西住しほはその男を見るなり駆け寄った。まるでうぶな女子高生が憧れの人に近付くような慎ましい足取りだった。しかしうぶな女子高生の足取りをしながら、しほは必死だった。しほはその男の視線を早く自分に向けたくて、人混みをぼうっと見つめる男の腕を取ると、誰にも渡さないというようにぎゅっとしがみついた。
「待たせてしまったわね」
しほは申し訳なさそうにそう言った。男は突然抱き着いてきた人間が西住しほだと分かると、そんなことないですよ、と優しく言った。しほは男の優しさにホッとしながら顔を赤らめる。一秒でも早く会いたかった男を目の前にして喜びが隠せない。しほが見惚れるように男を注視していると、しほより少し背の高い男は、顔を傾げて視線を合わせながら、早く行きましょうか?と尋ねた。
「ええ……」
しほはそう言って、赤くなった頬をさらに強く染めた。二人の行き先はラブホテルと決まっている。
男は大学生で、歳は22歳と若い。しほとの年齢差は一回り以上あったが、エスコートするようにしほを引き寄せる。しほは男の力強い腕に抱き寄せられ、年甲斐もなくときめいていた。男に寄り添うように歩きながら、二人は路地裏のホテル街へと進んでいく。
ビジネスホテル然としたそのホテルは、まだ昼を過ぎた頃だと言うのに随分と盛況で、空き部屋はとても少なかった。どれにしますか? と尋ねる男に、任せるわとしほはいう。早く男に抱かれたくてしょうがないしほにとって、セックスする場所なんてどうでもよかった。
男は三階の角部屋を選ぶと、二人はエレベーターで上っていく。三階に着くなり、つい早足になってしまうしほと違い、男はゆったりと廊下を歩いた。その僅かな違いでももどかしくて、しほは部屋のドアを開けるなり男に抱き着いてキスをした。口を開けたしほは自身の舌を男の唇に伸ばし、押し込むように舌を挿入した。しほの性急な態度にも男は余裕を持って受け入れ、舌を絡める。クチュクチュと唾液が弾ける音がすると、しほの体から力が抜けていった。しほから迫ったはずのキスだったが、いつのまにか主導権を握られ、しほは男の前で蕩けた表情を見せる。二人の唇が離れると、しほは呼吸を乱し、はあはあと荒い呼吸をした。男は哀れな目でしほを見つめていて、しほはそんな男の表情にますます興奮していた。
二人が出会ったのは会員制のバーだった。戦車道理事会の集まりで連れてこられたしほは、接待を受けながら酒を飲んでいた。ゴマをすってしほに取り入ろうとする男達を冷ややかな目で見つめながら、しほは店のオーナーから特製のカクテルを振舞われた。一口飲んで、しほはそのカクテルのアルコールの強さに喉を焼かれた。しかし酒の強いしほにとって、この程度のアルコールで酔っ払ったりはしない筈だった。だがその日、一日中連れ回されて疲れが溜まっていたのか、しほはいつも以上にアルコールが回るのが早かった。体調を崩したしほを休ませると、店の客室に一人で連れてこられた後、この男はやってきた。男はオーナー特製のカクテル持ってきたボーイだった。大丈夫ですか?と心配そうに近付いてきたその男に、しほは激しく犯された。男はしほに渡したカクテルに薬を混ぜていたのだ。
それから、しほはこの男と不定期に会い、セックスに興じている。男がしほにした行為は許されるものではなく、当時のしほは男を殺したいほど憎んだ。しかし、そんなことは男のセックスの前でどうでもよくなってしまった。しほは男の手によって、性の快楽に目覚めてしまったのだ。戦車道の家元に生まれたしほは、幼い頃から厳しい世界に身を投じていた。しほは夫の常夫を愛し、二人の子をもうけた。しほにとって男の体は常夫だけだった。しほはそれで十分な筈だった。だが、この男のセックスは常夫との愛情に溢れたものとは異なっていた。時に乱暴に扱われ、品性の欠片もなく体を重ねるそれは、ただ気持ちが良いことを突き詰めるものだった。人生に遊びのなかったしほには強烈に刺激的なもので、しほが男の手に堕ちるのに時間はかからなかった。
しほは男に絡みつくと、男の手を取って自身の股間に擦りつけた。しほは男の太い指で膣内を掻き回されたくてたまらなかった。タイトスカートを脱ぐ手間も惜しくて、しほはスカートをたくし上げ、男の手を更に股間に近付ける。既に膣内から愛液が溢れ出し、しほの下着は濡れていた。しほはパンティをズラすと、男の手を取り性器を触らせた。クリトリスが勃起し、つんと主張した小さな豆粒に男の指が当たると、しほは「あっ♡」と甘い声を上げた。
