フェイト・テスタロッサ
事故で亡くなったプレシアの娘、アリシアの遺伝子を使用された人造生命体だ。
アリシアの記憶を移植され、それでもその結果がプレシアにとって望んだ結果ではなかった為、プレシアからの愛を受け取ることはなかった。
だが、本人はプレシアを家族として愛しており期待に応えられるように努力を重ねている。
その健気な姿勢、そして本来培っている心優しいその心は彼女を苦悩に誘う。
だが様々な壁を乗り越え成長していく姿はもう一人の主人公と言うべき存在である。
戦闘時における凛としたその姿勢、そして意志を固く持っているその瞳。だが孤独を誘うその雰囲気は様々な感情を引き寄せる。
そんなフェイト・テスタロッサを見て考える。
いつ
紋章の光は赤、やはりメイン対象である。
今考えているプラン上では正直本人や周りの信頼を培う時間が足りなさすぎるしハードルが高すぎる。
なので、この辺りは最初から
とはいえ、現段階ではお互いの認識すら無いので、今直ぐにはどうやっても難しいだろうなとも思っていた。
とりあえずは初会合としてなのはとの絡みを見守るしかない。
そうこう考えているうちになのははフェイトが行なっていた攻撃を止めさせるべくフェイトへ向かって突撃が行われるのであった。
__
私は歓喜した。
一番最初、レイジングハートを通して行われた魔法への存在の接触。
そして魔法と言う力の接触。
自身の体から溢れ出るように出てくるこの魔力は、私が護りたい力を表したようにも感じるくらいに力強く感じた。
そしてこの力を受けた時に頭の中でカチリと嵌ったようにも感じる。
これは私がどこまでも渇望して求めていた力では無いのかと。
私は歓喜した。
だが、この溢れ出る力ではまだまだ足りないと感じてしまう。
そう。私が抱えるこの
どこまでも遥か上空へ突き抜け宇宙すら超えたいその想いはまだまだ足りない。
レイジングハートに問いを行う。
私がこの護りたい力をもっともっと高めてくれるかと。
この力を宇宙の果てに届かせるくらいにどこまでも協力してくれるのかと。
レイジングハートは答えてくれた。
「マスターの望みのままに」
私は歓喜する。
もっともっと護れる力を得るために成長しようと心に決めるのであった。
物足りない……。
正直そう感じてしまった。
ユーノくんから話を聞いて協力しているジュエルシードの回収。
思念体の強さは私のこの想いを得るためには力不足にも感じてしまう。
だけど、魔法で彼を包み込むのはものすごく心が高揚してしまった。
もっともっと彼を固く優しく包み込んであげたい欲求を満たすにはもっと練習が強さが必要だと感じてしまう。
しかし、相手の力不足を感じてしまい、その場を得るのは中々難しくも感じてしまうのだ。
別に友達でもあるユーノくんの協力自体は別に構わないのだ。
ジュエルシードという
だが、自分の中の極論では正直それは
この魔法と言う力の存在でより高みへ昇りたいのだ。
彼を護れる強さを自らの手で得たいのだ。
それこそどこにも行かなくても彼を包み込むべき強さを身につけたいのだ。
そして二人きりで過ごす永久の刻を得たいのだ。
そう思いながら思念体を封印し、日々特訓を続ける。
すずかちゃんの家に招かれた。
遊びに行って楽しい時間を過ごして居たのだが、
すずかちゃんがメイド姿になった時に思った。
ひょっとすると……これをすればもっと濃いものが堪能出来るかも知れない。
あの至福な時間の妄想が頭の中に繰り広げられ体がきゅーっとなる。
これはどこかで実行せねばなるまいと心に硬く誓った。
そんな事を考えて居たらジュエルシードらしき魔力反応を感じた。
ユーノくんとも話を行い、奏くんも勿論付いてきてもらわないといけないので、目配せを行いその場所へと向かう。
そこには大きくなった巨大な猫が居た。
最初は驚いたが、すぐに終わるだろうとも思ったので準備を開始したところで、その猫へ私では無い魔力の攻撃が行われる。
攻撃を行われた場所を見てみるとそこには金色をした髪の少女が居た。
恐らく持っている武器は私が持っているこのレイジングハートと同じように思えた。
その佇まいはお兄ちゃんと道場で対峙した時のような歴戦の戦士のような気すら感じられる。
これが魔法を使うものなのかと感じ、どうしても彼女の力を感じたくなってしまう。
私のこの感情を力を高めてくれるのかと。そう考え突貫する。
凄い!!
