※この作品はR-18です。

性欲暴走中野姉妹   作:善良なるアンフィキオン

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本編とは違うIFみたいなものです。初投稿です。


浮気したと見なされた風太郎がお仕置きされる話 前編

 

 

 恋愛はくだらない。これはかつての上杉風太郎のモットーであった。

 学生の本分は勉学であり、恋愛を優先して将来の道の幅を狭める理由がない。

 もっと言うと、恋愛から派生する性交や湧き上がる若者の性欲も見下していた。

 

 発情期のサルか。 もし妊娠したら、させたらどうする?金は?世間の目は?将来は? 

 一時の暴走で発生するリスクがでかすぎる、と。

 

 しかし、中野五姉妹との運命の出会いと約二年のかけがえのない時間が風太郎の恋愛観への変化をもたらした。

 恋愛はくだらないが、恋愛を通して目標へ邁進する姿はくだらないものでないということだ。

 そして姉妹の家族愛や思いに絆された風太郎は姉妹への好意を自覚し、学園祭でのイベントを通して姉妹全員に思いを伝えた。

”俺はお前たちが好きだ。この6人でずっとこのままの関係でいられたらなと思っている”

 結論として風太郎は全員を選ぶという選択をとった。

 

 

 

 ¶

 

 

「………はかどらねえ」

 

 ここは風太郎が進学した東京の大学の自習室。

 風太郎は先ほどからキーボードを打ち鳴らして文字を入力しては消去することを何度も繰り返していた。 生徒なら使えるパソコンで朝から講義のレポート作り、ゼミの資料のまとめを行っているが、一向に進まない。

 一応、風太郎は大学でも勤勉であり、与えられた課題はその日の夜に作り上げる。 今日みたいに朝から作業が進まないというのは滅多にない。

 

 原因は分かっている。愛すべき五姉妹がいなくなって今日で一週間目なのだ。

 

 誤解を招かないように伝えると、彼女達が5人で2週間の海外旅行に行っただけの話だ。

 ただ、元々は風太郎も参加予定であったこの旅行は出発前までにひと悶着あった。

 

 経緯を説明すると、以前、風太郎が所属ゼミの教授から、教授が出席する学会に関連した資料作りのアシスタントや学会への同行を依頼されており、それの日取りが旅行と被ってしまったのだ。  

 そもそもこれが教授からのただのお願いなら風太郎は断っていたが、この依頼が面倒くさい代わりに当期授業単位の自動取得および給与がもらえるという破格のものであった。

 ゼミの活動とは言われているが、要は時給換算すると割の良いアルバイトなのだ。

 不幸なことに、この時点では旅行と日程は被っていなかったのだが、会場にトラブルがあったらしく延期となってしまったのだ。

 もともと風太郎の狙いとしては単位取得により、講義に充てるはずだった時間を五姉妹とのコミュニケーションに充てるため、そして彼女達へのちょっとしたプレゼントやデートでのお金の補充のためであった。

 彼女達との旅行での時間と単位取得によるこれからの多大な時間を比較した時、風太郎は後者を選んだのであった。

 考え方としては風太郎の方が正しいかもしれないが、風太郎と文字通り一分一秒でも一緒にいたい姉妹にとってはたまったものではなかったのだ。

 旅行に行かないと伝えた時の姉妹の反応は様々であったが、共通しているのは恋人の風太郎が仕事を優先したことへの怒り、それ以上に一緒に旅行に行けないことへの悲しみであった。

 

 特に一花は風太郎に卑しく縋った。女優業が成功し、いまやテレビで見ない日はない彼女にとって今回の長期休暇は得難いものであり、それゆえに一般人ではお目にかかれない姿をさらけ出した。

 

「…グスっ……。や、やだよお、フータロー君っ…。一緒に旅行に行こうようっ…」

 

 少女の様にわんわん泣きながら風太郎にしがみ付く姿は風太郎の精神にクるものがあったが、旅行当日まで行われた風太郎の身体を使った説得が功を奏した。

 

