※この作品はR-18です。

クマさんの僕がハーレム?   作:リュウコウ

26 / 46
26 タカ・フローラと『クマさんと少女』1巻と2巻

~~~大クマさんの家~~~

 

タカとフィナとシュリが目を覚まして、顔を洗い、歯を磨き、リビングへ行き、朝御飯を食べていると、クリフから伝言があると、

 

ララさんが、

 

「クリフ様が、奥様から連絡があり、タカちゃんに取り次いでと。『クマさんと少女』1巻と2巻の複製が、出来たとの事です」

「ありがとう!ララさん」

 

僕たちは、朝御飯を食べ終えて、ミサとノアは、『クマさんと憩いの店』のお手伝いへ向かい。

僕とフィナとシュリは、鍛冶屋へと向かい、ミスリルで僕のナイフを二振り頼み、フィナとシュリの解体用ミスリルナイフを頼んで、フィナとシュリは、『クマさんと憩いの店』のお手伝いへと向かい、僕は、大クマさんの家のクマさんの転移門から王都の特大クマさんの家の転移門へ。

 

~~~お城の一室~~~

 

僕は、エレローラさんの仕事部屋へ向かい。ノックを、

 

コンコンコン!エレローラさん!

エレローラさんから、返事があったので、部屋の中に入って、複製の『クマさんと少女』1巻と2巻は、白クマさんにしまい、オリジナル『クマさんと少女』1巻と2巻を持って、フローラの部屋へと向かった。

 

~~~フローラの部屋~~~

 

僕が部屋に入ると、フローラがトテトテと走ってきて、

僕に抱きついて、

 

「クマさんクマさん!ちゅっ...ちゅっ...ちゅっちゅっ...ちゅっちゅっちゅっ...」

「フローラ、お菓子を持ってきたから、テーブルに行こうね」

「はい!クマさん」

 

僕とフローラは、テーブルに向かい、フローラを椅子に座らして、手を拭いて、フローラの前にアイスクリームとスプーンを出して、来るであろう、王様と王妃様の分も出してから、

 

~~~『クマさんと少女』1巻~~~

 

「フローラ!絵本『クマさんと少女』を読むね?」

「読んで読んで、クマさん!」

「じゃあ、読むよ!」

『クマさんと少女』1巻

とある町に小さな女の子がいました。

女の子には大好きなお母さんがいました。

でも、お母さんは病気で寝たきりで動けませんでした。

女の子にはお父さんはいません。

女の子は病気のお母さんのために働いて

薬を手に入れなくてはなりません。

でも、小さな女の子には仕事はありません。

誰も子供を雇ってくれないからです。

女の子は薬草を求めて森の中に探しに行きます。

 

森の中には怖い魔物がたくさんいます。でも、

大好きなお母さんのために薬草を探さないといけません。

でも、いくら探しても薬草は見つかりません。

危険ですが女の子は森の奥に行きます。

女の子は道に迷い、ウルフに囲まれてしまいました。

女の子は叫びます。

助けて、と。

でも、誰も助けてくれません。

お母さん、ごめんなさい。

薬草を見つけることができなくてごめんなさい。

ごめんなさい。ごめんなさい。

届かない謝罪をします。

 

少女はウルフに襲われそうになった瞬間、

怖くて目を閉じました。

でも、いくらたっても襲われません。

目をゆっくり開けると、

そこには死んでいるウルフがいました。

どうして?

