とある小さな島には、1人の女の子が住んで居ました。
女の子は両親と共に仲良く暮らしていましたが、ある日突然事故で両親が死んでしまったのです。
女の子はそれがとてもとても悲しくて、心と1緒に体まで弱くなってしまいました。
そんな女の子の所へ、1人の男の子が毎日花を持って来てくれました。
その花の名前を教えて、薬になるんだとか、食べられるんだとか、食べるとお腹壊すとか、男の子は毎日話して行きます。
大き過ぎる悲しみで、心を閉ざしていた女の子も、次第に男の子には笑顔を見せるようになりました。
女の子は毎日来てくれる男の子の事が大好きになりました。
男の子のおかげで心が少しずつ元気になると、体も少しずつ元気になっていきます。
けれども男の子は貧しい家の子供だったので、親戚のおじさん達に会ってはいけませんと言われます。
それでも女の子と男の子は毎日こっそり、窓の所に生えている木の所で話をしました。
木が目隠しになって、男の子が周りから見えなくなっていたのです。
楽しい日々は続き、女の子は次第に庭に出られるくらい元気になっていきました。
そんなある日、男の子がおじさんは悪い人だから、逃げるようにと言い出しました。
いつもの優しい男の子が、人を悪く言うのは初めて聞いたので、女の子は驚いてしまいました。
そして、そんな酷い事を言う男の子を嫌って、会っていた木を切ってしまったのです。
それは決別を意味していました。女の子がどれ程後悔しても、1度切った木は元には戻りません。
そしてその日の夜、悲劇が起こります。女の子のおじさんが女の子を殺そうとしたのです。
女の子は必死で逃げましたが、森の中で迷子になってしまいました。
そこに現れたのは、いつもの優しい男の子と、その男の子を慕う友人達。
更には男の子が隣の島にいた強い人達に加勢に来てもらっていたのです。
女の子はホッとしました。けれどもおじさんもまた、悪い人達を沢山雇っていたのです。
男の子は友達に女の子を任せて、強い助っ人と共に悪い人たちと戦います。
大怪我をして死にそうになって、それでも男の子は戦いました。
女の子の事が大好きだからです。
そうやって頑張って倒したのに、おじさん達はとても村で人気があった為、男の子は島を追い出される事になってしまいました。
おじさん達の悪事は明るみに出たのに、男の子も追放されてしまいます。
女の子は必ず島の人を説得するので、何年かしたら帰ってきて欲しいと頼みました。
男の子の友人もそれに頷きます。
男の子はそれを聞いて、助っ人に来てくれた人達と共に旅立ちました。
数年後、女の子と友人によって、帰れるようになる事を信じて。
男の子と女の子はそうして会えなくなりましたが、心はいつまでも1緒です。
2人はきっと、島の人達の誤解を解いたその時、幸せになれる事でしょう。
おしまい