さて……前回の後書きで次回は街に行くみたいな話をしたな?
すまん……あれは嘘だ(おい
今回はちょっと作者とイリスが暴走してしまい、予想以上に長くなってしまいました(笑)
それと今回、久しぶりのエロ描写入ります。
年齢不相応の方、エロが苦手な方はその部分だけ読み飛ばしてくださいm(_ _)m
今回はイリス×モンモランシーのお話!
ギーシュとの決闘騒動から数日後。
ギーシュ殺害未遂で初めてルイズとシエスタ、モンモランシーに叱られたこともあり、イリスの中で善悪の区別が多少は理解できるようになった。
あの決闘の後、イリスとルイズはオスマンに呼び出しを受け、色々と約束をさせられた。
まず、イリスは今後なるべく人間態の姿でいること。
人前ではテンタクランサーやスピア・アブソーバ、超音波メスの使用を禁止(これに関してはイリスがオスマンに散々文句を言って一時ルイズと口論になった)。
ルイズの傍から離れないようにすること。
最後にやたら無闇に人を傷付けたり体液吸収しないことを約束させられ、イリスはオスマンとルイズの前でそれらを守ることを誓った。
そしてオスマンはイリスに学院長室の外で待っているように言い、ルイズと1対1で対面することに。
「さて、ミス・ヴァリエール。イリスのことで君に幾つか話しておかねばならないことがある」
「はい。あの、何でしょうか……」
「あ~、そんなに心配せんでいい。わしは君とイリスに罰を与えようなどとは思っとらんよ」
ルイズは決闘のことでオスマンから罰を与えられると考えていたようだが、オスマンはルイズにあることを言っただけだった。
それは……
「イリスから目を離してはならんぞ。あれは君が思っとるように、あのまま無邪気に成長させてしまえば、ハルケギニアにとって非常に危険な存在になるやもしれんのじゃ」
「はい……あの、それってイリスが『邪神』って言ってた事と何か関係があるのでしょうか?」
「そうじゃな。わしはあると思う。じゃが、まさか君は友人の前でイリスが『邪神』だと得意気に話したりはしないじゃろう?」
「も、もちろんです! そんなこと言いません!」
「ならばよい。ミス・ヴァリエール、君の使い魔は優秀じゃよ。決して『ゼロ』などではない」
「えっ? あの、それって……」
「さぁ、もう行きなさい。これ以上わしが君のような美少女を独占すると、イリスが嫉妬のあまりわしの残り少ない人生を奪ってしまうかもしれないからのぅ。老いぼれのミイラ姿など、見たくはなかろう?」
からかうように笑って言うと、オスマンは優しい目でルイズを見つめる。
「ミス・ヴァリエール。わしは君と、君が召喚した使い魔の歩む道を信じておるよ」
そして……
その日の夜、イリスはさっそくモンモランシーから呼び出しを受けた。
イリスがモンモランシーの部屋に向かう前、ルイズはイリスにちゃんとモンモランシーの言うことを聞くようにと諭した。
まぁ、イリス相手では無駄な気もしなくはないが。
そしてルイズと別れたイリスがモンモランシーの部屋にやって来ると……
「やっほー♪ 来たよ♪」
「はぁ……あなた、随分とお気楽ね。これからどういうことになるかわかっているの?」
イリスには罰を与える為に呼び出したのだが、これにはモンモランシーも呆れ顔だ。
「うん! だからルイズがね、今日はモンモランシーお姉ちゃんの言うことをいっぱい聞いてあげなさいって」
「そう……ならいいけど。とりあえず、ここに座りなさい」
言って、モンモランシーは自分と同じようにベッドに座るようイリスを手招きして誘導する。
「あなた、ギーシュにした事は悪いことだってわかったの?」
咎める口調でイリスを叱り付けるモンモランシー。
「うん……ルイズからしばらくご飯抜きって言われちゃったの……しょんぼり」
(うっ……! 何この幼女、すごく可愛い……!)