 ぶっちゃけると、セックスであった。

 

 

 ¶

 

 

「ところで上杉君。今日で一週間かい?愛しの彼女たちがいなくなって」

「オウ上杉。一花さんたちに逃げられたのかコラ」

「知っててからかってくるんじゃない。人聞きの悪い奴らだ」

 

 結局、あの後もレポートは仕上がらず、一日をパソコン前で過ごすだけの無駄な時間を過ごしてしまった。

 ただ学会自体はすでに終わっており、レポートの期限もまだ余裕がある。

 もともと約束していた友人の武田と前田との飲み会もあったので、作業を一旦、切り上げた。

 

 武田は同じ学校であり、彼女たちと予定がなければよく学校で共に活動している。 夢に邁進する武田も忙しいはずだが、基本的に風太郎や前田からの誘いは断らない。

 

 前田は学校は違うが、同じ都内であるため、時々このように武田とともに飲みや遊びに出かけたりしているのだ。ちなみに風太郎は姉妹がいないこの数日、前田の家に入り浸り、ゲームや漫画などで遊んでたので、前田の恋人の松井からチクっと嫌味を言われたばかりだ。

 

「学会も無事、終わって肩の荷もおりたはずなのに最近の君は少し元気がないね。やはり恋人がいないと寂しいのかな?」

 

 そう言うと武田はだし巻き卵を口に含む。所作の一つ一つが大衆居酒屋に合っていない。

 

「空元気じゃねーが、なーんかフワっとしてんだよな。最近のお前」

 

 前田はフライドポテトを頬張りながら、から揚げに手を伸ばした。この面子で揚げ物の残りを食べるのは前田の仕事だ。

 

「…やっぱりそう見えるか?」

 

 おにぎりを食べ終えた風太郎は雑炊を注文しながらそう返した。この男は飲みでの料理は最初から炭水化物を注文することが多い。

 ここ数日、風太郎自身にもどことなく調子が出ないという自覚はあった。彼女たちがいない家に帰るのもなんとなく避け、前田や武田の家にお邪魔することもあった。

 

「上杉君、原因は簡単じゃないか。彼女がいなくて寂しいんだよ。ね?」

「いや、寂しくはないぞ。暇があれば、あいつらからビデオ通話がかかってくる」

「おや、そうなのかい」

 

 大学に入り、この三人の付き合いは少し変わっていた。

 男同士の他愛のない馬鹿話、パートナーへのちょっとした愚痴、流行りの漫画やゲームの話を行うようになっていた。

 武田は高校時代は夢のこともあり、学生の本分は勉強と自分を律してきたが、こういう話題にも存外、楽しく参加してくる。

 

「…オイ分かっちまったぞコラ。上杉の不調の原因」

 

 そして酒の入った男同士の定番の話といえば…

 

「おや、それはなんだい?」

「…」

 

「ムラムラ…してんだろ?」

 

 下ネタや猥談である。

 

 

 ¶

 

 

 

 上杉風太郎はかつては恋愛及びその延長線上にある性交を見下していた。

 だが、彼には性欲が無いというとそういうわけではないし、ただ淡白なだけであった。

 また、家計状況から十分なたんぱく質を摂れていなかったのも要因だ。これ自体は家庭教師の給料によるらいは、二乃と三玖が中心となって風太郎へ献身を行ったため、改善に向かっていった。

 そんな彼でも見目麗しく、豊満な肢体を持つ中野五姉妹のアプローチにはむらっとさせられることはあった。

 風太郎は自身の性欲は薄いと考えていたが、勉強への集中と食事状況が原因なだけであったのだ。

 彼女達と思いが通じ合った後も自身に性欲はあるが、性処理とかそういう不純な動機で彼女たちを汚したくない。彼女達としっかりと愛を育んで、経済面とか社会面とかそういう地に足をつけた後に性の営みを行いたいと考えていた。

 

