※この作品はR-18です。

積もった初雪に足跡を   作:ルーガ龍

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タイトルそのまま
クリフハートちゃんに唆されてドクターとプラマニクスちゃんがひたすらイチャイチャしているだけのお話


大好きって伝えるだけのゲーム

「お姉ちゃん!最近話題のカップルで出来る遊びがあるんだけどやってみない!?」

 

キラキラとした瞳で快活に話しかけてくる妹に対してプラマニクスは「うっ」と言葉を詰まらせた。

クリフハート…エンシアの言う事ゲームなのだからとんでもなく若者向けだったり、恥ずかしい物なのではないかと……。

 

「お姉ちゃんでもできるって!題して『大好きって伝えるゲーム』!」

 

「はい……?」

 

小首を傾げて疑問符を浮かべながらも妹に詳しい話を聞いたプラマニクスは暫し熟考し、少しなら試してみるが絶対に人前ではしないと付け加えた。

それに対してクリフハートは不服そうだったが、プラマニクス自身はもしかしたらちょっとは面白いことになるのではないかと今から期待感を抱いているのだった。

 

 

 

 

 

 

その日の執務室

 

今日の職務は戦闘記録の振り分けと次の任地でのオペレーター配置の例を幾つか組み立てることであった。

ドクターが組み立てた配置に対しプラマニクスが編み物片手に聞かれた時だけアドバイスすると言う、プラマニクスは仕事をしているのかしていないのか分からない状況だったがこれが常の事でもある。

 

そしてドクターが休憩しようとプラマニクスの横に座った時だ。

 

「ひと段落したんですか?お疲れ様です、大好きなドクター。」

 

突然言われた『大好き』と言う言葉にドクターがカップを取ろうとした手を伸ばしたまま固まった。

今プラマニクスはなんと言った?と。

 

耳を立て目を開いて(と言っても僅か過ぎて普通は気付かないレベルで)動きを止めてプラマニクスを見詰めるドクターに、それ以上何も言わずいざやってみたらとんでもなく小っ恥ずかしい事が分かったがここで止めるのも…と思いながら耳を倒して少し顔を赤くし口元をネックウォーマーの下に隠したプラマニクスはひたすら無心で毛糸を編んでいくのだった。

 

 

その数刻後、2人で精神統一と題した昼寝から目覚ましの音で目覚め目が合った時に

 

「起きましたか?おはようございます、ドクター…好きですよ。」

 

と言ってまたドクターをフリーズさせ、仕事の合間に

 

「私の大好きなドクター、この資料なのですが…」

 

と言って手元を狂わせたり戦闘任務を無事に終えたあとすれ違い様に人がこちらを見ていないのを確認して、ドクターにしゃがむように手で合図して

 

「今日も完璧な指揮ですね、流石ドクター。…そんな所も大好きです。」

 

と耳打ちしたりしていた。

最初こそ恥ずかしさを感じていたがこれが慣れてくるとなかなかにドクターの反応が一々面白いせいで羞恥より楽しさが上回ってきていた。

 

「大好きなドクター、いつも私の為に紅茶を入れてくれてありがとうございます。」

 

対するドクターはあんまりにも毎回「好き・大好き」を言われ続けてその都度心臓が跳ね回りどうして良いか分からない。

そして、押し倒していいのか?とか、どうするべきか悩んでいるうちにプラマニクスが話題を変えたりすると言うことが続いて面食らう事ばかりで少なくとも分かったのは、人目がない時か周囲にバレなさそうな時にだけ言ってくるという条件くらいだった。

 

しかしそれもずっとしていてはゲームにならない、とプラマニクスは3日目には止めようと決めた。

その日はなかなか2人になる時間が取れ無かったのもあって2人きりになったのは通路を歩いている時だった。

 

「そう言えばドクター、購買部に新しく入荷した新作のスナック菓子はもう食べましたか?」

 

「っ!エンヤ?」

 

ふと思い出したプラマニクスがそんな話をふると、ドクターが慌てた様子で腕を掴んでプラマニクスを引き止めた。

 

「どうかしました…」

 

そこまで言って突然のドクターのキスで口を塞がれる。

プラマニクスが一瞬何が起きたか分からず困惑一色で染められた脳内で『ここは通路ですよ』とか『あの話から突然どうして?』と言う言葉で一杯になる。

しかし突然のキスも唇を触れさせ合うだけのもので、直ぐに離れたのだが今回はプラマニクスの方が面食らう事態となっていた。

 