ご飯抜きと言われて落ち込むイリスを見て、思わず抱き締めたくなる衝動に駆られるモンモランシーだが、ここはぐっと堪える。
「そ、そう。まぁ、そのくらいは当然よね」
うんうんと頷きつつも、その手はイリスの体を触ろうと疼く。
(ダ、ダメよモンモランシー。イリスは私に叱られに来ているのよ。ルイズみたいに甘やかしちゃダメなんだから。これじゃあギーシュへの示しが付かないわ)
心の中で葛藤するモンモランシー。
その様子を隣に座って見ていたイリスは、あることを企む。
「……ねぇ、モンモランシーお姉ちゃん」
ニヤリと、イリスはモンモランシーに邪悪な笑みを見せる。
その顔は、まるで悪戯を思い付いた小悪魔のようだ。
「ひょっとして、ギーシュが傍にいないから寂しいの?」
「は、はぁ!? なんで私が寂しいだなんてそんなーー」
唐突の発言に驚くモンモランシー。
「だって、ホントは寂しいからイリスを部屋に呼んだんだよね? ギーシュと愛せないから心が切ないってずっと独りぼっちで泣いてて、体がギーシュを求めて、愛が欲しいって疼いちゃうんだよね?」
「ちょっ、イリス!? ち、違うわよ! そんなことある訳ーー」
顔を真っ赤に染め、もじもじと体を揺らす。
今のモンモランシーを見ては、説得力がないと言われても仕方ない。
「うんうん。イリスはその気持ちよ~くわかってるよ。綾奈の時だってイリスはそう感じてたから……好きな人の愛がないとやっぱり女の子はツラいもんね」
「だから違うってば! いい加減にしてよ!」
まったく話を聞かないイリスに対し、ついにキレるモンモランシーだが、こうなってはイリスの方が一枚上手のようで……
「イリスね? ギーシュみたいにはモンモランシーお姉ちゃんを愛してあげれないかもだけど……今日はギーシュに代わってイリスがいっぱいモンモランシーお姉ちゃんを愛してあげるね♪」
そう言うや否や、イリスはいきなりモンモランシーをベッドの上に押し倒す。
「えっ? ちょっ、イリス!? それ愛って言っても色々と意味が違うわよ!? って、こら! 待ちなさーー」
必死に抵抗するモンモランシーだが、それ以上は言葉に出来なかった。
「むぅぅ……!?」
あまりに突然の出来事に混乱していたモンモランシーは、ここでようやく自分がイリスとキスしているという事を理解する。
(うそ……私、イリスとキスしちゃってる……!? どうしよう、私のファーストキスがこんな形で奪われるなんて……まだギーシュともしたことないのに……)
などと考えていると、モンモランシーの柔らかい唇がいきなり生暖かいモノにこじ開けられる。
(って、舌!? うそ……私、初めてのキスで舌を入れられちゃうの……? やだ、女の子同士なのに……)
目の前で始まる行為から逃げようとするモンモランシーの唇をイリスが逃がさない。
「ん……んぅ……はぁ……んむぅ……」
唇と唇が触れ合い、イリスの舌がモンモランシーの唇をいやらしく愛撫する。
柔らかい唇が擦れる度に感じる擽ったさに、モンモランシーの体が痙攣。
それでもイリスの侵入を許すまいともがくモンモランシーの舌を、イリスの舌が触手のように伸びて強引に咥内へと侵入する。
「んんっ!?」
入り込んだイリスの舌は、咥内を舐め回しながら徐々に奥へと進む。
イリスから唾液が流し込まれ、モンモランシーの唾液もまたイリスへと送り込まれていく。
ちゅぷちゅぷといういやらしい音が響き、モンモランシーはついに我慢していた声を漏らしてしまう。
「んはぁ……それダメぇ……んむぅ……ふぅ……ふぁっ……」
小刻みに体を震わせるモンモランシーを無視して、イリスは舌同士の絡め合いを更に続ける。
「んちゅ……ちゅぱ……ちゅる」
赤ん坊のようなイリスの甘い愛撫に、モンモランシーの顔もだんだんととろけていく。
(あぁん……ダメぇ……こんなの、我慢できる訳ない……! この娘、本当にエッチなんだからぁ……んっ)
嫌がっていたモンモランシーも程なくしてイリスの舌の動きに合わせ、自ら舌をなぞるように舐め回す。
積極的になってきたモンモランシーを嬉しく思い、イリスは今までの優しい愛撫から一転。
攻めに入った舌はモンモランシーの舌に絡み付き、そこから牛の乳を搾り取るように咥内から無限に分泌される唾液を吸収していく。
「んん~っ!? んんっ!? ……んっ……ふぁ……んふぅ……ふぅ……ふぁぁ……ぁ……あぁん」
未だかつて体験した事のないキスの快感に、モンモランシーは虜になる。
自分の上に重なるイリスの体を両手と両足で離さないようにしっかりとホールドし、もっとしてと言わんばかりにイリスの舌を激しく愛撫する。
(ウフフ……お姉ちゃん、気持ち良いんだ♪ なら、もっと気持ち良いことしてあげる!)
くちゅっといういやらしい音を立てて、イリスの柔らかい唇が不意にモンモランシーの唇から抜かれようとする。
(えっ……? なんで、イリス……止めちゃうの……?)
