※この作品はR-18です。

悪の組織は不死身の少女に殺してと言わせたい   作:Kaisu

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遅筆オブ遅筆
お久しぶりです
書き始めが4年前の衝撃……


39:悪夢の中の戦い

 テレゴニー、先夫遺伝(せんぷいでん)は、人間にとっては真実ではないかもしれない。

 けれども。

 それはあくまで、精子が生殖器に情報を残すかどうか、というだけの話。

 

 精子と卵子が巡り合い、受精し、着床に至り、胎児を生(む)したならば。

 そこからは、母体へ精子に含まれていた情報は取り込まれていく。

 胎児の中には男側の遺伝子情報が半分は組み込まれている。妊娠は10月10日(とつきとおか)とと言われるぐらいの日数がかかり、その間ずっと、母体は胎児の持つ男側の情報も一生懸命体内で循環させていることになる。

 仮に中絶を行うにせよ、妊娠発覚に至るまでは、一粒の精子が持つ人間設計図を大きく展開して育むことに変わりはない。

 少なくとも、胎児のDNAは母体あるいは母胎に多かれ少なかれ残留することは間違いなく、それが次の子供にも影響が及ぶ可能性は肯定も否定もできない。

 

 だから、佐土(さど)ちゃんを妊娠させれば、産むかどうかに関わらず、母体に俺の情報を刻んでやることができることになる。あくまで理論上ではあるが。

 

「だからな、それが嫌なら頑張って子宮口閉めて卵子守れよ?」

「くたばれキモオヤジ!」

 

 2度目の性交渉中である。

 前回は酸欠だったり放心だったりで乏しかった反応も、今回は元気いっぱい。

 大暴れが予想されたので、牢監の権能を駆使している。

 電動の足枷手枷を限界まで絞らせて動きを芋虫にしてから、枷に別のアタッチメントを取り付けて格子の両壁にワイヤーで両手両足を連結。

 手足をそれぞれ近づけるための枷は外し、逆に壁と足とを繋ぐ枷のワイヤーを巻かせて大の字に近い形でベッド上に開脚させ、固定する。

 これで蹴れないし引っ掻くこともできない。

 秘所になにをしようと、足も閉じれない。佐土ちゃんに許されているのは身をよじることぐらい。

 

 今度は、どれだけでも時間をかけられる。

 ベッド上だから足も痛くないし、両手両足を封じられた小娘に反撃されることもない。噛みつきには警戒するぐらい。

 存分に女の部分を泣かせてあげることができる。

 佐土ちゃんには悪いが、他にやることもない。

 拘束するための道具は謎にハイクオリティで用意される一方で、ローションだとかローターだとかバイブだとか、責め苦に便利そうなものはリクエストできず。

 だから今回も、その気にさせるために執拗な愛撫から。

 前回と違って激しい抵抗はされない確証があり、なにより、水責めの冷えからくる性感度の上がりにくさが起きないのは大きな違い。

 

「ッ、ぐっ」

 

 足が口ほどにものを言う。

 今日の佐土ちゃんにとって嫌なところ、左乳房の側面をくすぐってやったり、クリトリスを皮の上から揺さぶってやったり、それで力が入る腹筋を手のひらで撫でてやったりすると、閉じたがる足が拘束具をガチャつかせて効いている性感帯アピールになっていた。

 鼠蹊部も楽しい。なにかしらの愛撫が効くとそのたび足を閉じようと力を込めるが、そこをさすってやると腰がガクついて毎回嬌声が漏れる。

 

 彼女の胸は痩身なくせにだいぶ大きく、手のひらにも収まらない。揉み応えはあるが、乳房そのものの性感度はあまり育っていない。乳首や乳輪は反応こそあれ、胸だけで絶頂に至るほどではない。

 

 くちくちくちくち触られ続けながらも使い込まれ感の薄い膣口はしっかりと締めて指の侵入を拒んでいた。

 しかし今日の佐土ちゃんが最も嫌がり、けれど艶のある声が漏れ出てしまう、二本指の第一関節までだけの膣口マッサージにクリトリスの押し潰しの複合を受け続けた末、ガードはついに緩む。

