身体を重ねる行為。
体温を分け合う行為。
それは一つの側面として例えば寒い中、お互いの熱を共有すると言った癒し等の神聖的なイメージを持つが、今感じているものはその真逆。
何処までも堕落させるように、魅惑的な熱を相手に与えてくる感情だ。
熱を持っている肌は重なり合うことで、視覚には、はっきりと映らないがお互いの水分。
恐らくは汗をしっとりと感じることが出来る。
それは肌が擦れ合うことで、触感として脳に情報を伝えてくれるのだ。
そして…………その汗が空気と混合されることで、まるでフェロモンのような形で、自分の鼻腔へと相手の匂いが吸い込まれる。
それは……こちらの世界に来てからは体験していない記憶━━━━上質で豊潤な香りを醸し出す。高級なアルコールを摂取したような気分を蘇らせる。
━━━━正直に言うと、お酒は特段好みという訳では無い。自分の記憶の中にあるのは、お酒と言うのはあくまでツールの一つで収まっている。
平常的には飲まないが、必要に応じて飲むことも戸惑わない。
飲むことで、酩酊感を持って、ある種の鎖から心が解き放たれるような気持ちが湧き上がり、脳が覚醒するような感覚。
そしてアルコールが抜けると平常に戻るようにする為、身体が解毒するように負担が掛かる。
結局は覚醒している時間とその後に控えている解毒時間を考慮した場合、平常の活動時間をきちんと持っていた方がパフォーマンスがあると思っている。
何よりも酔いから覚める時の時間が面倒に思えてしまうのだ。
とはいえ、社会を生きていく上ではそれだけでは事が通じないことなど理解している。
営業職という役割は、それも一つのツールとして利用しなければならない事も多い。
そして営業職だけではなく、技術職、そして管理職なども利用しなければならないことは全然あるだろう。
心の鎖を外し語らう行為は、相手の懐を知る事も出来る。
内部であれ、外部であれ、事を進めるのに古くから利用されている立派な活用方法である。
まぁ……元からお酒を好きな人も多いのは事実なので、別にこの考えに囚われる必要はないのだけれどね。
考えが逸れてしまったが、要するに彼女の匂いはこちらの理性を徹底的に酔わして、欲望の獣を開放させようとしてくるのだ。
少しでも理性を持たせようとする為に、なけなしの意志を持って思考を重ねたのだが……焼石に水であろうということが、彼女がぴったりと身体を密着しつつ肌の快楽を与えてくることで理解してしまう。
高級で上質な酒は、嗜んだ相手を舌で匂いで……そして意識の中枢に入り込んで、綺麗に酔わせてくれる。
刺激的な感覚と共に無理やり意識を解放させてくるのではない。
ゆっくりと舌で転がすことで……酒として仕込まれた素材の風味を味覚として味わえるように、そしてアルコールとしての効果を出してくる。
自然と意識を解放させていくのが、そのお酒としての品位を感じさせてくるのだ。
リンディさんは…………それはもう超一級品であった。
抱き合いながら彼女の顔を至近距離で見つめ合う。
彼女の瞳。今現在もその艶やかな毛先で身体を擽ってくれるライトグリーンのような髪と一緒の色を携えている。
潤んだ瞳は光沢を放ち、エメラルドのような宝石としての価値観すら持ってしまう。
そして優しげな表情を持ちこちらを見つめてくる。
瞳から映し出される感情は、慈愛……そして欲望。
自分が望んでいる行為をこちら側に求めていることは明白であった。
はっきりと表には出してこないのは、彼女の性格ゆえなのだろうか。
しかしはっきりとこちらへ意図を伝えてくる、その姿は獲物を狙う獣のようにも感じられてしまう。
弱肉強食。
自然界における一つの真理である。
弱きものは肉となり、強きものへと貢がれる。
今の状況は、正しく自分は弱きものにあたるだろう。
彼女の手腕に魅せられて快楽を仕込まれ、欲望を消化される。
そして……彼女の望むような形で、更に彼女の欲望を貪るのだ。
……まぁ……それは流石に大袈裟だとは自分でも分かっているが、ベッドの主導権は間違いなく彼女が握っている。
それを許容して、快楽を受け入れるのもまた一つの行動であろう。
何故なら、最終的には害は無いのは分かっているし、気持ち良さで溺れさせてくれるのは目に見えている。
何より弱肉強食を○肉○食という形のように、そもそもを変えることすら出来るのだ。
