※この作品はR-18です。

催眠パワーでいけるのか!?   作:ヒミノまろ

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5話

 ここ最近の動きとしては大きく変わらない。

 

 なのはと一緒に公園で遊んだり、家で遊んだり、たまには翠屋でお話ししたりと親密度を稼いでいった。

 兄妹でもある高町恭也、高町美由希共に顔合わせ等も行った。

 事前に父親から聞いていたのか、特に不都合なく普通に終わったが、やはり両方ともなのはを大事にしていることはよく読み取れた。

 

 順調に積み上げて行った状況の中、一つやらないといけないことをする為、その準備をし始める。

 

 まずは、タイミングを見てなのはの催眠設定の項目を一旦解除する。

 解除したのは

 ・鏡音奏の体の匂いを嗅ぐと安心する

 ・鏡音奏と会うと1回は抱きつかないと安心しない

 の2点だ。

 そうして家族旅行と言う名の嘘をつき、日数を開ける時間を作る。

 なのはは会えない事に、駄々をかなり捏ねられたがその後、お泊まり会をしようと誘導させてご機嫌を取る。

 

 ここで試さないといけないのがペナルティの実施だ。

 今ならカバーが効く範囲内で収まるだろうし、いざの時にペナルティを知らないと行動が制限されすぎて破綻する可能性があり得る。

 あのリリーと呼ばれる少女の性根を考えるとやりたくないのは同意するが、やらざるを得ないのも現状であると考える。

 

 そう考え当日に向けて動き始めるのだった。

 

 そうして改めて知る事になる。

 あの少女の無邪気と呼べる悪意を。

 

 

 お泊まり会は順調に進んだ。

 なのはもご機嫌だし、向こうの家族もやはり善性が強いのだろう暖かく迎え入れてくれた。

 日頃の積み重ねもあるが、信頼を得られ始めるのは嬉しいものだ。

 

 ただ、なのはがお風呂に乱入しようとする一幕は色々と焦ってしまったが概ね問題なく進む。

 

 そうしてなのはの部屋で、なのははベッド、こちらは布団を敷き眠る前のお喋りを始める。

 

 そうしてしばらくするとなのはがうとうとし始め、お互い眠りにつき始めた。

 まぁ、こっちは寝たふりなのだが……。

 

 そうして時間がチクタクチクタクと過ぎ、催眠効果が切れるであろう24時に向けて進み始める。

 

 24時。次の日の0時になる30秒前で左人差し指を向けておく。

 そうして、その時を待ち始めた。

 

 0時になった瞬間、違和感が出る。

 ふと左手首を見ると蝶の羽の一つが赤色で薄く発光しながら消え始める。

 消えた瞬間。

 

 

 左手首に激痛が走った……。

 

 

 熱い

 

 熱い熱い

 

 熱い熱い熱い熱い! 痛い!! 

 

 燃えるような灼熱の痛み。火に炙られるような焼き爛れるような感覚。

 もはや痛みしか感じられない。

 痛みで考えることも出来ず、皮膚が焼けるような匂いも嗅げる幻すら感じられる。

 

 まずい。これはとんでもなくまずい。

 

 思考はどうして良いかわからずただ痛みに耐える。

 叫び声を出したがったが、最後の理性で押し留める。

 が、さすがに声が漏れたのだろうか。異変を察知したのか分からないが、なのはが寝ぼけながらも目を覚ましこちらを伺ってきた。

 

「奏くん。どうしたの? 具合が悪くなったの?」

 少し目が覚めたのか、心配そうな表情を浮かべこちらに近づいてきた。

 時計を一瞬みる。

 

 地獄のような時間帯の中、秒針は30秒を超えていた。

 

「高町っ……なのはっ……!」

 

 名前を叫ぶ。

 

「えっ?」

 

 だがなのは困惑した表情を出す。

 

 催眠が解けている……。

 激痛と絶望感が体の中で暴れまわる。

 それでも諦めるわけには行かないと体を無理やり奮い立たせ心配で近づいて来たなのはに再度問いかけを行う。

 

 

「たぁ高町……なっなのは……」

 

「えっと……。そうだよ。奏くん。高町なのはだよ。お寝坊さんだったの?」

 

 となのはが言った瞬間。

 

 

 時が止まった。

 

 

 時が止まった瞬間、激痛だった腕の痛みが引き始めた。

 なのはとして返事をしてくれたので、それが認められたのか催眠が成功したのだろう。

 

 よかったと言う安心感が包むが、それでも過呼吸にもなりそうな位、息を荒げる状態が続き脂汗が止まらない。

 だが、痛みが完全に引いて少しずつではあるが、落ち着きを取り戻しはじめた。

 

 左手首を見てみると、先ほど消えた蝶の羽の部分が復活している。

 

 痛みから開放され放心状態でいると目の前に紙が置かれているのに気がついた。

 

 

 ▼▼

 

 あらー。ペナルティを受けちゃったね。

 大体これで詰みになっちゃって()()()()が多いんだけど、持ち直すなんてスゴイスゴーイ! 

 

 ▲▲

 

 

 ……これで確定した。こいつはこちらを実験動物くらいの感覚で見ている。

 

 

 ▼▼

 

 受けちゃったから分かるだろうけど、ペナルティを受けちゃうと体に続々と異変が出てくるよー。

 ペナルティを重ねちゃうとその蝶の羽の数分だけ異変が出てくる感じだね。

 そしてペナルティが発生した催眠の人も解除されちゃいます。

 

 ▲▲

 

 

 ある意味能力のライフは4つだろう。

 だけど、1段回目でこれなら2段回目以降を受けたら終了する。

 

 

 ▼▼

 

 さらにーペナルティはこれだけじゃないんだー。(残念♡

 催眠継続のハードルも上がっちゃうよ。

 

 あまり酒池肉林に向けて動かないから少しだけお手伝いするねー。(やっぱり私は出来る子!! 

 継続させるに辺り今回から匂いの対象を催眠をかけた人の「男性器」に限定しちゃいます!! 

 

 ▲▲

 

 

 男性器。男性における生殖器官の名称である。ペニス。可愛く言えばおちんちん等様々な名称が存在する。

 現実逃避したい状況に無駄な知識を探ってしまう。

 

 

 ▼▼

 

 やったね! これでムフフなこともしやすくなるよー!! (キャッ♡

 ちゃんと性欲と身体も健康的に行けるようにしてあるから大丈夫!! 

 

 ちなみに()()()()()()()使()()()()()()()()()()でしょ。頑張ってねー。

 

 ▲▲

 

 

 クソが……。

 何度目か分からない言葉を呟き紙が焼失した。

 

 …………

 

 

 時が戻りつつある世界にて考える。

 

 

 

 あまりにも理不尽。

 

 

 

 あまりにも遊び過ぎている。

 あいつらは人のことなどどうでも良いのだろう。

 

 

 

 

 なら後悔させてやる。

 

 あの生物どもに鉄槌を下す日がくるまで()は生き延びると誓う。

 そのためには天使のような囁きも悪魔のような残酷さもなんでもやってやる。

 生み出される罪悪感にも壊れることなく受け入れてやる。

 

 

 実験動物が反逆するわけがないと言う考えを覆してやる。

 いつでも潰せると言うその高慢な考えをへし折ってやる。

 

 

 

 次元がなんだ。

 生きているのなら殺せる。

 存在しているのなら破壊出来る。

 

 

 

 そのためには今は卑屈にならざるを得ないが来るその日まで牙を研ぎ続けよう。

 

 

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