切なさで胸がいっぱいになったモンモランシー。
(いやっ! 止めちゃいやよ……! ここまでされたら、私……!)
イリスの体を抱き締める両手にも自然と力が加わる。
焦らすように唇から引き離されていくイリスの舌を絶対に逃がすまいと、モンモラシーは恥ずかしいのを承知で自ら舌を突き出す。
顔を赤らめ、惚けた表情で唇の端からだらしなく涎を垂らし、それが顎を伝う中でモンモランシーは舌を突き出し、小さく左右に揺れ動くイリスの紅い舌を可愛らしく舌で突っついて誘惑する。
「お願いよ、イリス……私を……切なくて寂しい思いをしている私を慰めて……優しくても激しくてもいいから!! いっぱいいっぱい愛してぇ!!」
モンモランシーが泣き顔で叫んだ瞬間、にっこりと微笑んだイリスは自分の唇をモンモランシーの唇へと押しつけ、そのままモンモランシーの舌を自分の舌で拘束。
そして……
先ほどまでとは桁違いの吸引力でモンモランシーの舌を吸い出した。
「んんっ、んあぁあぁん!!」
突然の快楽に襲われたモンモランシーの体はビクンビクンと激しく上下に動き、甘くてエッチな声が部屋中に響き渡る。
初めてイってしまった……
まさか、他人の使い魔の女の子にファーストキスでイカされるなんて……
息も絶え絶えになったモンモランシーは絶頂の余韻に浸りつつ、そんなことを思ってしまう。
そして……同時に気付く。
唇からはイリスが吸い込まなかった余分の唾液を垂れ流し、だらしなく開いた口から覗かせる舌を痙攣させながら、とろんとした表情でイリスを上目遣いで熱っぽく見つめている自分に。
……よりにもよって、自分の記念すべき初めての絶頂を見られてしまった。
そのことが別段嫌だという程ではないものの、できれば見られたくなかった。
モンモランシーが思い付く限り、自分のことに関してで一番恥ずかしい痴態をルイズの使い魔であるイリスに唯一見られたという、ある種の負い目のような感情を抱いてしまう。
確かに途中からは自分でもあんな恥ずかしい行為を積極的にしてしまった事を今更ながら悔やむが、やはりメイジと使い魔という禁断な関係だし、そもそもイリスはルイズの使い魔な訳で。
ここは自分がルイズに代わってイリスをキツく叱っておかないと、またイリスはやらかすかもしれないし、何より恋人のギーシュに申し訳が立たない。
(はぁ……ギーシュに捧げる予定だったファーストキスもイリスに奪われちゃったわね……)
……ところで、イリスは自分以外の女の子ーー例えばルイズともこんなエッチなことをしているのだろうか。
イリスとルイズが夜な夜な密かに愛し合っている姿を妄想したのか、モンモランシーの熱くなった頭からぼんっと煙が出る。
(べ、別に好きな人といつでもエッチできるルイズが羨ましいとか、そんなこと思ってないんだから!)
顔を真っ赤にしたモンモランシーは、イリスの方をなるべく見ないように顔を逸らす。
(……でも、イリスのキス気持ち良かったし、ちょっとは羨ましい……かも)
……そんなことを考えていると、不意にイリスがモンモランシーに声を掛ける。
「どう? 愛し合うのって気持ち良かったでしょ♪」
キスという行為が何を意味するのかも恐らくわかっていなさそうな感じで無邪気に笑うイリスを恨めしく思いーー
「う~~」
イリスを睨み付けつつ、モンモランシーは唸った。
「ウフフ……誰かを好きになって、誰かに愛される……そうか、これが愛なんだ……ルイズ、わたし、やっと愛っていうのが理解できた気がするよ」
方向性というか、そもそも根本的に色々と間違っている気もするが、イリスはようやく愛の意味を自分なりに解釈して理解したらしい。
「……じゃあね、モンモランシーお姉ちゃん。これ以上やったらギーシュが怒りそうだし、わたしはひとまずお腹いっぱいになったから帰るね」
モンモランシーがイリスをどうするかで悩んでいると、当のイリスは笑顔でベッドから離れる。
「えっ……あなた、もう帰っちゃうの……?」
いきなり帰る発言をし出したイリスにちょっぴりショックを受けながら、ベッドに倒されていたモンモランシーは起き上がってイリスを悲しい瞳で見つめる。
「うん。だってモンモランシーお姉ちゃんはギーシュと愛し合いたいんでしょ? ただの使い魔のイリスじゃ、モンモランシーお姉ちゃんを愛してあげれないみたいだから……とっても残念だけど、ルイズもベッドでわたしを待ってるし……今日はもう帰るね」
