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んっ……ぁぅ…………
ゾクゾクとした感覚が背筋を這う。
くすぐったいような……けど、それが気持ちよく、ずっと続けていたいような感覚に陥った。
きゅーっとお腹の部分が切なくなり、下着の中が水っぽく感じられたように思える。
これが『身体が正直だな……』という感覚なのだろうか。
そんな身体の自然な欲求により、私は自然と下着の上から、その水っぽい部分を指で押さえるように蓋をする。
んっ……くぅぁ…………んくぅ……
ピリピリとした感覚が頭の中に響く。
まるで小さな火花が身体に響き断続的な気持ちよさを生み出してくれた。
「やっぱりぃ……この位の刺激がええよぉ……」
勢いに任せて直接触った時は、それはもう大変やった……。
刺激が強すぎて、痛みと快感がごっちゃになりすぎてしまった。
結果として……その日は消化不良のまま悶々とした夜を過ごしてしまう。
そんな失敗を重ねつつ、良い落とし所を探す旅がはじまったのだ。
んぅぅっ……くぅっぁっ……
しかし、落とし所はすぐ見つかった為、旅路はすぐに終わったのだけれど。
──くちゅくちゅくちゅ
誰も居ない部屋で粘着質な水の音が響く……。
「ええよぉ……んぁぁ……」
布一枚と言う小さな壁を挟むことで、擦り続けている指の摩擦刺激が優しく感じられる。
パジャマの上だと優しすぎる。
直接だと刺激が強すぎる。
丁度下着一枚挟むと言うのが、私にとって丁度いい塩梅であった。
そしてなにより……このぐらいの刺激であれば、理性が少しだけ残るのが一番良かった。
何故なら……
その理性を総動員して、彼の顔を想像出来るのだから。
彼の名を想う。
んんんっっっ!? ぁぁっ……!
好きという感情が溢れ、ジリジリと胸を焦がすように焼く感覚。
心がブルブルと細かく震え、それが身体へ小さな快感を生み出し続ける。
そして指の快感と合わさり続けて脳をスパークさせてくるのだ。
こうなるともう駄目である。
──くちゅくちっ……くちゅくちゅ……
もう周りの風景すら感じない。
体内で生まれる熱だけを受けるように、行為に没頭する。
刺激によって生まれる声は、客観的に恥ずかしさを意識させるが、それが更に私を興奮へ導いていってしまう。
「あぁっ……気持ちええよぉ……♡」
更に興奮が高まって、想像が脳内を焼き始める。
この心に湧き上がる気持ちよさ。
それを彼から与えられると言う想像が増してくるのだ。
最初はぎゅっとお互いが抱きつくような小さな想像でも心が満足していた。
だが……今は……
「あかんよぉっ……そないなモノを擦り付けんといてぇ……」
裸で抱き合っている二人の想像である。
彼の大事な部分……想像によって生まれたソレは白く光り輝いていた。
しかし、私にとってはそれが限界の想像であるのも事実である。
それが、私の大事な部分に擦り付けられているのだ。
しかし、想像という名の
甘酸っぱいような感覚。きゅんきゅんとドキドキが混じり合い……それが快楽によって身体を刻み込んでくれた。
「ええよぉ……うん……気持ちええよぉ……♡」
想像の彼が私へ囁きかける。
「これが欲しかったんだろ!」
荒々しい彼は私を組み敷きながら、一方的に私の大事な所へ擦り付けて囁いてくるのだ。
「そうなんやぁ……欲しいのぉ♡……もっともっとぉ……」
妄想が加速する……。それに合わせて指の動きもより激しくなっていった。
──スリスリ……スリスリ
────くちゅくちっ……くちゃくちゅ……
んぅぅぅっ……ぁぁぅぅぅっ…………
荒い息が漏れ出る。
