「一体どうなっているんだ!?」
パスカルと共に来た廃工場。そこに和平協定を結びたいと言ってきた機械生命体がいるから、パスカルと一緒に来たのだが……
「なんと物騒な話ですね……死んでカミになるなんて」
「どう言う意味だ!?」
「わかりません。ただ、彼らにとって死ぬ事が救いと認識され、それを他者に強要するようになってしまったのでしょう」
奴らの言う教祖とやらのいる所に来てみれば、すでにそいつは死んでいて、それをきっかけに襲って来た。途中、機械生命体へハッキングした9Sとも合流し、彼のサポートにより無事脱出。一応事なきを得た……
──────────
「ふー」
月からのサポートでなんとかなった。流石はマスターの2Bと言ったところかな? しかし、さっきのデータ色々気になるけど、今は判断がなんとも出来ない……そこに
「9S……司令部にすぐ来て欲しい」
……あー多分、サーバーの事言われるんだろうな……と思いつつ司令部に赴く
「9S、君がサーバーにアクセスした痕跡が見つかった」
「……その事で聞きたいことがあります。司令官」
サーバーで見つかった異様なデータ、その事から僕なりの見解をぶつけてみる。結果は……さらに上だった
「……その通りだ。月の人類会議は『我々』が作った」
「じゃあ、今までの通信や会議のあれは……」
「人類は、もういない……正確に言えば、人類は月には行ってない……はずだった」
そう。今地球にはただ一人マスターが、人間がいる
「あの通信は人類がいる、というダミーだ。月には人類の遺伝子情報のみ」
「僕たちは今までなんで……」
「理由もなく戦えるものはいない」
……ずっと僕たちは「人類」のためにと聞かされてきた。無論、作られた存在だからそれは当たり前だと思うし、マスターに出会ってそれは確信に変わった。だけど、その事を知らない他のアンドロイドにとってこれは……
「……どうするかは、自分で決めるといい。だが」
「だが?」
「……私にとって、ご主人様は人類というより、ただの個人として守りたいと思う」
「それは……そう思います」
自室に戻り、この事実にショックを受けながら、どこかほっとした自分がいた。僕たちは月じゃなくてマスターを守ればいいという目的がはっきりしたことに。みんなへどう説明すればいいか悩んでいると、今度はバンカー全体にアラートが響く。今度は全域みたいだから、前みたいにハッキングだけではどうにもならい。飛行ユニットにすぐ乗り込み救援に向かう。マスター、2B、僕はどう説明すれば……
そんな迷いを抱きつつ、救援に向かう……
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和平の連絡を入れてきた機械生命体を排除し、無事脱出したが急な連絡が入った
「うん? なんかノイズが激しい……?」
「レジスタンスキャンプより連絡、通信妨害により受信が不安定」
「……急ごう」
キャンプに向かうが、今まで以上に機械生命体の抵抗を受けてままならない。なんとか近くに着いたが、アジトの近くに着いたが中から悲鳴が聞こえてくる
「あああ……来るなぁ……」
「キャー服を破かないでぇぇ」
「オレ、オトコ、意味不明」
中に入ると機械生命体に襲撃を受けていた。がしかし
「アンドロイドを……襲ってる?」
確かに攻撃をしているようではあるが、なんというか、データにあった『レイプ』しているようにも見える
あるアンドロイドは動物のように押さえつけられて、後ろから機械生命体がヘコヘコ腰を振っているし、ある生命体は男アンドロイドを複数で押さえつけている。意味も目的もわからなかったが、娘たちの声で思考が戻る
「かあさま!」
「ママ!」
「3H1! 4H1!」
二人が私の傍に来る。3H1は私があげたナックルを、4H1はダガーを用いて戦っていたようだ
「こいつら、なんか気持ち悪い」
「うん。やたら腰振ってくる」
皆を守りつつ、戦っていた娘たちは、多少ダメージはあるようだが問題は内容だった。どうしても気になったことを聞いてみる
「ま……マスターは?」
母親としては、多分最低な質問だと思う。でも気になってしょうがない。でも娘たちは
「とうさまは奥の方で避難してもらってる」
「5H1と2H姉、二人ついてる。6H1は、第二世代の護衛」
「……うん。ありがとう」
