ふと気を緩めたときにお姉ちゃんの顔と体が浮かんできて何度股間を固くしたかわからない。
生殖本能を煽る淫靡な匂いが、男にはないたゆんとした柔らかな感触が、耳を熱く溶かす甘い声が、射竦められるような雰囲気が。
冷蔵庫の中にある納豆を見るだけで、濃密な数時間の経験が繰り返し脳内をよぎる。別れる前にした禁欲の約束も、知らず知らず捕食されたい弱者へと自らを洗脳していく。
脳をすっかり桃色に染め上げ切った日の夜、既に幾度となく夢に出てきていたお姉ちゃんは、滾るおちんちんを夢精へと導いた。
夢精が恥ずかしいやら、禁欲を守りきれなかったことが情けないやらで、その日の彼は1日中塞ぎ込むこととなった。
梅雨もとっくに明け、激烈な日差しが真夏の到来を告げる。
気温は猛暑日で湿度も高く、クーラーの効いた部屋でゲームでもしているべきな、外で遊ぶには不向きの天候である。
何の変哲もない日曜日だが、小学校5年生の鮫澤零緒にとっては待ち焦がれた、どうしても外出しなければいけない日であった。
朝からそわそわ、いてもたってもいられず、冷凍チャーハンで早めの昼食を食べてシャワーを浴び、しっかりちんちんの皮を剥いて洗うと、「遊びにいってくる!」と家を飛び出した。
脳は真っピンク、心臓は期待にフルスロットル。息を弾ませ期待に胸躍らせ股間は既に臨戦態勢。
青々とした藪をかき分けたどり着いた橋の下の秘密基地。
お姉ちゃんは、既に待っていた。
「約束の時間まであと2時間ぐらいあるんだケド。そんなにお姉ちゃんに会いたカった?」
お姉ちゃんは前回と打って変わって露出が少ない、長袖長丈の白いワンピース。
露出が減ったといってもその魅力は一点の曇りもなく、ワンピースの胸元を自己主張の激しいおっぱいが押し上げていた。
「感動で言葉も出ない? それとも挨拶する余裕もない? お姉ちゃんも待ち切れなくて早く来てるからおあいこかな? ね、レオくん」
「こ、こんにちは」
「ちゃんと約束守れたかな?」
「守った!」
「お姉ちゃんが夢に出てきて、お精子のお漏らししなかった?」
「してない!」
「……最初の返事で目線が左に逸れた。次の返事でちょっと内股になった。レオ君嘘つきさん」
しっかり即答したはずなのに、お姉ちゃんに誤魔化しは通用しなかった。
「本当は?」
「……4日前」
「夢の相手は?」
「……お姉ちゃん」
「夢のお姉ちゃんに負けちゃったのかー」
お姉ちゃんはうんうんと頷いて、僕の頭を撫でた。
「納豆は食べなかった? 毎日おちんちんの皮剥いて洗った?」
「納豆食べてない! 今日も洗ってきた!」
「うん、偉いぞ。レオ君は、お姉ちゃん好き?」
「うん」
「気持ち良くなりたい?」
「……うん」
「気持ちよくしてくれるお姉ちゃんは大好き?」
「……大好き」
僕の人生初告白は、お姉ちゃんに奪われた。
お姉ちゃんがギュッと抱きついてくる。2週間前に心を溶かされた匂いが鼻から体内を巡り、安心と興奮がないまぜになって力が抜ける。
その中で肺だけが弾む。少しでもお姉ちゃん成分を吸引せよと活力に溢れている。
「じゃあ、また服全部脱いで、気をつけの姿勢。おちんちん隠しちゃダメだよ」
「うん」
あのとき恥ずかしかった全裸の気をつけ。
今も恥ずかしいけど、お姉ちゃんに逆らえる気がしない。
シャツもパンツも脱ぎ捨てて、空に向かって起立したちんちんを隠さずに晒す。
従順に命令を全うする僕を満足そうに眺めるお姉ちゃん。その舐めるような視線だけでも、えもいわれぬ感覚が全身を走る。
「禁欲我慢できなかった堪えしょうのないおちんちんさんこんにちは。我慢できなかった罰は受けてもらいます。手を後ろに回して」
お姉ちゃんは太い紐を取り出すと、僕の手を手首のあたりで巻き、縛って固定する。
「これでもうレオ君は逃げようと思っても簡単にはパンツも履けないし、おちんちんも隠せません。お姉ちゃんの言うことをちゃんと聞かないと、誰かに恥ずかしい格好で『助けてー』ってすることになります」
「逃げないよ!」
「うん、いいお返事。やる気満々でなにより」
お姉ちゃんはカバンからビニールのエアーマットと足踏みポンプを取り出し、膨らませ始める。
ポンプで空気を入れる一方で空いた手がちんちんに伸び、細く長い指が絡みついて窮屈そうな皮を剥く。更なる刺激を求めて自然と腰が指を追いかけてしまう。