その○に焼と肉を加えれば、あら不思議。こちらが美味しく食べる環境の完成だ。
それをすれば尻みたいな口の仮想動物……。「ω」がそんなーと言いそうだなと余計なツッコミが脳内で走る。
だから結局は安心事項なのは間違いないということなのである。
とはいえ、ここでその手札を切るかと言われれば切るつもりは勿論無い。
その行動で……言い方は悪いかも知れないが、リソースが変化することは愚行であると判断している。
ならば、このまま彼女の手に落ちるのか? と言われれば……
━━━━否である。
彼女が準備した道を進む。それはとても楽だろう。そして快楽の恩恵もある。
だがそれは彼女の手で転がされるということ。
ある意味、それは意思の主は彼女になる。
それは許容出来ない。
己が判断して、己の責任を持つべきである。
クズはクズとしての責任を負うべきで、意思を持たねばならない。
まぁ……そんな強い言葉を言ってはいるが、要するに個人的な男としての意地である。
やっぱり……こういう行為は……男として優位に進めたいのが男心だ。
だからリンディさんには、分からせて上げないといけない。
どちらが……上であるかを。
更に━━……
瞳と瞳が見つめあっている状態から、顔をリンディさんに近づけていく。
その動きはリンディさんに意図を容易に理解させる。
ずっと見ていたい翡翠のような瞳をゆっくりと閉じて、唇を自然な形で突き出してくれる。
そうして顔と顔の距離がゼロになることで、お互いの唇がしっかりと触れ合うのだ。
ちゅ。ちゅっ。と水音が鼓膜を震わせた。
柔らかい唇の感触と共に口付けによる幸福な気持ちが脳内で湧き上がる。
そんな快楽中枢が刺激される中で、これからどうしたものかと悩む。
今、ある手札でリンディさんを分からせ無いといけない。
どういう流れを組むべきかを頭の中で構築する。
そして……
頭の中で浮かんだ内容は……
自分でもこれはクズだなと思ってしまった。
しかし……これは自分的にかなり興奮してしまうことは、間違い無いだろうと思ってしまうのも事実である。
そして恐らくは…………結果としてリンディさんを分からせることが出来る。
ならば……
やるべきだろう!!!!
……無駄にテンションが上がりつつ身体を動かしていった。
口付けしているリンディさんの顎部分に指を掛け、こちらの顔へと強く誘導させる。
そうなることで更に深くこちらの唇との圧迫を強めた。
むちゅっと音が聞こえそうなぐらいに唇と唇が重ねられて、唇の独特の柔らかさが意識を刺激する。
リンディさんはこちらへ顔を動かす動作をした時に、ピクッと肌を震わせたが、深く口付けをする為だと理解すると、頬を染めてそのままこちらの強い口付けを受け入れてくれた。
くちゅくちゅ……。
唾液と唾液が混じり合う。舌の体温をお互いに擦り合うことで、心を淫に煽っていく。
んっ……。
唇から溢れ落ちる液体はお互いの顔を伝う。それが互いの顔を密着する潤滑油にもなり、動物のように顔を擦り合うことで淫靡に心を震わせるのだ。
互いの息の温度。そして湿度も高くなっているようにも感じられる。
はぁっ……と交わし合う吐息は、一つの愛撫のようにも思え、心の鼓動をより激しくさせていく。
もうこのまま進んでしまえば、一直線に快楽へと溺れてしまうだろう。
なので…………溺れてしまう前に行動を起こす。
━━━━……リンディさん。
自分は事を進める言葉を発するのであった。
__
あまい。おいしい。
心が浸され続ける。
人間はある一定のラインを超えると出てくる想いがシンプルになると言う事を改めて実感してしまう。
まるでどこまでも魅了する絵画に出会った時のように。
巧みな演技で行われる舞台が、実際に存在する世界として引き込まれる感覚のように。
そして……今まで味わった事のない美味しい料理を口にした時のように……。
砂糖を弱火でドロドロに優しく煮詰ていき、甘さをどこまでも凝縮され続けたシロップように、ねっとりとした甘味の海へ心が浸される。
そして……その美味しさは、心をどこまでも蕩けるように……ずぶずぶと深く沈み込んだ。
…………彼から一時、離れた後は身体が……気持ちが……ずっと飢え続けていた。
満たされない気持ちは飢餓感を脳へ呼び続ける。その感情は彼と会うまでずっと満たされないままだった。
