四葉→風太郎 上杉さん→風太郎
五月→風太郎 上杉君→風太郎君
風太郎は性に淡白で“あった”。ただ姉妹への告白後より、五つ子が精のつくお弁当や料理、サプリンメントを半ば無理やり風太郎に摂らせたり、下着や裸をわざと見せるなどのハプニングを装ったエロイベントを定期的に行っていたことにより、風太郎の勉強により抑圧されていた5年分の性欲が解放されてしまったのだ。5年分の禁欲はそれはもうすさまじかった。
それは見目麗しい五つ子の日常のあられもない姿や誘惑などに並みの男性よりも簡単に興奮してしまうくらいに五つ子に性欲増大の肉体改造をさせられてしまったのだ。集団逆レイプで始まった最初は五つ子が風太郎に自身の愛と欲望を分からせていったが、それにより覚醒した風太郎もまた自身の内に燻らせていた彼女達への愛と欲望を次第に分からせていくようになった。
予想以上に自分たちを肉体的に求めてくれるようになった風太郎は高校時代には想像できない位により官能的な男になってしまったが、このことに五つ子達はそれはもう喜んだ。愛する男が自身の身体と心を欲情して求めてくるのだ。今までの自己鍛錬のためか妄想が祟り、彼に愛撫されると少々、感じすぎてしまうものだがてやんでぇ、男の求めに応えてやるのが女の生き様、やらいでか。亭主関白宣言バッチコイである。
風太郎も彼女たちとの日々の生活で熱情に苛まれるようにはなったが、毎日の営みで日常生活に問題はない。また、普段の日常生活は彼女達に強引に引っ張られることもあるが、夜の営みにおいては一対一だとどうにも彼女たちは殊勝であることが多く、その普段とのギャップが風太郎を興奮させた。昼は淑女、夜は娼婦は現代でも通用するのだ。
また、彼と彼女たちの身体の相性が良すぎたため、比喩抜きに数百回行った夜の営みは未だに飽きることはない。セックスレス?なんだそれは、東欧の国の首都かな?ただ性欲を持て余した風太郎がたまに暴走して五つ子の夜の折檻をかまされることもあるのはご愛敬だ。関白失脚もたまにあるのだ。
今回はそんな性に暴走した風太郎が五月を貪るそんなお話。
¶
「…相変わらず五月の身体は柔らかいな。触っているだけで気持ちが良いぞ」
「…っ、ちょっと、喧嘩、売っているの?…あっ♡」
風太郎が全裸になった五月にやわやわと行っている愛撫か風太郎の相変わらずのデリカシー無し発言か、五月の顔が羞恥に染まる。
「売ってねーよ。決して抱き心地が昔の枕から羽毛布団にグレードアップしやがったとか少しも思ってねーよ」
「やっぱりっ、売って、いるんじゃないっ♡」
五月が生意気な口答えをするものの緩急をつけた風太郎の責めにひたすら喘ぎ交じりの返事をするほかない。そもそも言葉だけは強いが、声音は既に風太郎からの甘責めによってふやけさせられているし、表情は風太郎が自身の身体に興奮して求めてくることに喜びを感じているために説得力はない。
「それにしてもまた胸が大きくなったか、お前ら」
「…ちょっと。今風太郎君の相手は私なんだからね」
胸を揉みしだきながら宣うMr.ノンデリカシーの言葉にさすがの五月もムっとする。常識的に考えてこの状況下で他の女性と比べることを言った男性は女性に引っ叩かれてもおかしくない。
「柔らかさはお前が一番だぞ、五月」
「…えっ?そう?…えへへ」
だが、中野姉妹は上杉風太郎にゾッコンであるため、その常識は通用しない。彼の駄目な部分や面倒くさい部分、そして開花したエッチな部分は既に上杉父やらいは以上に知り尽くしているし、そもそも惚れた弱みか今でも炸裂する上杉デリカシー無し発言や行動で嫌いになることはない。もっと言うと、五つ子は一花を筆頭にそれを楽しんでいる節すらある。
現に今の風太郎の発言で一瞬だけムっとしていた五月も褒められた途端に嬉しそうに笑った。そもそも褒めているのかそれ?喜んでいいのかそれ?余談だが、一番張りがあるのが四葉で、形と色がバランスがとれてて綺麗なのが一花だ。