「我慢我慢。男の子も女の子もエッチな気分のスイッチを入れるためにゆっくりじっくり愛撫してあげるべき。気持ちいいことは長く味わいたいでしょ? って返事もできないか」
エッチな気分のスイッチというものがあるなら、僕はもうずっと前から入っている。
射精に導くほどの激しい動きはせず、ちんちんを弄ぶだけではなく、内股やヘソの下や腰骨にまで手が廻り、周囲をくすぐるような動きで焦らす。
断続的に訪れる性快楽の波に振り回されて、まともな思考もできないままに、皮の剥けた先端に触れられるたびに右へ左へ腰が踊らされる。
「完成完成、いい汗かいた。夏は入手しやすくて助かる。ダンボールやコンクリや石の上はやっぱり痛いもんね」
水色のマットはお姉ちゃんの背丈よりも長く、1人が寝転がるには十分な大きさ。
「ではお待ちかね、お楽しみのお時間です」
お姉ちゃんはガバッとワンピースのロングスカートをたくし上げ、立ったままの僕をあっという間にその中に取り込む。
ワンピースのサイズが大きいのか腰の部分も非常に緩く、お姉ちゃんのワンピースに丸呑みされてしまった。
「実はお姉ちゃんは、ノーパンノーブラで、ワンピースしか着ていないのでしたー」
「あふぁ」
僕の立ったときの背丈ではお姉ちゃんの胸に顔を埋める位置。
ワンピースの中で熟成されたお姉ちゃんのより濃厚な匂いと熱が否応なしに頭を痺れさせる。お姉ちゃんの太ももや股間に触れるちんちんが本能を激しく主張する。
「もっと大きく息を吸って吐いて、しっかり息を吸わないと気持ちよくなれないよ!」
「あっ、あっふ、あふ」
お姉ちゃんの生の胸に顔を埋め、立ったままの僕はワンピース越しに抱きしめられて密着度を増す。
暑さと酸欠と濃密で淫らな香りで頭がぼーっとしてくる。なお一層呼吸しようとするとお姉ちゃんの匂いが抵抗の意志を崩しにくる。香りと密着の攻撃は、真っ先に焦らされたちんちんの我慢を不意に敗れさせる。
「あっ、あ、うそっ、出る、出ちゃうっ!」
密着してしっとりとした太ももと擦れたちんちんから、堪えられなかった衝動が
「止まって、止まって!」
言葉とは裏腹に腰が勝手にちんちんを擦り付け、精子をお姉ちゃんの股間や足に塗りつけていく。
焦らされていただけあって簡単には波が引かず、見えない位置でたっぷりと。
すっかり出し切って膝から力が抜けかけたところを上から抱き寄せられ、吊られるような格好になったのでへたりこみはしなかった。
「ありゃ、今日のレオ君もかっこ悪ぅいよわよわおちんちんだったのか」
「お姉ちゃん、ごめん、ワンピース汚しちゃった」
「汚させるつもりできたからいいんだよ」
お姉ちゃんが膝を折り、エアーマットの床に仰向けになるように寝転んだ。当然僕も、お姉ちゃんの上にのしかかるようにして拘束されることになる。後手に拘束されているので、海老のように反るようにしか動けない。
「レオ君のおしり、つーかまえたっ」
その僕のおしりを服越しに捉えて、動きを封じられる。
その表側には興奮を出し切って柔らかくなったちんちんがあり、それがお姉ちゃんのもちもちした太ももの隙間に誘われる。
おっぱいのふわふわな柔らかさとはまた違った、少し筋肉質な肉の谷間とプニプニな股間のデルタゾーン。お姉ちゃんの毛がくすぐったい。
その谷間を内股に絞って僕のちんちんを奥へと飲み込み、掴んだおしりを小刻みに揺さぶって動きを腰に覚えさせようとする。それは同時に再度のちんちん起立を促すものだった。
「よゎよゎおちんちんのままじゃお姉ちゃんのおまんこは使わせてあげられないから、素股っていう方法でおちんちんを慰めてあげる。今日もお姉ちゃんの匂いを覚えながら、2週間溜まった負け犬お精子は全部吐き出そうね」
「うあっ、あっ、あっ」
お尻を揉み解され、コツを腰に覚えさせられ、へこへことお姉ちゃんの太ももに挟まれたちんちんを前後させる。
既に出した精子が太ももにネットリとした谷間を作り、また不規則にくねる足の動きで飽きさせることもない。
お姉ちゃんの鼓動、僕の鼓動、それぞれが強く聞こえる。
酸欠に溺れながら、生存本能で享受する快楽が脳でスパークを起こす。ちんちんはあっという間に硬さを取り戻していき、すぐに限界の上限近くまで押し上げられる。
「あぁ、ああっ、また、くるっ」
「イクときには『お姉ちゃん大好きっ』って言って!」