それが……今、空っぽの身体へどんどんと注ぎ込まれてくるのだ。
私は今、とても幸福な時間を過ごしていた。
舌が幸せを脳に伝えてくる。
どこまでも甘美で美味という味覚。
甘い美味しさは慣れ親しんだ好みの味覚でもある。
だが、今味わっているその味は……今まで味わったことのない美味として昇華され、舌を通し脳へ信号を伝えてくる。
味えば味わうほど……最高が更新されていくのだ。
そして…………頭の奥底から幸せという感情が爆発する。
自分でも……こんなに強い感情を持っていたのかと思うくらい、莫大な幸福の奔流が身体を包み込んでくれた。
もっと……もっと……あじわいたい
心の叫びは収まる事は無い。
脳が……身体が……本能が……彼との強い絆を求めてしまう。
身体を蕩し、脳を蕩し、細胞の一つ一つまでが喜んでいるようにも感じられた。
興味本位を除いたとして、知らないものを我慢することは、そう難しいことではない。
だけど…………知っているもの……身体で体験したことを我慢することは……依存しているものが強ければ強いほど難しいだろう。
客観的に見て……今の私は、はしたない獣だと思う。
けれど……彼と二人っきりという状況は己の欲望を自然と出してしまうのだ。
彼に私の心身全てを歓喜を持って差し出し、彼へ何もかも尽くし続けたい。
彼の心を尽きることがない……沸き続ける愛を持って優しく包み込みたい。
そしてこの私の心に感じる素直な気持ちを………………
……彼とキスをし続けて、それらの気持ちがどんどんと高まりつつあった時に彼から言葉が告げられた。
「お芝居の練習?」
私は彼が言ってきた言葉を反復する。
すると、彼はその言葉に肯定の頷きを示してくれた。
彼と至近距離で見つめ合っている状態は、ずっと幸せで思考が蕩けているのは自覚している。
しかし、彼が意図を持って伝えてくる言葉は、勿論私が全て叶えるべきものであり、私の喜びでもある。
その想像だけで歓喜の感情が駆け巡り、ブルりと身体を震わせた。
…………彼の伝えてきた言葉の意図を考える。
お芝居……演技が求められていることは想像に難しくない。
けれど…………何故演技が必要なのか? と当然の疑問が浮かぶ。
━━━━偽装のため……?
けれど……周りに誰か存在するかは、家に入る時に探知している。
更に……誰かが入ってきた場合の対処もしてあるのは当たり前。
だからこそ、こうやって彼との時間を楽しめているのだから。
そして……これは今の考えとは別件なのだけれど、あらゆる意味で私自身の
そうなると……
と、更に他の可能性を考え始めた時に彼から補足があった。
━━━━ちょっと表情に表れたかしら……
彼に余計な気を使わせてしまった……と反省しつつ後の糧にする為の材料を頭の片隅にメモして、彼の説明を聞く。
……………………
彼が語った内容は、要するに……ちょっとした
このままお互いに身も心も溶け合うようにドロドロと甘い空間に浸って私を使ってもらうのも、勿論悪くは無かったのだけれど、彼から語られた内容にドキッと心が惹かれてしまった。
彼の前だけでは露わになるこの少女心が……大きく震え続け、切なすぎるこの想いが…………器を壊し溢れ続ける。
━━どちらにせよ受諾すれば彼の要望に叶うはずだから……と裏の意図があったとしても、それを読むことの時間すら惜しいと思えてしまい、その提案に飛びついてしまった。
この心の絆を持って私の全ては彼のものであると言う事を形にしてくれるのだ。
感謝の気持ちで、更に胸を抱きしめられる。
こうして彼との
__
「あなた♡」
はやいっ!?
まさか説明している途中で、リンディさんが身体をこちらへ預けながら、今のセリフを発してくるとは思わなかった。
変わり身の速さは、目の前に居なければ見逃しちゃうほどの速さである。
とはいえ、説明の途中でも意図を理解して貰えるのは、さすがリンディさんだ。
この辺りの疎通の信頼度の高さは、ある種の安心感を生み出す。
リンディさんは顔をこちらの胸板あたりに、スリスリと擦り付けてくる。
すべすべの肌が擦れ合う感覚が心地良い。
傍目で見るとお互いが裸の状態であり、大人が子供に寄り添う構図。
倒錯的な光景にも思えるだろう。色んな意味で犯罪的なのもまたその雰囲気を高めてしまう。
……それがいい!!