女の子は周りを見ます。

そこにはクマさんがいました。

 

「大丈夫?」

クマさんが話しかけてきました。

「ありがとうございます」

女の子はクマさんにお礼を言います。

「どうして、こんなところにいるの?」

クマさんに尋ねられたので女の子は素直に話します。

クマさんはお話を聞いてくれました。

そして、クマさんが「この森は、僕の庭」

だからといって、

女の子を背中に乗せて、薬草がたくさんある場所まで、

連れていってくれました。

これでお母さんの薬が作れます。

「クマさんさん、ありがとう」

クマさんは優しく微笑んでくれます。

クマさんは近寄ってくる魔物を倒しながら、

町まで護衛をしてくれました。

女の子はクマさんに何度もお礼を言います。

クマさんは女の子の頭を優しく撫でてくれます。

 

クマさんは手を振ると、森に帰っていきます。

女の子は思いました。

(あのクマさんは、森の守り神かもしれないと)

女の子は最後に頭を下げると、

病気のお母さんがいる家へと走りだします。

クマさんは森に帰っていきます。

女の子は持ち帰った薬草でお母さんの薬を作りました。

お母さんはありがとうと微笑んでくれました。

女の子も微笑みます。

 

ありがとう、クマさん。

 

~~~『クマさんと少女』2巻~~~

 

「次は『クマさんと少女』2巻を読むね?」

「読んで読んで、クマさん!」

「読むからね?フローラ!」

女の子は今日もお母さんを看病します。

薬草を手に入れることができたので、

お母さんの病気は少しだけ良くなりました。

これもクマさんのおかげです。

女の子は今日もお母さんのお薬を作るために

森に行きます。

女の子は森に来るとクマさんを呼びます。

「クマさん、クマさん」

しばらくすると、木の後ろからクマさんが出てきます。

クマさんは女の子が薬草を採りに行くときに

ついてきてくれます。

クマさんがいれば森の中も安全です。

クマさんは女の子を背中に乗せて、

薬草がある場所まで連れていってくれます。

「お母さんは大丈夫?」

クマさんが尋ねます。

「うん、クマさんのおかげでだいじょうぶだよ」

クマさんが話すことができるのは、

女の子とクマさんとの秘密です。

「クマさん、いつもありがとうね」

女の子は嬉しそうにクマさんに抱きつきます。

クマさんが女の子に僕は男の子だよ?

女の子は恥ずかしそうに、でも、クマさんでしょ?

僕は呪いを受けて、クマさんになっているんだ。

クマさんは女の子と話しながら、薬草がある場所まで、

連れていってくれます。

女の子はクマさんから降りると薬草を摘みます。

今日もたくさん薬草が採れました。

女の子が呪いのことをクマさんに聞きました。

「どうやって、呪いをとくのですか?」すると、

クマさんにキスをすると呪いがとけるようです。

 

あるとき、女の子は噂を聞きました。

なんでも、遥か北の山に虹色に輝く花があるそうです。

その花から取れる雫を飲むとどんな病気も治るそうです。

もしかするとお母さんの病気も治るかもと

女の子は思いました。

でも、その花は遠い村の、とても危険なところに

あるそうです。

いろんな人が探したそうですが、見つけることは

できなかったそうです。

やっぱり、ないのでしょうか?

 

ある日朝、お母さんが苦しみます。

薬を飲ませますが咳が止まりません。

胸を押さえて苦しみ始めます。

妹がお母さんに抱きつきます。

「お母さん!」

お母さんの目がゆっくり開きます。

「ごめんね。ごめんね」

そして、なぜか、謝ります。

女の子にはお母さんが謝る理由が分かりません。

「ごめんね。ごめんね」

でも、何度も何度も謝ります。

お母さん、なんで謝るの?

 

それから、お母さんはベッドから起き上がれなく

なりました。

それでも女の子はお母さんのために薬草を

採りに行きます。

それしか、女の子がお母さんにしてあげられることが

ないからです。

「クマさん、お母さんの病気治らないのかな?」

女の子は泣きそうになります。すると、

クマさんが優しく抱きしめてくれます。

とっても温かくて安心します。

「クマさん、虹色の花って知っている?」

クマさんは首を横に振ります。