「それじゃあ、風太郎君の好きなおっぱいで気持ちよくしてあげるね」
機嫌を良くした五月がいそいそと四葉が最近プレゼントした風太郎のボクサーパンツを脱がし始める。きっと機嫌が悪かったままでも「私のおっぱいが風太郎君を一番気持ちよくしてあげられるんだからね」といってぷりぷり怒りながら脱がし始めるだろう。そこから出てきたのは既に痛いほどに腫れ上がった風太郎の怒張だ。
「…相変わらず上杉君のおちんぽはグロテスクだよね」
五月が言うように風太郎の男根は風太郎の細い体格に不釣り合いなくらいに血管がビキビキと浮かびあがっていた。また、5人の雌の肉鞘を幾度となく掘り進めてきた肉刀は愛汁によって焼け爛れ、赤黒く変色をしていた。
「そのグロいのを嬉々としていじくりまわすのはどこの五つ子だ?」
「あ、また他の娘のこと言った。…風太郎君だってこれで私の事を弄ぶくせに。これで何人泣かせてきたの?」
「5人しかいねえよ。分かり切ったことを聞くな」
「えへへ。風太郎君のエッチ」
「…人の男性器を“おちんぽ”というようになった五月が言うことかそれ?」
大学の友人の前では凛としている五月の美貌も風太郎の怒張の前ににへらとだらしがない顔を晒している。そんな五月が風太郎の亀頭を優しく撫でまわした後、興奮によって薄紅色に染まった自身の胸で男根を挟み込んだ。パイズリである。
「だって、私がエッチな言葉を言うたびに風太郎君がおちんぽを固くするんだもん。ほら、今もおっぱいの中でびくって跳ねたよ」
「…昔と今のギャップがやばいんだよ」
流れるように五月が自身の豊満な胸を横から両手で押さえつけた。そのまま乳肉を上下に動かしてサンドイッチにした風太郎の肉棒を優しく扱きあげる。
「私が汗かいちゃって蒸れたというのもあるけど、風太郎君の我慢汁多すぎだよ。…あ、ぬるぬるが気持ちいいんだ。またびくってしたよ」
「…っ、うるせっ、…あぁっ」
滑りが良くなるにつれて徐々に五月も扱くスピードをあげていく。そして扱くパターンも左右の胸によって不規則にすることでより風太郎を絶頂に追い上げていく。
「ちゅう、ちう……ちょっと、我慢汁の量が増えた?精液の量も多くなったもんね」
それだけでなく、五月は胸に挟んだまま乳房よりはみ出た亀頭に口に含み、尿道から精液を吸い上げようと責め始めた。五つ子にとって勝手知ったる風太郎の男根の数多い弱点の責め方だ。
もはや五月の閨事に入る前の恥じらいはすでにない。そこには愛するオスを悦ばせようとするメスしかいなかった。
「ほらぁ、風太郎君がたくさんイジイジしてさくらんぼより大きくなった私の乳首を風太郎君のおちんぽにあててぇ……くりくりくり~♡」
発情した五月が乳房の先端に風太郎の男根をずらし、自身の乳首を男根に押し当てて上下に勢いよくこすり始めた。今までとまた少し違う刺激が風太郎の快楽中枢を刺激する。既に風太郎は脳を焼け焦がす快楽によってう、う、とうめき声しかあげていなかった。
「あ゛っ…♡…っ、あぁ、はあぁ♡風太郎君の我慢汁のぬるぬるが乳首とこすれてすっごい気持ち良いよ♡…風太郎君を気持ち良くさせようとしているのに軽くイっちゃった♡」
五月も乳首でのメスイキをしてしまったが、何百回と見た風太郎が絶頂を我慢する姿に興奮しているため、奉仕への手を緩めることはない。
「このまま私のおっぱいでイっていいよ。風太郎君の精液飲ませて♡」
五月も言うやいなや、再び風太郎の亀頭を唾液をたくさん分泌させた口に含み、じゅっぽじゅっぽと大きな音をたてながら、頭を前後に振り出した。色々な美食を味わってきた五月の舌が風太郎の男根全体を舐りあげた。射精の我慢をいとも容易く壊す快楽の蹂躙に風太郎は野太い声をあげながら射精をしてしまう。
「う゛あ゛あぁっ……!い、五月っ、吸うのやめ、ろっ…」