時代的に体験するにはあり得ない内容。そのアブノーマルな感覚が精神を興奮させるのだ。
━━━さぁ、はじめよう。
息子よりも若い主人へ嫁ぎ、恥ずかしい初めてを捧げる悲しき女の物語を。
「リンディさん……」
身体をスリスリしているリンディさんを呼び、顔を見る。
名を呼ぶとリンディさんは擦り付けていた顔の動きを止め、こちらを見上げるような形で覗き込んできた。
顔を見ると、先ほど話をしていた時よりも瞳が潤み、もう一息で泣きそうにも見えてしまう。
しかし、その表情は何か逼迫したような切なさと、これから何かが行われる内容の期待感がないまぜになっている複雑な表情を見せる。
それは一つの魅了であった。
表情だけこちらの劣情を催す。経験の差がそれを自然に見せるのか良くわからないが、確実にその表情はこちらの興奮を誘った。
つい見惚れてドギマギしていると、リンディさんはこちらの唇に人差し指を重ねる。
そうしてゆっくりこちらにわかるようにフルフルと首を左右に振るのだ。
そして先ほどよりも優しさに満ちた表情をこちらに見せてくる。
「違いますよ」と言うかのようなその仕草。可愛さと綺麗さを経験によって磨かれた動作は更に心を震わせてくる。
そう。もう舞台は始まっているのだ。
舞台で演じる役者はその世界の一部でもある。脚本に従うだけでは役者の色は付かない。
その世界で生きるからこそ、役者の光が見える。
役者をやった事の無い人間が何を偉そうにと言う感じではあるが、自身はこれから何度も経験しなければならない。
演技は自身を騙し、自信を付ける。煌びやかであれ、陰鬱であれ、作られた世界での役割を演じると言う経験は今後、何度も必要になるからだ。
そう言った意味で、リンディさんの演技は自然に溶け込んでいる。
先ほどの仕草は甘えているようにも、何かをお願いするようにも見え、咎める事を前面に押し出すことはしない。
そしてこちらへ意図をしっかりと伝えてくる。「そうじゃありません」と優しく注意をしてくれた。
自分で言っておきながら、いきなり躓いた自分を台本へと優しく引っ張り上げる。
遊びと言う精神の隙を埋める。
観客は居ないがこれは舞台。ならば自身の全力で挑むべきである。
これは本番。役者同士の本気の鍔迫り合いである。
一の練習の経験ではなく、一の本番の経験を積む。
ならば遠慮は不要なのだ。想像した自分になりきり、良心や善意を一旦棚に上げる。
今の自分は、物知らない幼子では無い。
モノ知ってる
世間を知らない幼いオスが、自尊心をたっぷり満足させられる従順な相手を手に入れた。
そして、持て余すほどの性欲が溢れる心を誰にも咎められることなく、更に遠慮なくぶつける相手がいれば、その言葉遣いも自然に決まってくる。
そうして……想像の装飾を己の身に纏い、女に告げた。
「おい」
こちらの唇に付けていた女の指を気にせず、手を動かして女の前髪をくしゃりと握る。
触っただけでも分かる。そのさらさらとした艶やかな深緑の髪は入念に手入れされていると言う事を実感させた。
だがオスガキはそんなことは一切気にしないのが当たり前だ。
その掴んだ前髪に力を入れて女の顔をこちらに近づける。
その動きはリンディさんを驚かせたが、所詮、子供の力である。
引っ張る力も相手に怪我を発生させるものではなく、顔を近づけさせると言う行動を理解すると抵抗なく、引っ張られるままに顔を近づける。
そうして自分が見下ろす形で、顔がキスする直前まで密になる。
演技の本気度をリンディさんも理解したのだろう。表情も更に熱を帯びるように頬を紅潮させこちらを見つめ続ける。
お互いの吐息が頬に感じ、リンディさんの芳香が鼻腔を擽る。
劣情が更に増している感覚を持ちながらも、言葉を更に続けた。
「お前は、誰のモノだ?」
「私は……あなた様のモノです」
リンディさんは、紅潮した頬を見せるようにしつつすぐに返答を行ってくる。
しかし……オスガキはそんな言葉では満足出来ない。
ちっと舌打ちをして、首を振る。
そして再度問うのだ。
「きちんと全て言葉にして伝えろ」
そう言うとリンディさんは一瞬、思案した後、言葉を発した。
「私……リンディ・ハラオウンの心と身体の全ては……あなた様、鏡音奏さまのモノでございます」
顔を先ほどよりも真っ赤にして一つ一つ言葉にさせる。
こうすることで、羞恥を煽るのだ。絶対に断れないと言う環境。それに従うと言う状況下は幼い心の自尊心を刺激する。
何をしても良いと言う絶対王政は年齢に関わらず男の夢を満たしてくれた。
そして……ここで終わらないのがオスガキでもある。相手のことは考慮しない。
自分が満足するために行動するのだ。
「ふん。それじゃ……