だけど、妄想の彼は、私をモノのように扱い、楽器を奏でるような感じで息を出すように愛撫してくる。
「ホラ!! ホラ!!」
「あぅっぅぅっ……つよいぃぃぃ……堪忍してぇっ……♡」
許しの言葉は彼に通じない。一方的に私を貪っていくのだ。
そしてその環境が……彼が好きと言う実感を生み出す。
……その想像が私にとって強い快楽を生み出すのであった。
私をじっと見てくれる。
私の身体に夢中になってくれている。
彼の意識の中は私で埋め尽くされている。
『好き好き大好き』と言うこの感情。
その感情を一方的にぶつけるのは、本ではNGと書いてあった。
お互いの心を理解して尊重し合う関係。
それが、お互いの好きと言う心を育んでいく為の良好な関係である。と言う内容だったと覚えている。
そう。
今、行っている想像は一方的な感情をぶつける場ではないんや。
お互いの心が、お互いの事で埋め尽くされる。
心を認識し合う行為でもあったのだ。
それが頭の中で理解されてくるにつれて、私の心は更に膨れ続ける。
彼が私を見てくれると言う
これはもう彼に調教されてしまっていると言っても過言では無いと思っていた。
彼に求められる? 違う。求めてくれるようにするための道を準備しておくのが妻の努めである。
そのための努力を惜しんではいられないんや。と行為の正当性を主張するのであった。
頭の中の想像が加速する。
実際に子供を作る行為……これは正直まだ怖い……直接的刺激であれなのだ。
これが本当に入るのだろうかという不安を感じてしまい、どうしても想像の壁が生まれてしまう。
だけれど、心と心を交わす行為は別である。
後ろから大事な部分を擦り付けながらぎゅっと抱きしめられる。
幸せな感情が頭を占める。
身体のぬくもりが安心感を。裸で抱き合っていると言う実感が恥ずかしさと言う羞恥心を生み出して、身体を刺激する。
そして……
急に彼は私の両手の自由を奪うのだ。
「ぃやぁぁぁぁぁっ……」
快楽に溺れかけていた私は弱々しい声しか出せない。
そんな溺れていた私を許さないかのように強く両手を締め上げ、どこからか出してきたロープで両手を縛り上げてくる。
足が満足に動けない私はそれだけで身体の自由を奪われてしまった。
そしてそんな自由の利かない足を開かされる。
「やぁぁぁっ……みんといてぇぇっ……ぅぅ……」
彼に濡れているその部分をじっくりと見られてしまう。
興奮を示してうっすらと開いているその部分をじっくりと見られているのだ。
その状況は……とても興奮を誘ってしまう。
──これはしゅごぃぃ……
──見られてはあかん所を……じっくりと見られているんやぁ……
リアルな指は更に指を動かして……想像上の私とリンクさせ実際の快感するスパークを発生させる。
「なんだ。しっかりと濡れて感じてるじゃないか。この淫乱め」
じっくりと見られている彼の侮蔑的な表情。
何も抵抗出来ず、私は「うぅぅぅっ……」と呻くだけで……その視線を受け入れるしかない。
しかし、身体は素直に反応する。視線の力を感じてより愛撫を受けているかのように反応を示すのだった。
「なんだぁ。もっと溢れてきたぞ」
「ちがうんやぁ……ちがうんゃぁぁ……ぁっあっ!!」
必死に否定する言葉を彼は全く無視してその部分に指を這わせる。
今の私の指の動きとリンクさせて、想像から生まれる快感と現実で感じる快感が合わさってくる。
そうすることで更に想像がよりリアルになっていくのだ。
……溺れる。彼が私に夢中になってくれている
私の好意を受け止めてくれる彼により夢中になっていくのも必然であった。
──くちゃくちゃくちゃ……
はあっ……はぁっ……んぁっ!?
