TS転生者のR15本編に書けない話 作:さかきばらき
2.1
「うーん、どうしようかなぁ……」
新天地を求めて母様の身体を開拓、もとい開発すること2年としばらく。
もうじきこの世界での生も3年目が見えてきたが、開発は行き詰まっていた。
半年と少し前に着手した耳の開発はかなりの成功を見せ、おおむね一ヶ月ほどで性感帯として定着した。
まあ毎日昼と夜に他の気持ちいいところと一緒に刺激してれば、そりゃそうなるよね。
前世で小耳に挟んだことだが、脳は一週間で新しい環境に適応するらしい。世界が逆さに見える眼鏡を一週間かけたら、一週間後には視界の上下が反転したとかなんとか。そしてメガネを外すと、逆に反転して見えるようになったらしい。
快感というものに関してどこまでその話を適用させるかは難しいところだが、そもそも生体機能として「慣れ」ってものがあるし、パブロフの犬よろしく条件反射だって存在する。
人体は、継続して与えられる刺激を覚えるのが得意なのだ。
これまでに開発した部位は、胸で言えば乳頭と下乳、横乳、そして乳腺のあたり。また耳については内側と耳のとんがりがかなり開発されていて、耳殻の他の部分も甘噛みしてやると結構いい反応が返ってくる。もっとも、それは甘噛みする際の吐息やら何やらが、耳の内側に届いてしまっているだけかもしれないが。
他の部位はまず舌と口内、下がって首筋とうなじ、鎖骨のへこみ付近、脇腹もそうだし、あるいは背中の特に腰のあたりなんかはかなり気持ちいいらしい。とにかく自分に思いつく限りの性感帯を開発していった感じだ。
最近弄っていたのは指先だ。
見逃されがちだが、そもそも人体で最も器用な動作の求められる指というのは、感覚器官としてもかなり優れていて神経はわりと多く通っている。
しかし、そもそもの用途が用途だ。いちいち物を掴むごとに快感を得ていたら困るし、それを防ぐためか、自慰に手先を使ったとしても指に快感が刷り込まれるようなことはない。指先や手は、えっちなものというよりは「道具」として覚えてしまっているのだ。
だが、手のひらを爪でなぞるとくすぐったさがあったり、手の甲にフェザータッチをするとゾワゾワした感じを覚えるように、素質自体は秘めているのが手というものである。手は性器ってハッキリ分かんだね。
開発の第一歩として、まずは一度イッてもらうのが重要である。
珍棒というのは、賢者モードという言葉があるように、一度果ててしまうと脳が切り替わってしまうというイメージがある。これは生物としての遺伝、あるいは本能に関係した話だ。(もっとも、果てた珍棒を刺激し続けてついには男性に潮まで吹かせる文化もあるらしいが、自分は特に経験がない。相手もいなかったし)
一方、おにゃのこの気持ちよさは結構体力依存なところが大きい。少なくとも今日まで母様と致してきて、体力がなくなったために反応が薄くなることはあったが、絶頂すること自体によってそうなることはなかった。他のおにゃのこは知らん。
ちなみに、自分の場合は緑のぽわぽわの扱いを練習することにも繋がるので、もうちょっとしたいなという時は、母様を癒して再びイかせるということをする時がある。振り返ってみると鬼畜だなこれ。
こんな実態があるから、薄い本で快楽漬けをするとき、おにゃのこが対象のときは途絶えない快感を与えて、男が対象のときは貞操帯とかで焦らすんかな。おにゃのこの場合は焦らすパターンもあるから、選べる選択肢が多くておにゃのこはお得だな! あ、でも男でも尻に指突っ込まれて無理やりイかされるやつとかあったな! だめだジャパニーズHENTAIは理解できない!!
話を戻そう。
指を開発するにあたって、一度母様にはイッてもらう。ここでやりがちな失敗が、軽めとはいえ絶頂した母様に興奮してしまい、そのまま何度もイかせることである。(敗走n回)
あんまりやりすぎると他の部位の開発が滞る。だから、一度イかせることで身体のスイッチを切り替えてもらったあと、ゆっくりと指を刺激するのだ。
勝手な妄想だが、指の快感というのは背徳感も同時に得られるものだと思う。
だから唐突に舐めたりするのではなく、こちらからお願いするのだ。
「母様、指を舐めてもいいですか?」そうお願いすることで母様に「自主的」に手を差し出させ、飛びつくのではなく、ゆっくりと相手の目を見つめながら指に舌を近づける。
上目遣いになるように調整し、自分の赤く小さな舌先がよく見えるように伸ばして、母様の視覚的な劣情を誘う。
心は完全にご奉仕する従者になりきらなければならない。表面的な動きだけでなく、内面から役に徹することで相手に「奉仕させている」という実感を得てもらう。
頃合いになったら指を一本完全に咥える。目は逸らさないようにしながら、ジュプ、ジュプと音がなるようにしゃぶると、ゾクリとした感じを覚えたかのように、母様は瞳孔を少し小さくさせるのだ。
こんな感じで丁寧に舐めたり下品にしゃぶったりしながら、他の部位と同様、感じやすい性感帯を同時に刺激することでゆっくりと馴染ませた。
いまのところ、流石に指でイくようなことにはなっていない。だが自分の小さな指先で母様の指を少し擦ると発情するようになったりと、十分に性感帯と呼べる程度まではきている。
さて、ここで、冒頭の「どうしようかなぁ」という悩みが生まれてきた。
どこの部位も触ると気持ちよくなることはできるのだと思う。
だけど、たとえば耳。
胸を触りながら耳元で合図を出すと、それに合わせて絶頂するようにはなった。けれど、当初思い描いていたような、どんな時でも囁かれればイくといったところには到達していない。
勿論それが、童貞の妄想に過ぎず現実には到底無理なだけかもしれない。
けれど一つ、状況を打破するための案があった。
「でも、ほんとに経験ないから……いざ目の前にしても、どうしたら良いか困る……」
その案とは……秘部を触ること。すなわち、女性器だ。
こんなことなら保健の教科書をよく読み込んでおけばよかった。なんとなくそれぞれの部位のイメージと名称は知っているけれど、実際に見る、あるいは触るとなったらもうどうすればいいかわからない。
けれど。
母様も疼くのだろう。
いつもえっちの最中に、無意識にではあるだろうが下腹部をこすりつけてくる母様。
その求めに応えるため、自分は未知に立ち向かうことを決心した。
性感帯開発論の講義みたいになってて草。
潮吹き経験者ニキ求ム。男性の潮については寡聞故。