何故、ダイドーの着せ替えをL2Dにしなかったのか…!
──1週間後午後4時、サモア基地司令部執務室──
その日、長門は秘書艦としての業務に勤しんでいた。
本来は別のKAN-SENが今日の秘書艦だったのだが、そのKAN-SENは急用が出来てしまったようで急遽長門が秘書艦となったのだ。
「………」
そんな長門だが、全く仕事に集中出来ないでいた。
というよりこの1週間、あらゆる事に集中出来ていない。
「………」
その原因は1週間前、この執務室の隣の部屋で目撃した指揮官と加賀の情事だった。
(あんなに…太いモノが…何度も…激しく…)
加賀の秘部に何度も激しく突き込まれる極太の男根…それは長門の手首よりも太いように感じられた。
勿論その行為がどのようなものかは知っているし、その行為をする男女がどのような関係なのかも知っている。
(あ…あんなに激しく…そして何度も…中に…)
続いて脳裏に浮かんだのは、男根から吐き出される白濁液だ。
加賀の下腹部が膨らむ程の量を注いでも尚、吐き出され続ける白濁液…
──ジワッ…
「っ…!?」
白濁液で濡れた男根を思い浮かべた瞬間、下腹部がカァッと熱くなり、ショーツが湿る感覚を覚えた。
心臓が激しく鼓動し、息が荒くなる。
「長門?」
そんな長門に、指揮官が声をかけた。
「な、何用か!?」
「おおっ?いや…何だかボーッとしてるから、どうしたのかと思ってな。どうした、気分でも悪いのか?」
長門が座るソファーの対面に座る指揮官。
しかし、長門は対面に座る彼を直視する事が出来なかった。
1週間前の夜、獣のように雌を犯した雄が目の前に居る…その現実が彼女に複雑な感情を抱かせていた。
「い、いや!何でもない!…何でも…ないぞ…うむ…」
「本当か?気分が悪いなら、俺の部屋で休んでてもいいぞ。」
普段とは明らかに違う様子の長門に、首を傾げる指揮官。
しかし、長門はそれどころではなかった。
(へ、部屋!?あの…加賀とエッチな事してた部屋で!?まさか…私もエッチな事されちゃう!?)
次々と脳裏に浮かぶ淫らな妄想。
押し倒され、唇を奪われ、全身を撫で回され、勃起した男根を捩じ込まれる。
嫌だ嫌だと拒否しても激しく犯され、最後には胎内に精を放出される…想像するだけでも恐ろしい。
だが、目の前の男相手なら…存外、悪くは…
「っ!違うっ!違うっ!」
「おぉっ!?な、なんだ!」
自らの脳内を支配する妄想を振り払うように首を横に振る長門。
そんな彼女の姿に指揮官は、思わず仰け反って驚いてしまう。
その時だった。
──ガツッ!
「おぅふっ!」
驚いた弾みで膝を、ソファーの前にあるテーブルにぶつけてしまった。
脂肪や筋肉の薄い膝を思い切りぶつけてしまった事で、骨にダメージが入ってしまう。
「お…おぉぉぉ…っ!」
地味に痛い。
脛をぶつけた程ではないが、硬いテーブルの縁にぶつけたダメージは馬鹿に出来ない。
「だ、大丈夫か?凄い音がしたぞ!?」
鈍い音と共に跳ね上がるテーブルと、痛みに悶える指揮官の姿に妄想が吹っ飛んだ長門が心配するような声をかける。
「だ、大丈夫だ…少し驚いただけだ…」
「そうか…すまぬ。余が驚かせたせいであるな…」
間接的とは言え、自らの妄想のせいで指揮官を傷付けてしまった。
その事に自責の念を抱き、顔を伏せる長門だがその頭に大きな手が乗せられた。
「いや、いい…お前も何か思うところがあったんだろう?気にするな。」
苦笑しながら長門の頭を撫でる指揮官。
無骨で大きな手が、絹糸のような黒髪をやや乱暴に撫でる…彼女は、それに深い安心感を覚えた。
巫狐として拝まれ、重桜の民の幸福を願う象徴として自らの意思を束縛してきた長門。
しかし、指揮官は彼女の都合なぞ知ったこっちゃないとばかりに扱ってきた。
