※この作品はR-18です。

時を駆けた花聟   作:つくば

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連投はこの話までにしておきます


この歪な感情の名は

さて、タイムリープしてから4日目の朝だ

 

そして、今日が初めてのアルバイトの日である

五人が転校してきた日から2日が経ち、俺はあれからも前世とは異なる点がないかを模索していた

 

しかし、これと言った異常や変化は感じられなかった。変化がないことは、俺からしたら好都合なのだが・・・悪く言えば収穫がないとも捉えられる

 

いや、細かく言えばコレがあるか

 

 

「上杉君、ここの問題なのですが・・・」

 

 

この五月の態度の差だな。これが一番の変化だ。

だがこれは、俺が取った行動によって生まれた変化。つまり俺が意図的に変えたから存在するモノであって・・・ややこしい話だが、先程の変化とはまた種類が違うものなのだ

 

「えーとな、これは図を先に書いてから取り組んでみてくれ」

 

「わ、わかりました、やってみます」

 

しかし、何故こんなにも第一印象で態度に差が出るのだろうか?ありがたいことに、コンテニューした人生で第一印象の重要さを学ぶことが出来た。悲しきかな、皮肉にも前世の俺へのアンチテーゼとなってしまった

 

「解けました!」

 

解けた問題を見せ付けるようにして、なんとも嬉しそうにノートを掲げる五月

 

(もっと早くからこうしていれば、あんなに苦労せずに家庭教師をこなせていたのだろうか)

 

柄にもなく、その素直で満点の笑顔を見てそう思った

 

「その調子だ、頑張れよ」

 

「はい!」

 

五月が再び課題に戻った事を確認し、静まり返る図書館で、顎に手を当てひとりの世界へと深く潜る

 

それというのも、俺が企てた作戦を決行する為だ

 

決行と言っても、まだ作戦の全てが決まったわけではない。むしろ5分の1程度しか決まっていない。だが逆に言えば、その一部については成功させられる自信はある

 

 

 

それは――――

 

 

四葉の遠慮深さを解いてやれることだ

姉妹全員が恋心を寄せる前ならば、四葉は自分自身に枷をつけてしまうことはないだろう

 

四葉は出会った時から好意を寄せてくれていることも知っている

 

それこそ5年前に京都で出会った女の子は四葉だ。早速この後は四葉にアプローチをかけてみよう

 

 

☆

 

 

「改めて、今日からよろしくお願いしますね。上杉君」

 

「ああ、こちらこそよろしくな」

 

春を感じさせる心地よい風、晴れ渡った青空、自分を慕ってくれている新しい世界線の美少女。前世とはかけ離れ過ぎた光景だ

 

学校の図書館での勉強に目処をつけ、五つ子の住むPENTAGONへと向かっている中で、どんな結果が得られるか楽しみな半分、不安も大きくなっていった

 

「ところで上杉君、私達は5人で授業を受けるわけですが・・・本当に大丈夫ですか?」

 

あと5分程で目的地に着くかという辺りで、五月が心配そうにそう尋ねてきた。以前の俺だったら、確かに5人分をこなすまでに時間がかかったが・・・今回は訳が違う

 

「なんだ?俺の腕を疑ってんのか?」

 

「ち、違います!とにかく、困ったことがあったらすぐ相談してくださいね!」

 

冗談抜きで、第一印象ってすごいな

もはや俺の知る五月ではなくなってる気がする

五月の皮を被った別の人物の可能性すら伺える

 

 

 

それから数分後

 

今となっては見慣れたオートロックの扉を開き、エレベーターに乗り込む。最上階へと運ばれる間も五月との会話は途切れることはなく、よく知った五つ子の特徴を聞かされていた

 

改めておさらいしておこう

 

長女・一花

女優の卵。現時点では五月を含め、姉妹は女優だということは知らない。長女なだけあってしっかり者だが、どこか抜けている

得意科目は数学

 

次女・二乃

姉妹一の女子力を誇るロマンチスト。攻撃的な性格だが、恋する異性には目がない

得意科目は英語

 

