~~~宿屋の部屋~~~
タカは、食事を終え、2階の部屋に案内されて、今は、部屋で寛いでいる。
エレナさんが言うには、お風呂は空いているようだ。
空いているならと、お風呂に向かう時、ふと、鏡に映った姿を見たら、現実世界の姿だった、背は150cm、僕ちゃんと言われても仕方ないな。
これで嫌でもこの世界がゲーム世界でないと分かった。
現実だと知ると一瞬ショックを受けた。だけど、ショックを受ける理由がなかった。
僕の親はどうしようもない親だったし、友達はいない、親友は居たけど、叔父《雷牙》さんにしか興味がない。
現実世界に残してきた株で稼いだお金だが、でも、そのお金も神様によって、こっちのお金に換金して貰っているので、問題はない。
現実世界で名残惜しいのは娯楽と食べ物くらいかな?
でも、この世界にだって楽しいことはあるだろう、食べ物もこの宿の料理は、美味しかった。
この異世界自体がゲームと思えばいろんな所に行って楽しむのもいいかも知れないな。
そう考えると楽しくなってきた。
「よし、明日に備えて風呂に入って寝るか」
風呂場に行き、脱衣場でクマの手袋を外し、クマの服を途中まで脱ぐ。下は下着姿だった。
トランクスのみって......。
僕はこんな格好で街の中を歩いていたのか。
シャツくらい着てないと、変態さんじゃないか。
明日は、衣類一式買わないといけないな。
トランクスを脱ぐと黒白クマさんがプリントされていた.....?
男の子のトランクスがこれって、あの神様は!
風呂に入り今日の疲れを取る。
長風呂は禁止なので早めに出る。
着替えもないからクマさんトランクスを履き、クマさんの服を手に取り、リバーシブルだったと、白クマさんの服にして、着直した。
癒されている感じが伝わってくる。
「おお、これは意外といいかも」
部屋に戻るとそのまま布団にまっしぐら、気持ちいい。
早くて寝たためか早く目覚めた。
だんだんとクマさん装備が外せなくなる。
ステータス画面を呼び出す。
名前:タカ
年齢:15歳
Lv:3
スキル:異世界言語、異世界文字、クマの異次元ボックス
装備
右手:黒クマの手袋(譲渡不可)
左手:白クマの手袋(譲渡不可)
右足:黒クマの靴(譲渡不可)
左足:白クマの靴(譲渡不可)
服:黒白クマの服(譲渡不可)
下着:クマの下着(譲渡不可)
クマの下着
どんなに使っても汚れない。
汗、匂いもつかない優れもの。
朝食をとるために1階に下りるとエレナさんが雑巾を持って掃除をしていた。
「おはようございます」
「おはよう、朝食を食べられる?」
「はい、大丈夫です」
エレナさんがジロジロと見てくる。
「なにかある?」
「今日は白ですね。とても似合ってますよ」
素敵な笑顔で言われた。
今は白クマです。
着替えるのも面倒なので白クマ姿で朝食をとる。
出されたパンもスープも美味しかった。
部屋に戻って黒クマに着直す。
1、着替えを買う。
2、身分証明書を作る。
3、装備が欲しい。
4、情報収集。
5、自分の強さの把握。
エレナさんから冒険者ギルドの場所を聞くと昨日ウルフの素材を売った建物の隣だそうだ。
身分証明書がないといろいろと面倒なので冒険者ギルドに向かうために宿を出ると。
「タカお兄ちゃんおはようございます」
「フィナ、どうしたの」
「改めてお礼をしようと思って。あと、宿の方はどうだったかと思って」
「うん、宿はよかったよ。食事も美味しかったし、お風呂もあったのは嬉しかった。とりあえず、10日間いるつもり」
「よかったです。気に入ってもらえて」
「フィナの方は大丈夫だった?」
「はい、ちゃんとお母さんに薬草を飲ませることができました。それで、タカお兄ちゃんはどこへ行くのですか」
「僕はギルドへ身分証を作りに。それから街の中を回ってみようかと思っているけど」
本日の予定を説明した。
「わたしもギルドに一緒に行っていいですか」
「別にいいけど、身分証を作るだけだよ」
「わたしも解体の仕事があるか確認しに冒険者ギルドに行くので」
「解体の仕事?」
「昨日、わたしが解体の仕事をしているって
言いましたよね。その仕事をくれるのがゲンツさんです」
「ゲンツさん?」
「ええ、昨日ウルフの素材を買い取りしてくれた人です。冒険者の人が解体もせずに大量に魔物を持ち込んでくるときがあるんです。そんなとき、わたしがお手伝いさせてもらっているんです。だから、毎日朝イチで確認しに行くんです」
「そういえば、昨日そんな事言ってたね」
フィナのお母さんの話を聞いてるうちに、昨日ウルフを売った建物が見えてきた。
もちろん、ここに来る間も、視線を浴び続けました。