「これで、許してくれるか?」

 

「はっ…?許す……?」

 

「今日は……今2人きりになったのに、好きだと言ってくれなかった。……俺が、毎回答えなかったので……怒ったんだろ?」

 

腕を掴んだまま、そう落ち込んだ様子でドクターは告げる。

あんなに好きだと言ってくれていたのに何も返さずにいた態度にプラマニクスが怒って、好きと言ってくれなくなったのだとドクターは思ったのだ。

 

「えっ?え………っん、ふ、ふふっ。」

 

プラマニクスが当初予想していたよりドクターには効果があったようで、さっき突然キスされた驚きはすぐに忘れ一瞬驚いた後に思わず微笑ましさから笑いがこぼれてしまって口元に手を添えながら笑ってしまえば、ドクターは困惑した様な雰囲気を醸し出す。

 

「何がおかしい?」

 

「いえ、ふふっドクターはそう考えたんですね。安心してください、怒ってませんよ?あれはそういうゲームだったんです。」

 

と、微笑みながらドクターの頬を撫でればまたドクターが相変わらずと言った感じで目を開いて気持ち驚いているのが伝わる程度の表情を浮かべる。

 

「会話の端々で貴方に『好き』と伝えるゲームだったのですが……予想より効いていたみたいで良かったです。」

 

「…なら次からは言ってくれないのか?」

 

これは分かりやすく耳を垂らしてどこか寂しそうにして腕を掴んだままの手の力も抜けていくわかり易さなので、プラマニクスが再び手を伸ばしてドクターの頬に添えてなでる。

 

「あんな風に毎回は……ですが、私が貴方を大好きなことに変わりはありませんから、ちゃんと伝える時はお伝えしますよ?」

 

「ふむ……そうか。……なら今度は俺がやってみよう。」

 

「それは」とプラマニクスが口を開くより早くまた唇を重ねられる。

しかも今度は「口を開け」と舌で唇を舐められてせっつかれプラマニクスは(人が通ったら)と考えたがまるで「口を開けないなら」と言うように腰を抱いてきたドクターに従うことにした。

最近だんだんとこういう方面に関して人目がないと悟った途端大胆になりつつあってプラマニクスはどうしたものかと考えながらも大人しく口を開けばぬるりと肉厚な舌が侵入して、プラマニクスの舌を捉え舐めてくる。

咥内をいいように舐めてくるドクターの舌を受け入れながらゾクッ…とした感覚を覚え尾をゆっくり揺らしてドクターに巻き付けつつさせたい様にさせながら身体を預けた。

 

ドクター的には今まで抑えていた感情を言葉で表現できない分行動で示そうとしていての事なのだがこれもこれで問題であった。

 

現にこの通路の曲がり角で一部始終を聞いており、ドクターに用事があったシルバーアッシュが妹と盟友が睦み合っているのを悟って身動き取れずにどうするべきか悩んでいると2人は露知らぬ事であったしこの後、改めてシルバーアッシュに呼ばれたドクターは「盟友、仲睦まじいのはいいが場所を考えた方がいいぞ」と進言されるのだったがそれに対して「外でそう言うことをする趣味はないが」と返して話をややこしくしたりした。

 

更にはドクターは後に宣言通り『大好きって伝えるゲーム』をやったのだが、その1発目を他のオペレーター達もいた任務の後に皆の前でやらかしプラマニクスの肘鉄と尻尾ビンタを盛大に食らう事になったり、クリフハートがそれを見てニヤニヤしながら「幸せそうじゃーん」とプラマニクスを揶揄っていたり、色々な感情がこもった視線をマッターホルンに向けられていたりして周囲に仲の良さを見せ付ける結果になった挙句にカーディに「やっぱり2人はすごく仲良しだったんだね!いっつも匂いが混ざってたし!」と悪意なき爆弾発言されてプラマニクスがいよいよその場から逃げたのにも関わらず誇らしそうにしているドクターの姿が目撃された。

この時、シルバーアッシュも同席していたが無表情で風に吹かれながら遠くを見詰める姿が目撃されたとか…。

 

ちなみにカーディはこの後ドーベルマン教官とスチュワードに叱られたのは言うまでもなく、ドクターもアーミヤにしっかりと「場を選んで行動するように」と釘を刺される事になり、次からは2人きりの時にするようにした。

 

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