口調に僅かの嫉妬を出しつつ、イリスが焦らすように言い放つ。
「あっ……ま、待ちなさい!」
モンモランシーが驚いて叫ぶも、イリスは既にモンモランシーから背を向け、ドアの取っ手を握っているところだ。
「……でもまぁ、お姉ちゃんがどうしてもって言うなら、これからはルイズと一緒にわたしがいっぱい愛してあげるんだけど……ねぇ、お姉ちゃん?」
ゾクッとするような怖い笑顔で、イリスが振り返ってモンモランシーに告げる。
イリスから感じる得体の知れない恐怖に体を震わせ、モンモランシーは怯えた表情でイリスを見る。
「でも、それは……」
「嫌ならいいよ。そしたらわたし、もうモンモランシーお姉ちゃんとは二度と口聞いてあげないから」
イリスはツンとした態度で言い放つ。
「だからねぇ……ちょっと待ちなさいよ! いくら何でもそれはないんじゃない?」
そう言いつつ、モンモランシーもどう答えようか戸惑っている中、イリスは次第にその歪んだ本性を見せ始める。
「イリスのことを好きになって、誰よりも一番にイリスを愛してくれない人間なんて、イリス要らない」
……とんでもないことを言い出した。
いきなりの発言にモンモランシーが驚愕していると、イリスはニヤリと笑って続ける。
「もしもお姉ちゃんがギャオスみたいな怪獣に襲われても、イリスは絶対に助けないし、守ってなんかあげないもん」
モンモランシーは守らないで見捨てると、はっきり告げるイリス。
その瞳に偽りはない。
本気でそう考えている顔だ。
「イリスが命を懸けて守護すると決めた人間は、イリスが愛して、イリスを誰よりも一番に愛してくれると約束してくれた人間だけだよ」
未だに理解できていないモンモランシーに対し、イリスは繰り返し言う。
「なんたってイリスは、『守護神』じゃなくて『邪神』だからね。それ以外の守る価値もない人間なんて知らないし、死のうが生きようがどうでもいいんだよ」
クスクスと残酷に笑い、邪神としての本心を語ったイリス。
呆然としているモンモランシーの眼前まで近寄ると、自分の顔をモンモランシーの額にくっつく程に近付けて耳元で囁く。
「だからお姉ちゃんも綾奈みたいにイリスよりも人間の男を愛して選ぶって言うなら……その時はどうなるか……わかるよね?」
怖い顔で言って、イリスは自分の右腕を槍状の手甲へと変化させ、それをモンモランシーの胸に突き付ける。
「あ~あ、イリス嫉妬しちゃうな~。ギーシュ、やっぱり殺しちゃおうかなぁ~。いまイリス、モンモランシーお姉ちゃんが愛してくれないからイライラしてるし」
……無言の沈黙が続く。
「ぐすっ……ごめんなさい」
しばらくして、大粒の涙をぼろぼろと流し始めたモンモランシーが小さな声で呟いた。
「ごめんなさい! 本当にごめんなさい! これからはイリスの言うこと何でも聞くから! だからお願い! ギーシュは……ギーシュだけは殺さないで!」
泣き出したモンモランシーはイリスの前に膝を立てて崩れ落ちると、絶対の忠誠を誓うようにイリスへとすがりついて必死に懇願する。
「……じゃあ、愛をちょうだい」
イリスの冷たい言葉に、ビクッと震えるモンモランシー。
泣いてばかりで何も言えないでいるモンモランシーの姿を見て、イリスは落胆した様子で呟く。
「……そっか。やっぱりお姉ちゃんも綾奈と同じなんだ……人間なんて最初からイリスを邪魔者としか見ていなかったんだね……イリス、よ~くわかったよ」
そして……地球にいた時からハルケギニアに転生した後もずっと心の内に隠し続けていた感情が爆発した。
「どうしてイリスを否定するの!? どうしてイリスの存在を認めてくれないの!? ねぇ……愛してよ! イリスが大好きって言ってよ! イリスしか要らないって言って! イリスと綾奈の融合の邪魔ばかりするあんな男じゃなくて、イリスだけのモノになるって言って!」
暴走した感情を抑え切れなくなり、イリスは両肩からテンタクランサーを展開させ、モンモランシーの部屋に置いてある家具をこれでもかというくらいに突き刺して乱暴に破壊していく。