しかし男はしほに誘導された手をそれ以上動かしたりしなかった。目の前に熟れた女性器がよだれを垂らして待っているというのに、硬派な侍のごとく動かない。しほは男を誘うように股間をスリスリと男の手に擦り付ける。男の指がマンコの割れ目に添い、愛液が塗りつけられても、男は微動だにしなかった。
「いじわるしないでぇ♡早くしほマンぐちゃぐちゃにしてぇ♡」
堪らなくなったしほが正直に強請ると、男の指は漸くしほの割れ目に挿さる。
「んぉっ♡マンコきたぁ♡」
びしょ濡れになったマンコを掻き分けた指はぶちゅぶちゅと音を立てながら突き進む。男の太い指がしほのだらしないマンコを指導するようにぐにぐにと蠢いた。
「ああん♡待ってたぁ♡指まんきくぅ♡♡♡」
しほはビクビクと体を震わせながら男の指を堪能する。男の指は二本に増え、しほのマンコを擦り上げる。乱暴に動く指はくちゅくちゅと激しい音を立てた。
「おぉっ♡だめっ♡イクッ♡いっちゃうぅぅ♡」
「早いですよ。もう少し我慢したらどうですか」
「あぁぁっ♡できにゃいいい♡がまんできにゃいょぉ♡♡ほおっ♡おおっっ♡まんこっっだめぇっっ♡♡あっ、あ、ああああっっっ♡♡♡」
しほは男にしがみついて体を激しく震わせた。顔を赤く染めたしほは、快感のあまりに白目をむいている。口はだらしなく開いたまま、よだれを垂らしているしほは、普段は偉い立場で、男どもを顎で使っているとは思えないほどだらしがなかった。しほのマンコをイカせた男の手は、発情したしほの愛液でぐちゃぐちゃに濡れていた。
「満足しましたか?」
男は呆れたようにいう。しほはぼうっとした顔をしながらも、はっきりと首を左右に振った。
「だめぇ♡おまんこやめなぃのぉ……♡」
しほはそう言って男を抱きしめる。若い男のたくましい体がもっと欲しくて、しほは少しでも離れたくなかった。
男はガクガクと足を震わせるしほを抱き抱え、ベッドまで移動させると、自身の着ていたシャツのボタンを外していった。しほはハァー♡ハァー♡と深呼吸しながら、次第に露わになる男の裸に見惚れていた。血管がビキビキと走る逞しい腕と、割れた腹筋の逞しさは、男の強さを物語り、自分がどれほど暴れても敵わないのだと思い知らされる。しほは自分の無力さを実感しながら、まんこの奥をキュンキュンさせていた。気持ち良さのあまりに逃げ出したくなっても、この男が満足するまで犯されるのだと思うと、しほのマンコはぐしょぐしょに濡れていく。
しほは男の体を見つめながら、つられるように自身のシャツのボタンを外していく。ブラジャーの下でツンと尖らせた乳首が、男に弄られたくて待っていた。しほはシャツのボタンを胸の部分だけ外すと、胸を包んだブラのカップだけをめくり、乳首をむき出しにした。男が弄りやすいように準備すると、しほは四つん這いで男に近付いていく。
「おっぱい触って欲しいんですか?」
「うん♡はやくちゅぱちゅぱして♡」
しほはそう言って、差し出すように胸を寄せた。しほの乳首は濃いピンク色に発色して、ビンビンになった乳頭を際立たせる。
「あんっ」
男はしほの乳首を指先で突いた。
「やぁっ♡やさしくっ♡やさしくがいいっ♡♡」
男はしほの乳首をピンピンと弾く。加減のない指先はしほの乳首を乱暴した。しほはヤダヤダ言いながら、乳首をさらに硬くさせる。
「こういうのがいいんでしょ、しほさんは」
「んんッッ♡ちがうぅぅ♡」
男はしほの乳首を摘むと、グイグイと強く引っ張った。しほは嫌だと言いながらもアンアン声を上げて、男が触りやすいように更にぐっと胸を寄せた。
「しほさん、随分乳首大きくなりましたね。オナニーし過ぎじゃないですか?」
「ンンッ♡してにゃいっ♡よおっ♡♡」
「嘘はいいですから」
「うそじゃにゃいっ♡しほ♡オナニーなんかっ♡しないっ♡♡」
「はいはい」
男は呆れながらしほの胸に近付くと、ピンピンになった乳首を口に含んだ。
「ああんっ♡♡まってたぁぁあ♡♡」
舌で乳首を転がしながら、男は時折ジュルジュルと音を立てながら吸い付く。しほは体をビクビクさせながら、男にもっとして欲しくて胸を張った。男は左右の手で胸を優しく揉みながら、しほの乳首に交互に吸い付いた。
「はぁあっ……♡ちくびいぃっ……♡もっとしてぇ♡♡」
男は左の乳首を吸いながら、空いた手で右の乳首を指で弾いた。甘い刺激と強い刺激を同時に味わうと、しほの下半身はジュンっと一段と濡れていく。