敬うでもなく、冷遇するでもなく…ただ一人のKAN-SENとして、ただ一人の人間として扱ってきた。
その扱いは新鮮なものであり、見た目相応の内面を持つ彼女にとっては掛け替えのないものであったのだ。
「そうは言うが…」
そんな彼女だからこそ、自らの失態を償おうと考えた。
撫でられている事も忘れる程に思案し、ある一つの案が浮かんだ。
「そうだ、良い事を思い付いたぞ。」
明るい表情を浮かべ、顔を上げる長門。
そんな彼女に指揮官は、首傾げながら問いかけた。
「良い事…とは?」
「重桜寮に引かれておる温泉は、打ち身に効くのでな。入りに来るが良い。」
さも名案かのように告げた長門に指揮官は、苦笑するのみだった。
──午後9時、重桜寮・離れの浴室──
「ふぅ~…たまには脚を伸ばして、湯船に浸かるのも悪くはないな…」
重桜寮と渡り廊下で繋がった離れに作られた浴室。指揮官は、その檜造りの湯船にゆったりと浸かっていた。
流石に多くのKAN-SENと混浴するという訳にはいかないので、普段はゲストハウスとして使われている離れの浴室を使う事にした。
「うわ…痣になってるな…」
テーブルにぶつけた膝を見て呟く。
若干、紫色に変色しているが大した事はなさそうだ。
そんな指揮官に声がかかる。
「指揮官…」
「ん?…あぁ、長門か。」
「湯加減はどうであろうか?」
磨りガラス越しに問いかけてくる長門だ。
その言葉に、指揮官は頷きながら答えた。
「あぁ、大丈夫だ。脚を伸ばして風呂に入るのもいいもんだな。」
「そうか…」
──カラカラカラ…
ふと、引き戸が開けられた。
驚き、引き戸の方に目を向ける。
そこに居たのは、裸体の前面をタオルで隠した長門だった。
「…何をしている?」
「そ、そなたと話したくてな…裸の付き合い…というものだ。」
顔を赤くして湯船に歩み寄り、桶を手にすると湯船の湯を汲んで掛け湯をする。
そうすると、必然的にタオルを取る必要がある。
──バシャッ…
ややとろみのある湯が、長門の裸体を洗い流す。
小柄な身体に見合う小さな膨らみの胸…その低い丘の頂点には桜色の小さな突起があった。
すらりとしながらも、肉感のある太もも…その付け根にある産毛すら生えていない割れ目。
幼い体系ながら、しっかりと腰が括れている辺りに"女"を感じてしまう。
「…上がる。」
何となく気不味くなってしまい、立ち上がって湯船から上がろうとする指揮官。
だが、長門は彼の手を握って引き留めた。
「ま、待て。少し…話したい事があるのだ…」
「…分かった。少しだけな。」
長門の訴えに負けたのか、肩を竦めながら再び湯船に浸かる指揮官。
それにほっとした様子の長門もまた、湯船に浸かる。
「……」
「……」
お互いに無言である。
指揮官は長門の話しとやらを待っているし、長門は間近に男の裸体があるという事を今になって実感してしまっている。
(ひゃぁぁぁぁっ!は、裸の指揮官がこんな近くに…身体大きい…筋肉凄い…それに…お、おちんちん…こんな近くで初めて見た…)
立ち上がった指揮官の股からぶら下がっていた男性器。それが、彼女の網膜に焼き付いていた。
勃起していないにも関わらず圧倒される程の大きさの男根が直ぐ側にある、という事実にすっかり萎縮していた。
「…で、話しって何だ?」
「ひゃいっ!」
何時までも話をしない長門に痺れを切らしたのか、問いかける指揮官。
そのいきなりな問いかけに、思わず変な声が出てしまった。
「あ、いや…あの…そのぉ…」
「…言いにくい事か?」
しどろもどろになりながらも、脳内で話を纏める。
「い、いや…その…単刀直入に…言うが…」
「おう。」
意を決したように碧い瞳を見据える。
「余の…身体は…どうであろうか?」
立ち上がり、一糸纏わぬ自らの裸体を見せ付けた。
「……は?」