本当に出来た娘たちだ。これもマスターの血だろうか? そんな誇らしげなことも思いつつ、襲撃してきた機械生命体を殲滅。アジトに被害はあったものの、マスターや私の家族、司令官の家族は大丈夫だった
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いきなりの襲撃で驚いた。だが、娘達の冷静な判断で部屋から脱出。奥の倉庫へ非難して静かに待っていた。外から悲鳴や爆発音、戦闘音が聞こえる。正直かなり怖かったが、二人の娘がそれぞれの手を握ってくれるから少しは落ち着ける
「……うん、うん。……5H1。2Bママが来たようです」
「とーちゃん。かーちゃん来たから、もう大丈夫」
「ああ……」
その通信が入ってすぐ、近くで大きな爆発音を最後に音がやんだ。どうやら襲撃は終わったようだ。2人の娘が通信を繰り返し外の状況を調べているみたいだ。
「パパ。もう大丈夫みたい。いきましょう」
娘に連れられていつもの部屋へ向かう。途中火の手が上がっていたりと、予断を許さないがひとまず敵の姿はないようだ。部屋に向かうまでの広場で、2Bとアネモネさんが話しているのを見かけた
「2B!」
「あ! マスター!!」
駆け寄ってくる2Bをつい抱きしめた。身をよじりつつも払う事はせず、お互いの生存を喜んでいると、大きな音と地震ような振動が来た。
はっとして2Bから体を離し周りを見るが、アジトには影響が無いようだ。
「外から聞こえたぞ!?」
2Bが、俺から離れて音の原因を探りに行こうとする。が、その両肩を俺が掴んでしまった。
行って欲しくない……その思いでつい掴んでしまった。最初に出会った時のドレスを着ているが、スカートの端がところどころ切れていたり、スリットに見えるぐらい避けているところもある。顔も少し汚れていることから、さっきの戦闘だけではないようだ。大事な人を戦地に送る。出来ればこのまま連れて行きたい……でも……
「2B……行って、こい」
出来る限り笑顔で送りたいけど、多分ひどい顔なんだろうな……でも、2Bはその顔に手を添えて
「はい。行ってきます。マスター」
眩しいまでの笑顔で答えてくれた。すぐに振り返り、出口へ向かっていく。アジトの外で、激しい戦闘の音が聞こえる。今までで一番大きな音が聞こえたと思ったら静かになった。
「終わったのか……?」
「……いいえ。まだです。とうさま」
また戦闘音が聞こえる。大きな音が聞こえると、巨大な蛇のようなものが空を飛んでいた。それも消えたことから、おそらく2Bの活躍だろう
「パスカルから通信です。襲撃を受けていたようですが、2Bのおかげでなんとかなったとのこと。しかし、まだ終わっていないようです」
「アネモネさん」
三度目の大きな音。というより、台風の時のような大きな風の音が聞こえてきた。どうにも、待っているのが我慢ならない。思い切って娘たちに声をかけた
「3H、4H。2Bの所に行きたい」
「駄目です。近づけば人なら死んでしまいます」
「わかってる。わかってるけど……」
アンドロイドへ機械生命体への攻撃を指示した人類。地球を侵略する機械生命体。その機械生命体がまるで全軍特攻のような行動から、もしかしたら終わりなのか? と期待もしている。だからこそなのかもしれない
「戦いの決着を……見届けたい」
「とうさま……」
皆が見つめてくる。無謀なお願いをしているのはわかる。きっと止められると思う。が
「3姉、4姉、5姉と、1姉がいけば、不測の事態にも耐えられるはず」
6Hが提案してくる。しかしその顔は今にも泣きそうなほどだ。娘を悲しませるなんてことはしたくないけど、行かなきゃいけない気もする
「6H1、ありがとう……」
「後でご褒美を要求します」
「あ! ずるーい! とうさま!? 私もー」
「……くいくい」
少しだけ空気が和んだ気がする。こっちを気遣ってくれたのか、単純なおねだりか。娘のおねだりとは父親冥利に尽きるな。
「じゃあ、みんな……頼む」
4人がこっちを見て頷いてくれる。本当に俺にはもったいない娘だよ
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外に出た瞬間、俺は絶句した。目の前に嵐の玉と言っていいような塊が見える。中で雷のような光が点滅して見える