「イリスを愛して! 独りぼっちにしないで! もっとイリスといっぱい遊んでよ! イリスの話し相手になって! イリスにお腹いっぱいご飯を食べさせてよ! 綾奈のことをいじめる悪い奴らのいる学校なんて行かなくていい! 離れないでずっとイリスの傍にいてよ!」
それは……イリスの魂の叫び。
人間と怪獣ーー誰からも見捨てられたイリスが初めてすべてを曝け出した本当の気持ち。
「だからーーお願い!! 愛してるって言ってよぉ!! ママぁ……もう一度イリスを愛してよぉぉぉ!!」
涙越しにビリビリと伝わるイリスの狂おしいまでに切ない想い。
火が付いたように泣き出したイリスをモンモランシーはしっかりと抱き締める。
「……そっか。あなた……自分を愛してくれる家族が欲しかったのね」
ようやくモンモランシーは理解したのだ。
イリスという、世界を終焉に導く『災厄の邪神』と呼ばれた怪獣の正体を……
「ママぁ……ママぁ……!!」
愛に飢え、愛深き故に愛から見放された孤高の女の子……
イリスを優しく抱き締めながら、モンモランシーは思った。
『サモン・サーヴァント』で召喚される使い魔は、主人となるメイジにどこか似通ったところを持っているとされる。
あれだけ何回も召喚に挑戦して失敗して、ようやく成功させた初めての魔法。
ルイズがイリスを呼び出せた理由が、イリスがルイズの召喚に応じた理由がなんとなくわかった気がした。
「ううっ……うわぁぁぁぁん!!」
赤ん坊のように泣きじゃくるイリスをベッドまで連れて行き、モンモランシーはイリスを抱いたまま布団に入り込む。
「ほら、泣かないの。これからは私もルイズと一緒にあなたを愛して、あなたの面倒をずっと見てあげるから」
「ぐずっ……ほんと?」
「本当よ。なんて言うか、あなたの愛に負けたわ。今はまだ、あなたのママにはなれないけど、あなたのお姉さんにはなってあげるから」
「……ありがと、お姉ちゃん」
泣いたところを見られて恥ずかしいのか、布団に潜って真っ赤な顔を隠しつつ、イリスは小さな声で感謝した。
「はぁ……私もルイズのこと、甘やかし過ぎとか言えないわね」
溜息混じりに呟き、モンモランシーはイリスを両手で抱き締める。
「朝までこうしてあげる。だから朝になったらルイズのところに帰りなさい。ルイズもきっとあなたのこと心配しているから」
「うん」
……そしてまた訪れる沈黙。
それから数分後。
(もう寝たかしら……?)
目を閉じていたモンモランシーがふとイリスの顔を見ようと、うっすらと目を開ける。
「じーっ」
すると、イリスは目をばっちりと開けてモンモランシーの顔を間近でじーっと見つめていた。
「あなた、起きていたの?」
あれからずっと見られていた事に顔を赤らめ、モンモランシーは今度こそ目をばっちりと開けてイリスに小さな声で喋り掛ける。
「うん。さっきから隣で寝たふりしてる可愛いお姉ちゃんが気になって眠れない。いつイリスを襲ってくれるのかワクワクドキドキしながら待ってた」
(ちょっ!? 何よ……その、どっかの健全な男子と一緒のベッドで眠る年頃の女の子みたいな言い方は……)
そして……
「あとね、イリスたくさん泣いたらお腹空いちゃった。お姉ちゃん、帰る前に朝ご飯何かちょうだい」
「もうっ、本当に子供なんだから……それで? 可愛いイリスちゃんは何が食べたいのかしら?」
「えっとねぇーーお姉ちゃん♪」
「……はい?」
その後、またしても濃厚なキスで発情させられたモンモランシーがエッチな声でアンアン言いつつ、すっかりいつもの調子を取り戻したイリスに唾液やら精液やらを搾り取られたのは言うまでもない。
……夜明けは近い。
「朝ご飯、ごちそうさまでした♪」
翌朝、イリスがベッドの上で無数の触手による絶頂地獄を味わって気絶したモンモランシーの部屋から出た際、イリスはしてやったりというご満悦の表情だった。
……なお、これは余談だが、この後イリスが初めて朝帰りを体験してルイズの部屋に戻った際、鞭を片手に持って額に怒りマークを付けたルイズから散々叱られたりするのだが、それはまた別の話。
そしてその日以来、イリスは授業中でも休み時間の時でもルイズとモンモランシーに左右から挟まれるようになり、夜はモンモランシーの部屋に主人のルイズと一緒にお呼ばれする頻度も増えたそうな。
次回はちゃんと街に行く予定です。
けど、もしかしたら番外編が入るかも……?