※この作品はR-18です。

放っておいて下さい   作:氷野心雫

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続きです。どうぞ


主導権は、天城にあり

天城を組敷いたまま固まる私。とりあえず、私の分身は天城の中をガッツリと貫き、ドクドクと脈を打っている。

 

(…えっと、どうしよう)

 

「…千尋さん?」

少し涙を滲ませた天城が、私を見上げる。声を掛けられ、さらに硬直する私。そんな私を見つめ、天城は微笑む。そして、天城の中がキュッと締まった。

「……うっ」

温かくヌルついた天城の中が、私の分身を包み込む。私は、腰を動かしたくなる衝動に刈られた。

「好きに動いて下さい」

そう言って、私の腰に天城は足を絡め、ホールド。

 

(いやいや、そんな事言われても!)

 

頭の中で慌てふためく。混乱している私に、天城は私の顔を引き寄せ、濃厚なキスをする。すぐに私の舌は絡め取られ、貪られた。次第に、私の思考は麻痺したようになり、無意識に腰を動かし始める。一突きする度、全身を駆け巡る気持ち良さ。天城の中も突く度に締め付け、さらに奥へと誘う。私は天城の中に体重を掛けながら、奥を突き上げた。

「……あぁ!」

キスしていた天城が、堪らず声を上げる。分身の先端に当たる確かな感触。

 

(天城の子宮、柔らかくて気持ちいい)

 

結合部が、イヤらしい音を奏でる。私の分身が、何度も子宮を突く。その度に、天城の中は何度も締め付け、射精を促す。私の耳元で、天城は甘い声を上げている。

「…う、もうイク!」

「…あぁ…中に…出して」

汗を全身に滲ませ、天城が言う。私はその言葉を素直に受け入れ、天城の中で射精した。ドクドクと精子が吐き出される。私の雄としての本能が、天城を孕ませようと、結合を深め密着させた。乱れた呼吸で抱き締め合う私と天城。

「フフフ、これで心も身体も、千尋さんのモノですね」

そう言って微笑む天城。その微笑みはとても艶っぽく、私の分身は再び固くなり始めていた。それを感じ取り。

「…もう一回?」

囁くように言う天城。そこで、誰かが咳払い。私と天城が、視線を声のした方に向けた。そこに立っていたのはミサト。ミサトは、頬を染め気まずそうに視線を反らしている。硬直する私。一方、天城は身体を起こそうとしていた。咄嗟に私は腰を引く。分身が抜け、天城の中から白濁の液が溢れ出る。白濁の液に混じる鮮血が、天城の処女喪失を示していた。

「…天城」

「フフフ、千尋さんに初めてを奪われましたわ」

嬉しそうに言う天城。

 

(…あぁ、もう…)

 

片手で顔を隠し、心の中で悶える私。天城は、まだ少し固く反っている私の分身を、愛おしいそうに優しく撫で、ベッドの下に落ちた着物を掴んだ。

「…葛城さん、私達に用事があったのでは?」

着物の袖に、腕を通しながら、天城が言う。天城に言われ、ミサトが思い出したように、私達を見た。

「ちょっと、面倒臭い事になってて。一緒に来てもらえる?」

ミサトの焦った表情。

 

(…何か、イヤな予感が)

 

私は内心そう思ったのだった。

 

 

 

 

私と天城は、ミサトに連れられ、部屋に通された。そこは、ゲンドウをはじめ、オペレーター達がいる作戦室。私達に視線が集まる。みんな、目を見開いていた。中には、頬を染めている女性陣の姿も。理由は、私が天城をお姫様抱っこしているからだ。

 

(…やっぱり、そういう反応になるよねぇ。でも仕方ないじゃん。天城、恥ずかしい事言うから)

 

