ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「のび太。」
「???」
「明日の夜、一対一で会おう。」
「再会の山、あの場所で待っている・・・・!」
「・・・・・・!うん!」
刑務所の時計が十二時を刺そうとしていた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
牢獄の中は物音一つせず、静まり返っていた。
カタン
「???」
突然の物音にのび太は布団から起き上がる。
トン
トン
音は真下から聞こえてきた。
のび太は布団を捲って見ると、
「のび太。」
「ジャイアン?」
見知った人物が顔を出した。
ジャイアンとのび太は四つん這いになりながら、地下のトンネルを進む。どうやら時間の関係上これ以上大きな穴は掘れなかったようだ。二人は土まみれになりながら、前進していく。
「よし、出たぞ。」
しばらく経つと、出口が見えた。ジャイアンは地面から顔だけ出すと、辺りを見渡す。
「よし、誰もいない。」
ジャイアンとのび太は陸にあがる。
「よし、のび太。このままスネ夫の家に行くぞ。」
「うん。」
大急ぎで二人はスネ夫の家に向かった。すると骨川家の玄関にスネ吉と彼のスーパーカーの姿があった。
「これで四文半島の別荘に行け。あとから僕たちも行く。」
ガタッ
そう言いながら助士席のドアを開けるスネ夫。
「・・・・・・・・・・・。」
生まれて初めて乗るスネ吉のスーパーカー。くやしかったな。いつも『三人乗りだ』と言われ、自分だけ乗せてもらえなかった。その度にドラえもんに泣きついていた自分。
「のび太?」
「・・・・・・・・・・悪いけど、僕は残るよ・・・・・・。」
「えっ!?」
「何言ってんだよ!?」
「実はこれからアカメに呼び出されてるんだ。一対一で。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
そう言うとのび太は、ジャイアンたちに背を向けて歩き出す。
「ダメだ、行くな。」
ジャイアンとスネ夫がのび太の前に立ち塞がった。
「なんで・・・?行かせてよ。友だちでしょ?」
「友だちだから止めてるんだ。行くなら俺たちも行くぜ!友だちが困っているのに、知らん顔していられるか!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「友達だろ!仲間だろ!!おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの・・・・な!!
「ジャイアン・・・・・スネ夫・・・・・・・・。」
のび太は二人にゆっくりと近づくと
バコン
バコン
重い一撃を鳩尾に叩き込む。
「うっ・・・・・・」
「あっ・・・・・・」
ジャイアンとスネ夫の体がくの字に曲がり、その場に倒れこむ。
「悪いけど、僕は行くよ。さようなら!」
そう言いながら切ない顔をする。
「これであのヘタクソな歌を、耳触りな自慢話を聞かなくて済む。」
涙を拭うと、のび太はその場を後にした。
のび太はアカメたちといる
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と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
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と特に何とも思わない
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と疲れるので彼女たちと縁を切りたい