※この作品はR-18です。

催眠パワーでいけるのか!?   作:ヒミノまろ

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2話

 朝起きて全て夢だったんだよと言う好都合の展開は無く残念ながら、自分の体を確かめる。

 かなり移動していたので、筋肉痛とか歪みが出るかと思っていたが特に無く体自体は元気なものである。

 子供特有であるエネルギー万全の状態なのか、それともリリーの影響下なのかは判断がつかないが、

 特に不都合がないのはプラスになる事項なので、ありがたく受け取っておこう。

 洗面台に向かい改めて自分の状態を見てみる。

 

 大体小学1〜3年くらいだろうか。恐らくは子供ながらも体付きは他と比べても大きめだろう。

 子供の成長度合いは千差万別なので年齢あたりは多少ごまかしが利くだろうと考える。

 

 顔付きはまぁ、悔しいが生前よりも綺麗なものだった……。顔がいいのは一つの武器である。

 それだけで第一印象が軽くなるのはある意味チートと思えるべきものだ。

 人間の心理として、第一印象というのは重要である。

 初頭効果と言うのは思いこみでも人の意識を誘導する上でプラスにもマイナスにも左右する。

 その面で考えてみても顔がいいと言うのは良好な印象を与えやすい。

 多少ぶしつけな言葉でもクリアされると言うのは失敗をカバーしやすいし、立ち回り次第では難易度がかなり柔くなるであろう。

 胡座をかきすぎると孤独になる可能性もあり得るが、その辺りは悪いこととして認識出来ていればいくらでも調整が効くだろう。

 意図的すぎるとまた違った反応があるので……自然的な演技を学ぶ事は実施しようと思う。

 

 閑話休題

 

 さて、歯磨きなどの身嗜みを整えまずは生活必需品を揃えようと考え机にあったカードを持ち外出を開始した……。

 

 

 大体ひと通りの買い物をして分かった事がある。

 

 あくまで見た目は子供なので、多少不自然に感じられる所、例えばお金をこんなにとか一人で大丈夫? とかあるが、子供は子供と認識しつつもそういった不自然に疑問に感じることは欄外に飛ばされる感じだ。

「子供ではあるが、大人が普通に買い物する形になり不自然に思わない」

 まぁ、あくまで買い物とか時間帯とか子供であることに不都合がありえそうな所が調整されているだけで、言葉使いであったりと子供であることは認識されているので、基本的には疑問に思われない行動をすることは必要である。

 ただ、これはかなり安心した。補導とかもあり得るのが現代の世の中なので、その辺りは多少考慮しなくても良いのが救いである。

 この辺りは確かに出来る子と言っていただけのことはあるな……。

 そう考えつつ、これからの行動プランを検討する。

 

 まずは翠屋へ行き家族状況を確認して時間軸を確定させる。

 その後、原作前と言う事が確定すれば、あまりやりたくは無いが女性陣の紋章色を確認する。

 あれに記載されていた内容を考慮すればサブがどこまでなのかも調べないといけないから……あんまり気乗りはしないが、情報を集める上では必要な事と割り切りつつ対応を進めようと思う。

 

 その辺りが終われば実験も兼ねた催眠能力を使うことを検討しようと思う。

 

 まずは高町なのはからだろうな……。

 現段階で一人になりやすく多少の時間の空白があっても家族が忙しい状況であれば調整がしやすい。

 確か原作の状況でもなのはの異変に気づくのは難しかったはずだから、最初に行うとしても好都合だろう。

 下衆な思考であることには変わらないが、その辺りはもはややる以上腹を括るしかない。

 決して自分は聖人ではないのだから性欲もあるのが人間である。

 ハーレムとはいかなくても可愛い子とそれなりな関係になるのは悪い気はしない。

 ただ、今の年齢からと言うのは……さすがにそこまでの嗜好はないので、将来的に上手く組み込めればいいと考える。

 

 ある意味の源氏物語だな……と訳のわからないことを考えつつ行動を開始しようと体を動かした。

 

 