 そんな前田でも考えないような恋愛クソザコナメクジな風太郎に対して姉妹は『そんなのいいから早く襲ってこいよ!さもないとこっちから襲うぞ、オラァン!』と常々思っていたのであった。思いの行き違いって怖いね。 

 彼女たちにとって野獣のような眼光で風太郎を視姦することや彼に触れたり、触れられたところを用いてセルフバーニングすることは淑女として当然のことである。

 他にも、暑い日は汗を拭くために彼に渡したタオルや寒い日の彼が着てきたコート、さらには聞こえないフリをして彼に耳元で囁いてもらうことは姉妹たちのその日の夜のお供(直喩)であり、五等分せず、独占しようとして、姉妹喧嘩も一時期は頻繁に勃発していた。

 そして運命の学園祭で彼から告白されたときに姉妹全員は涙を流すほどの歓喜と共に妄想していたことをいよいよ実践できることに下腹部をわくわくさせていた。

 

 

 場所は家で、ま、まずはキスから…?

 

“俺をその気にさせたな?もう止められないぜ”

““”“”だ、だめだよぉ…やめて、やめてぇ…………いじわるぅ……や、やっぱやめないで“”“””

 

 その日を境に中野姉妹はかつての三玖のように次々と妄想を開始《はじ》めた。

 シンロクニシティ である。

 

 しかし、思いが通じた学園祭の打ち上げの夜も、卒業式の夜も一向に手を出してこない風太郎。それどころか家賃を六等分して借りた東京のマンションでの夢の同居生活でも手を出してない。風呂場への突入やハプニングを装って下着姿をさらしてみたりしてもだ。

 彼が性欲を持っているのは数か月単位の食事状況の改善や彼の股間観察によって、既に看破されている。風呂場への突入は風呂場での自慰を封じ込め、むらむらした彼に襲わせようとしたためのものでもある。

 ちなみに風呂場での自慰に気付いたのは四葉だ。昼間、姉妹の不在時に自慰をしてシャワーを浴びた風太郎だ。彼が夜に前田と武田との飲み会で不在時に風呂に入っていた四葉が嗅覚が鋭いだけでなく、姉妹特効の風太郎スメルに充てられ、大音量でオナニーをぶちかましたからだ。ちなみにクレームをつけにいった他姉妹も全員浴場に入った瞬間、欲情してしまった(激上手ギャグ)

 

 そのように風呂場での自慰を封じ込められ、むらむらしていた彼であったが、今度は真夜中にトイレで自慰を行っていたのだ。

 夜中、近くで寝ている彼女たちを起こさぬように忍び足でトイレに入り、声を押し殺し、自慰に耽る。精子をトイレットペーパーにくるんで流し、換気扇をつけてから消臭スプレーを吹きかけてからまた布団に戻っていた。

 ……自分の自慰が最初からバレているだけでなく、彼がトイレで自慰に耽っている間、五姉妹全員がトイレのドアの前でへばりつき、彼の吐息とかすかにもれる匂いで共に同様に自慰に耽っていたことを彼は知る由もない。

 

 ドアを開けて彼を襲わなかったのは彼女たちが初めては風太郎にリードされたいという可憐な乙女心があったからだ。しかし、明らかに自分たちに劣情を抱いている男が歓迎しているのに手を出してこないという高校から蓄積されていった数か月分の彼女たちの欲求不満が爆発するのはすぐだった。

 

『ねえ、フータロー君……。…私達の何が不満なの?』

『…急にどうしたんだ、一花。それにお前たちも』

『…フー君がオナニーばっかして私たちに手を出さないのはどういうことかって聞いてんのよ』

『…んなっ!?』

『据え膳食わぬは男の恥。それもフータローが私たちをオカズにして自慰をしているのも知っている』 

『…いや、それはその』

『この前、わざと私が風太郎に見せた下着はね。風太郎を誘うための子供用じゃないとっておきのやつだったんだ。あれをオカズにしてくれたのは嬉しかったけどさすがに女性として悔しかったよ』

