エロへ至る導入なので下ネタはあっても、エロなしです。すみません。
次回はエロに持ち込む予定です。
どうやら私は自分が思っているより、負けず嫌いならしい。
毎晩毎晩いいように哭かされるのが、ガマンならなかった。
しかし、痛いのとか苦手である。SMとかソフトにやるならまだしも、ハードなものは苦手だ。
自分を冷静に鑑みれば、私はどちらかといえばM性が強い方だ。他人から責められるのはいいけど、責めるのは得意ではない。
しかし、やり返すと決めた以上、私は前世の知識と培った経験から最もやり返すのに適したものを選択して準備することにした。
決行する日は今日の社交界が終わった後だ。
しかし、この社交界は私にとって鬼門である。
最初はカイルと踊るまではいい。続けて踊るのも許容できる。その後の令嬢たちとの談笑も慣れたものである。
問題はその後にやってくる野郎との会話だ。
「やあ、エルシア嬢。今宵も一段と美しい」
「ありがとうございます、アレックス皇子」
「社交界の華、というのに相応しい。帝国でも貴方のような美貌と知性を兼ね備えた女性はいません。是非、私と共に帝国に来て欲しい」
お隣の帝国の次期皇帝だ。留学してきたのだが、コイツはなかなかの曲者だ。とんでもない美形なのは認めよう。
初めて顔合わせして以来、婚約者がいる私に求婚してきたのだ。それは未だに継続している。
「そんな、帝国は私には広すぎます」
控えめに言って面倒くさい。下らない政治闘争に巻き込まれるのは死んでもゴメンだし、何より婚約者がいて既に貫通済みだ。
私が口説かれるのは今に始まったことではない。カイルも心配してなさそうに見えるし、誰も気にも留めていない。
多少の口の悪さを出しても良いだろう。
「アレックス皇子、私は既に貫通済みだ。どれだけ美辞麗句を並べても、全く嬉しくないし、興味もない。粗末なものをぶら下げて悦ばせたいなら、他所でやれ」
実際に粗末かは解らないが、相手の男としてのプライドをへし折ってやるには充分だろう。似たようなことを言い寄ってきた好色野郎に言ってやったら、その後女性不振になったと聞いたし、帝国の皇子ともなればプライドが高過ぎて悶死するかもしれない。それで戦争が始まったら、後世になんて伝わるんだろう。
帝国と我が王国は立場こそ対等だが、一度戦争になれば我が王国は負けるだろう。平和を謳歌していられるのは、今の皇帝の嫁がこの王国の王女だったというのが大きな理由だ。
つまり、私のこの行動は帝国の皇室のみならず王家に対する侮辱にあたるだろう。
怒るかなと思ったが、アレックス皇子は笑って受け流してくる。
「そんなことを言われたのは初めてだよ。余程、彼のモノがお好みのようだ」
「そうよ。毎晩毎晩いいように哭かされてるわ。貴方には出来ないことだろう。いい加減、諦めて別の華へ移ったらどうだ? ほら、あそこにいる令嬢なんかオススメだ」
さらっとリリアを押し付けようとするあたり、思いの外私は浮気されるのは好きじゃないらしい。くそっ、あの女ベタベタくっつきやがって……カイルも少しくっつき過ぎじゃないか。
アレックス皇子は笑みを浮かべたままで内心を窺い知れることはないが、恐らく満更でもないことを確信できる。この男は女好きだ。
「エルシア嬢に勝る女性なんていませんよ。私は貴方が欲しい」
「あっそ。私はお前なんかいらないから、とっとと失せろ」
「そのつれない態度も貴方の魅力だろう」
何言っても無駄か。
いよいよ私が我慢の限界を迎えて最終手段として、数多くの男の象徴を亡きモノにしてきた黄金の右足が輝かせようとしたところで、どこからともなくカイルが現れた。そして、何故抱きしめる。
「アレックス殿下、あまり私の婚約者をからかわないでいただきたい」
「おや、他の女に現を抜かしていたから関心がないと思ってたよ」
「私にも人付き合いがありますから。それはお互い様だと思われますが?」
「そうだね。そういうことにしておこうか」
野郎と話すのは嫌なのか、アレックスは退散する。
とりあえず、
「カイル、助かったわ。ありがとう」
「嫌なら、はっきりと拒絶すればいい。常なら、足も出してたハズだ」
「相手は帝国の皇子です。そのような失礼なことはできません」
そこら辺の分別はしている。
物珍しいものを見たという顔をするのはやめろ。
「エルが相手の立場を考慮するんだな。でも、相手があの皇子だと思うと……」
「どうしたの?」
「いや、何でもない。それより、俺から離れないでくれ」
「わかったわ」
婚約者なんだし。結婚するのだから、離れることは不可能だ。おまけに何発も私に種まきしておいて、今更離れられたらカイルのチンポの形を覚えた私が我慢できるだろうか。他の雄なんて受け入れるつもりがないから、いなくなられたら困る。王国にとっても。
それは私個人の心情だし、カイルがどう思っているかは解らない。でも、私に離れるなと言うってことは野心はないということでいいんだろう。
ああだこうだと考えたが、私だって思うことは一緒だ
「カイルこそ離れないでいてよ」
だからこそ、やり返しを図って言い方は変だけど、カイルをメロメロにしなくてはいけない。
ただ気持ちよくさせられるだけの私じゃないってことを見せつけてやるのだ。
パーティーが終わり、カイルに連れられて帰る前に私は待ったをかける。
「なんだい、エル」
「屋敷に戻ったら、今晩は泊まっていきなさい」
「ああ、わかった」
私は予てよりの計画を実行に移すのだった。
人物紹介。
エルシア
数多の男たちを戦闘不能にしてきたシャイニングキッカー。先ずは男の尊厳を踏みにじる罵詈雑言だけで迎撃を図るが、あまりにしつこいと右足を閃光の早さで相手の局部を粉砕する。
今回、危うく外交問題に発展するところだった。
カイル
今回、危うく王国の存亡の危機にあったところを未然に防いだ英雄。
自分が王様になりたい野心こそあるものの、エルシアが望まないのもあって他国の情勢もあって引っ込めている。目下、アレックス皇子をいかにエルシアから距離を取らせるか悩んでいる。
アレックス
エルシアに一目惚れし、求婚するも手酷くフラれている。王国を潰してカイルを殺してしまえば、簡単に手に入れられるが、母親や周囲の手前、何もしないでいるが、王位継承問題が発生すればその限りでない。
思いつきで書いた手前、ファミリーネームを考えてなかったのでファミリーネームは今後も使わずに書いていこうと思います。
純愛と寝取られ、どっちを先に見たいか
-
純愛が先
-
寝取られが先
-
どっちでもいい
-
純愛だけにする
-
寝取られだけにする