エイリアンにより地球侵略が始まり、数千年の時間が流れた。人は月に上り、アンドロイドを地球に送り込み奪還を試みるも、エイリアンが侵略のため地球に放った機械生命体によって、それも叶わぬ夢となっていた。
「どこに行っても機械生命体ばかり……か」
そんな中、廃墟に不釣り合いな黒いドレスを纏った少女が呟く。ショートカットの銀髪、均整の取れた体に美しくスラリと伸びた足。
何かのモデルと言われても違和感がない少女ではあるが、彼女の周りに浮遊している武器、そして完全に視界を塞いでいるアイマスクのような出立ちが、また別の意味で異様だった。
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私たちは月にいるアンドロイド部隊。地球に派遣されたヨルハ部隊の戦闘用アンドロイド。
本体は月に置いて、そのデータと予備ボディを地球に送り、エイリアンが送り込んだ機械生命体の殲滅と調査を目的とされている。
降下中、数多くの仲間を失いつつ、第一目標の超大型兵器の破壊に成功。再度降下後、地球のレジスタンス部隊と合流し、調査を続けている。
パスカルという敵対を表さない機械生命体に出会い、その直後別の巨大生命体との戦闘。飛行ユニットを駆使して辛くも撃破するとその爆発により、地下の空洞が発見される。そしてそこの奥から今まで見つからなかったエイリアンの反応が出てきた。ついに、人類最大の敵が発見されたのである。
「これは死体……?」
そこにあったのは、カプセルのようなものに入ったエイリアンの死体。以前遭遇した私たちと同じ形になった機械生命体、自身をアダムと名乗るものが再度現れ、自分たちが数百年前に滅ぼしたことを告げた。
彼らを退け、エイリアンはすでに死滅。機械生命体が本当の敵となり、これらを報告しようとこの基地を出ようとすると、奥にあったエイリアンの母船からかすかな生命反応を感知。中を探索していると、一つのカプセルを発見した。
大きさは私たちが入れるぐらいの大きさ。ターミナルより丸く小さいものではあるが、かろうじて機能しているようだ。
「奴らはこれを見逃したんでしょうか?」
「さぁ……。反応は微弱だから、何か小動物と思ったとか?」
「ありえますね……」
人間を研究したいと言っていた彼らにとって、小さな反応は気にする価値もなかったのだろう。
開ける方法はわからないが、周りを調べると小さなボタンがあった。9Sにスキャンを頼むと特に爆発物の反応はないため私は意を決してボタンを押す。
プシューと空気が抜ける音がして、蓋が空いていく。私も9Sも武器を構えて警戒をする。ゆっくり空いたカプセルの中には、私たちと同じ形をした生命体がいた。それは……
「え……人間? ……?」
そこにいたのは月にいるはずの人類だった。
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エイリアンとの遭遇。そういえば聞こえはいいが実際は誘拐だった。
拘束され、色々な機械につながれ、エイリアンは人間はどういったものか調べている様子でもあった。
拐われてどのくらい経ったかわからないが、エイリアンは俺を調べるのをやめて、俺が横になると丁度のサイズの容器に入れた。蓋が閉まると空気が抜けるような音がして、俺の意識は途絶えた。
また、空気の音がする。ゆっくりと何かが空いていく音も聞こえる。多分俺は寝てたんだと思う。体が言うことを聞かないが朝の寝起きの感覚に近い感じがする。久しぶりに明るい光が目に入る。ゆっくり目を開けることが出来ると、そこには黒いドレスがよく似合う、アイマスクをした美少女がいた。
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※人間を発見、接触したことにより凍結しているプログラムが実行されます※
※速やかににターミナルへ入り、バンカーへのアップロードを推奨します※
※接触対象、人類、男。その為、男性型アンドロイドの感情を一切凍結※
※女性型アンドロイドの感情に従属を根底に愛情のプログラムを起動。これにより人類へ一切の危害を加えないよう発動。また、人類以外の異性への興味を一切消失※
※女性型アンドロイドの繁殖機能を起動。人工子宮、人工卵子の精製を開始※
※……人類の数が絶望的のため、内部構造の改造を開始※
※膣、人工子宮以外の個所に子宮の生成を開始※
※人類呼称、肛門内部、腸内を子宮に改造。これにより繁殖の効率化を図ります※
※至急、これらの情報のアップロードを推奨いたします※
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私の中に、何か電流がはしったような心地いい感触がした。温かい何かがうずくような。
目の前の素敵な人は、何かしゃべろうとしているのか動けない様子だ。このままではいけないと思い、9Sへ命令する。
「すぐに健康状態のスキャン。異常の確認を」
「了解。スキャン開始シマス」
何か一瞬違和感を覚えたが、今はそんな事より目の前のこの人のことだ。何か手を出すより、9Sのスキャン結果を待った方がいい。でも、もどかしい。すぐにでも抱きしめてレジスタンスのアジトへ連れて帰りたい。そんな衝動を我慢しつつ結果を待つ。
「結果、長期保存ノタメニヨル衰弱ト予想。命ニ別状ハ見ラレナイガ、歩行ハ困難」
「わかった、すぐにアジトへ連れていく」
「同意」
9Sに指示し、私におぶさるよう担がせる。本当は9Sに頼むのがいいのだろうが、なぜか自分で運びたいと強く思った。背中に感じる温かい体温、私たちにない心臓の鼓動。ずっと求めていたと思える温かさを感じたとき、これが人間の言う幸福感だと強く思えた。
さっき飛び降りたところをどうやって登ろうかと考えていると、ジャッカスがいた。アンドロイド用の転送装置を設置に来ていたとのことだが、人間のこの方は不可能。梯子も設置してくれていたのでありがたく使わせていただく。
アジトに戻り、大至急バンカーへ連絡、人類発見の報告はバンカーでも大騒ぎになり、私は一度バンカーへ戻るため『ターミナルに入ってアップロードを行った』
脳内妄想図書館を漁ってたら出てきました
そんなに長くないと思いますが、よかったらお付き合いください
あ、9Sとかの絡みは一切ありません