『………そんなことはしていない。…そうだ、証拠はあるのか?証拠がなけれ』

『はい、これが風太郎君の自慰に耽っている時の写真です。エッチですね。私とのデートの時に当てたおっぱいを思い出してくれたんですよね。まだ他にも見ますか?』

『何を撮ってんだおい』

『フータロー君が私たちを女として見てくれても、女として扱ってくれなきゃさ……。やっぱ辛いよ…うぅ』

『フー君が私達を大事にしてくれているのは分かるけど…。ちょっと不安なの…』

『フータローが何か私達に思うところがあれば教えて。…パートナーでしょ、私達』

『あのエッチな下着を見せる時、すっごい頑張ったんだよ?…ねえ、抱いてよぉ、風太郎ぅ…』

『身体だけの関係は嫌ですけど…このままの関係はちょっとやだよ、風太郎君…』

 

『………あー、…不安にさせたり、心配をかけて…その、悪かった。いや、本当にごめん』

『…グスッ…スン』

『ただその…俺もまだ学生で自分の生活をまだ盤石に出来ていないのに、その、子供を作ってしまってお前たちや俺たちの将来の子供たちに苦労をかけたくなくてだな…』

『…』

『あと、自分でも驚くくらいに最近、性欲への我慢が効かなくなってきてるんだ』

『…?』

『このままだと自分勝手にお前たちを求めてしまいそうで』

『…ん?』

『お前たちを傷つけないために処理をしてたんだ』 

『…は?』

『え?』

 

『…フータロー君さあ、コンドームという恋人の道具を知らないの?今時、小学生でも知っているよ』

『というか何よ。傷つけたくないって。手を出されない方がもっと傷つくわよ』

『意気地なし。ヘタレ。恋愛落第生。普通分かるでしょ、私たちのセックスしたいというアピールくらい』

『なんか予想以上にくだらない理由でイライラしてきたよ。おへその下が』

『あ、でもお墓に入る未来を考えていてくれたのは嬉しかったですよ。じゃあ夫婦になる予習をしましょうか』

 

『…いや、コンドームだって絶対安全ってわけじゃなくてだな…。一花、何で鍵を閉めた。俺たちには話し合いが足りなかったんだ。二乃、どこから取り出したその箱詰めされたコンドーム。三玖、四葉、俺の体を押さえてどこに連れて行くんだ。五月、布団を何で出しているんだ。…おい、お前たち…おい!?』

 

 

 ¶

 

 

「…ムラムラ…そう、…かもしれん…」

「オイここ突っ込むところだろコラ」

「前田君、上杉君は中々重症みたいだよ」

 

 ちなみに高校時代、カップルは手をつなぐものという見た目に反してピュアな前田ももういない。

 卒業式の夜に恋人の松井に襲われるという初体験を遂げてしまったため、今では余裕で下ネタをかまいている。

 武田や風太郎は積極的に振ることはないが、言われれば付き合うようにまでなった。

 

「…俺、よく考えたら一週間もヤってないんだよな」

「え?」

「え?」

「え?」

 

 

 

『フータロー君っ!いっぱい、いっぱいシてぇ!もっとっ、もっとぉ!』

『ちょっと一花の回数多くない?…あれだけ泣いてたら、…って知らないわよ。相談もせずに勝手に決めたフー君の自業自得。ほら、舌を出して…、ん、ちゅっ、んぅ』

『あと12時間後には出発だから、それまでにフータローには2週間分愛してもらう。あ、またびくってなった。フータローも耳弱いよね』

『…イかされちゃったぁ……風太郎の意地悪、ベッドヤクザ…』

『風太郎君って乳首舐めると喘ぎ声出しますよね。可愛いですよ』

 

 

 

 

「…いいかい、上杉君。世間ではカップルや夫婦といっても一週間も性交しないのは普通なんだよ。お互いの体調、予定や何よりも気分というのもあるし。ね?」

 

「え?」

「え?」

「……え?」

 

 風太郎は壮絶な初体験から一週間、毎日ローテーションで姉妹たちの相手をしていた。節度を持ってとは言うが、男子中学生並みの性欲を持つ中野姉妹にその言葉はこれからも届かない。