三女・三玖

ネガティブ思考の隠れ歴女。低レベルとは言っても姉妹の中では一番成績が良い

得意科目は社会(主に歴史)

 

四女・四葉

運動神経抜群で筋金入りのお人好し。困っている人は見過ごせない優しい女の子。出来れば今日中にでも攻略しておきたい

得意科目は国語

 

五女・五月

食べることを生業としているフードファイター。こいつのおかげで、後にうちのカレーは希少種となる。この教訓を活かし、今世では家に呼ぶ予定は今のところなし

得意科目は家庭科(本当は理科)

 

ざっとこれが五つ子の簡易的な紹介だ

必要に応じてまた追加していく。今はこんな程度に認識してくれていればそれでいい

 

 

ピンポーン

 

 

そんなことを話している内に、こちらの世界では初となる五つ子の住む部屋へ辿り着いた

 

しかし感慨深いものだな、ここまですんなり来ることができるなんて。ストーカー紛いの行為でこの最上階まで階段で駆け上がった日のことが懐かしい

 

「ここが私達の部屋です、どうぞ」

 

ガチャっとノブを回し、中へと案内される

広々とした玄関を潜ってからリビングへ

 

しかし、そこにはまだ誰もいなかった

 

「へー、広い部屋だな」

 

しらばっくれて、初めて来たかのように振る舞う。当たり前かもしれないが、俺はタイムリープをしてここへきた事は隠していこうと思っている。なので悟られない程度には白を切らなくてはならない

 

「4人を呼んできますね、少し待ってて下さい」

 

部屋へ着くなり、五月はカバンを置いて姉妹のいるであろう個室に行こうとするのだが――――

 

「いや、待ってくれ五月」

 

ガシッと手を握り、五月の身をこちらへ引き寄せる。当然驚いた顔で振り向くが、お構いなしに話を進める

 

「ど、どうしたんですか?」

 

「すまない、いきなり5人同時は厳しいと思ってな・・・悪いが今日から1人ずつ面談していく形にしてもらってもいいか?」

 

嘘も方便。それらしいことを言っておいて作戦へと誘導する

 

素直な五月の事だ、こうやって言っておけば協力はしてくれるだろう

 

「・・・なるほど、確かにそうした方がいいかもしれませんね。わかりました」

 

「助かる、じゃあ初日は一番協力的な奴でお願いしたいんだが・・・誰がいいと思う?」

 

これまた白々しく、分かり切った回答を待つ

十中八九、五月は四葉を推してくるだろう。勉強を教わりたいという意欲はこいつにも伝わっている筈だ

 

「・・・そうですね、四葉なら一番話を聞いてくれると思いますよ」

 

顎に手を当てながら考え込む五月

待っていた回答に、静かに安堵の息を漏らす

 

「そうか、じゃあ頼む」

 

「はい!お任せ下さい!」

 

 

☆

 

 

「え!家庭教師って同級生だったんですか!?」

 

五月に呼ばれ、滞りなく個人面談を行っている

 

因みに五月には外してもらった。今は自室で自習に励んでいる頃だろう。ヘッドフォンと教材と資料を持って部屋に入っていったのを目撃した

 

 

あ、説明し忘れたな。この世界線では、五月以外とは初対面だ

 

本来だったら食堂で対面を果たすはずだったのだが、俺が敢えてその場に行かなかった故に生まれた状況となっている

 

だが心配はいらない。四葉俺の顔と名前で既に勘づいていたらしいので、ここで面と向き合ってしっかりと自己紹介さえ済ませてしまえば、こいつが思い出さないわけがない

 

「ああ、力不足なところもあると思うが、卒業までよろしくな」

 

「同級生なら嬉しいです!正直、大人の方の勉強の教え方はよく分からないと言いますか・・・あははは」

 

相変わらずの人当たりのいい笑顔で話してくれる四葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自己紹介が遅れましたね、私は中野四葉です!」

 

天真爛漫、まさにその言葉をそのまま具現化したような、穢れの知らない笑顔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よろしくな、四葉。俺の名前は――――

 

 

 

 

 

 