植物の茎が地中から水分を吸い上げるように風太郎の肉茎も血管を唸らせながらマグマのように熱く、ゼリーのようにドロリとした精液を噴出させた。その時間にして1分ほどの長い射精を五月は一滴たりとも逃さぬように風太郎の腰をつかみ、ずっと吸い上げている。イった後も続く強すぎる快楽から逃げようと風太郎は五月の頭を掴んで男根から離そうとするが、五つ子特有の馬鹿力によって出来ない。
「ん゛ぅーっ♡ふーっ♡……ん、く♡……相変わらず風太郎君の精液はぷりっぷりだね♡こんなの絶対妊娠しちゃうよ♡…まだおちんぽすっごい硬いね♡」
男根から口を離した五月は既に精液を飲み干しており、未だ萎えることのない風太郎の男根を指先で弄っている。その勉強をしている時の真剣な表情や美味しいものを食べて幸せそうな表情とはまた違う交尾の準備ができた動物の雌といえる淫蕩な表情が射精はしたものの風太郎の興奮を冷めやらぬモノにしていた。
「……五月」
「えへへ。なあに?」
「脚を拡げて股間を見せろ」
「うん♡」
¶
「風太郎君、はやく♡もう準備はできてるからぁ♡」
ヤリ部屋の布団は風太郎と五月の汗や淫汁や熱気ですでにぐちょぐちょであるが、そんなのはもう二人には関係ない。濡れた布団に寝転がった五月が仰向けになって股を開く。彼女の股座の淫花はすでに濡れており、匂いがむわぁっと部屋に広がる。
「いくらなんでも濡れすぎだろ、淫乱五月」
「鬼畜な風太郎君がこんな体にしたんでしょ♡」
まるで小水のように五月のぬめりある愛蜜を手にすくい、ローションのように五月の身体に塗りたくる。風太郎の手が再び五月の乳首を愛撫するとあん♡と喘ぎ声をもらす。自身も興奮しているのか愛撫もそこそこに風太郎はヤリ部屋の隅の小棚からあるものを取り出した。
「…風太郎君。私、今日は安全日なんだけど」
「安全日なんてものはない」
夜の生活の必需品、コンドームである。姉妹のリクエストにより0.01ミリの極薄だ。
「…そのままの方が気持ちいいよ」
「付けてても気持ちいいし、お前たちも皆気持ち良くなっているのを知っている」
「…意地悪。それにまた他の娘のこと言った…」
五つ子の夜の特徴としてゴムの着用をかなり嫌がる。
最初、風太郎はコンドームがないとシようとしなかったが、五つ子による逆調教により性欲が増していたある時に「ゴム無くなっちゃったわね。…一回、生でシてみない?」と二乃に誘われて生でシてしまったことがある。その時のあまりの気持ち良さに次の日の夕方までハッスルして、二乃をグロッキーにさせたのだ。野獣と化した風太郎が他の姉妹も巻き込み、一週間ヤリ部屋でずっと生ハメセックスをしてたのだ。二乃曰く「薬の量を間違えたわ」とのこと。
そのまましばらくゴム無しでシていた約一か月後に五つ子から「生理が来ない」と満面の笑みを溢しながら言われた時、風太郎は冷や汗垂らしながら、結果発表のもう一か月を過ごしたのは記憶に新しい。その時、勇也とマルオに説教と鉄拳を喰らったのは言うまでもない。
ともあれ、風太郎はその時の反省から学生の時は何があっても絶対にゴム着用を改めて誓ったのだ。その際、五つ子から「こんな気持ちいいこと教えこんでおいてそれはひどい!」と大ブーイングをかまされた。マッチポンプこわい。
「最初と比べるとコンドームを着けるの上手くなったね」
「おかげさまでな。…挿れるぞ」
仰向けの五月に覆いかぶさり、鬼の金棒のように赤黒く大きくなった男根を五月の膣内に挿入した。挿れた途端、待ってましたとばかりに膣壁がにゅるりと男根を抱き締める。風太郎の男根にぴったりフィットするように改造されたそれは風太郎が腰を動かさなくてもイけるくらいに気持ちが良いものになっている。
「…っ、相変わらずぎゅうぎゅう締め付けてくるな」
「あ、はぁぁあっ♡風太郎君のがきたぁ♡」
淫らに笑いながら五月が歓喜の声を上げる。甘えん坊の癖なのか風太郎から離れまいと自身の両腕と両足で風太郎の首と腰をがっしりと捕まえた。