それは、この作戦室に向かう廊下での会話。天城は、とても歩き難そうにしていた。

「天城さん、大丈夫ですか?」

ミサトが問う。天城は微笑み。

「大丈夫ですわ。ただ、まだ千尋さんのが入っている感じがして」

言いながら、下腹部に手を添える天城。その言葉に、ミサトは頬を染め。私は絶句。一瞬、思考を止めそうになったが、私は無言で天城の身体を持ち上げ、今に至る。

「…んで?何?」

私は平静を装い、天城を下ろしながら問う。

「…それが」

困惑の表情で、ミサトは言葉を止める。視線がモニターに向いている事に気付き、私と天城も視線を向けた。モニター越しに映っているのは、絵里と希。その表情は怒りだった。

『…碇司令。倉本さんを『帰せない』とは、どういう事ですか?』

「そのままの意味だ。彼には、ここに残ってもらう」

『残ってもらうって。碇司令、私は言いましたよね?出張という形でならと。それに敵の殲滅は済んだ筈ですよね』

「…ああ」

『でしたら、倉本さんがそこに残る理由はないですよね?』

前のめりに、絵里が言う。

「確かに、使徒は殲滅。脅威はなくなった。…今のところは」

その言葉に、絵里の顔が強張る。

「しかし、いつ使徒が攻めてくるか分からない以上。彼には残ってもらいたい」

『…そちらの言い分は分かりました。でも、それは私達の基地も同じです。倉本さんは帰してもらいます』

どうやら、この押し問答が続いているようだった。

 

(イヤな予感、的中…)

 

私は溜め息を一つ。絵里達が私に気付いた。

『倉本さん、帰ってきてもらえますか?』

「残ってもらえるな?」

絵里とゲンドウの言葉が重なる。私は頭を掻いた。

『天城。倉本さんを連れて帰るって言ったわよね』

私の横に立ち、裾を掴んでいる天城。天城は、モニター越しの絵里に視線を向け、私を見つめる。上目遣いの天城。その瞳は潤んでいた。

 

(…反則だよぅ…その目)

 

胸がキュンキュンしている。私は本能的に、天城の唇を奪いたくなった。

 

(ダメよ…ダメダメ。落ち着け、私)

 

自制心をフル稼働。一度、深呼吸をし、私は転移を発動させた。その場から消える私と天城を、ミサト達が驚いた表情で見ている。次の瞬間には、絵里の目の前に、私と天城は立つ。私は、裾を掴んでいた天城の手を優しく外し、絵里の横に立つ。先程まで目の前にいた私が、モニター越しに映り、ミサト達の表情が困惑していた。

「悪いけど、俺を頼りにされても困る」

『……し…しかし』

「勿論、要請があれば協力する。それで構わないか?」

『……分かった。それで構わない』

苦虫を噛み潰した様な表情のゲンドウ。

「んじゃ」

そう言って、私はモニターから離れた。絵里が私を見ている。

 

(転移出来れば、あそこに残る必要ないし)

 

そこで、私はふと考えた。

 

(…ちょっと待って。転移って、何を基準にしてるのかなぁ?)

 

無言になった私に、何か言いたそうな絵里。私はそれを見ない振りをした。近付く天城に私は一瞥、視線を反らした。無言で私は転移しようとした。

 

(…転移出来ない)

 

私がイメージしたのは地下牢。腕を組み、思案する。

 

(場所で転移してる訳じゃない?)

 

そう思って、私はまだ逢っていない嫁達をイメージする。やっぱり、転移が発動しない。黙り込んでいる私を、絵里達が見つめている。

「…明石はどこにいる?」

「…えっ?多分、倉庫の方だと思うわ」

絵里の答えに、私は明石をイメージする。すると、転移が発動。私は瞬時に明石の所に転移した。急に現れた私に、明石が驚いている。

「…うにゃ!?びっくりしたにゃ~!?」

「ああ、すまん」

とりあえず謝り、私は天城達の所に転移した。すぐに戻ってきた私に、絵里達も驚いている。

 

(成る程、イメージした人物の場所に転移するんだ。でも、逢っていない人物の場所には行けないのか)