 

「ひきっ」

「捕まえた」

 

 一気に指2本が深く膣内へ滑り込んだ。

 入り口だけは閂でもあったかのように拒否していたが、奥までいくと指を受け入れるだけの濡れ方はできており、多少動かせるか柔らかさはある。

 前回はあった膣内の弱点部位。確実に指に深さと位置を覚え直し、そこをどのように触れてやると気をやりやすいのか、頭でも記憶するために捜索作業。体位も違えばその位置も多少は変わる。

 

「いぁっ」

「これわかりやすいな」

 

 鉤爪(かぎづめ)型に指を曲げてクリトリス裏から押し出すように圧迫すると、表側からでは皮の上から潰してやるほうが悦を得られるらしいクリトリスが目覚め膨れていく。そこで窮屈そうにしている包皮を剥いてやると、淫核に変貌した本体が現れる。

 

「ふんぅ、はっ、く」

 

 膨れて露出したそれを膣液をまぶした右親指でこねてやる。

 右の人差し指と中指は変わらず膣内で細かい襞(ひだ)の段差をかきわけながら、性感点の居所を探す。

 緩みと締まりの相反する肉体反応で感覚を少しづつ狂わせていく。変えていく。

 

「ふあっ、ぐっ」

 

 ぐちゅぐちと水音は隠せないものになり、達するまではいかずとも、それに近いところまでは何度も昇った。指2本では動きがたやすくなっていく。

 指の抽送ではどうも反応が鈍く、Gスポットと思われるざらついた場所も見つけることができたが、それそのものより膀胱を指の腹に乗せて揺らすような動きで責めてやると細かく締まり、ぞわぞわと鳥肌を立てる反応が返ってくる。

 

「これか、これ嫌なやつだな」

「ぅッぉ」

 

 唇噛み締めてなにも言うまいとしているが、内腿のイキみで拘束具がガチャつく音が大きくなっている。

 クリトリスの撫でつけもかなり影響しているようで、腹筋のピクつきガクつきが手に取れる。

 これを激しくしてやることはない。ひたすら同じペースで揺さぶってやると勝手に腰が遊びはじめて、自分で良いところに指を押し付け始める。

 そこを掻き、自分で喜悦を貪るのをこちらのコントロールに寄せる。

 

「おっ、あっあっ」

 

 腰が浮かぶ。それを腹の手で押さえつけて自由には快感を逃させない。自ら膣内で誘導した場所を擦り揺さぶり続けてやる。

 膣内の感触も変わってくる。奥の方が少し広がり、入り口付近ではGスポットが降りてくる。愛液の粘度も少し増す。今日はまだ、指が子宮に届かない。

 だが、男性器を挿れる準備は十分整った。

 

「今日はじっくり楽しもうじゃないか、な?」

 

 息を切らし、くったりした佐土ちゃんの返事を待たず、ほぐれた膣に亀頭を沈めていく。

 入り口は最初拒み、けれど腹筋を震わせてやると力が抜けて、一気に竿の中ほどまで飲み込んでいった。

 体位の違いもあってか前に挿れた時よりもGスポットあたりの主張が強く、上下に潰されるような締まり。

 それを少しの時間楽しみ、そのまま奥へ。指が膀胱を揺らしていたあたりで一度止め、愛液と馴染ませる。反った陰茎でさっきまで指が責めていた腹側を圧迫して混ぜてやると、じわっと更に愛液が滲み出てくるのを感じた。

 

「……やるならさっさと済ませなさいよ」

「さっきじっくり楽しもうって言ったろ、聞いてなかったか? 前は急ぎのご挨拶だったからな、今日は佐土ちゃんの女の子な部分に俺の形をしっかり覚えてもらうのさ」

 

 言うが早いか、指で届かなかった奥へ突き挿れる。

 やはり浅く、全て入り切る前に最奥に鈴口が触れる。子宮口も亀頭が触っている。

 