ここでギュッと少し握っている髪に力を入れるのがポイントだ。
外道に落ちれば、息子も加えるべきなのだが……オスガキレベルと考えれば、夫婦と言う絆を自分にだけ向けると言う所が妥当と考えた。
リンディさんは未亡人と言うことは知識で知っていたし、流石に身体を重ねる上でリンディさん側の事情は聞いている。
とはいえ、二人っきりの時はそう言った話は意識せずにこちらから話をすることは無かったが、今は別である。
演技とはいえ、こちらは本気である。オスガキの思考はこの女が誰のモノであるかをしっかり理解させて躾ける必要があると判断していた。
そしてその回答に間違いなく、興奮を誘ってしまうのも本能が理解していた。
亡き夫の存在を口に出したことで、リンディさんは瞳を大きく開く。
まさか演技でもこう言った話を出してくるとは思わなかったようにも感じられた。
そして瞳を閉じる。その時間は一瞬のようでもあり、永久にも感じられた。
潤み続けていた瞳から涙が一筋溢れる。その涙が頬を通過する時に女は瞳をゆっくりと開けて告げるのだ。
「はい……。以前の夫……クライド・ハラオウンに対しても誓えます」
「例え彼が存命であったとしても……私、リンディ・ハラオウンは……あなた様、鏡音奏さまのモノ……で…………ござい……ます」
そう言いながら綺麗な緑の瞳から涙が再度溢れ出す。
だけど、瞳は決して閉じず、こちらを見続けた。
そう。先ほどの宣誓の通り、閉じる許可はこちらから出さなければ行わないと言う意思を感じた。
ククッ……。
ククククッ……。
完璧では無いですか。リンディさん……。
オスガキの思考ですら、今の回答で自尊心がたっぷりと満たされる。
精神が……股間が興奮するのが分かる。
やっていることは最低だ。どんな言葉を繕ったとしても間違いなく人として最低の行為である。
しかし……これは嗜虐心が唆られてしまう。
略奪行為。原始の世界では当たり前にあった行動。
動物としての本能として遺伝子に刷り込まれているんじゃ無いかと思えるくらいの原始的行動でもある。
理性ある人として、人間がが行うべき行為では無い。しかし、心の奥底にある本能が今の言葉を刺激するのだ。
それは原始的興奮を誘う。未熟な幼きオスは、この言葉で脳を焼かれるのだ。
絶対無敵の心を持つオスガキは、その未熟な青き精神を今の態度を見ることで満足心を上げるだろう。
しかし……ここで満腹にならないのもオスガキである。
言葉だけではいくらでも言える。身体に心にその言葉の嘘は無いと分からせる必要がある。
一旦、その言葉の返礼をするかのように、涙で溢れている女の唇を自分勝手に奪う。
んっ……!?
相手に構わず、そのまま唇を吸い続ける。お前も動かせと言う感じで掴んでいる髪を更にこちらへと強く引き寄せた。
んっ……んんっ…………ちゅぱ………………はぁ……
一方的なキスとは言え続けている内に慣れてきたのだろう。少しずつこちらの動きに合わせ唇を動かしてきた。
んるっ……んくっんくっ……っは……んっ……
一方的に送り込む唾液を飲ませる。そうして女の体を書き換えるような快楽を自身の脳に伝えるのだ。
ぷあっ……はぁ……はぁ……
そうして唇を一方的に離す。女は息継ぎもあまり出来なかったのであろう。
新鮮な空気を体に取り込むように息を取り込んでいた。
キスをする事で欲望を少し解放する事で、多少冷静になった思考を使い頭の片隅にメモする。
この感覚は危険だと。
その気になればこれ以上の事を容易に出来てしまう催眠能力は、改めてその凶悪さを実感させてしまう。
更にそれは心の弱さによって全ての道を容易に外させるのだ。
外れた道に待っているものは絶望的に深い快楽と己の存在の消滅……世界の崩壊である。
正しく毒である。と認識しなければ無かった。
使い方が正しければ薬にもなり得るが、間違うと死ぬ。
まぁ……正しく使えているのかは全く自信が無いのだけれど……ね……。
とりあえず、ここでそれの一端を経験出来たのは僥倖であると思いたい。
とはいえ、ここで終わりとする訳ではなかった。
そもそものアレとしてリンディさんと体を重ねるのであれば、しっかりと分からせてやると言うものだから、男の意地として遂行すべきである。
なので……オスガキは行動を続けるのであった。
掴んでいた髪を離し、座っていた状態から起立の状態へ身体を動かす。
リンディさんは先ほどの一方的な口付けの余韻から回復する為に息を整えているが、そんな状態は無視する。
リンディさんは座っている状態なので、こちらが起立する状態になると……
ちょうどリンディさんの目の前に自己主張し始めている愚息が現れる。
はぁ……はぁっ……すぅっ…………はあぁぁっ……