 翠屋の喫茶スペースに座りながら辺りを見渡す。

 逆説にはなるが、なのはの面影が見える女性が恐らく高町桃子なのだろう。

 綺麗なブラウンのセミロング姿で忙しく店を切り盛りしている。

 それに合わせて男性とメガネをかけた女性恐らくは高校生辺りの年齢だろうかホールスタッフを務めている。

 男性が高町恭也、女性が高町美由希だろうな。

 両名とも忙しくはしつつも無駄な動きはなく、常に姿勢は綺麗で元から培っているであろう体幹がかなり出来ていると推測される。

 まぁ、あくまで素人目線なのだが。

 とはいえ剣術一家という所を知識で知っているため、そう言う目で見てしまうのもしょうがないと思う。

 やはり父親の高町士郎の存在は見受けられない。

 休憩中または休みと言うことも考えられるが、この忙しい状況の中、家族で運営しているのであれば、さすがに駆り出されているであろう。

 とは言え、0では無いので、もう少し様子は見ようと思う。

 そう考えながら、注文していたケーキを食べはじめた。

 

 美味いな……。

 ただただ甘いケーキではなく、濃厚などっしりとした生クリームではあるが、フルーツとの酸味と合わせてバランスがよくとれている。

 そしてふわふわなスポンジと合わせて後引く甘さを残しつつコーヒーなどと合わせられるように調整されている。

 うんうんと言いつつ無駄に脳内レポートを繰り広げ、さりげなく腕を組み手のひらを忙しなく動いている高町美由希に合わせてみる。

 

 薄い青い光が出てきた……。

 

 さらに高町桃子の方に向けると

 

 これもまた青い光が出てきた……。

 

 節操無しかよと……と考え腕を解きコーヒーを飲み始める。

 基本はブラックをよく飲むのだが、ちょっと大人っぽい子だねと思われるくらいに見えればと考慮し砂糖は1個入れている。

 とは言え、やはりコーヒーの苦味があり先ほどの甘さを上手く洗い流してくれる。

 また酸味、豆の焙煎された香ばしい香りと共に新しく甘いケーキが食べたくなる感覚に陥った。

 

 食べたくなったので、そのままケーキをぱくつきつつ考える。

 

 青くってことはサブなので、メインとは別か……。

 この辺りの女性も対象となると、高町恭也の恋人あたりも怪しいな……。

 

 寝取り趣味は無いし……極力そう言った爛れた世界に突入するのは勘弁して貰いたいと引き続きコーヒーに手を付ける。

 まぁ、あくまでサブなら対象外として認識して大丈夫だろうと思いたい。

 

 そう考え、耳を澄ましつつ必要なことは知れたと思い少し休憩した後、店を後にした。

 

 翠屋から出てきて考える。

 

 常連の会話を聞けたのは朗報だった。

 楽しみつつも周りの会話を拾っていた中で、常連らしき客と桃子が会話しているのが聞こえた。

 

 やはり士郎は怪我をしており、峠は越えた所ではあるが、まだまだ入院生活らしい。

 ですから、夫が復帰するまでもう一踏ん張りですね! とまるで疲れを見せないように和かに会話する桃子が印象的だった。

 

 母は強しと言う言葉が浮かぶが母も一人の女性である。抱え込みすぎるのは大変だろう……。

 この辺りは血筋かもしれないなと考え、公園の方へ足をむけた。

 

 さて、ここで検討する。

 

 まずは高町なのはに催眠能力を使うに辺り、

 仲良くなってから催眠を使うのか

 催眠を使ってからその事実を作るのか

 を検討しはじめた。

 

 後者の方が楽ではあるが、もしペナルティが催眠を解除するとかならその後のフォローが大変だ。

 前者は最初は苦労するであろうが、その後の想定外の時にはある程度フォローがしやすい。

 

 どちらも一長一短であるので、悩ましい所ではある。

 

 うんうんと唸りながら、公園に入るとやはり高町なのはは公園のベンチに座ったままボーっとしている。

 

 その姿を見つつ

 

 

 失敗すると世界が滅ぶと共に自分も滅ぶ……

 

 

 繰り返しと言うチートは無い以上、失敗できないプレッシャーと戦い続けなければならない。

 

 

 そう考えながら、高町なのはが座っているベンチに足を向けて歩きはじめた。

 

 

 

「ねぇ、君。ボーッとしているけど大丈夫かい?」

 

 

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