美少女の一糸まとわぬ裸身というものは、人を狂わせる。
景の身体は、歳の割には身長があるが、歳の割には肉付きも脂肪も足りていなかった。裸体を見た相手が顔色を変えるほど痩せているということもないが、うっすらとあばらが見える程度の痩せ方はしていた。その影響なのか別の要因なのか、胸も脂肪がつかずに大きくはない。
胸に関しては以前からすこし気にしている。同じ学年の女の子と比べて足りてないのは分かっていた。母も大きくはなかった記憶がある。未成熟なりにかたちは良いと思うのだけれど感触はどうなんだろう、樹に気に入ってもらえるかどうかはわからない。
手足は背に比例してすらっと伸びていて自慢できる。細くてすこし筋肉が足りないかも知れないので、トレーニングはしたほうがいいかも知れない。
お尻は自慢できるくらいにはいい形だと思う。鏡で見ることの出来る後ろからの曲線のラインは気に入っていた。もっちりして触れても楽しい。身体が成長すればもう少し大きく魅力的になるだろう。
そして、女性のあそこ。男性を迎え入れる場所。
割れ目のすぐ上のあたりには、薄い陰毛が言い訳のように少しだけ生えている。中学生になってからすこしだけ増えた。全体的に体毛は薄いので、もう増えないのかも知れない。
股間の縦すじはぴったりと合わさっていて、普段はその奥は見えていない。おしっこやお風呂のときにはすじをひらいて中を見ることがあるけど、おまんこ?は桃色で内臓みたいで生々しかった。
その閉じてるようにしか見えない箇所が穴状になっていて、棒状の男性器を挿入する場所らしい。樹のそれが入るほどの穴が自分にあいているとは思えなかったけど、大丈夫なんだろうか。入れるのが無理だったら泣いてしまいそうだった。
樹も含めて男性は、女性のあそこを見て触りたがるもののようだ。当たり前かもしれないけど、景が自分のピンク色のそこを見ても興奮はしなかった。ただ、そこに樹のものが挿入されるところを想像したらすこし身体の奥が切なくなった。
樹は景の裸を見て、すこし興奮が止められなくなっているようだった。男性器――おちんちんは猛って、大きく張っている。血管が浮き出ているような箇所もあり、色も黒っぽい桃色でへその上のあたりまで反っている。先ほど景が触ったときはあんな大きさだっただろうか? 増えているようにも見える。
冗談のようだけど、あれが自分の中におそらくは全部はいるのだと、景は知っていた。長さから見てお腹のこのあたりまで入るのだとお腹に当てた手で測る。その瞬間を想像して、景のお腹の奥がきゅんと疼いた。
抱きあって裸の肌が触れた。樹も景も息がやや乱れている。
恋人同士がするような、情熱のこもった抱きしめられかた。全裸なので、当然あわさった肌は体温をそのまま伝えてくる。すこし体温が高い気もする。
馬鹿みたいに鼓動を刻む心音まで相手に伝わるかもしれない。
求めるように、互いの腕に力が入った。ぎゅっと抱きついたまま脚が絡みあう。
「想像以上に景ちゃんが可愛くてつらい」
顔を強張らせた樹が、うめき声を上げた。
「天使かと思ったら実は淫魔だった」
「怒っていいところ?」
景のお腹の上に、熱い塊が押し当てられる。腰を動かす樹の膨らんだ男性器が、マーキングをするように何度となく景の股間に擦り付けられたまま前後に動いた。
「媚薬盛られたらこんなかんじなのかもって」
まるで準備運動のように見えた。遠慮することはないのに。
すじの上をおちんちんが動いていくと、時折気持ちいいところを擦っていく。そのすこし下には、樹を待っている穴があるはず。
「こんなになったの初めてなんだけど!」
「……べつに挿れてもいいでしょうに」
「いやごめん。大丈夫」
すこし冷静になったのか、樹が動きを止める。すこしつらそうではあったがなんとかなるということなのだろう。
「手とか口でいちど出したら落ち着くかしら」
「……最初は景ちゃんのなかでいきたい」
「じゃあもうすこし……我慢?」
互いに顔を寄せて唇を合わせる。唇を割って樹の舌先が景の口内に侵入していく。迎えた舌を押し付けてぬるぬると舌を絡め合った。