呼吸を整えていたはずのリンディさんの息遣いが少しずつ荒くなる。
目の前に現れた男性器を視界に入れ、見つめながら呼吸をする。
少し離れていても性の匂いは感じてしまうのだろう。
匂いを感じてしまう事で、彼女の表情が興奮を感じさせるように紅潮し始めた。
その様子を見ながらオスガキは命令する。
「ほら、旦那様のチンポをしっかりと嗅げ」
マーキングはやっぱり王道だよね。
とオスガキの思考を考えつつ、幼きオスによる蹂躙を行う。
まずは嗅覚から色を染め上げると言う行為を女へ実践させた。
先ほどの行為もあり、様々な液体に塗れたペニスは強すぎると言っても過言では無いくらいの淫臭を放っているはずだ。
そして興奮による先走り液による粘っこい液体が自身の匂いを上書きしつつ、女へと伝えていく。
それを嗅がせる。
嗅がせるだけだ。
すぅぅぅぅぅぅっ……………………んっ…………はぁぁぁぁぁっ………………
女は「はい……」と返事した後、その綺麗で白い鼻を亀頭部分へ密着させた。
そうしてゆっくりと息を吸い込み、その匂いを堪能するように息を止めた後、ゆっくりと吐き出す。
こうして女の肺の中に、オスガキでもあり幼い旦那の匂いが取り込まれた。
すぅ……すん…………すんっ…………すぅぅっ…………はぁっ…………
粘度の高い液体に濡れた尿道の先っぽから亀頭のクビレ、そして裏筋から根本まで細かく息を吸い込みながら女は顔を動かす。
触れる鼻先がまるで手で愛撫されているような滑らかな刺激をこちらに伝えてくれた。
すんっ……すんっ……すんっ……
小さな鼻をヒクヒクッと動かしつつ匂いの強い部分を嗅いでいく。
性器を嗅がせる行為と言うのは、やられるのとやらせると言うので感情が異なる。
すんすんっ……はぁぁぁぁぁっ…………すんっ……はぁっ……
やられるのは羞恥を煽られるが、やらせると言う行為は嗜虐心を煽る。
今は間違いなく、嗜虐心が煽られていた。
オスガキが好奇心のままに女を自由にする。その倒錯的行為が目の前で行っているのだ。
冷静を維持しようとしても、興奮の歯車は決して止まることはない。
んっ……んふぅ……すぅぅっ……
そうして女の顔は陰嚢の部分まで手を広げてきた。
柔らかいその部分へ、柔らかくしこりもある鼻が埋め込まれる。
玉の部分に鼻先が深く埋め込まれ、ぺちっと音が聞こえるぐらい陰嚢が女の顔にあたる。
そうして……呼吸が行われる。
んぅぅぅ…………ぷぁっ……んんぅっ…………すぅっ…………
深く密着された呼吸は空気が肌を通して漏れてくる。
しかし……漏れる息は決して下品な音を立てず、淑女を意識させるように女は上手く空気を逃げさせていた。
だが、それでも呼吸の音はこちらへ刺激を柔く伝える。
それが心地良くてつい女の頭を押さえて、より強く匂いを嗅がせるのであった。
んっ……!? …………すぅっ…………んぷっ…………ぅ…………ぶっ…………んんっ……んぷっ……
さすがに強くこちらが押さえつければ彼女も上手く空気が逃せられないのか、肌を通し空気の破裂音が聞こえる。
それはそれで、嗅がせていると言う行為を強く意識してしまうので、より興奮してしまう。
んんっ…………すぅぅずっ…………はぁぷぁっ…………
陰嚢部分はどちらかと言えば自分の匂い……特に汗の部分の匂いが強いであろう。
そのオスの匂いをどんどん取り込ませ続けて行った。
そして……
「どうだい? 僕のチンポの匂いは?」
羞恥を煽る質問を投げかける。
女は股間に顔を埋めながら答える。
「……とってもぉ……濃くてぇっ…………あなた様のぉ…………ステキな……匂いがぁ……しますぅ……」
途切れ途切れになりつつも返答を返してくれた。
しかし……興奮はするが、オスガキ的な満足度が足りない気がするので、再度質問を変える。
「くっさい僕のチンポの匂いがステキ?」
リンディさんの嗅覚は特に変更していないはず……。
なので、実際、嗅いでいる匂いはそのままオスの淫臭である為、言葉的にこれでも羞恥を煽るはず。
「はぃぃ……すんっ……だんな様のおちんぽ様はとてもぉ…………はぁっ……ステキでぇ……いつまでもぉ……っ嗅いでいたいぃ……良い匂いですぅ……」
顔は股間に埋れているので、表情は見えないが、その返答をしていると、女の耳が真っ赤になっていった。
恐らく意識させた事で恥ずかしいのであろう。その羞恥の仕草は支配欲を満たしてくれた。
だが、オスガキの行動は止まらない。
「それじゃ、もっと良い匂いを嗅がせてあげるよ」
そう言いながら、女の顔を股間の下に強引に移動させる。
そして女の顔に跨るようにして股間を擦り付けた。
そうして女の鼻先に密着されるのは、自分の尻の穴である。
んんっっ!?