素直にそう感じる。
熟練されたようにも感じるその行動パターンそれは私には到底及ぶものではなかった。
最初の撃ち合いはともかくその後の彼女の行動はこちらの攻撃を一切当てさせることは出来なかった。
その動きは雷のように一瞬で動きこちらの的を決して絞らせてくれない。
フェイントを織り交ぜ、その動きに翻弄されてしまう。
だから私は当てられないなら当てられるようにもっと数を増やす。
レイジングハートから教えてもらったディバインシューターを使い魔法を撃つ回数を増やす。
そしてディバインバスターを合わせつつ狙い続けるがそれでも当たらない。
なら、もっともっと増やしていく。
自分の魔力の限界まで行うことでより私の力の限界は深くなっていくだろうとも感じた。
だが私の想いの力は止まらない。溢れ続ける。それをどこまでも伸ばしていきたい。身につけたい。
だからもっと私を高みへ昇らせて欲しいと願う。
その力を見せて欲しい。それを私は糧にすると。
__
__
強い。
素直にそう思った。
最初、その少女が持っているインテリジェントデバイスおよびその姿を確認し、恐らくは現地の魔導師だろうと判断した。
なので、そこまで強くは無いだろうと思っていた。そして恐らくは最初の一撃で終わるだろう、とも。
しかし最初お互いに発したその魔法の一撃はこちらの予想を裏切りこちら側の魔法を一瞬で打ち負かしてきた。
なんという魔力。
精密さを誇る精度とか熟練、卓越された技術などまるで関係ないと言わんばかりに無理やりにでも詰め込まれたその魔力は、その無理やりな圧縮による強さだけでこちらの攻撃をかき消すかのようにしてきたのだ。
驚きと共にありえないという感情が走る。そしてそれを直撃した時の想像で背筋が震えてきた。
だけど私は負ける訳にはいかない。
心を奮い立たせその感情を支配する。母さんに言われている命令を遂行するためにはこんな所で足踏み出来ないのも事実であった。
だが、さすがに直撃する訳にもいかないので、動きで撹乱しつつ相手の様子を伺う。
やはり動き自体はぎこちない。とても訓練された動きには見えなかった。ただ余りあるその魔力を使いこちらに攻撃を行なってくる。
その魔力を使った攻撃は数と言う驚異を改めて実感させてくるのだった。
そして更にその数を増やしてくる。
もはや精度は崩れているが数を利用した攻撃は点から線へ、線から面に移る様はいつかこちらを捉えられる感覚を引き起こされる。
まだ回避は可能だが、相手の魔力がどこまで持つかも分から無い為、いずれジリ貧になる前に、こちらから攻撃を仕掛けた。
アルフっ!
あいよっ!!
いざと言う時用に近くで控えて居たアルフに念話で声を掛ける。
それを承知したと言わんばかりに向こうの少女の死角からアルフが突貫を仕掛けた。
きゃっ!! とその声と同時に少女が吹き飛ばされ土煙と共にその姿が隠れる。しかしその少女を吹き飛ばしたアルフは硬すぎるだろ! と言う感じで己の拳をさすっていた。
とりあえず今のうちにあの猫を封印する。
そう考えすぐに行動を実施した。そうしてすぐ封印が終わると離脱を開始しようとするが、その前に改めてあの少女から攻撃が行われてきた。
その姿を見ると少女は完全に無傷で、更に無尽蔵にも見えるその膨大な魔力を纏いこちらをワクワクしたような顔で見つめてくる。
化物という恐怖の感情が軽く浮かぶ。しかし目的は達した為、馬鹿魔力というべきその力を再度受ける前に、不本意だが逃げるようにそのまま攻撃をいなしつつ離脱を行なった。
流石に追っては来なかったので、なんとか無事に離脱し一安心つく。
出来ればもう会いたくないと感じてしまった。
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やはり、今の段階ではフェイトの方が一枚上手だったか。
そして、アルフに対しても紋章が青色に光り確認が出来た。
この辺りの詳細な戦闘内容は余り記憶はなかったが、基本的にフェイトが優勢だったはず。
確かに強化された面もあっただろうが、やはりそこまで影響は無かったなと感じた。
とはいえ、強化された影響なのかユーノ自身はポカーンとその戦闘を見ていて「僕には……もう教えることは何もないのかも……知れない」と呟いていた。
それを見て天から与えられた才能というのはそういうものであるんだろうなと感じてしまった。
才能がある人間は常人と進むスピードは別次元だ。特に興味がある分野は勝手に己の手でどんどん進んでいく。
それは自分という物差しでは測れないし、本人にとってみればそれが当たり前なのだと個人的には思う。
だが常人も決して追いつけない訳ではないと思うし、天から与えられる才能を活かすのも腐らせることも自由だ。そして生半可な才能では同調や協調性と言う圧力で一人だけ突き進ませることを出来ないようにさせてしまうのも人間だ。
まぁ、別に何が悪い、悪くないということでも無い。聖人でも無い限り、自分も含め誰もが各々に棲む欲求に従っているだけのことだから。
もちろんその全てを許容せよと思っている訳でもそれが出来るとも思っている訳が無い。自分としても全て許容出来るつもりもないし欲求にも従ってしまう。ただそうなんだろうなとは個人的に思っただけである。
そんなことはどうでもよく、今回のことを改めて考える。
なのはは元々魔法に対する才能は天から与えられている。そして本人も魔法に興味が強いし、それに対して傾倒している今の状態であれば成長速度は速いであろう。
とはいえ、やはり時間は必要であった。それが今回フェイトの方がまだ優勢という形で終了した感じだろうなと思った。
将来的には対等になるはずなので、今のところは問題はないなと判断した。
ひとまずはなのはがフェイトに逃げられた為、ちょっと口惜しそうにむっとした表情をしている所のご機嫌をとって戻ろうと考えるのであった。