上杉風太郎だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・え?」

 

案の定、耳を疑いながら目をパチクリさせる四葉

やはりこの頃から覚えてはくれていたらしい

あとは畳み掛けるだけだが・・・慌ててはいけない

 

「何かおかしかったか?」

 

「い、いえ!もう一度聞いてもよろしいですか?」

 

「上杉風太郎。これでいいか?」

 

「―――っ、う、上杉さんですね!よろしくお願いしますっ」

 

取り繕ろいながら、平然を装う彼女

それは女優の一花が垣間見せる表情と酷似していた。そもそも嘘が絶望的に下手な四葉に至っては、気付けなかった俺に落ち度があると言っても過言ではない

 

 

 

 

 

 

そしてここから、世界線を大きく変える行動に出ようとしていた

 

 

 

 

 

 

「なあ、四葉」

 

「はい?なんですか?」

 

 

諄いかもしれないが・・・これから発しようとしてるこの台詞だけで、もう俺の知る未来とは大きく変わってしまうことになる

 

今一度、大きな決断を下す前に、首を傾げる四葉の顔をよく見てから、自分の本心に問いかける

 

 

 

 

(本当にいいんだな?上杉風太郎。一度下せば、もう戻れなくなるんだぞ)

 

 

 

 

葛藤も虚しく、俺は言葉を続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「5年ぶりだな。俺のこと、忘れちまったのか?」

 

 

 

 

 

 

簡潔且つ、単刀直入に尋ねる

ここで四葉が前の世界線のように突っぱねれば、延長線上を果てしなく彷徨うことになる

作戦を進める為には、こいつだけは何があっても丸め込まなくてはならないのだ

 

心臓の音さえ聞こえる中、四葉は――――

 

 

 

 

 

 

「な、なんで・・・なん、で・・・せっか、く、ひぐっ・・・風、太郎君のため、に・・・嘘、までついたのに・・・」

 

 

 

手で顔を覆って、涙を流していた

白く透き通った涙は美しいのに、俺はなんて邪な感情を抱いているのだろう

 

泣いている彼女を見て、喜び以上に・・・どうしようもない独占欲だけが湧いてきた

 

「髪型も喋り方も違ったのによ、何故かすぐわかったんだ」

 

こいつは、いや、こいつらだけは――――

 

 

俺以外は、傷付けてはならない奴らだから

 

 

我ながら、間違った愛情表現なのは重々自覚している

 

「頭の中で、昔に会ったあの子と面影が重なってな、確証はなかったが・・・またお前と再会出来て、本当に嬉しいよ」

 

漆黒の念で覆われた手を、偽善者ぶるように優しく彼女の肩に置く。これで第一段階は突破したと言っていい

 

だがあくまでも始めに過ぎない。ここからが本番だ

 

「四葉、俺の頼みを・・・ひとつ聞いてくれないか?」

 

「わ、私でできることなら・・・させてください」

 

零れていた涙を拭い、再び笑顔を覗かせる四葉

前の世界線では冗談のように言ってしまった台詞を、今度は至って真剣に頼み込んだ

 

「お前を・・・抱き締めさせてくれないか?」

 

「・・・え、え?ほ、本気で言ってるんですか?」

 

「これでもな、俺はお前に感謝してるんだ・・・冗談でこんな事は言わねえよ。嫌なら断ってくれればそれで構わない」

 

弱って開いた心の隙間を縫うようにして、四葉の懐へと私欲を流し込む。単に押しに弱い彼女に、断れないと知っている願いをこれでもかと投げつける

 

やはり満更でもないようだ。彼女は困り顔だが、表情からは嫌という感情は感じられなかった

 

「あの、私としては構わないのですが・・・五月も部屋にいるので、場所を変えてもいいですか・・・?」

 

漸く開いた口から、少なからず作戦の進捗を感じさせる台詞が出てきたせいか、思わず口角が歪んだ

 

「・・・わかった」

 

 

☆

 

 

「ど、どうぞ」

 

場所を変えたい。そう言われ来たのは、四葉の自室だった。この世界線どころか、四葉の部屋に入るのも初めてだ

 