「おい、ちょっと動かしづらいぞ」
「だってギュってするの好きなんだもん♡」
仕方なしに風太郎は腕を床に付き、腰を動かして膣内を責め始めた。最初は挿れてただ前後するだけだが、五月は気持ちよさそうに風太郎に身を委ねている。
「ん、あっ、あっ、あぁっ♡」
油断したらすぐに射精しそうな程の快楽だが、五つ子とヤり合ってきた経験は伊達じゃない。下腹部に力を込めて、呼吸を整えることで射精感を抑えている。
対してたまらないのは五月だ。自身の身体が風太郎に触れられるだけで感じるクソザコドメ肉ボディというのもあるが、風太郎の夜の営みで多くなった体力や性技によっていとも簡単に絶頂に導かれてしまう。
「んぅぅっ、ひぃ、あっ、あぁっ♡」
風太郎が入口付近を肥大化した亀頭で浅くこすったかと思えば、急に奥まで押し込んでくる。緩急の差がたまらなく良い。
「ゴムが有っても簡単にイってんじゃねえか」
「あっ、あぁぁっ、イ、くぅぅっ♡」
絶頂により五月の膣内が射精を促すようにさらに強くうねりだす。背筋から脳に弾ける快感のスパークによって足がピーンと伸び、風太郎への抱き締めが緩んだ。ドメ肉ロックが解除されたことで風太郎の可動範囲が広がり、より多彩な動きで責められるようになった。
「お、緩んだ。…五月、確かこれ好きだったよな?」
「っ!?や、やああぁっ♡イったばかりだから子宮グリグリやめてえぇぇぇっ♡」
「やあじゃないだろ。おい、背中を引っ掻くのやめろ。また痕がつくだろ」
「だって、だってぇ♡風太郎君が意地悪するんだもんっ♡い、いぃ…イ、くぅ…またイっちゃうぅぅっ♡」
五月の膣内の奥深くに男根を挿し込み、子宮口にピタリと押し当てるとそのまま“の”の字を書くようになぞり始めた。先ほどの絶頂のクールダウンを許さないとばかりに風太郎が五月の子宮口を苛めてあげると、五月はあまりの快楽に髪を振り乱し、再びやってきた絶頂にもだえ叫ぶ。愛液は白く濁り、風太郎の股間をも濡らしている。
「一突きごとにイきやがって。俺はまだイってないんだぞ」
「知らないもんっ♡い、やあぁ、イっている時に乳首抓らないでぇ♡」
「またイったな。膣内がうねっているぞ、マゾ五月」
肥大化した桜色の乳首をギュルリと捻ってあげると、涙と涎で顔をグチャグチャに蕩けさせた五月が身体を跳ね上げた。風太郎が一突き、一撫でするごとに簡単にイっている。その恋人のあられもない姿が射精を我慢していた風太郎に限界を迎えさせた。
「そろそろ俺もイクぞ、五月!」
「うん、イってぇ♡私の膣内でイってぇ♡」
風太郎が五月にトドメをさすべく男根を五月の最奥に突き入れた。煮えたぎらせていた精液が男根より放出される。コンドームがあるため、子宮に到達することはないが、その勢いはゴム越しに五月の子宮口を強くノックしていた。
「う、お゛おぉ…!」
「うっ…あ、はあぁぁん♡膣内で風太郎君のがビクンビクンって跳ねてるぅぅ♡」
陰嚢内部の貯蔵していた精液を全て持っていかれるような強烈な射精であった。コンドーム有りでこれなら生でシていたらまた理性を失って盛りのついた獣のように交わっていただろう。
「…ふーっ」
風太郎が男根を抜くと、五月がビクンと身体を震わせる。連続絶頂の余韻に息も満足に整っていない。ゴム内部にある精液はよほど多くの量を出したのだろう、風太郎の陰嚢並みに膨れ上がっていた。
「はーっ、はぁっ、あぁんっ…♡…風太郎君のケダモノぉ♡」
理性がある程度、戻ったのかキっと涙目で風太郎を責める五月。しかし、五月の紅潮した顔と汗と愛液で濡れた体躯に再び風太郎は興奮してしまう。いかにもヤリすぎだと怒っているのだろうが、そんな発情した身体で言われても誘っているようにしか見えない。風太郎は無言で使用したコンドームを外してゴミ箱に放り投げ、新しいコンドームをはめ直した。
