は掘れなかったようだ。二人は土まみれになりながら、前進していく。

 

「よし、出たぞ。」

 

しばらく経つと、出口が見えた。ジャイアンは地面から顔だけ出すと、辺りを見渡す。

 

「よし、誰もいない。」

 

ジャイアンとのび太は陸にあがる。

 

「よし、のび太。このままスネ夫の家に行くぞ。」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大急ぎで二人はスネ夫の家に向かった。すると骨川家の玄関にスネ吉と彼のスーパーカーの姿があった。

 

「これで四文半島の別荘に行け。あとから僕たちも行く。」

 

ガタッ

 

そう言いながら助士席のドアを開けるスネ夫。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

生まれて初めて乗るスネ吉のスーパーカー。くやしかったな。いつも『三人乗りだ』と言われ、自分だけ乗せてもらえなかった。その度にドラえもんに泣きついていた自分。

 

「のび太?」

 

「・・・・・・・・・・悪いけど、僕は残るよ・・・・・・。」

 

「えっ!?」

 

「何言ってんだよ!?」

 

「実はこれからアカメに呼び出されてるんだ。一対一で。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

そう言うとのび太は、ジャイアンたちに背を向けて歩き出す。

 

「ダメだ、行くな。」

 

ジャイアンとスネ夫がのび太の前に立ち塞がった。

 

「なんで・・・?行かせてよ。友だちでしょ?」

 

「友だちだから止めてるんだ。行くなら俺たちも行くぜ!友だちが困っているのに、知らん顔していられるか!!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「友達だろ!仲間だろ!!おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの・・・・な!!

 

「ジャイアン・・・・・スネ夫・・・・・・・・。」

 

のび太は二人にゆっくりと近づくと

 

バコン

 

バコン

 

重い一撃を鳩尾に叩き込む。

 

「うっ・・・・・・」

 

「あっ・・・・・・」

 

ジャイアンとスネ夫の体がくの字に曲がり、その場に倒れこむ。

 

「悪いけど、僕は行くよ。さようなら!」

 

そう言いながら切ない顔をする。

 

「これであのヘタクソな歌を、耳触りな自慢話を聞かなくて済む。」

 

涙を拭うと、のび太はその場を後にした。

のび太はアカメたちといる

  • と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
  • と特に何とも思わない
  • と疲れるので彼女たちと縁を切りたい
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