ゴミ屋敷な一花、ファンシーな部屋の二乃、和風テイストな三玖と部屋を見てきたが、五月と四葉の部屋に限っては入ったことがなかった

 

その四葉の部屋はと言うと、シンプルに綺麗な部屋だった。一花の部屋をよく掃除しているだけあって、部屋の隅々まで掃除されていた

 

細かな埃さえ感じ取れない空間、単純に興味が湧いたこともあり、諦観していると

 

「う、上杉さん?あの、さっきのことって・・・冗談じゃ、ないんですよね?」

 

モジモジしながら、恥じらいを持ちつつこちらを伺っていた

 

そんな彼女の腕を取り

 

「ちょ、上杉さ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、名前で呼んでくれないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

耳元で優しく囁いた

 

 

「あぅ・・・ず、ズルいですよ・・・」

 

「5年前からお前を想ってきたんだ、今更我慢なんてできないんだよ」

 

「あっ――――」

 

 

それだけ呟いた瞬間、四葉を強く抱き寄せた

いきなりだったことに驚いてはいたが、嫌がる素振りは見せなかった。何も言わず、彼女を抱き締め続けると、次第に四葉の方からも背中に腕を回してくれた

 

「ずっとこうしたかった。俺がこうしてここにいられるのはお前のおかげだ。ありがとう、四葉」

 

四葉の心情を揺さぶりながら言葉をかけ続ける。弱っていく様を見ているだけで、今にも飛び出して襲い掛かりそうな理性に蓋をする

 

「でも・・・風太郎君は約束を果たしてくれたのに・・・私の方は全然ダメで・・・」

 

「そんなことないさ、何も勉強だけじゃないだろ?お前にはお前のできることがあるんだからな」

 

「・・・風太郎君はさ、なんでそんなに優しいの?」

 

「俺は決して優しくなんてないぞ。その証拠に、学校で友達なんていないしな」

 

「・・・ししし、風太郎君にも弱点があったんだね」

 

いつの間にか、敬語も取れており、彼女の表情も柔らかなものになっていた

 

その砕けた言葉は、昔京都で出会った女の子を彷彿とさせる喋り方だ

 

敬語でいられるより、やはりこっちのがしっくりくる

 

「ああ、俺みたいに人付き合いの悪い人間でもな、胸を張れることができたんだ。そう考えれば、他のことなんてちっぽけなもんだ」

 

「勉強なんて、俺が幾らでも教えてやる。だからこれ以上・・・自分を責めるな」

 

優しく諭すと同時に、励ましの言葉をかける

さっきとは打って変わって、感極まった瞳で俺の瞳を見据えていた

 

 

「ありがとう・・・!風太郎君!」

 

 

腕の中で、再び涙を流す四葉

その間に四葉の頭に手をポンと置き、サラサラの髪を撫でる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(そろそろ、か・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

機は熟した。そう言わんばかりに、満身創痍で四葉を呼ぶ

 

 

 

 

「四葉」

 

 

 

 

 

埋めていた顔を上げ、反応を見せたと同時に――――

 

 

 

 

「なに?ふうたろうく――――んんっ!」

 

 

 

 

無理矢理、唇を重ねる

こんなところに4人が来てみろ、俺の人生は終わりも同然。だが最初から好感度マックスの四葉のことだ。こんなことが起きても、抵抗するとは思っていない

 

 

「んん、んむっ、はっ、ぷは・・・い、いきなり、どうした、の?」

 

 

一度唇を離し、肩で息をする彼女の顔を再び見据える。真剣な眼差しを向けてから――――

 

 

ぱっと彼女から手を解く。俺は続けるのではなく、敢えて行為を辞めた

 

「・・・すまん、忘れてくれ」

 

呆然とする四葉に背を向け、目の前から立ち去ろうとドアノブに手をかける

 

 

 

 

「ま、待って!」

 

 

 

 

だが安心してくれ

こうして彼女が、立ち去ろうとする俺の手を握り

 

 

 

 

 