「末永くスロウに気持ちよくなろうぜ、な?」

 

 今日の佐土ちゃんの生殖器官は、まだ媚びてきていない。

 

 

 

 

 

++++

 

 

 

 

 

 挿れられてから、何分経ったか。

 じっくり楽しもうという言葉に偽りはなく、全く激しい抽送をしない。

 膣の異物はずっと最奥で我が物顔。クリトリスを触り、胸を触り腋を触り臍の下を触り、膣外のスキンシップで性的興奮を冷めさせてくれない。

 ずっとずっとなにかを探し続けている。

 

「ぐぎっ、いっ」

「はいまたイッた」

 

 散々いじめられ続けているクリトリスは完全に攻略され、指で集中的に触れられるとかなり簡単にクリイキを起こされる。挿れられてからも何度もクリトリスでイかされて変態親父に喜ばれ、けれどいつまでもチリチリとした焦燥感があって、指に撫でられているときに安心感すら得られてしまう。

 2度目ということもあってか、挿入直後は少しあった痛みも消えて、身動(みじろ)ぎで内部で触れる場所が少し変わることが認識できてしまう。

 結合部から漏れ出た液が尻の下に滴り落ちてじっとりしているのも感じる。背中の下も汗で湿気っている。

 

「いったい、いつまで……」

 

 認めたくないが、快感の類への我慢が利かなくなってきているし、下腹部はずくずくと熱を持たされている。

 

「ずっと挿れて動かないでやると、膣が形を覚えてくれるってだけだ。それをさらに別の場所で気持ちよくしてやると、これは自分を気持ちよくしてくれるものだと体が認識する。いくら頭が嫌がっても女の体がそういう風にできてる。感受性のハードルが下がる。するとどうなるかといえば、膣内での性感度が増す。どうなってるか教えてやろう」

 

 ゆっくりと、ずっと体の中で陣取っていた陰茎が引き抜かれていく。私にその移動を意識させるように。

 嫌なことに、その引き抜かれていく肉の棒に抜けてはいけないものが離脱するような感じがある。

 

「見えないだろうが、膣が伸びて食いついてきてるぞ? しっかり締めて逃したくもないとよ」

 

 八木(やぎ)のそれが抜けきって、一瞬の喪失感が背筋を走る。

 なにか物足りないと膣口がひくついているのがわかっていて、けれど止められない。

 喪失感があるということすら嫌な気分。

 

「そらよ」

「んひっ」

 

 今度はあてがってすぐに奥まで。

 一気に膣を擦り上げられて声を止められんかった。

 

「体が覚えてぬるっと奥まで入れてくれただろ? じゃあ良いとこ擦ってやるから、中イキ覚えようぜ」

 

 八木が細かく動き始める。

 ストロークの長くないピストン運動。

 カリ首の置き場を探されて、どこを突くかを探られて。

 それが、膣内背中側のあるところを探り当てて。

 ぐいと上からそこを押し潰されると、ぴりぴりざわざわとした快感が生まれてしまう。

 

 そこを理解されて、八木の抽送は激しくなり、そして的確にポイントを突いてきた。

 膣内腹側で指に散々悶えさせられた性感点を引き抜く時に意図的に擦られながら、往復のたびに背中側の性感点を突き潰される。

 性器が熱ぼったくて、突かれると重く、抜かれる時に切なく、セックスのもたらす快楽を体の縦横に知らしめられる。

 食いついた肉襞がぬめりとともに掻かれるたびに甘い声がこぼれていく。

 

「あっ、あぁっ、はぁん、あぁ」

 

 ずっと焦がれていた動きを受け入れさせられているけれど、気持ちよさにも溺れさせられていた。

 意識は負けたくないと思っているのに女の部分がもう気持ち良さを否定しない。

 

「ああ、いい顔だ。気持ち良くなっている自分が許せない、そんな顔だ」

 