「ん……んちゅ…………ふぁ……」
「……けい……」
裸でするキスは、それまでとは何かが違った。全身の肌が触れているのが敏感にさせるのか、唇以外の箇所も繋がっているかのような不思議な感覚がある。親愛をあらわすキスは裸ではしないから、ここから先はセックスだという区切りになるからなのか。
股間に直接押し当てられた樹の熱を持った男性器がもたらす期待が、なにか影響を与えているのかもしれない。
いやらしく交わるキスが景の脳髄を蕩かしているうちに、樹の指は景の肌の上を滑っていく。くすぐったいようでいて、触られたところが全部熱を持っていくような不思議な感覚。
「あっ……ぃ……んっ……、ぁう……」
時折、いいところをかすめていくのか、景の身体が自然と震える。背中にぞくぞくと響いたときには、いやらしい声も上げてしまっていた。恥ずかしいのに、もっと気持ちよくしてほしくて、樹におねだりをしたくなる。
「胸とか……あそことかも、触ってほしい……」
景が望めば、樹の指は触れてくれた。おっぱいの先端のツンと立った乳首を、くにくにと指先が押さえる。全体の膨らみを優しく揉むように、手のひら全体が景の胸の上で蠢く。固い先端を二本の指でつままれて、こりこりと転がすように刺激をされる。気持ちいい。
「こんな感じでいい? もし痛かったら、言って」
最初こそ遠慮がちに。景が受け入れていると分かるにつれて徐々に大胆に。
指のあとには唇が触れ、さらに濡れた舌がちろちろと乳首や肌の上を這っていく。身体を舌で舐められているという事実だけでも、いやらしさで悶絶したくなった。淫らな行為。今日舐められていないところも、キスをされていないところも、いずれは隙間なく樹に知られてしまうに違いない。
期待と妄想が混じり合ったところで、現実の樹が触れてくる感触が戻ってきた。背筋の奥がぞくぞくして全身が震える。控えめに言っても、景は発情していた。樹が欲しくてたまらない。
準備ができると、オンナノコが濡れるということは習った。景のあそこはもうとろとろに濡れていて、準備は終わっているとしか思えない。まだそこに直接触られたわけでもないのに。
「すこし、ほぐそうか」
「……もうほぐれてる……かも?」
くちゅ、といやらしい濡れた音とともに、樹の指が景の女性器の入り口からすこしだけナカに挿入された。別の指で同時に押しつぶされた豆状の突起が、ぞくりと湧き上がるような快感を景の身体にもたらす。
「んあっ……」
ぴりっと、景の身体に痺れが走った。普段自分が触れないところに、いとしい樹の指が触れている。奥歯を噛み締めていないと、どこか知らないところに連れて行かれそうだった。
思考が蕩ける。樹の指が動くたびに、キモチイイが、徐々に頭を埋め尽くしていく。
私のなかに、指先がはいってきて――
えんりょがちにキモチのいいあなをさぐりあててくる指をうけいれる。じゅんびのととのったワレメのおくから、とろっとしたものが零れて垂れていったのがわかった。
あたまのなかがぐちゃぐちゃで、気がつけばすがるようにささやいていた。
「……もうそのまま、して」
「まだはやくないかな?」
「おかしくなってるくらいだから。いたみで正気にもどして」
かぜで高熱になっているときのように、ぼうっとした頭でおねがいしていた。
ちからの抜けた両足が、すこし開かれながらもちあがる。すごい格好をしているきがした。はずかしい。
「……いれるよ」
言葉と同時に、熱くて太い樹の男性器が、景の割れ目の奥へと身体を割り開いて侵入してくる。同時に襲ってくる強烈な痛み。いや熱さ。あんなに蕩けていた思考が一瞬でもとに戻った。それは焦るようなはやさで奥へと入り込んでくる。
身体は樹のものを受け入れているので問題はない。焼けるような違和感も、嫌なわけではなかった。
ちかちかと目の前が明滅する。涙が溢れ出して、顔を伝って落ちていった。それがどんな種類の涙なのかはよくわからなかったが、悲しい涙でないのは確かだった。