「ふ、風太郎君がしたいなら・・・その・・・」

 

 

 

 

 

必死に止めようとするのも全て

 

 

 

 

 

 

 

「続けてほしい、な」

 

 

 

 

 

 

 

 

計画通りだから

 

 

 

☆

 

 

 

「はっ・・・んっ・・・」

 

 

ベッドの上で、あれからもキスを続けていた

懸命に俺の口内をチロチロと小さく撫でる四葉の舌を、覆うように巻き込み返す。彼女の頬に両手を当て、上を向かせながらこの行為を行っていた。頭と下半身に血が流れるのを感じながら、口内を貪る

 

舌の筋、歯茎を舌で撫で回してから、今度は咥え込んで彼女の舌を引っ張る。もはや貪るという表現さえ生温く思えてきた

 

「これ、すごい、ね」

 

蕩けた目をしている隙に、たわわな果実が実る胸元へ手を伸ばす。キスに夢中になっていたせいで、普段は視野が広い四葉も、気付いた頃には鷲掴みにされていた

 

「ひゃっ!ふ、風太郎君!そこはいくらなんでも・・・んっ、あ、あんっ!!」

 

「言っただろ、もう我慢なんてしないって」

 

「で、でもぉ、まだ付き合ってもないのに・・・」

 

「俺じゃ不満か?」

 

対面して座り、ふくれっ面の四葉に、答えのわかっている質問を投げかける。しおらしく聞くだけで、四葉は都合の悪そうな顔をする

 

「嫌なわけじゃないけど・・・その、物事には順序というものが・・・」

 

「ごめんな、お前が可愛すぎて歯止めが効かなくなってんだ」

 

「・・・やっぱり風太郎君はズルい」

 

ふにふにと、彼女の豊満で綺麗な果実を揉みしだく。言葉ではなんだかんだ言っていたが、揉まれる度に悩ましい声を上げている

 

キスで栓をすることはなく、溢れ出るように漏らす嬌声は甘美なもので、残っている理性を着実に削ってくる

 

「・・・脱がすぞ」

 

既に確認など取ることはなかった。規則正しく着用されたベストとワイシャツを丁寧に剥いでいく

ボタンひとつひとつをゆっくりと外していく作業さえ、今は落ち着いて処理できない

張り裂けそうな心臓の鼓動は、荒い息となって外へ吐き出される

 

ぷちっ、ぷちっと音がなるだけで、下半身にあるモノが存在感を増していくのがわかる

 

やがて顕となった立派な胸は、最も男性の理想形に近いと呼ばれる釣鐘型のものだった

 

生唾をゴクリと飲み込み、視線は釘付けにされた

 

「や、優しく、してね・・・?」

 

その台詞と同時に、四葉の胸に顔が引き寄せられる。初めは舌で乳首を転がしながら、感触と漏らす嬌声を楽しむ。次第にぷっくりと大きくなり始めたことを確認すると、続けて吸う作業へと移行する

 

「ふ、風太郎くん、本当に、初めてな、の?」

 

「初めてだぞ、俺が女遊びなんてできるわけないだろ」

 

「む〜・・・あやしい、なぁ―――あんっ!♡」

 

深く深く追及される前に、咄嗟に四葉の乳首を強く抓った。上半身を仰け反らせて、快楽の反応を示したのを機に攻め立てる

 

だが俺が童貞ではないのは当たっており、実は一人だけだが、前の世界線で女性を抱いている

 

その時のテクニックを駆使しつつ、今は四葉の身体を堪能している

 

グイッグイッと右へ左へと乳首を捏ねくり回しながら、声にも抑制が効かなくなってきた頃を見計らう

 

「〜〜〜!んぁっ!♡そんなとこつねっ、たら・・・!」

 

ここが所謂性感帯というやつなのか、涙目になりながら痙攣を起こす。軽めの絶頂に達したらしい。知らない快楽に身を震わせ、垂れて蕩けた目で何かを訴えかけてくる

 

いよいよ抑えきれなくなった衝動は、右腕を伝って、彼女の秘部へと伸びる。スカートを捲り上げ、お子様パンツが湿り気を帯びているのが視認できた

 