 また、彼女たちは夜の営みのために鉄分とビタミンをしっかり摂れる滋養に溢れたありがたい食事を風太郎に与え、 風太郎が万全に行えるように誘い方や性感マッサージも覚えてきている。 風太郎も今までに感じなかった性欲が彼女たちによってマグマのように無限に湧きあげさせられたのだ。

 毎日、彼女たちを愛せるように改造させられた風太郎の身体は今まさに彼女達を求めて発情していただけであったのである。

 ちなみに前田の彼女の松井が風太郎に嫌味を言ったのは、風太郎が前田と過ごすことが多くなり、夜を過ごせなくなって不機嫌になっていただけである。

 

「あれ、これは僕がおかしいのかい?」

「…ま、まあ原因が分かればやることは一つだコラ」

 

 前田がレモンサワーを飲み切り、赤くなった顔をニヤつかせながら言った。

 

「抜けばいいじゃねえか」

 

 

 ¶

 

 

「…全く、前田の奴」

 

 あの飲み会の後、男三人で武田行きつけのダーツバーやビリヤードバーを巡り、現在はもう未明。酔った前田を武田と共に送った後、帰宅の途についていた。

 そこで考えるのは先ほどの前田の言葉である。

 

『例えばよぉ、風俗とかでも行けばいいんじゃないかコラ』

 

 くだらない。何が悲しくてお金を出して、彼女達よりレベルが低い女性を抱かなければならないんだ。 大学で話すやつには彼女はいるが、風俗に行くというやつもいるが、理解ができない。それは浮気じゃないか。あと前田、冗談かもしれないが、彼女に聞かれたらまずいぞそれ。

 …いかん、自分も少し酔いが回ってきておかしなことばかり考える。コンビニで水でも買ってとっとと寝るか。二個買えば、高校時代の焼肉定食焼肉抜きを食べられる水を手に取り、レジを向かおうとするとある本が目についた。

 

 そこには艶やかな笑みを浮かべ、露出度が少ない水着で煽情的なポーズをとる女性が表紙を飾っている、いわゆるエロ本であった。姉妹と比べるとスレンダーではあるが、表紙の彼女の起伏がとれている肢体は十分に男を誘惑できるものである。

 

 普段の風太郎なら歯牙にもかけないであろうそれは姉妹たちとの情事によって強くなってしまった性欲か、男同士の猥談やはたまたアルコールによる強くなった本能によるものか、とにかくどうしても目が離せない。

 本を手に取って中身を見ると、どことなく初恋のあの子の面影がある女性は蹲踞の姿勢をとっている。姉妹とそれ以上のことをしているのに風太郎は興奮を覚えているのを頭の冷静な部分が感じていた。

 

『風俗は病気をもらうからおすすめはしないけど、たまには違う趣向で性欲を発散するのはいいかもね。上杉君、同性愛に興味はあるかい?』

『…』

『…』

『冗談さ』

 

 違う趣向…認めよう。自分だけを思い続けてくれる姉妹とは違う女性に自分は強く興奮している。ためらうこともなく水と一緒にその本を取り、レジに持って行った。早く家に帰ろう。

 

 ¶

 

 清々しい朝だ。ここ数日感じていた頭の中のもやもやは今はすっかり晴れている。今日ならば昨日できなかったレポートを完成させられる。そんな自信がある。

 性欲に振り回されるとは自分もただの男だったんだと感じ入る。

 

「おっと、忘れないうちに…」

 

 少し湿って異臭のするエロ本を処分して、換気と消臭剤をふりまく。四葉を筆頭に彼女たちの風太郎に対する嗅覚は非常にするどい。万が一、この匂いがバレたら弁護人不在の中野姉妹裁判が始まってしまう。判決は言うまでもない。

 

 

 しかし、彼女たちが帰ってくるのは来週だ。バレるわけがない。この時の俺はそう思っていた。

 

 

 

 




エロ(笑)は後編です
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