ドラえもん のび太のアカメが斬る!本当の宝物 作:雛月 加代
「の・・・・・・・た・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「のび・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「のび太!」
微かに聞こえる自分の名前にのび太は徐々に意識を回復していく。
(誰だろう・・・・アカメ・・・・・?・・・・クロメ・・・?チェルシー・・・・?レオーネ・・・・?シェーレ・・・・?それとも・・・・)
そしてのび太は静かに目を開く。
「!?」
「やっと起きたわね!」
のび太は信じられない物を目にし、恐怖する。そして
「悪霊退散ーーーーーーーーー!!」
目の前の人物にチョップを振り落とす。だが
バーーーーーーン!!!!
それより先にのび太の額が撃ち抜かれ、
バタン
彼はその場に倒れる。
「失礼な!誰が悪霊だ!」
のび太を見下ろす五つの光。ツインテールの少女。がたいがいいリーゼンの男、とても几帳面で角が生えた男、眼帯と義手の美しい女性、そして左目を前髪で隠れている少年。
「マイン!そしてみんな、どうしてここに・・・・・・・・・」
目の前にいるのは嘗て、帝都で一緒に戦い殉職した大切な仲間たち。
「・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・」
するとのび太は思い出す。アカメたちが目の前から攫われたあの日の事を。自分そっくりな青年に半殺しにされた。そしてその後、ジャイアンたちが家中にガソリンを撒いた。そして静香が自分の体にガソリンをまいた。そして最後に自分を生きたまま家に閉じ込め、火を放ったのだ。新築して石とレンガで作られた家の中で自分は蒸し焼きになった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太はようやく自分の置かれている状況を理解した。
「そっか・・・・・・僕は死んだのか・・・・・・」
そう言いながらのび太は小さなため息をつく。それにしても酷い死に方だ。でも過去を掘り起こせば十分自分はこんな目にあうにふさわしい所業をなしてきた。これも贖罪なのか・・・・・のび太は今更ながら真剣に自分の過去を悔やんだ。
(これは報いだ・・・・)
いつ誰が死んでもおかしくない。そう教わった。そして自分もそれを覚悟してナイトレイドに入った。覚悟して殺し屋になった。
ニコリ
のび太は笑みを浮かべる。
「それじゃあ、行こう!!」
「『「『「???」』」』」
「もう思い残す事はないし・・・・・・・どうせ悲しんでくれる家族はいない・・・・帰る家ももうないから・・・・・」
あははと笑うのび太にマインたちはジト目で口を開く。
「へー、ろくでなしの癖に悲劇のヒーロー気取りかい?」
グサッ
ラバックの言葉が心に突き刺さる。
「忘れるな、お前のやってきたことは決して許されないことだということを!」
グサッ
ブラートの言葉が心に突き刺さる。
「それにお前が行くのは天国ではなく地獄だ!」
グサッ
ナジエンダの言葉が心に突き刺さる。
「理由は多数あるが、幾つかを抜粋すると、ドラえもんのおやつをこっそり拝借、宿題をするのが面倒臭いから出木杉に懇願し代行させる、学校に遅刻すること100回以上、マインのシュークリームの中身をこっそりワサビに詰め替えるなど、挙げればキリが無いな。」
グサッ
スサノオの言葉が心に突き刺さる。そしてスサノオの言葉を聞いたマインが声をあげる。
「あ、あの時の犯人はあんただったのね!!!のび太!!!」
「わー!!!許して~!!!」
のび太は泣きながら土下座する。
「ごめんなさい!ごめんなさい!反省してます!!」
のび太はアカメたちといる
-
と幸せなので彼女たちとずっと一緒にいたい
-
と特に何とも思わない
-
と疲れるので彼女たちと縁を切りたい