「――――あっ!、だ、ダメだってば・・・んぐっ、ぷはっ・・・」

 

右手の中指を四葉の秘部の割れ目に擦りつけ、キスで口を塞ぎ、左手の親指と人差し指で乳首を摘み上げる

 

三箇所同時に弱点を攻める。抵抗する気さえ無くすかのように、ひたすら愛撫を続ける。クチュクチュといやらしい音を立てながら、下着をズラして指を介入させる

 

「ふ、ふうたろ、うくん・・・これ以上は、ほ、ホントに・・・」

 

服を掴み、必死に止めようとする四葉の言葉に反応は見せず、介入させた指をゆっくりと動かす。この後も行為があるのを悟らせる為に、懲り解しながら、指を縦、横、奥に滑らせる

 

「ダメだって言う割には濡れてるな、ここ」

 

「ひゃ、っ!い、いくらなんでもおこるよ!」

 

「お子様パンツに言われてもなぁ・・・いいから俺に身を委ねてみろ」

 

今一度、深く中指を突き刺す

快楽のドツボにハマりつつある姿は、この世の言葉では比喩すら烏滸がましい程、魅力的で艶っぽい

 

僅かだが、しっかりと開拓されていく秘部

膨張を続ける下腹部のもう一人のオレ

そろそろ、ファスナーで押さえ込んでおくのも無理になってきた。痛くて堪らない

 

「四葉、さすがに限界だわ」

 

「へ?な、なにが?」

 

「これが」

 

「うぅ・・・少しは恥ずかしがってよ」

 

ダメ元だとはわかっていたらしく、股間の膨らみを見て顔を赤らめる。段々強引になっていくプレイに、やや不満を零しているが、満更ではないのは手に取るようにわかった

 

スラックスのファスナーをゆっくりと下ろし、ベルトとチャックを外す。そしてここで、四葉にお願いしてみた

 

「あとは頼む」

 

「頼むって言われても・・・えーっと・・・下ろした後はどうすればいいの?」

 

「まあ・・・手で扱いたり、舐めたり咥えたりだな」

 

その行動に、やや抵抗があるみたいで、「え!」と驚いていたが、興味津々なのも見抜いている

 

やがて諦めるように、ファスナーの開いたスラックスを手にかける

 

手にかけてから、覚悟が決まるまでに多少の時間を有し、「ふーっ」と大きく深呼吸をしながら脱がしにかかった

 

当然存在感を増しに増した俺のブツは主張を激しくしているわけで、トランクスさえもテントの張り方が尋常ではなかった

 

「・・・一応聞いてもいい?」

 

「なんだ?」

 

「その・・・さ、最後まで・・・したい?」

 

「そりゃあもちろんしたいさ、お前と繋がれるなら本望だ」

 

「・・・風太郎君はズルいを通り越して卑怯だよ」

 

打って変わって、積極的になった四葉

心境の変化の転げ方にしては有難いことこの上ない。最初からこうやって出来るのなら、向こうの世界線であんなに真面目に生きてきたのがバカみたいになってきた

 

さっさと気付けば良かったんだ

こんな幸福な立ち位置にいたことに

 

「おわ・・・おっきい」

 

そんなことを考えていたら、いつの間にか四葉は俺の下半身の衣服を脱がし終わっていた

上の衣服を脱げば、生まれたままの姿になってしまう

 

対する四葉も、ワイシャツはもう衣服としての役割を終えていると言っていい。はだけて隠れていない胸、愛液で濡れてびしょびしょになってる下着

 

彼女の方がよっぽど羞恥に晒されている恰好をしているのは明確

 

だがそんなこともどうでもよくなる程に、感情が昂っている。ズイっと四葉にブツを突きつけると、困惑顔ながらも、しなやかで柔らかすぎる手で包み込んでくれた

 

「痛くない?」

 

「あ、ああ・・・続けてくれ」

 

しゅっ、しゅっと緩急をつけながら、こちらの反応を楽しむように、強弱まで器用に使いこなす様は、先程聞かれたように、逆に彼女に初めてか問いたくなってしまう程の気持ちよさ