 下品なニチャついた視線。

 横を向いても、髪が顔を隠すほど長くない。

 弱点滅多突きでいよいよ快楽の蓄積が膨らみ続けまた一線を超えかける。声も漏れるし、手は虚空かシーツを掴む。

 

 「んっぎぃ、おぉおああああっ!?」

 

 膣内でイかされた瞬間、八木はクリトリスを摘み上げた。

 目の眩むような刺激。激烈で新鮮な痛みと快感。

 腰が浮く。八木が押さえつけようとする。体重をクリトリスで支えることになった。

 

「あぁあああああっぁぁあ」

 

 性神経を引き伸ばされた痛みが目の中で星を飛ばす。

 潰される潰される潰される。

 

「おぉぉおすっげえ締まる」

「ひゃめえぉ」

 

 八木の声が遠い。

 腰を引いてクリトリスを逃したいのに、逃れるための引き場所がない。

 入り口が、中が、子宮が、痛悦に震える。

 膨らみ切った快感の風船が割れる。割れるのに、それで終わらず、ぼこぼこと泡が沸くようにまたすぐ膨らんで割れる。

 

「あっあ、あああっあああ」

 

 なにも見えない。

 全てがないまぜにされて、腰がいまどうなっているのか気持ちいいのか痛いのかもよくわからない。

 体中を駆け回る痺れのようななにかを受け止められずに翻弄されるがまま。

 

「莉音(りおん)!孕め!孕め!」

 

 その声だけが、嫌に明瞭に聞こえた。

 理性による緊急警告。

 戦慄。

 さあっと血の気が引く。粟立つ肌。

 受けてはいけないと、頭だけが現実に戻ってきた。

 

「ゃめろっ」

「おせえよ!」

 

 八木の手が、腹を押さえた。

 腹を撫でられ指圧されて位置を知られていたその下の子宮が、動かないように抑えられた。

 

「やめて! ぁやっ……」

 

 ぐりっと一撃、膣内の急所を穿(ほじ)られて光の世界に戻されて、その少し先に。

 

「やだぁ……! あっぁあ」

 

 掴まれた子宮、もともと浅いらしい膣。

 子宮口の閉じ方なんてわからない。

 逃げ場はないゆりかごの口で放たれた熱い迸り。

 びくびくと八木が体の内で震えるのがわかり、別の熱が溜まる言いようのない違和感と嫌悪感。

 一瞬のようで無限のような。

 

「……終わったなら、さっさと抜いて退きなさいよ」

「ああ? こんなもんご挨拶だろうが。逆流しないようにしっかり栓をしてやって、精液を子宮口に浸らせるんだよ。スロウに気持ちよくなろうって言ってたろ? 今だって出したばかりのチンコの先を擦り付けるのは俺にとっては気持ちいいからな。そんで回復したら、精液を取り込もうとしてる子宮を捏(こ)ねて搗(つ)いてちょっとづつ教育していくんだよ」

 

 怖気が背中を凍らせる。

 教育だと?

 こいつは、なにを言っている?

 意味がわからない。

 わからないから、得体が知れない。

 このゲスがやりたいことは、私にとって歓迎できないことは間違いない。

 

「それにしたって、膣の肉が柔らかくなってきた。ぴったり寄り添ってくれて、適度に甘噛みみたいに締めてくれて、だいぶ歓迎されてる気がするな」

「気持ち悪いんだよそのおっさんポエム」

「俺にとっていい具合に緊張がほぐれてる、って言えば満足か?」

 

 歓迎なんてしていない。

 意識では拒否感しかなくても、昂り喜悦と痛悦に浸かった余韻があとを引いている。

 そのせいなのか、硬さを取り戻しつつある八木のそれを拒絶する、角張ったようなところが機能停止になった気はする。

 それを評して肉が柔らかくなったというなら、そうなのだろう。

 

「2発や3発で終わると思うなよ。俺たちと時間しかここにはないんだ」

 

 私は、いつまで抗う意志を持ち続けていられるだろう……。

 




再開初手が正直だいぶパンチに欠ける
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