「お姉ちゃん、大好きぃ! お姉ちゃん大好きっ!」
全身を痙攣させ汗を噴き出しながら、一心不乱に腰を振る。
2週間蓄積された劣情が再び放出されていく。
「お姉ちゃん大好きぃ……」
先ほどの誤射とは違い、完全に体の受け入れ態勢が整えられたそれは、足の指から頭のてっぺんまでぞわぞわと長い快感を生じさせる。
興奮が精子となって抜け去り、僕の背中をお姉ちゃんが優しく撫でさする。
硬さを失い、僅かにちんちんに残った余韻も、未だちんちんを挟み掴んだままの太ももがうねり、絞り出していく。
「負け犬お精子出し切れた? 疲れたよね、おっぱい吸う?」
「うん、おっぱい……」
「噛んじゃだめだよ?」
口の中に転がるお姉ちゃんの乳首。もちろん母乳は出ない。でも肩や後頭部を撫でられながら吸う乳首は無条件に体から緊張を奪っていく。ワンピースの胸元のボタンを外してくれたおかげで、暑くも新鮮な空気が吸えている。
枕となったお姉ちゃんの胸から聞こえる心臓の音がなんだかとても落ち着く。少しづつ意識が現実に戻ってくる。
お姉ちゃんが少し上体を起こして、胸の谷間にスポーツドリンクを流した。僕は水分を欲する体の声に応えてスポーツドリンクの小さな川をお姉ちゃんの汗ごと啜り、舐め、胃に流し込んでいく。
手が使えないまま、首と舌の動きだけで500mlボトル1本分のスポーツドリンクにむしゃぶりつく。どれぐらい経っただろう、お姉ちゃんと僕の汗と唾液と精液でベトベトになったワンピースの中で脱水症状からも逃れて、とても心地よい安堵感と安心感によって眠気すら訪れる。
「眠いの? じゃあお姉ちゃんでお昼寝していいよ。お姉ちゃんは逃げないから」
「ごめん……お姉ちゃん」
「おやすみ。しばらくしたら起こしてあげる」
訪れた強烈な眠気には、後手を拘束されていることは全く障害にならなかった。
お姉ちゃんの鼓動を子守唄に、贅沢過ぎるベッドと枕を使って完全に眠りに落ちるまで、僕はお姉ちゃんの乳首をしゃぶっていたと思う。
++++
「レオ君、無防備に寝ちャって。ダメだぞー、そんなに美味しそうな血管を晒シちゃ」
零緒君の体を少し上にずらし、顔同士でキスができるぐらいの位置へ。
「ツマミグイさせてネ」
そこから少し首を窄め、彼の首に牙を立てる。
貪り吸う、という風でなく、あくまで起こさないように、静かに少しづつ血を頂く。
動脈に牙を立てて、口の中に血を流れ出してもらうのだから吸うという表現は適切ではないかもしれない。牙からは痛みを誤魔化す分泌液を出している。
「余計な毒のなイ子供の血はやはりいい」
大さじ3杯分ぐらいの血をゆっくりゆっくり首筋から摂取し堪能する。
持病薬やサプリメントで薬漬けになっている大人の血よりもフレッシュで健康的。
「ふふ、どんなユメ見てるカな」
零緒君を腹と胸に乗せたままワンピースの袖から両腕を抜き、ワンピースの中で両腕を自由に使えるようにする。
もぞもぞと動いて体の位置関係が変わったことで、零緒君のおちんちんへの刺激が変わっている。腹と腹でサンドイッチされている状態。
彼の脳には、私の匂いが快楽と明確に結びついた条件として刻み込まれているはず。意識の有無に関わらず、性的興奮を生じさせる匂いとして。
そのためなのか、寝息を立てているものの、こそばゆいのか、それとも快楽を得ているのか、擦り付けるような動きで小刻みに腰を上下させている。
もっともっと必死に、命を燃やして生きようとする、子孫を遺そうとする、種として最も大事な本能を2つ、私のために全身で爆発相乗させたそれが、人間のオスの血では最上に仕上がった美味。
精通したばかりの少年は血に不純物が含まれている可能性は少なく、快楽のために簡単に依存してくれる。
得られる血の量は少ないが、美味さの前には些細な問題。
家畜や野生動物の血でも腹は満たされるが、狩りやすいのも美味いのも人間。この国は武器を隠し持っている人間が少なくてとても無防備だ。そしてよく釣れる。
でも、そろそろ住処をこの街から変える時期が訪れていた。
折り悪く強盗殺人事件が起きて、その犯人が未だ見つかっておらず警察がピリピリしている。
こういうときの吸血殺人行為は後始末に苦労する。
でも、デザートを食べてから逃げたいな。
幕間の続き↓
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