 

「…悪い、地下牢に戻るわ」

 

そう言って、私は部屋を出る。慌てて、私の後ろをついて来る天城。とても歩き難そう。

「何でついて来る?」

「千尋さんの側にいたいからですわ」

私の問いに、そう答える天城。不安そうな表情をしている。私は無言で天城を見つめた。

「…千尋さん?」

私の無言が、天城の不安感を募らせたのか、天城は私に手を伸ばす。それを制止する私。

「俺と一緒にいて大丈夫なのか?」

「今は、千尋さんの側に…」

「分かった」

天城の言葉を遮り、溜め息混じりに私は答えた。不安そうだった天城の表情が、明るく変わる。私の腕を掴み、両腕を絡めた。腕に抱き付いた天城と一緒に、地下牢に戻る。ベッドに腰を下ろす私。同じように、天城も腰を下ろした。そして、すぐに私に抱き付く。

「…天城、ちょっと休みたいから、離れてくれ」

「嫌ですわ」

 

(…天城、性格変わってないか?)

 

戸惑う私を余所に、天城はその日、ずっと離れずにいたのだった。

 

 

 

 

使徒殲滅から数日後。私は、音乃木坂基地内を、散策していた。使徒殲滅のあの日から、私の処遇は一変している。地下牢で監視されていた私は、基地内にある別棟に移された。勿論、監視無しで。但し、監視しない代わりに、この音乃木坂基地に在籍する事が条件付きだが。

 

(…出来れば、ひっそりと過ごしたかったけどね)

 

本当なら、なるべく接触せずに、みんなを影から援護するつもりだった。

 

(予想通りにはいかないものだね)

 

物思いに更けながら、景色を眺める。街路樹が植えられた道を歩いていると、エンタープライズとビスマルクが、一本の街路樹を見上げていた。

「どうしたんだ?」

私の声に、二人はビクッと反応し、振り向く。

「……あぁ、君か」

「何かあったのか?」

私の問いに、二人は互いを見合せ、何故か頬を染めながら、一歩下がった。私は首を傾げる。

「…猫」

「猫?」

「……そう、猫が木から降りられなくなってて」

言われて、私は街路樹の一番上を見上げた。そこにいたのは、一匹の猫。猫の位置を確認した私は、おもむろに木に登り始める。驚く二人。

「…あ…危ない」

「怪我をするからやめてくれ」

二人の言葉を聞きながら、私はどんどん登り、猫を掴んだ。暴れる猫を、しっかりと腕で抱き込み、素早く木から降りる。私はすぐに、猫を放す。猫は、脱兎の如く逃げた。

「なんて無茶を」

「…いや、こんなの無茶の部類に入るか?」

私の返しに、二人は目を丸くする。そして、吹き出すように笑った。

「君は、良い人だな」

微笑むエンタープライズとビスマルク。

 

(あぁ、二人共可愛いなぁ)

 

心の中でほっこりする私。私は、しばらく二人と談笑を始めた。どのくらいの時間、二人と話していたのだろう。突然、二人は顔面蒼白になる。背後に感じる殺気。

「…千尋さん、とても楽しそうですね?」

いつもの声より、一つ下がった天城の声。私はゆっくりと振り返る。凍り付く程の黒いオーラを纏い、満面の笑みの天城。

「浮気はダメですよ?」

嫉妬心剥き出しで、天城は言った。

「二人と話してただけなんだけど」

「千尋さんは、私とだけお話しすれば良いのですわ」

 

(…怖!?やっぱり、ヤンデレだよ!でも、天城だから許す!)

 

私の腕を掴み、引き摺るように歩き始める天城。天城を横顔を見ると、頬が膨れていた。

 

(天城。やっぱり可愛いわ!)

 

私は、主導権を天城に握られている事に気付かず、心の中で悶絶していたのだった。




天城のグッズ。欲しいなぁ!公式よ…、そろそろ出して(涙)
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