くぐもった女の声が聞こえる。
それを無視して、言葉を発した。
「僕のお尻の穴の匂いを嗅げ」
人間の身体的に最も汚れているであろうその部分を嗅がせる。
しかも意識を集中して嗅がせるのだ。
女の自尊心も蹂躙して、己のモノであると理解させる行為。
小さな子供が罪の意識なく、羽虫を蹴散らすように……立場的にも年齢的にも全て上に立つはずであろう女を組み敷く。
そして、人としてのプライドを貶める行為を強要する。
しかし……オスガキ的な思考はそれをやって当たり前である。だって何をしても良いのだから。
幼き心は蹂躙する喜びはあっても相手に気を使うと言う理性的行為はまだ持ち合わせてない。
道徳は人としての要素を学ぶ上であった方がいいよね。と脳内でツッコミを入れつつもそれを学ばないオスガキは本能のままに女を蹂躙する。
ふぅぅぅっ…………ふーっ……ふぅぅっ……ぷぷぁっ…………
色んな意味で敏感なその部分に女の呼吸する振動が伝わる。
それは肛門を女に嗅がせていると言う行為を強く実感してしまうのだ。
女を染め上げる行為は……オスガキの心を満たす。
イヤイヤでも従うと言うその行動は、幼い征服欲を歓喜で満たすのだ。
そして微弱ながらも発生する快楽は、興奮で脳を少しずつ焼き始める。
んんっっぁ…………んふーっ…………んふぅ…………すぅっんっ…………あぁっぷぅ…………
しばらくすると、さすがにお互いの姿勢的に疲れてきたのか少しずつリンディさんの身体が横へ崩れ始める。
顔に跨っている状態なので、密着させている以上、こちらも身体を動かしてリンディさんの体制に合わせていく。
そうすると、最終的には寝ているリンディさんの顔に跨る形で座り込んでしまった。
まぁ……いわゆる和風便器座りと言えばいいのか……しかし足を踏ん張る必要はなくリンディさんの顔がクッションとなり座り込んでいる形である。
さすがに子供の体重とは言え、全体重を預けては圧迫度が強いだろうと思い、足に体重を逃してはいるが……ものすごい体制であることは間違いない。
すぅぅぅぅぅぅぅっ…………んっはぁっ…………はぁぁぁぁぁぁっ…………
体制的に楽になったのだろう。無理やり圧迫された状態とは違い呼吸が安定しているのが空気の流れで感じてしまう。
あれはあれで興奮を誘ったが、これはこれでより嗅がせていると言うことを強く意識出来るので精神的な興奮は上だと思ってしまった。
あぁっ…………だんなぁさぁっ…………はぁぁぁっ…………んくっ…………すぅぅぅぅぅっ…………
こちらを呼ぶような声と共に唾液を飲み込む音が聞こえる。
独り言なのか……何かを懇願しているのか……判断がつかないが、今はどちらにせよ女に嗅がせることがオスガキの使命である。
あっ……あっ……んっくっ……すぅぅぅぅぅうっ…………はぁぁあぁっ…………あっ……あっ……
うーん……
━━━━少しひまだな……。
確かにこの行為は身体的にも気持ち良いが、あくまで精神的しつけの興奮メインなのでどうしても冷静な部分が残る。
まぁ……こちらは一切動かないので、手は持て余し気味なのだ。
何かしようかなと考えて、体勢を維持したまま身体を動かして、リンディさんの身体を見れるように移動した。
視界に飛び込むのは、綺麗な大人の女性を正しく表現されたように思える裸体。それは一種の芸術さえ思えてしまう。
身体的にも精神的にも成長を重ね熟されたその裸体は、柔らかさを重点においているが、しっとりと潤いを持った肌は健康的なイメージを持たせてくれる。
しかも……これが子供を産んだ身体でもあるのだ。ある意味、完了された実績はこちらの想像を豊かにさせてしまうのだ。
母乳プレイもアリなのだろうか……。
オスガキの思考と相談する。脳内の激論はさておき、とりあえず出た結論としては「まだ早い」と言う結論になった。
少し残念に思いつつも、未練的行動としてつい……リンディさんの乳首を指で軽く弾いてしまった。
━━んんんっっぅ!?
乳首を弾いた瞬間、想像以上の反応でリンディさんが身体を震わせてきた。
ビクッッ!! と大きく揺れた後、その余韻を感じるように更に細かく身体が震えている。
それを見た瞬間……オスガキが新しいおもちゃを貰ったかのように笑顔を浮かべたのが分かった。
ピンッ!
んんんんっっぁ……!! …………すぅぅぅっ……あぁっ……
ピンッッ!
あぁあっんんんんっ……ぁ…………すぅぅぅぁぁ……んはぁっ……
ビンッッッ!!!