 

ゾクゾク走る背中の快感は、射精欲を掻き立てながら擦られる度に下腹部のブツへと流れ込んでいく

 

天井を見上げていると、クラっとして思わず目を瞑った

 

そこから四葉の肩に両手を置いて、弱々しく告げる

 

「四葉、そろ、そろ」

 

「え!出るの!?まだ心の準備が――――」

 

 

 

 

 

 

「~~~~~っ!!!!」

 

 

 

 

 

端正な顔、整いすぎた双丘、華奢な腰、スカートから覗く健康的な太もも

 

それら全てを汚さんとするまで、他人の手によって達した絶頂の吐瀉物は、留まることを知らなかった

 

ビクビク痙攣しているブツを手放し、四葉は降り掛かった白濁の液を掬い取った

 

それをどうするのか、黙って見ていると――――

 

 

 

ペロっ

 

 

 

 

「!」

 

自分が食らいついていた小ぶりな舌が、指先で掬いとった液を口に含んでいった

 

期待していなかったと言ったら嘘になるが、改めて目の前でやってくれると、制御のしようがない独占欲が再び身体の内側から侵食してくる

 

その勢いのままに、彼女を押し倒した

 

 

 

 

ギシッ・・・ギシッ・・・

 

 

「するん・・・だよね?」

 

「ああ、もう我慢ならん」

 

「元々我慢してないじゃん・・・」

 

「お前だって後半はノリノリだったじゃねえか」

 

他愛のない会話をしながら、四葉のお子様パンツを剥ぐ。指を入れて凝り解していたとは言っても、破瓜を迎えさせようとしているのだ

 

自分で自分にお預けしている感覚に陥る程、ゆっくりと埋めていく

 

「あ、あぁ・・・」

 

「くっ、キツいな・・・」

 

スポーツで引き締まっているからか、あれだけ時間をかけたのに、異物の侵入を許すまじと躍動している。締め付けられるブツはそれで萎えるどころか、さらに凶暴さを増して大きく変貌していき、同時に己の限界を感じさせない膨張に不安を煽られる

 

「えへへ、キツキツだね」

 

「抜いた方がいいか?」

 

「だ、だいじょぶ・・・さっきも言ったけど・・・優しくお願いね」

 

「もちろんだ」

 

その後も四葉の表情から、快楽を感じているのか、はたまた痛みを感じているのかを伺いながら、処女膜まで辿り着いた

 

プルプルと震えながら、いよいよ破瓜の時を迎えようとしていた

 

「膣内には・・・出さないよね?」

 

痛みの恐怖に震える彼女の頬に手を添え、唇を重ねる。舌を入れるのではなく、不安を取り除く為の優しいキス

 

「さ、さすがに膣内には・・・俺もまだ責任は取れないしな」

 

「なんで避妊具ないの・・・?」

 

「まさかやるとは思ってないだろ・・・」

 

「それは私のセリフだよ?」

 

なんとも頼りない言い合いに、雰囲気が和らぐ

正確には、避妊具もわざと持ってこなかっただけだが、何も妊娠させる為に置いてきたわけではない。あくまでも、"偶然"を装う偽装工作というかひとり芝居だ

 

 

「行くぞ、四葉。痛かったらすぐ言えよ」

 

「う、うん・・・」

 

 

欲望を具現化したような棒が、ズブズブと沈まっていくのを見つめながら破瓜の時を待つ

肉壁を裂いている感触は何度体験しても、清々しいものとは言えない。相手を傷付ける。ただその一点に気を遣ってしまい、どうも億劫になる。

 

この破瓜を越えて、女性は初めて快感を得られるのだが、最初から快楽だけが押寄せる男性からしたら、価値観の薄い考えを持つ輩がいるのも、否定できない事実だ

 

こんな最低な作戦を決行している俺から言われても説得力がないかもしれないが、この時だけは乱暴に出来ない

 

目の前で苦悶の表情を浮かべる彼女でさえ、めちゃくちゃにしたいという欲求こそあるが、処女膜をぶち抜いてでも犯したいとは思わない

 