「…え、っと風太郎君。何をしているの、かな?」
「コンドームを着け直した。続き、ヤるぞ」
途端に五月の表情に焦燥と喜悦が浮かぶ。風太郎君に求められるのはすごい嬉しいが、イキすぎて疲れてきたし、叫びすぎて喉もちょっと痛い。しかし、手際よくゴムを着け直した風太郎が五月の尻を掴んで抱えて挿入する、いわゆる駅弁状態にするとそんなことがどうでもよくなるくらいに快感で頭が真っ白になった。
「っ…い、やあぁぁぁっ♡これ、や、やあぁっ♡強いぃいっ♡イった!もうイったからあぁぁっ♡」
先ほどの正常位と違い、風太郎の男根をより子宮口で感じ取れる姿勢であり、何より抱え込まれているため、もがいても逃げられない。膣内ひだ全てが先ほどの風太郎の男根によって快感神経がむき出しになっており、そんな状態での挿入は快楽の拷問だ。
「ふ、かいっ、深いいぃぃっ♡やだ、やだあぁ♡イったからもうやめてええぇぇっ♡」
そんな嬉しそうな顔で説得力のないことを言うな。誘ってきたくせにこらえ性のない奴だ。日常生活でこっちがどれだけお前たちにムラムラさせられていると思っているかここで分からせてやらねばならない。
興奮によって妙な使命感を抱きながら、五月の喘ぎ声をバックに風太郎は自身の興奮が収まるまで責め続けた。
¶
「鬼畜」
「やりすぎた」
「変態」
「悪かった」
「ベッドヤクザ」
「なんだそれは」
あれから数時間後、すっかり日も暮れるころには風太郎の発情も収まっていた。その代わり、五月が喘ぎすぎて声がちょっとしゃがれ、腰も風太郎の責めで少し痛め、体全体が絶頂によってもう立てない位に疲弊していた。今は二人の汗と淫汁を吸った布団の上で寝ころびながらピロートークの最中だ。営みが終わった今、湿り気のある布団の感触が気持ち悪い。さすがにやりすぎたと思ったのか風太郎は五月に謝り倒している。
「本当に悪いと思っているの?気持ち良すぎて死んじゃうと思ったんだよ?」
「興奮しすぎて止められなかった…。すまない」
五月も本当に怒っているわけではない。自身の誘惑で風太郎が求めてきたのだ。それはとても喜ばしいことだ。ただ自分たちが発端とはいえ、風太郎は自分たちの身体に興奮しすぎると責めが苛烈になってくる。出会ったころとは比べ物にならない位に情熱的で、火傷するくらいに熱いのだ。今も自分の身体に彼からのキスマークが散りばめられている。首元のキスマークは簡単には消えない。暑くなってきたが、しばらくは首元を隠す装いにしなければならない。
「そんなに興奮して……良かった?」
「…何がだ?」
「私の身体」
「…良かったぞ」
前髪を弄って照れ隠しをしながら言われた言葉にあれだけ疲弊した身体に火が灯る。相変わらず意地悪でひねくれて面倒くさい風太郎君だけど、私の事を愛してくれているんだ。…キスがしたいなあ。
自然と布団の中で眼を合わせていた。風太郎も同じ気持ちなのか徐々に二人の顔が近づいていく。お互いに眼を閉じ、そして…
「フータロー、私の身体は?」
時が止まった。
「…よ、よお、三玖。早かったな」
「もう夕方だよ。…二人とも、どういうことか説明して」
「は、はい」
¶
「有罪。切腹」
一通り説明を聞いたふくれっ面の三玖がぷりぷり怒りながら言い放つ。説明といっても、五月が誘って風太郎が発情しただけの話だ。ちなみに今の二人は下着姿で正座中だ。
「とりあえず五月の次の夜番は私がもらうから」
「そんな!?」
「何?」
「はいぃ…」
先ほどまでの淫蕩な雰囲気は鳴りを潜め、今の五月は少女の様に風太郎との夜番が減ったことを悲しんでいる。
「フータローもこれは公平じゃないって分かっているよね?」
「ああ…」
「今日はこのまま五月と同じ回数を私としてもらうから」
「え!?同じ回数を三玖と!?」
「私の事も愛しているんだよね?」
「…出来らあっ!」
次の日、上杉風太郎は大学の全講義を欠席した。
風太郎「できねえー!!」