ああっああああっあぁっ……!? っっっぁすぅぅぅっ……ぁぁぁっ…………ぅんぁはぁっ…………
これは……いいものだ。
シチュエーション的にも脳が勃起してしまう。
尻の穴の匂いを無理やり嗅がせて、快楽を女に刻み込む。
色んな意味で脳内がバグりそうなこのシチュエーションはオスガキの嗜虐心をどこまでも煽り続ける。
そしてバグった脳内は……さすがにそれは無理だろう……と思えるようなことを閃いて実践させようとするのだ。
オスガキはそれが出来る!! っと何も根拠のない自信で押してくるので、行動に移してみる。
「いいか。そのままケツの穴の匂いを嗅いで乳首の刺激でイケっ」
無茶振りである。
自分でも分かっているが無茶振りである。
しかし脳内がこう告げるのだ。
自分の肛門の匂いが……女のイカせるためのトリガーになったら素敵やん?
パブロフの犬効果を女に仕込みたいと脳内が告げるのである。
一回で仕込めるならその効果名は違うだろうと、そこ突っ込む? と言うズレた感情も湧いてしまうが……要するにアブノーマルな意識を躾けたいのだ。
オスガキ的にはあり得ないシチュエーションで淫乱に女を染め上げることが出来ると大喜びである。
確かに……改めて人として、蔑まれて最低である事は理解しているが……男として興奮してしまうのも否定出来ない。
なので……ちょっとだけチャレンジしてみた。
先ほど伝えた言葉の返答を待たず、一方的に女の乳首を指で摘む。
んんんんっっあぁ…………!?
快楽を重点に置いた触り方ではない。こちらが感触を楽しむための一方的な攻撃だ。
コリコリとした芯のある感触は指を満足させる。
コリコリッ
ああああぁっ…………んんっふっぅ……ぅぁ……すぅぅぅぁっ……
コリコリコリッ
あっあっあっ……あっぁぁっ……ぅん…………すぅぁはぁぁぁぁぁっ…………
触り続けるにつれて、女の身体がどんどんと大きくなっていく。そして小刻みに震え、もっと強い快楽を望むように……耐えらるよう白い太腿が張ってくるのが見て取れた。
コリコリコリコリッ!!
あああああっ!? ……だっ……ぁあぁっ……んっつ…………なぁ…………だぁ……ぁ……めぇ…………すぅっはぁぁぁあぁっ…………
艶が更に帯びて熱の籠もった女の喘ぐ声は、自分の下半身へ息の暖かさと共に刺激として伝えてくる。
それが今行っている行為としての興奮する滑車を激しく回してしまうのだ。
んあっ!! あぁっ……あっ…………ぅひぐっ…………んふぅ…………すぁっっ…………はぁぁっ…………もぅ…………
はたして乳首の刺激だけでもイケるのか……?
その辺りも懸念事項であったのだけれど、刺激し続ける事でリンディさんの体は素直に反応してくれる。
そしてその快楽は段々と足をすり合わせるように動き始める、より強い快楽を享受しようとしているのを見てなんとかなるかも知れないと思ってしまった。
なら…………
ギュッッッッッッゥゥゥ!!!!
相手を考慮しないまま乳首を捻りあげるように強く握る。
強すぎるその刺激は女の身体をどこまでも大きく震わせた。
━━━━んぎゅっっつっっぁぁぁぁぁあああぁぁああっっっ!!!!!
ぷしゅっっぁ……
大きな喘ぎ声が聞こえた後、太腿がピーンと突っ張り女の身体が大きく痙攣する。
そして……女の下半身から何かが溢れた水音が聞こえた。
イッたのかな……。
女の匂い……何か性衝動を突き上げるような芳香が頭を酔わせる。
そして……まだ小刻みに震えるリンディさんの身体を見た。
余韻に浸っている状態なのか、大きく息をする吐息が自身の下半身に感じられる。
これならとりあえず大丈夫かな。
ひとまず状況的にイッた事にして、話を進めようと思い行動を行う。
「いいか。この僕のくっさいケツの穴の匂いと味わった快感を覚えておけよ」
「今後は僕のケツの穴の匂いで、僕の子供を産むために身体を準備するんだぞ」
セリフを言ってから思う。オスガキはしばかれるべきだなと。
まぁ……意識付けのセリフを言ってはいるが、勿論体は毎日洗っているし……そこまで匂いはしていないはずと思いたい。
さて……まだ演目は続いているのだ。ちょっと道筋がズレてしまったのはアドリブだと思うことにしよう。
脳内ではしゃいでいるオスガキの断罪も後でやるとして、本来の道へ向けて進もうと行動を再開した。
そう。オスガキ……若く幼い主人に対して、女の恥ずかしい初めてを貢がせるのだ。