「あ、あと、どれくら、い・・・?」

 

「本当に少しだ、頑張れ」

 

やがて終わりの見えたお預け状態のところに、深呼吸を今一度挟んだ

 

 

すると

 

 

膜の貫通を終えると同時に、しっかりと四葉の秘部の入口に根元が当たった

 

互いの秘部の茂みまでピタッとくっつき、顔を見つめ合う

 

「えへへ、挿入っちゃったね」

 

「痛くなかったか?」

 

「お、思ってたよりは・・・でも、もう少しだけこのままでお願い」

 

痛みは人それぞれと言うが、四葉はあまり痛みが出ない方だったらしい

 

それから待つこと1、2分

四葉の「動いていいよ」という合図を皮切りに、腰を振り始めた

 

「あっ、あっ・・・ふ、ふうたろうくんの、かたす、ぎ・・・!」

 

「お前も、締め付け過ぎ、だ・・・はぁ、っ・・・」

 

肌をぶつけ合い、その度に揺れる双丘

我慢していた分の欲求を余すことなく、腰の躍動に乗せてピストン運動を行う

 

段々と『女』の表情を浮かべ始める四葉

頭が真っ白になりそうで、息を切らしているのか、だらしなく口呼吸をしながら喘いでいた

 

「あっ、は、はげし、いってばぁ・・・!」

 

「すまん・・・!」

 

俺の両手によって腰は固定されており、正常位の体勢で打ち付けているのだが、四葉は感じている筈の下半身ではなく、上半身をうねらせて甘い声を上げ続けた

 

包み込むような四葉の穴は、こちらの事情などはガン無視で、白濁の液は一滴も零させまいと躍起しており、遠慮なく締め上げてくる

 

周りの姉妹に悟られないように声を抑えながら、お互いの秘部を結合させること、約5分

絶頂を我慢していた二人は、一度限界を迎えてしまう

 

 

「ふう、たろうく、ん!も、もう無理ぃ・・・!」

 

「あっ、うぅ・・・〜〜〜っ!!!」

 

 

あまりの気持ち良さに、断末魔に近い声を上げながら、彼女の秘部からパンパンに詰まった棒を引き抜いた。打ち付けあった際に出来た泡のせいか、抜く際にじゅぽっと卑猥な音が聞こえた

 

四葉のクビレがしっかりと浮き出ている腹の辺りに、溜まりに溜まった液をぶちまけた

 

本日二度目の絶頂。中出しという最悪の結末は免れたが、体力的に辛かったこともあり、四葉の横にそのままへたり込んだ

 

 

 

 

 

「はっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

「はぁ、はぁ、あぁ・・・」

 

 

 

もはや別の人のモノか?と思うほど萎んだ竿を見て、どれだけ彼女に思いっきりぶちまけたかを悟った

 

そして自分を受け止めてくれた彼女の方を見ると、なんとも幸せそうに微笑んでいた

 

「・・・ししし、気持ちよかった?」

 

「マジで頭が飛びそうになったぜ・・・」

 

終わって満足感のある笑顔を目の当たりにして、心の底から込み上げてくる感情を感じながら、四葉の手を取った

 

 

 

「ふうたろうくん」

 

 

 

息も整って、落ち着いた様子の声が聞こえてきた

呼ばれたままにその方へと振り返ると――――

 

 

 

 

シュルっと、頭に巻いていたリボンを取っていた

 

 

 

 

髪の長さ以外、何一つ変わらない容姿

幼さを残した端正な顔立ちで、俺を見据えていた

 

「ありがとう・・・四葉」

 

その彼女にお礼を言ってから・・・再び恋人のような甘いキスを交わした

 

 

 

 

☆

 

 

 

 

四葉と体を重ねた日の夜

 

 

作戦の第一段階を見事に踏破

だがまだ浮かれてはいられない。前に言ったように、これで5分の1程度の進捗度合いだ

 

しかしここは素直に祝っておこう

頑張った、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて――――次はどうしようかな




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