女の子は噂で聞いた話をクマさんにします。

「北の山にあって、虹色の花なんだって。

とっても綺麗で、その雫がどんな病気も

治してくれるんだって。

それがあればお母さんの病気も治るかな?」

女の子はポケットに入っている小瓶を握りしめます。

 

そして、数日後、女の子はいつも通りに

森にやってきます。

すると、そこには薬草がたくさん置いてありました。

「クマさん?」

女の子はクマさんを呼びます。

「クマさん!クマさん!」

でも、いくら呼んでもクマさんは出てきません。

「クマさん!クマさん!」

いくら待っても、クマさんは現れません。

女の子は悲しくなりました。でも、

薬草を持って帰らないといけません。

女の子は置いてあった薬草を持って家に帰ります。

それから、女の子は毎日のように森に通います。

晴れのときも、曇りのときも、雨のときも、

森に行ってクマさんを待ちます。でも、

クマさんはいくら呼んでも、いくら待っても現れません。

「クマさん......」それから、

女の子のお母さんは話すこともできなくなってきました。

苦しむ回数も多くなってきました。

女の子は妹を抱きしめながら、神様に祈ります。

どうか、お母さんを助けてください。

わたしの命をあげますから、お母さんを助けてください。

 

翌日も女の子は森に行きます。

目には涙のあとをつけたままです。

今日はクマさんを呼ぶ元気もありません。

クマさんがいなくなり、お母さんの病気も治りません。

このまま、森に入って、死のうかと頭に浮かびます。

「クマさん、疲れたよ」

そのとき、奥の草が揺れる音がします。

「クマさん!」

違いました。現れたのはウルフでした。

女の子は逃げだす力も残っていません。

ここで死ぬのもいいかと思いました。

でも、女の子頭にお母さんと妹の顔が浮かびます。

「ごめんなさい」

知らないうちに口にしていました。もしかすると、

あのときお母さんが言っていた気持ちと

同じかもしれません。死んでごめんなさい。

妹が泣くのが想像できました。

「ごめんね」

泣く妹に謝りました。ウルフが追ってきます。もう、

終わりだと思った瞬間、横から、

何かが飛び出してきます。クマさんです。クマさんが、

ウルフに襲いかかり、追い払ってくれました。

「クマさん!」

女の子はクマさんに抱きつきます。

「クマさん、クマさん、クマさん、クマさん」

女の子は何度も何度もクマさんの名前を呼びます。

女の子から涙が流れ落ちます。

「クマさん、クマさん」

クマさんは女の子を優しく、抱きしめます。

「クマさん、どこに行っていたの?」

よく見るとクマさんはいろいろと汚れています。

怪我もしています。

「クマさん、どうしたの?」

クマさんは小さな小瓶を取り出します。

この小瓶は女の子が前に持っていたものでした。

それをどこかで落としてしまっていました。

「クマさん、これは?」

「お母さんに飲ませてあげて」

「クマさん、もしかして、薬を取りに行ってくれたの?」

「元気になるといいね」

「クマさん!」

女の子はクマさんに抱きつきます。そして、

何度も何度もクマさんと呼び、泣きます。

「クマさん、ありがとう」

女の子はお礼を言うと、小瓶を握り締めて、

駆けだします。

 

家に入ると、妹が泣いている姿がありました。

「お姉ちゃん、お母さんが」

女の子は妹を抱きしめます。

そして、女の子はお母さんのところに駆け寄ります。

とても苦しんでいます。

女の子は握り締めている小瓶の蓋を開けて、

お母さんの口につけます。

小瓶から透明な綺麗な液体がお母さんの口の中に

入っていきます。

すると、お母さんの苦しむ表情が和らいでいきます。

「お母さん!」

ゆっくりとお母さんの目が開きます。

「お母さん!お母さん!」

女の子と妹はお母さんに抱きつきます。

そんな女の子と妹をお母さんは優しく抱きしめます。

女の子は心の中でクマさんにお礼を言います。

クマさん、ありがとう。

 

~~~絵本を読み終わり~~~

 

「フローラ!絵本を楽しんでね」

「ありがとう!クマさん!」

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。