耳に響く音は、もはや溢れすぎた水の力によって小さな音ではなく大きく部屋の中に響いていた。
それが私の興奮を実感させて、更に快感を受け入れるために行為に耽っていく。
「ここなんて、ピンと張り詰めすぎているぜ」
敏感な箇所でも最も敏感に感じるその部分を指で触る。
湿っているとは言え、布越しの上からでも強すぎる刺激は私の脳内をビリっと焦がしてくるのだ。
──くちっ……
「いやぁぁ♡そこはぁあかんよぉぉぉ……っ♡」
クチクチと指で優しく……けど遠慮なしに小さく硬く突起していた敏感な部分を捏ね上げていく。
……ピリピリと頭の奥が電気信号を発しているような感じで快感を生み出す。
そして想像が増していく……。彼の行動を受け入れる為だろうか。お腹の部分がより熱を持っていくのが分かった。
「気持ちいいんだろ?」
「いやぁぁ……♡」
「ちゃんと気持ちよければ返事をしろっ!!」
「はいぃぃぃぃっ……♡気持ちええですぅぅぅっ……♡」
調教される。
彼に調教される。
こんなにも好きが溢れているのだ。彼も好きならこれくらいも余裕でするだろうと言う想像が更に欲求を加速していく。
それが幸せの道筋になるかのように私は努力してしまうのは
何故なら彼はこんなにも私を求めているのだから。
だから私は努力する。
彼から与えられるモノ全てを享受出来るように鍛錬をしなければならない。
クリクリと捏ねましている指の力が自然と強い快楽を求めて、どんどんと力を増していく。
快楽によってだらしなく口が開き、声が漏れて唾液が溢れていくのが分かる。
だが、今は彼の愛撫を受け入れる方が最優先である為、それは構わずに指を動かし続けた。
そうすると……だんだんと身体がふわふわと浮いていく感覚が生まれてくるのだ。
少しずつ階段を上るような……でもジェットコースターのように急激に風景が切り替わるような感じで頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。
そして……彼の顔が脳内に浮かんだ……。
溢れすぎる感情は限界を知らず、更に勢いを増す。
そうして膨れた感情を受け止める為、体全体がピンと張り詰め……ぎゅっと心が絞り上げられる。
あっあっ……あっあっ……ふーっ……ふぅーっんぅっ!!
声は規則的に漏れて、現実なのか夢なのかよく分からない状態に陥った時、
「イケ!! この淫乱!!」
んきゅぅぅぅぅうぅぅぅぅっぅぅぅ!?!?
彼にそう告げられギュッと敏感なその部分を締め上げられた瞬間、私は意識を高い高い白い空へ飛ばしていったのだった。
……
…………
……………………
はぁっ……はあっ……はぁっ……ふぅーっ……ふぅーっ……
余韻を感じながらも、身体の熱を出すため息を荒く呼吸する。
しかし、快楽の余韻はまだ冷めず時折、火花が走り身体を震わせるのであった。
んっ……はぁっ……はあっっ…………んぁ……
それでも何も刺激を行わなければ少しずつ波が収まってくる。
そうすると……段々と理性が戻り、周りの状態が分かるようになってきた。
そして……大分落ち着いた後、ぐっしょりと濡れた両手を見て呟く。
「私って最低や……」
理性は自己嫌悪を推奨してくるのだった。
……今日一日中……行為に耽ってしまったからや……。
…………この時の私はまだ知らなかった……。
本当の『恋』や『愛』の感情を知らなかったのだ。
湖と言う大きな器から溢れる水のように溢れた感情はまだまだ穏やかである。
私が想像していたことは未熟であり、それはまだまだ『恋に恋する乙女』だったのだ。
本当の愛は……
太陽のように激しく燃え盛り、周りを光で覆い尽くすものであり、無限に湧き出る熱が身体を焼き尽くす。
そして……脳天から足元まで激しい電流が、ぴぴぴっと流れるのだ。
経験という名の実践は、本の知識で学んだ理解と言うものを正確な形で修正してくれた。
体験すること……身を持って学ぶ事で、魂が理解してしまうんや。
『これが本当の愛の力』だ。と言うことを。
そして『幸せ』と言う感情は己の心をどこまでも高みに連れてってくれることを……。
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想像による調教の為、実質ゼロカロリー。