「……パパ。あの中で2Bママと9Sさんの反応があります」
「あの嵐の中で!?」
一体どうなっているんだ……? 少しでも近くにいかなきゃ。
「問題ないところまで案内できるか?」
「……すでに問題ですが、なんとかします」
「ありがとう」
1Hの先導で、嵐の玉へ向かっていく。途中、機械生命体に遭遇することは無かったが、近づくにつれ立っているのもしんどくなってきた
「とうさま、これ以上はもう……」
「ごめん。私も無理」
3Hと4Hが俺を支えながら言う。
「とーちゃん。私の後ろに」
5Hが前に出て俺を風から守ってくれる。後ろは1Hが支えてくれる。もう少し……もう少し進みたいが……くそ……
「2B……待ってるからな」
嵐の中で光る何かむかってつぶやく。この想いが届くと信じて
単なる偶然だと思う。たまたまタイミングが合っただけだと思う。俺がそう念じると嵐の玉が勢いを無くし消えて行った
ほぼ真ん中と思われるところで、2Bと見たことない男がいて、2Bがとどめを刺した
「あれが、機械生命体のボス?」
「はいパパ。ネットワークを統括していた個体イブと思われます」
「勝ったのか……」
ほっとしたのもつかの間、近くで倒れておいた9Sの周りに鉄の塊が近づいていく。2Bも慌てている様子だ。俺は3Hにおんぶしてもらい、すぐに駆け付けた
「マスター!? なぜここに?」
「マ、スター、離れて……」
「……9Sが、ウィルスに侵食された」
9Sの首筋に金属なようなものがはいずりあがってくる。あれがウィルスなのか?
「2B、マスター。僕をこロしてくれ」
「9S……」
「しかし、それでは」
「大丈ブ。バンカーにバックアップがアルカら」
「そ、それなら……」
「でも、この戦いをしてくれた君はいなくなる」
「!!??」
てっきり、ゲームのセーブ&ロードみたく、簡単に復活できると思ってた。やっぱり死ぬって事実はそんなに軽いもじゃないのか……
「この汚染データを、バックアップすルワケにはいかないから……」
「かーちゃん……出来ないなら私が」
3Hが名乗り出てくれる。でも、彼女の……いや俺たちの決断は
「9Sいいんだな?」
「うん。マスターに迷惑カケられないから……」
「……わかった」
2Bがゆっくり9Sの首に手をかける。俺もその手にの上から……9Sの首を絞めていく。力が入っているのかいないのかわからない。でも、彼の覚悟を受け止めたからには、俺も覚悟を決める。
時間は数分も経ってないと思う。9Sの体の浸食が止まり、同時に動かなくなる。2Bからすすり泣くような声が聞こえる……
「いつも……こんな……」
誰も声をかけられない空気が漂う中、何か信号音のようなものが聞こえた。すると近くの機械生命体の頭にある目の部分が光っている
「パパこっちに!」
「かーちゃん!」
4人の娘が俺たち二人をかばうように周りを囲ってくれる。
「アレを……倒さなきゃ……」
2Bがボロボロになった体で、再度攻撃をしようとするが……
「待って! 2Bママ!」
「何!?」
「……通信?」
他の周りにある停止している機械生命体が光り合っている。不謹慎にも綺麗だと思ってしまった
「これは……データが共鳴しあって?」
不思議な光景に呆気に取られていると、がれきの山が動いた。中から大きな機械生命体が出てきて、全員に緊張が走る、が
「ま、待って」
まさかの機械生命体の命乞い? かと思ったら、その説明から9Sとわかった。まったくデータって便利だな……こいつ
「9S……よかった……」
「うん……」
ちょっと妬けるけど、ここは戦友としての二人の姿を見届けよう
「さぁ。戻ろう2B。マスターも僕に乗って」
こうして、機械生命体による一連の騒動はひとまず幕を閉じる。アジトに帰った後、2Bに説教を食らったり、通信の回復したバンカーよりホワイトにも説教を食らったりと色々精神的ダメージはあったが……
「2Bおかえり」
「はい。貴方の2Bただいま戻りました」
この後も、まだ戦いは続くそうだ。そう、続く……
途中で切れなくて長くなっちゃった
さてこの後の展開が原作している人なら、あ・・・と思う展開です
また、私が考えてる通り書ければタグの残酷な表現が出ます
一応、ここでも終わりともとれるので、気持ちよく終わりたい方は次は読まないことをお勧めします