そんな長門に、目を見開き呆然とした様子の指揮官。
それも無理は無いだろう。
話しがあると言ったかと思えば、自らの裸体を見せ付けてくる…痴女のような振る舞いである。
普段の長門からは想像も出来ないような行動に混乱する指揮官だが、長門はそれに構わず言葉を続けた。
「余は…そなたに初めての接吻を捧げた…だが、余は見てしまったのだ。」
「な…何を?」
ゴクッと唾を飲み込み、俯く長門。
「そなたと加賀が…その…あの…」
「…あぁ、お前だったのか。」
指揮官にも心当たりがあった。
1週間前、夜這いに来た加賀の相手をしている時に感じた気配…そして、床に出来た愛液の水溜まり。
赤城や天城なら乱入するだろうし、イラストリアスなら翌日の夜にでも来る筈だ。
だがそうは成らなかった為、誰が覗いていたか気になっていた所だったのだ。
「やはり…余のような身体では興奮出来ぬか?」
「いや、待て。あー…俺の自惚れかもしれんが…抱かれたいと?」
「……」
小さく、頷く長門。
それを見た指揮官は頭を抱えた。
「…好きなのか?俺の事。」
「……多分。」
「多分ってなんだ、多分って…」
何とも曖昧な言葉に溜め息混じりに言葉を吐き出す指揮官。
そんな指揮官に対し、長門はしどろもどろに成りながらも答えた。
「そなたの事は多分…愛しておる。そなたの側にいると…落ち着く…いや…胸が高鳴る…というか…その…」
視線を泳がせながら言葉を纏めようとする長門だが、指揮官の言葉がそれを遮った。
「言っておくが、加賀だけじゃないぞ。赤城と天城…イラストリアスも抱いてる。四股って奴だ。客観的に見て…俺はとんでもないろくでなしだぞ?」
「そ、そうなのか…?」
「そうだ。控えめに言ってもクズ…それが俺だ。そんな男相手でも、お前は好きなのか?」
目を細めて問いかける指揮官。
確かに、そんな男に抱かれるというのは妾の一人になるという事も同然。
しかし、長門はそれでも問いかけた。
「何故…そのような事を…?」
声が震える。
指揮官の事は信じている。だが、万が一…億が一にでも快楽を求めた結果と言われれば…きっと、自分の初恋は忌むべき記憶となってしまう。
それが怖い…怖くて仕方ない。
だが、それは杞憂だった。
「愛している…からだな。」
「え…?」
「抱けるから…じゃない。死んでいなかっただけの俺に、生きる意味を与えてくれたお前達KAN-SENを…愛しているからだ。だから共に戦いたいと言われれば戦い、共に在りたいと言うなら寄り添い、抱かれたいと言うなら抱く…そんな綺麗事だ。」
それを聞いた瞬間、長門は確信した。
(そうか…余は…指揮官の"闇のように深く全てを受け入れる"魂に惹かれたのだな…)
指揮官と初めて会ったとき、長門はミズホの神秘を用いて彼の魂を見た。
それで目の当たりにしたのは、闇夜よりも暗い闇…全てを飲み込む悪意に満ちた魂だった。
初めは嫌悪し、恐怖した。
だが、暫く触れ合っているとその本質を知る事が出来た。
──"正義は規範から外れたモノを受け入れず、悪意は清濁全てを受け入れる"
だからこそ、彼は問題を抱えたKAN-SENすらも受け入れる事が出来たのだろう。
ある種のカリスマ…あらゆる泥を被っても気にも止めない度量が彼本質なのだ。
それは改めて実感した長門の心は決まった。
「長門?」
「……」
彼の脚を跨ぎ、真っ正面から向き合う。
「余は…余は…そなたを…愛しておる。だから…」
顔を近付け、唇を少しだけ突き出す。
──チュッ…
軽く口付けすると、至近距離から碧眼を見詰める。
「余を…そなたの"女"にしてくれ…」
絵面的には金髪の大男がロリを手込めにしてるだけなんだよなぁ…
擬音に♡いる?いらない?
-
いる
-
いらない
-
あまり使うとくどいから、ほどほどに