つ、次こそは・・・フラグ立てたからね!
あー……あたま、いてぇ……
何か、脳みそが浮いて、頭蓋骨の内側に当たる度、痛みが走っているような……
頭動かすのが、凄まじくしんどい……頭を撫でて、少しでも痛みを和らげようとすると、その手が掴まれているのに気がついた。
「とうさん?」
ん? 父親? なんだっけ? えーっと……ダメだ、何か考えようとすると、今度は鷲掴みにされたような痛みが来る。
「あぁ……うぅ……」
また、声が出ない……ん? また?
「……大丈夫です。もう少しお休み下さい」
女の子声が聞こえて、手首を掴んでいた手が離れ、俺の手を両手で包んだ。
「……よかった……」
その安堵の声を聞いて、俺は眠りについた
──────────ー
「マスターに反応があったって?」
「はい。かすかな応答と、手を握り返してくれました」
「他は?」
「何か苦しそうで、言葉になっていませんでした」
病室としていつもの部屋を使っているため、この部屋にはデボルさんポポルさんと私しかいない
「6H1。他には?」
「頭が少し動きましたが……そう言えばその時に呻き声を上げました」
「そうですか。鎮痛剤と鎮静剤を用意しましょう」
まだ予断は許さないが、ひとまずの前進に二人は気合を入れなおしたようでした。
「とうさまはどう?」
「パパ、お魚、食べられる?」
「まだぐっすり寝ているから、干し肉と干し魚にして、いつでも食べられるようにしておきましょう」
「お野菜は……漬物って出来たかな?」
「うーん……海水から取ったお塩を使いましょう」
3人の姉が、父さんが起きた時のために準備を怠らない。自分たちももう出産寸前なのにずっと動いている。
1H1姉さんや、2H1姉さんもすでに予定日を超えてるのに
「パパに出産を見てもらいたい」
その一心で耐えている。お腹の中では成長は止まっているらしいけど、私も正直動くのがしんどい時がある。でも、父さんの方がもっと苦しいと思う。さっき手を握り返してくれたけど、いつも撫でてくれるあの強さはなかった。呻くように、なにもしゃべれない父さんを見て、胸の中が掴まれたような苦しさに追い込まれた。なんで私がこんな思いを? つらい、もう見たくないと苦しくなった
だけど、みんな言ってくれた
「6H1がいてくれるから私たちは自分たちの仕事が出来る。ありがとう」
って……その顔はみんな辛そうできっと私も同じ顔してると思う。
……ねぇ? 父さん、早く起きてよ……
──────────
いろんな人の声が聞こえる……みんな、聞いたことがある女の声……元気な声、物静かな声。変わったしゃべり方、事務的なしゃべり方。大人の女性で母性にあふれる声、そして、無機質なしゃべりのはずなのに、感情が見える声……ああ、彼女は、きっと……
「マスター、私達一同、お帰りをお待ち申しております」
ぼやけていた感覚がどんどん集まってくる。起きなければ。まだ頭は重いけど、これ以上彼女達につらい思いをさせたくない。なにもできない俺でも、安心させることぐらいは出来る。てか
「あたまが、まじで重い……」
そうつぶやくと、そばの誰かが驚く?
「父さん!? 起きました!?」
あー、目を開けてるよな? 俺? なんで真っ暗なんだ。手首をつかまれているほうと逆の手で頭を触ろうとすると何か硬いものにぶつかった。それに触れて急速に思い出してきた。……戻ってこれた? のか?
「あー。その声は6Hか? そこにいるのか?」
「はい……はい……」
「見えないのは……これのせいか?」
そうだ。あの時、一緒に戦いたいって言うわがままからヘルメットをかぶったんだった。でも何も見えないってことは?
「父さん。まだその装置は外さないでください。二人を呼んできます」
「ああ……」
手が離れていく。少し寂しいけどすぐに扉が開く音がする。
「おい! マスター!? 無事か!?」
「デボル大きな声出したらダメ」
手をすっと上げて、とりあえず起きていることをアピールする
「待っていろ、接続を確認して、問題なければ外すから」
二人に支えられて、上半身を起こしてもらう。なにやら頭の装備を調べている二人。しばらくたつと、ガチャガチャという音が聞こえ、それが外れた
瞼は開いているはずだ。でも真っ白で何も見えない。つい両手で回りを探ってしまうと、両手がそれぞれ両手で握られた
「大丈夫か? 目が見えてないのか?」
「落ち着いて。接続は問題ないです。まばたきをゆっくり繰り返して」
言われる通り、瞬きを繰り返すと白いカーテンとなってる視界の白さが薄れていく。その中で赤い何かがゆっくり浮かんできて、そしてやっと二人の顔が見えた
「デボル……ポポル……?」
俺のわがままを聞いてくれた頼もしい双子が、今にも泣きそうな顔で両手を掴みつつこっちを見ている
「ああ……さっさと……起き、ろよ……」
「……おはよう、ございます……」
二人が俺に抱き着いて迎えてくる。まだ、うまく体が動かないが二人をゆっくり抱きしめる。ま、動かなかったのは二回目だ問題ない。と思いつつ二人の頭を撫で続けた
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「二人とも迷惑かけたな……」
「そう思うならさっさと起きろよな」
「面目ない……」
デボルの減らず口もなんだか懐かしいぐらい。俺は2日ほど寝ていたようで、まだよく体が動かない
「ふふ」
「ん? どした?」
「いや、初めてここに来た時を同じだなってな」
あの時も、こうやって動かない俺を、2Bや二人が支えてくれたな……ま、こいつら、俺の生殖機能に細工しやがったがな
「そういえば、あの時もこうやって世話したな」
「ふふ……おしっこの世話もしましたね」
「……ノーコメントで」
色々、看護というか歩けないからしょうがないけど、シモの世話はガチで恥ずかしかった
「……改めて、二人とも、俺のわがままのせいですま……」
「私たちはマスターのお願いを聞いただけ」
「謝るんなら、私達じゃないし、それは自分の決断を否定するぞ?」
「……そうだな。ありがとう。だな」
「おう」
二人が綺麗な笑顔を向けてくる。泣いたような目元も濡れている。でも、綺麗な笑顔だ……
「迷惑かけた詫びに、なんでも言ってくれ。出来る事ならなんでもやる」
「!?」
二人が驚いて、お互いの顔を見合わせてゆっくりこっちをみて、にやーっと笑う。あ、地雷踏んだかな……
「私たちの願いっちゃーねー?」
「ねー?」
あ(察し
「『子供くれ』ください」
アッハイ
──────────
俺が目を覚ました事は、その日のうちにみんなへ伝えてくれた。双子は一日待った方が? と言われたけど、みんなの顔を見たいというわがままを聞いてくれた。娘たちも泣きながら喜んでくれた。みんなとても大きなお腹をしていて、1Hと2Hに関しては予定日を超えており本当にしんどそうだった。2Bの娘たちも1Hらと同じぐらいの大きさでもう産まれそうだ。
俺が本調子じゃなかったから、という理由だけで全員の出産が翌日に持ち越された。
……アンドロイドすげー
そして、翌日。まだ歩けない俺のため、部屋で全員の出産が始まった。
出産が始まると、全員苦しそうだったけど、産まれる途中から産まれる瞬間はとても気持ちよさそうな声が響いて、俺のチンポにダイレクトダメージだった
こうして、俺はさらに6人の孫? 娘? 産まれ、そのにぎやかさに自由の効かない体に不思議と活力が生まれた。……子供って、すごいな……
デボルとポポルの3P書くつもりがそのきっかけで終わりました
いやーまとまれない私にばんじゃーい
・・・ごめんなさい